30/60カミーノで見た虹・お母さんは世界中、誰もが忙しい!

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515マンリー カミーノ 虹 サンティアゴ巡礼
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スペイン巡礼の道は子どもと一緒に歩くことが出来ます。英語もスペイン語もダメな母は、二人の子どもの知恵と勘を頼りに歩いた2か月、930km。毎日が驚き、感激、悩み、ケンカの連続。記事を読んで笑えたり、旅気分を味わってもらえたら嬉しい!と思いながら作るサイトです。Kumi3の絵本作品、他の子連れ旅も掲載していきます。
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5/15(土)→マンシージャ 虹が祝福 19km/€24 中庭のアルベルゲ @€5×2 

 

朝ご飯の時、昨日のミサで隣だったおじさんがアーモンドマドレーヌをわけてくれました。

他の巡礼者も、出掛けにわざわざ声を掛けてくれました。

 

あっ!虹🌈

Chai

515マンリー カミーノ 虹 サンティアゴ巡礼

Chaiが窓の外に虹を発見しました。

ホントだー!

Den

 

空が「Own Camino」昨日のミサを、虹をかけて祝福してくれたような気がしました。

 

 

気心が知れているような錯覚

 

オスピタレラ(女性の宿の世話人はオスピタレラと言うそうです)とアルベルゲの前で写真を撮りました。

この小さな2階建てのアルベルゲは、何だかたくさんのことが詰まっていました。

 

スペイン語を話すオスピタレラと、たどたどしい英語しか話せない私は、滞在中、会話は一切出来ませんでした。

けれど、不思議なことに、昨日アルベルゲで初めてこのオスピタレラと会ったとき、何故か日本で尊敬しているM先輩とイメージが被るのでした。

顔や声が似ているという訳でも無いのです。その後もオスピタレロを見る度に、Mさんを思い出すのでした。

もし、二人をひき会わせたらどんな事が起きるだろう…。意味ないのですが、そんなことを考えるぐらいでした。

それで、言葉を交わさなくても、オスピタレラと気心が知れているような錯覚を起こしたまま、アルベルゲで過ごしました。

 

515カミーノ 寄付 アルベルゲ オスピタレロ Luffy サンティアゴ巡礼

オスピタレラの暖かく、さり気ないもてなしに、Chai、Den、私は名残り惜しく、それぞれハグをして別れました。

 

映画の中を歩く

 

歩き出しました。

515カミーノ 寄付 アルベルゲ Luffy 出発1 サンティアゴ巡礼

すぐに町が終わります。

 

515カミーノ マンリー 出発1 2 A サンティアゴ巡礼 

朝日を浴びていきました。

 

515カミーノ マンリー 出発1 2 b青空 サンティアゴ巡礼 

空の色がやさしいね。

 

515カミーノ マンリー 出発1 まっすぐ右 青空 サンティアゴ巡礼 

青空と時々顔出す菜の花たち。

 

515カミーノ マンリー 出発1 2 リュック 青空 サンティアゴ巡礼 

映画の中みたいだね。旅の映画はロードムービーっていうんだよ。

 

515カミーノ マンリー 出発1 2 リュック 青空 スプリンクラー サンティアゴ巡礼 

あれはなんだろう。スプリンクラーだよ。

タイヤが付いてるでしょ。横に移動するんだね。

 

515カミーノ マンリー 街路樹 サンティアゴ巡礼 

等間隔に植えないで、すき間をあけて2本ずつ植える木たち、面白いなと思いました。

 

515カミーノ マンリー 歯車2 サンティアゴ巡礼 

何これ~?歯車が付いてるよ!

 

515カミーノ マンリー 一本道 1.2 サンティアゴ巡礼 ほら、自分のペースでね。

 

515カミーノ マンリー 犬 金網 サンティアゴ巡礼 

町が見えてきたね。

 

 

驚愕のおじいちゃん

 

小さな町に入りました。

515カミーノ マンリー 犬 金網 サンティアゴ巡礼 

ようこそ、僕らの町へ。ワンッ!

 

 

515カミーノ マンリー 街 サンティアゴ巡礼 

13km歩いたreliegosという町でランチをとることにしました。

 

 

515カミーノ マンリー ベンチらんち12 サンティアゴ巡礼 

レンガ壁の前のベンチに腰掛け、パンにサラミとチーズを挟んで食べ始めました。

 

すると、どこからか、おじいちゃんが近寄ってきました。足が不自由なようで、左右に揺れながら歩いていました。

目の前に立ち止まると、激しく何かを訴えています。すごく訛りのあるスペイン語?で、一言も聞き取れませんでした。

3人とも焦り

ここに座っちゃいけないんじゃない?

Chai

そうかもね…

Den

すぐ立って!

Kumi3

ベンチを立ち、慌ててお辞儀をしながら

直ぐにどきますから、すみません!というアピールをしました。

ん?いや違うみたい。おじいちゃんは何か指差し、まだ激しく訴えていました。その指の先は、Chai の持っているペットボトルでした。

あ、水が欲しいのかな。

「○△■×○~アグア~どうもそうらしいのです。そこだけ聞き取れました。アグアというのは水のことでした。

でも、私たちのペットボトルは、3人が回し飲みしている飲みかけです。ぬるい水が3分の一ぐらいしか入っていませんでした。いいのかな、こんなんで?

こんなに暑い日だもの。とにかく水が飲みたいんだナ。

Chai、渡してあげて。

Kumi3

ちょっと怖いし、ベンチに勝手に座ってしまったことなどを瞬時に思い巡らせました。

Chai はおじいちゃんにペットボトルを差し出しました。

するとおいちゃんは

「そのとおり!」とばかりにChai の手からペットボトルを受け取ると、すぐさま、ふたを開け、水を全部、赤土の上にぶちまけてしまいました。

ジャバジャバババーッ!

ええっ!

あ~ッ!

Den

え~ッ!貴重な水が… 

Kumi3

なんで~、ひどいなぁ!

そしておじいちゃんは、カラのペットボトルを持ったまま、すぐそこの建物が自分の家らしく、中に入ってしまいました。

わたしたちはあ然として立ち尽くしてしまいました。突然、いじわるをされた気分でした。

意味わかんな~い!

Chai

もおーなんだよっ!、ぶちまけジジイ!

Den

水っていうか、ペットボトルがないと、公園や水道から水が汲めないじゃない。この先、お店があればいいけれど。まったくもー。

Kumi3

ベンチのことは言われなかったので、再び座り直しました。

あ然としながらランチの続きを始めました。パンを飲みこむにも水が無いので、口の中がぱさぱさです。散々、文句を言いながら食べていると、、、

 

515カミーノ マンリー おじいちゃん サンティアゴ巡礼 

あれ、さっきのおじいちゃんがトコトコこっちへ来るではないですか。

さっきのペットボトルを手に持っていました。

 

515カミーノ マンリー おじいちゃん来る ベンチらんち サンティアゴ巡礼 

そしてChaiに手渡しました。

わあ!冷たい‼︎

Chai

そこには冷たい水が満タンに入っていました。そう、おじいちゃんは、家から冷えた水を汲んできてくれたのでした。そして「巡礼がんばれ~!」みたいなことを言いながら、皆んなの手を取り握手をしてくれました。

グラシアス、ムーチョグラシアス!!

なあーんだ!疑ったりしてごめんなさい!

予想外の嬉しいビックリに ウハハウヒヒ‼︎ 歩きながら笑いがもれてしまいました。

 

 

チュロスの勘違い再び

 

昨日、食料雑貨店で買った冷凍チュロスがあったのを思い出しました。チュロスの写真が大きく載っています。

袋を開けてみると、あっ…。

チュロスは跡形もなく解けて、ひとつの塊りになっていました。

そうだったんだ〜。

Kumi3

私は冷凍たい焼きのように、解凍すればそのまま食べられるものと思い込んでいました。これは凍ったまま揚げるもののようでした。

あー、失敗した。でも、待てよ?

 

515カミーノ マンリー チュロス食べる ベンチらんち サンティアゴ巡礼  

スプーンですくって食べてみました。あら、美味しい!マッシュポテトみたいでした。

Denが横で露骨に、イヤがっていました。

 

 

ペケーニョ バモス!

 

日差しはポカポカしていますが、風が少し冷たくなってきました。

一本道を行く途中、荷物を預けたのかしら、それともピクニックかしら。小さなリュックを背負ったスペイン人男女10人ぐらいが、私たちを追い越して行きました。

追い抜くたび、ひとりひとりがDen の頭を撫でたり叩いたり、Chai の腕を掴んだりして「ペケーニョ バモス!」(おちびさん、行け行け〜!)「チャンピオ〜ン‼︎」などと声をかけ、励ましてくれました。ありがとう。

でも、なんて騒がしいの〜!彼らは絶えず喋りながら歩いているのでした。 

Denの顔をみると、案の定、ムッとしていました。

 

 

芝生の誘惑

 

道は一本道、暑い、疲れた〜。15キロぐらいしたところで、とてもきれいな芝生が広がっていました。

青い空と緑の芝生に、重たいリュックと重い足は、吸い込まれました。

3人は荷物をぶん投げ、芝生の真ん中に倒れこみました。

 

515カミーノ マンリー 青空12 芝生 寝る サンティアゴ巡礼 

ドサッ!

私たちは倒れたまんまの形で、芝生の引力に抵抗できず、それぞれに呟きました。

あー、つかれたー!。 

Chai

あー、気持ちいいねー。 

Kumi3

もー、寝るー。 

Den

 

515カミーノ マンリー 青空雲 サンティアゴ巡礼 

動くのをすっかりやめ、流れる雲を眺めました。

 

515カミーノ マンリー 青空 光 サンティアゴ巡礼 芝生の上、日差しの下、素晴らしい休息タイム。この瞬間を味わいました。

 

しばらくして

515カミーノ マンリー 青空 2 寝るサンティアゴ巡礼 

もう、ここに泊まらない?

Den

うん、いいねー

Chai

うん、そうしようかっ!

Kumi3

答えながら、3人ともリュックをのろのろと背負いました。行かなきゃいけないのがわかっていても、言葉にしたいのです。

さ、道に戻ろうか。

 

マンシージャの中庭のあるアルベルゲ

 

家がちらほらと増えてきました。

 

515カミーノ マンリー 草原道 12 サンティアゴ巡礼 

どうやら目的の町に着いたようです。

 

515カミーノ マンリー町入口 サンティアゴ巡礼 

それほど大きくない街のようです。

 

515カミーノ クロス マンリー モニュメント 倒れた人 サンティアゴ巡礼 

よろよろの私たちは、こんなモニュメントに同調してみました。

 

515カミーノ マンリー 教会街 サンティアゴ巡礼 

町が終わりそうになり、不安になって来ました。

 

515カミーノ マンリー 教会右手 サンティアゴ巡礼 

教会を超えてやっとアルベルゲを見つけることができました。

クレデンシャルを出しスタンプを押してもらうと、女性のオスピタレラが「アリガトー」と返してくれました。前に日本人が来たからね、と言いながら。親日的でナイス!です。

中庭があるアルベルゲでした。日向ぼっこしている人がちらほら見えました。ここは巡礼路の半ば過ぎ。そして今日の暑さに皆んな歩き疲れ、顔も服もすすけて、ぐったりとしているようでした。

さて、シャワーはどうかしら。それが大きな心配ごとです。今日は、きのうハズレだった、Chaiが優先です。

シャワーは男女別に分かれていました。お湯の量がちょろちょろと少ないけれど、まあ、なんとか温かさはOKでした。

Denは、シャンプーを渡すと、タッタターと男シャワーを見つけ、ひとりでササッと浴びてきました。ずいぶんと巡礼に慣れてきたというか、成長したというか。

ママもいっしょじゃなきゃヤダ、来てよ~!などと、ぐずることもなくなりました。

無事シャワーを終え、汚れた服は「洗濯物5ユーロ」という張り紙のところに出してみました。洗濯機で洗ってくれた上に乾かしてくれるというのです。 

たまにはお願いしよう。シャツも手洗いだと、だんだんと汚れが残り、色がくすんでいました。

わーい。楽ちん!家事に解放された〜。

キッチンのテーブルで今日の宿題をそれぞれ済ませました。 Denは漢字ドリル、Chaiは英語かな。私は日誌書き。それらを終えるともう、今日のノルマはなしです。買い物と探索に行くとしようか。

待ちに待ったフリータイム!です。

 

 

町の探索、エンパナーダ発見!

 

お向いにある食料品屋さんで桃やチョコパンを買いました。

 

515カミーノ マンリー チョコパイ サンティアゴ巡礼 

うまい!中までチョコ入ってた~!

 

515カミーノ マンリー おじちゃんエンパナーダ サンティアゴ巡礼 515カミーノ マンリー エンパナーダ サンティアゴ巡礼 

そして、あったあった!エンパナーダです。店のおじさんが「これは自家製だよ!」と自慢げに切り売りしてくれました。

DenとChaiに食べさせると

うまっ!

Den

おいし〜!

Chai

そうでしょ!今日のはツナピザみたい。

Kumi3

このあたりは、お店それぞれ自家製のエンパナーダがありました。長野のおやきみたいです。ガリシア地方の名物だそうです。探索の楽しみが増えました。

 

エクアドルのおばちゃんが頭痛を治す

 

アルベルゲに戻り中庭で休んでいるとDenは元気がありません。

ちょっと頭が痛いんだ~

Den

熱中症かな、風邪かな。休んで水分をとって、と日陰に椅子を2つ付け、横になるようにしました。

その様子を見ていた、エクアドルから来たおばちゃんが心配そうに私に聞いてきました。

私はDenを指して「ヘッド エイク」と言いました。

おばちゃんは「頭痛はこれで治るわよ。うちの子たちもこうよ。ちょっと坊や、じっとしてて。」と言いながら、人差し指でDenのおでこの真ん中を、ぐるぐると渦巻きのようにマッサージをし始めました。

 

515カミーノ マンリーアルベルゲ おばちゃん 頭痛直し2サンティアゴ巡礼 

5分間ぐらいそうしたあと「オッケー!」と言ってにっこり笑い、行ってしまいました。

ムーチョ グラシアス!

もう痛くないや!

Den

わあ、すごーいね!

Kumi3

いい事を教わりました。

 

1日に50㎞歩いたベイサン

 

アルベルゲにはキッチンがありました。どうしようかな。晩御飯は、溶けたチュロスを使いたいな。袋に固まって残っています。それを水で溶きのばし、ブイヨンと豆を入れ、スープを作りました。

うん!味はまずまず。それとパンとチーズとサラダでいいかしらね。

もう一つの電気コンロ台で料理を作っていた痩せて目のキョロッとしたお兄さんがいました。

パスタ(マカロニ)を茹で、トマトソース、オリーブ、グリンピース、ツナ缶を入れると、ぐるぐるとかき混ぜ、鍋いっばいの大量パスタを、皿に取っては、ばくばくと食べ始めました。

うーん、おいしそう!それにしてもあんな鍋一杯、食べられるのかな?横目でチラ見していました。すると、どうやら半分ほど食べたあたりで満腹のようでした。

うふふ、やはりね。

彼は「ふーっ、、、」とため息をつくと、しばらく動かずに考えてから

「よし!」と立ち上がりました。そして意を決したように鍋の残りのパスタをゴミ箱に捨てようとしました。

私はかけ寄り

あー。ちょっと待って!私たちそれ食べていいかしら?

Kumi3

と聞きました。もったいないわー!

「もちろん!助かるよ‼︎」とお兄さんは、快く私たちにパスタを分けてくれました。

これがベイサンとの出会いでした。

 

515カミーノ マンリー べいさんパスタアップ サンティアゴ巡礼 

そのパスタはおいしくて、日本に帰ってから何回も作りました。今日のパスタはベイサンスタイルよ〜!と名前をつけたりして。

ベイサンはカナダのケベック州出身で、いま大学生でした。

今日、このアルベルゲに着いたのは一番最後だったそうです。なにしろ、50km歩いてここに来たのでした。泊まるつもりの町をいつの間にか通り過ぎてしまったそうです。

「一日に50km!いつもそんななの?」と聞くと

「今日だけだよ。自分でもクレイジーな一日だった。アルベルゲを探して、ほとんど走っているようだったよ。」ということでした。

 

お母さんは世界中、誰もが忙しい!

 

515カミーノ マンリー ボードゲーム サンティアゴ巡礼

夕食の後、アルベルゲにあったテーブルゲームをその場に居合わせたメンバーで楽しみました。

私は、Chaiのほつれたズボンのすそを繕いながら、針を片手に、自分の番が来るとサイコロを投げ、駒を進めていました。

フランス人のおじさんが言いました。「あんた、忙しいね。」すると隣のスペイン人のおばさんが私の代わりに答えてくれました。

「お母さんは世界中、誰もが忙しいのよ!」と。

 

515カミーノ マンリー アルベルゲベッド サンティアゴ巡礼

夜は、冷え込んできました。ベッドはたまたまヒーターの近くでした。ラッキー。

 

同じ部屋に、昨日のミサで一緒だった、おじさんや4人組のお母さんたちがいました。目が合うと、ハーイ!と笑顔を交わし手を振り合いました。

それだけで、安心して眠りにつくことができました。

 

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