サンティアゴ巡礼が教えてくれた学校では教わらないこと

サンティアゴ巡礼を目指し日本出発!小・中学校は3ヵ月お休み

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お姉ちゃんが見送り
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「学校に行けないなら、スペインをひたすら歩く旅に出てみない?」と15歳次女と10歳の弟を連れ、サンティアゴ巡礼(カミーノ)の旅へ行くことにしました。私は英語もろくに話せず、そんな体で子ども二人を連れ、海外の巡礼に行くなんて…、巨大なチャレンジでした。けれど、なんとかして現状の流れを変えたかったのでした。歩き始めの頃は、背中のバックパックが重く、足元はふらつき、疲れと不安のかたまりでした。果てしなく続く長い道のり、日照りや雨風、時には雪!、ごろごろの石道、泥道、草や木に囲まれ、自由に歩きまわる動物、見知らぬ町、様々な国の人々と出会いと別れ、そしてひたすら、ひたすらに歩く日々でした。しかし巡礼終盤になると、子どもたちは、自然の声を、心と身体で聞いているかのようでした。そして『カミーノの住人』と言えるような自由さで、旅の不自由を楽しんでいました。歩いた距離は930km、かかった日数は60日間でした。
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2010年4/13(火)学校は3カ月休む、空港へお姉ちゃん見送り!

 

いよいよ、サンティアゴ巡礼へ出発の日が来ました。

慣れないバックパックを背負った弟と妹を、上のお姉ちゃんが見送りしてくれました。

 

お姉ちゃんが見送り

行ってらっしゃい! 私はお留守番してるからね。    

Rai

いつも頼りにして来た、長女が行かないことに、ちょっぴり不安。

お姉ちゃんと3ヵ月も会えないなんて、寂しいな…。パパも犬のプちゃんも寂しがるだろうな…。

Chai

お父さんに連絡するため、古い携帯電話(ガラケー)をスマートフォンに変えました。犬のプちゃんの様子も聞けそうです。

やった~!学校休み〜。でも算数と漢字のドリル、持っていくんだって(๑˃̵ᴗ˂̵)でも、巡礼ってなにそれ?

Den

お姉ちゃん、お父さんとワンコ、よろしくお願いしますね~!

Kumi3

2010年4月、中学3年生のChaiと小学5年生のDen、そして母Kumi3は空港へ向かいました。

学校を休むいきさつは、こちらに詳しく書いてあります。

 

カミーノの靴選び

 

巡礼の靴選びはとても大切です。

私は散々迷った末、いつも履いている靴で巡礼にいくことにしました。

子どもたちも同様でした。

私の家にあった山靴は、かなり重く

本当にこんな重い靴で、長い距離を歩けるのかしら…。

Kumi3

と不安になってしまいました。

前日まで、どの靴を履いていくか迷っていました。

靴ずれが怖いし、子どもたちと同じでいいかな…。

Kumi3

三人の靴

左は私の靴、真ん中がChai、右がDenのものでした。

3人とも、普段履きのスニーカーで行くことにしました。

履き慣れているので、靴ずれも出来ず、カミーノでなかなか調子が良かったのでした。

歩き出して、700㎞ぐらいまでは…。

先に結論を言うと、この靴でカミーノの全行程の歩きは、厳しかったのでした…。

荷物が重く、石ゴロゴロの道、山道、アスファルトの道等で、靴底が思ったよりも早く擦り減り、ついにはが開いてしまったのでした。

まわりの巡礼者たちは、重いがっちりした山靴の人もいれば、かかとがある皮のサンダルで歩いている人もいました。

後から感じたのは、重量の軽いトレッキングシューズがベストだった~という事でした。

山歩きもOK、街歩きもOKといった靴です。

 

 

パリ上陸!

 

私たちは、無事フランスのパリにある、シャルル・ド・ゴール空港へ到着しました。

 

413カミーノ出発、パリ空港

どんな旅になるのかな…。

Chai

期待と不安で胸がドキドキでした。

歩く道はスペインですが、サンティアゴ巡礼のスタート地点は、フランスのピレネー山脈の中腹、サン・ジャン・ピエ・ド・ポー町からでした。そこに巡礼の出発の手続きをする巡礼事務所がありました。

そこへ行くため、パリへ行き、その後、電車とバスで移動するのでした。

 

415サンジャンピエドポー、パリ壁画、サンティアゴ巡礼

パリに到着すると、シャルル・ド・ゴール空港の壁画が、お出迎えをしてくれました。

ここはパリ!ほら、言葉がホントにフランス語〜!

Kumi3

耳を澄ませば、話し言葉に英語とは違う、ちょっと優雅に思える響きが聞こえてきました。

パリ上陸の後は、ウキウキした高揚感がしばらく続きました。

パリ!パリ〜! パリ〜♪

 

パリポスター

空港ロビーのポスターもフランス語。

わあ、なんだかおしゃれだね!

Chai

みんな、空港でトイレに行っておこうね!

Kumi3

は~い!

Den

時間は19時でした。23時30分発の夜行電車に乗り、翌午前中には、サン・ジャン・ピエ・ド・ポー駅に着く予定でした。

 

早速、大事件起きる…!

 

さあ、こっちよ~!

Kumi3

私は、意気揚々とChaiとDenを引き連れ、空港のゲートを出ました。

さて、電車に乗り換えなくては…、

とパリ路線図をガイドブックで見ようとすると、、、

あれれ?無いっ!空港のトイレに、メモとガイドブックが入った手提げを置いてきてしまったわ〜‼︎

Kumi3

ええ~っ!

Chai

どうしよう。あれがないと、サンティアゴ巡礼のことがさっぱりわからないわ! 子ども連れだっていうのに〜っ!こ、これはまずい…。

Kumi3

因みに、その本はこれでした。↓↓↓

サンティアゴガイドブック

『 聖地サンティアゴ巡礼 世界遺産を歩く旅』 日本カミーノ・デ・サンティアゴ友の会、メイン執筆・写真提供は森岡朋子さんという方の本でした。

どうしよう…。

Kumi3

もう私たちは、空港のゲートを出て来ていました。

そして、今日はこのあと、電車に乗って移動という外せないスケジュールがありました。

あの本がないと、サンティアゴ巡礼の土地名や教会、宿、他あれこれがさっぱりわからないのでした。

しかし、今夜の電車も逃すわにはいかない のでした。

う~ん…、困ったわ

Kumi3

悩んだ末、取り戻す努力はしないことにしました。今夜の電車に無事に乗れるかどうか、それが確認できた時点で、ガイドブックのことを考えようと思いました。

とにかく、パリのから、サン・ジャン・ピエ・ド・ポー駅にたどり着けば何とかなるわ!

Kumi3

と思うことにしました。

 

フランスのストライキは本気!

 

とにかく情報を仕入れなくては!

空港から鉄道マークを見ながら移動しました。

インフォメーションカウンターを見つけました。

受付は黒人のお姉さんでした。英語がOKでした。

私は英語の単語を並べ、身振り手振りで伝えました。

とにかく「モンパルナス」「バイヨンヌ」「サンジャンピエドポー」「カミーノ」「ピルグリム(巡礼)」を、連呼してみたのでした。

「私たちは、パリのモンパルナス駅から23:10分発のバイヨンヌ駅へ行き電車に乗りたいです。そして、サン・ジャン・ピエ・ド・ポー駅に行きたいです。」それぐらいの駅名は暗記していました。

しかしお姉さんは、首を振って

「ノー、ノー」(無い無い)

のゼスチャーばかりでした。

私たちは、ガイドブックもないので具体的に「これ👉」と地図を指し示すことが出来ませんでした。

発音が悪いせいかしら…。伝わっていないようだわ。

Kumi3


その電車に今夜、乗りたいと思っていました。

どうやって発着駅にいくのか、わかりませんでした。

ノ~ノ~ってばかり…。どうしてわかってくれないのおぉ〜。 

Kumi3

すると…、

お姉さんのほうも

どうしてわかってくれないのぉ〜?」

モードに入っていました。

すると、紙に書いてくれました。

なになに

 

イラストストライキ

「今日は ストライキ !」

「だから全ての電車が、止まっているの。」

ということでした。

えええ~!!!!!そんなことがあるんだね~!

Chai

「それでは、明朝発の電車を予約してあげるわ。」

07:40モンパルナス駅発 11:10 ボルドー駅着

12:19ボルドー駅発→   14:30バイヨンヌ駅着

15:09バイヨンヌ駅発16:30 サンジャンピエドポー駅着

というスケジュールのチケットを3人分、取ってくれました。

お姉さんは

「今晩、泊まる所はあるの?」

と宿の心配までしてくれました。

無いのです。探してほしいです。

Kumi3

と言うと

「歩いて行ける所で、お値段が高くない所がいいでしょ。」と気を利かせてくれました。

一番近いibisホテルというところを予約してくれました。道順を教えてくれた上、明日の乗り換えの案内までしてくれました。

お姉さんは、何度も聞き返す私のつたない英語に、根気よく付き合ってくれたのでした。

 

 

お礼の言葉は何語?

 

手続きが終わりました。

ありがとうございました!

Kumi3

と心の底から救われた〜!という気持ちを込め、お辞儀をして言いました。

サンキューベリーマッチ!

Chai

サンキューベリーマッチ!

Den

歩き出しながら、ChaiとDenが口をそろえて言いました。

ママさ、変だよ。日本語で言ってもわからないのにさ!

Den

伝わるっ!自分の国の言葉のほうが、心が込められそうだったから言ったの!

Kumi3

と言い張りました。

とっさにサンキューベリーマッチが、出てこなかったのですが…。

 

 

ibisホテルでほっこり

 

お姉さんが、ホテルを手配してくれて本当に助かりました。

413ibis看板、サンティアゴ巡礼出発

ibisホテルは、歩いてすぐの所でした。

そこにたどり着いたのはフランス時間の20時半、日本では夜中の3時半でした。

もう、緊張の連続と長時間の飛行機の疲れ、さらにあらゆる心労で私たちはヨロヨロになっていました。

カウンターで、私たちが戸惑っていると、見た感じ思いっきりフランス人のフロントスタッフのお兄さんが、流暢な日本語で話し掛けてくれました。

「コンバンワ!疲れたでしょう。

わあ、日本語上手ですね!

Kumi3

この意外性に、私も子どもたちも嬉しい驚きと安堵感で、疲れていることも忘れ、思いっきり笑顔になりました。

しかし、チェックインをしている最中に、Denが立ったまま、ガクッガクッと膝が折れていました…。

ねむい~。ふふぁあ~。

Den

チェックインの手続きが終わり、無事ベッドにたどり着くことができました。

みんな疲れと眠さで、クタクタでした。

415サンジャンピエドポー、イビスホテル、ベッド、カミーノ

ベッドは清潔で広く、お布団はフカフカでした。

私も眠かったのですが、出発からここにたどり着くまでを、日誌に書きとめました。

ああ、ガイドブックを失ったのは痛いけれど、なんとか無事に前に進んでいるわ~。ふ~う。

Kumi3

やっと書き終わり、布団に入りました。

さて、明日は5時起きです。

巡礼の日々が始まります。

おやすみなさい。

 

 

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「学校に行けないなら、スペインをひたすら歩く旅に出てみない?」と15歳次女と10歳の弟を連れ、サンティアゴ巡礼(カミーノ)の旅へ行くことにしました。私は英語もろくに話せず、そんな体で子ども二人を連れ、海外の巡礼に行くなんて…、巨大なチャレンジでした。けれど、なんとかして現状の流れを変えたかったのでした。歩き始めの頃は、背中のバックパックが重く、足元はふらつき、疲れと不安のかたまりでした。果てしなく続く長い道のり、日照りや雨風、時には雪!、ごろごろの石道、泥道、草や木に囲まれ、自由に歩きまわる動物、見知らぬ町、様々な国の人々と出会いと別れ、そしてひたすら、ひたすらに歩く日々でした。しかし巡礼終盤になると、子どもたちは、自然の声を、心と身体で聞いているかのようでした。そして『カミーノの住人』と言えるような自由さで、旅の不自由を楽しんでいました。歩いた距離は930km、かかった日数は60日間でした。
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