21/60ブルゴス観光日「歩いても意味ない、あばよ!」日本語の書込み

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506ブルゴス柵越しにみた教会
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スペイン巡礼の道は子どもと一緒に歩くことが出来ます。英語もスペイン語もダメな母は、二人の子どもの知恵と勘を頼りに歩いた2か月、930km。毎日が驚き、感激、悩み、ケンカの連続。記事を読んで笑えたり、旅気分を味わってもらえたら嬉しい!と思いながら作るサイトです。Kumi3の絵本作品、他の子連れ旅も掲載していきます。
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5/6(木)ブルゴス観光日 0㎞/€49 小さいアットホーム公営宿 寄付€3

 

ブルゴスの街には大聖堂があります。中の展示は是非みた方がいいよ、とオスピタレロに勧められました。

506ブルゴスアルベルゲホスタピレロ

見送りをしてくれるオスピタレロ。

大都会も久しぶりです。今日は歩きを休みにして、ブルゴスにもう一泊してスペイン観光をする事にしました。昨日会ったトモコさんに教えてもらった小じんまりしたアルベルゲに移動して、今日のベッドを確保する予定です。

そこのオープンは12時です。5階建てのアルベルゲをチェックアウトしてから小ぢんまりしたアルベルゲが開くまで3時間以上あります。

 

506ブルゴス出発2

寒く小雨が降っていました。。

 

疲れた時はチョコレート祭り

 

銀行ATMを探し、お金を下ろしました。Englishの説明に戸惑いながらも、なんとか€500の現金を手にし、すぐさまお腹の肌着の下の薄いウエストバックに入れました。

歩きながらバルを見つけました。

 

506ブルゴス朝食バル甘いパン

甘いパンとカフェレチェ、コラカオをたのみました。

小雨が降っています。それでもDenは、公園に行きたい!というので、ブルゴスの街を公園を探して歩き回りました。しかし、遊具のあるような公園は見あたりませんでした。

 

506ブルゴス親子モニュメント

それじゃあ食料を調達に!と、スーパーマーケットに入りました。私とChaiはスーパーマーケットが大好きなので、果物、ハム、チーズ、パン、肉、魚、野菜、缶詰、お菓子、ヨーグルト…いくらでもチェックするものがあります。もう、ほとんど趣味の世界です。

Denは公園もないし、お菓子は見てしまったし、退屈してトーンダウンし買い物時間が過ぎるのを待っていました。しまいにはプンスカしてしまいました。

はいはい、わかってるよ~。

Kumi3

チョコレートクリーム(ヌテラの巨大な瓶と甘くないスティッククラッカーを買いました。

このヌテラというのは、ヘーゼルナッツ入りのチョコクリームです。魔性の美味しさで、日本で会ったドイツ人女性の話では「失恋したときに、ひと瓶すくって食べちゃうの、そうして自分をなぐさめるのよ…。」というぐらいでした。

私たちは街角のベンチに座り、ビスケットでチョコをタップリとすくって食べるチョコレート祭りを開催しました。

 

506ブルゴスヌテラチョコクリーム

おいし~い!これ、ヘーゼルナッツのチョコ? うーんうま〜い‼︎。

Denはどうやら、気持ちがなだらかになりました。

チョコレートってすごいなぁ‼︎ 一瞬でシアワセになれるんだから。

 

小ぢんまりしたアルベルゲ

 

小ぢんまりしたアルベルゲに入りました。昨日会った「オビディオの紹介です。」と言って一緒に写っているデジカメの写真をオスピタレロのおじさんに見せました。

するとおじさんは

「オー!アミーゴ」と言って大歓迎してくれました。よかった~。2段ベッドが一つの部屋に10台ぐらいあるアットホームなアルベルゲです。私たちは荷物をほどき、一息つきました。

すると、昨日このアルベルゲのことを教えてあげたリアが入って来ました。子どもたちと遊んでくれたセルジュも来ました。

二人とも「ここいいね、落ち着くね!」と気にいってくれました。

 

ギター演奏をバックに昼ご飯

 

皆のクレデンシャルの手続きが終わり、手が空いたオスピタレロは、スパニッシュギターを弾き始めました。

506ブルゴススパニッシュギターホスタピレロ

うわあ!本場〜、素敵〜!

ギター演奏をバックにお昼ご飯です。スーパーマーケットに寄ったばかりなので、食料が豊富です。

 ブルゴス大聖堂に行きたいけれど、外は小雨が本降りになりました。今日は降ったり止んだりです。もう少し待ってから出ようとダイニングテーブルでお茶を飲んだり日誌を書いたりしていました。

なかなか雨が上がらず、アルベルゲの住人はヒマです。

506ブルゴスチュッパチャプス分ける

ChaiとDenはチュッパチャプスの味で分けるという重大な仕事に真剣です…。

 

リアが似顔絵を描いてくれた

 

トサントスから3日間アルベルゲが一緒のリアは、ドイツ人です。ギターが上手で、毛布をわけてくれたり、ミサのお煎餅をくれたり、手袋で助けてもらったりしました。

ChaiもDenもリアが大好きです。いつも茶目っ気たっぷりで楽しく接してくれます。リアは看護師をしていたそうです。

 

506ブルゴス似顔絵2

退屈していたChaiとDenの似顔絵を鉛筆で描いてくれました。

 

506ブルゴス似顔絵

あはは!そっくり!

「似てる似てる~!」アルベルゲの他の人たちも通りすがりに見て、笑って楽しんでいました。

 

もっと英語が話せたら!

 

リアに「kumiは絵を描かないの?」と聞かれました。

「うん、描かない。」と、ついウソをついてしまいました。

描かないどころか、絵本を描いて上野の美術館で賞を取ったことがありました。もう10年ぐらい前のことです。

カミーノに来たら、絵が描きたくなるかなと思って水彩色鉛筆を持ってきましたが、重たいし、使う時間も無かったので、パンプローナの街から日本へ送り返してしまいました。

「ここ数年、絵やイラストに全く興味が持てなくて、どうしてかな。忙しいからかな。頭にアイデアが浮かばないからかな…。」

そんなことをリアと話してみたかったのですが、自分の英語力の低さのせいで、私は黙り込むことを選んでしまいました。

あー、もっと英語が話せたら‼と 痛感しました。

 

ブルゴスの大聖堂に入る

 

雨が上がってきました。ブルゴスの街と大聖堂を探索に出かけよう!

506ブルゴス大聖堂2

ブルゴスの大聖堂に入りました。

 

506ブルゴスレリーフのある四角教会

実に細かく彫刻が施されていて圧倒されました。

 

506ブルゴス大聖堂エントランス

クレデンシャルを見せると巡礼者は入場料が半額になりました。

 

506ブルゴス大聖堂天井

中に入ると高い天井、星型に透かし彫り、彫刻が素晴らしい!

 

506ブルゴス展示室ヤコブ

ヤコブ像もありました。

廊下にはいくつものカトリックの油絵が飾られていました。それはマリア像に抱かれた子どもといった幸福的なものばかりではなく、むしろ残虐ともいえる血を流したリアルな戦いの絵もかなりの数ありました。舌を切られる、胸をえぐり取られる…など、怖いものも…。

 

ステンドグラスは絵本のようにストーリーになっていました。 

506ブルゴス大聖堂ステンドグラス1.2

ChaiとDenはステンドグラスを真剣に観ていました。

 

506ブルゴス教会の中の棺室

石柩の部屋です。教会の中に漂う神聖な雰囲気がありました。

 

 

506ブルゴス展示室モニュメント黒い

終始、緊張感を持ちながら観て廻りました。

この時は、子どもたちの成長ぶりを感じました。子どもたちは展示物に弱いのです。途中から飽きてしまうかな、、、と思ったのですが、最後まで興味を持って観ることができました。

 

 

506ブルゴス柵越しにみた教会

中から見たブルゴス大聖堂です。

 

506ブルゴス展示室ミニチュア大聖堂

模型でブルゴス大聖堂の全貌がわかります。

 

 

ウインドショッピングの幸せと憂鬱

 

街に探索に出ました。午前中の探索はバックパックがあったのでスーパーマーケットぐらいしか行けませんでした。

さあ、荷物無しで、にぎやかなブルゴスの繁華街をウインドショッピングです。

 

506ブルゴス剣と盾

剣や盾やナイフのお店はDen担当。男の子は大好きです。

 

506ブルゴス街エミー

日本で好きなグッズのお店をブルゴスで発見しました!嬉しくなる~!

街を歩きながら「わあ、素敵なシャツ!このバッグもみてよ~かわいい!」欲しいものがあっても、買えません。荷物が重たくなるからです。

アクセサリーならなんとか持っていけるかしら。Chaiはヘアピンを見つけ買いました。ほか、Denが耳が寒いというのでヘアバンドを探しました。

 

506ブルゴスヘアバンド街で買う

いままで田舎道、原っぱが続いていたので、久しぶりの街にエキサイティングしました。

たかがヘアバンドを買うだけなのにウインドショッピングで何軒もお店をまわり、選び過ぎて目が回ってしまいました。

私とChai が買い物モードに入ってしまうと、Denは攻撃を仕掛けてきました。

ねえ~早く~!ねえ~早く~!ねえ~早く~!ねえ~早く~!ねえ~早く~!ねえ~早く~!

Den

 もう、仕方なく

コーラのグミ、買っていいからね、自分で買っておいで~、ね、ね!

Kumi3

と向かいのキコス(お菓子屋)に放流しました。

私たちは、いつも雨、風、雪、泥ですすけています。服も着回し洗い回しで、臭いがしないように努力しているレベルです。こんなヨーロッパのおしゃれで華やかな街をフラフラ見てまわるなんて、たまにできる最高のお楽しみなのでした。

 

子どもが自由に遊べるっていいなぁ

 

途中、小学校の前を通りました。

506ブルゴス小学校

スケボーで遊んでいました。時間は8時半。夕暮れが9時半ぐらいです。

スペインは、このぐらいの時間でも、子どもが遊んでいるのをよく見かけます。夕食が10時過ぎなので、日本で考えると夕焼けチャイムの前からぐらいの時間です。

うらやましいな、と思ったのは、スケボーやボールで自由に遊べることでした。公園でもブランコや遊具の他に、スケボーのスロープ、バスケットのゴール、卓球台、バーベキューのかまどがありました。

日本では、公園でもスケボー、ボール遊びは禁止です。まして小学校にスケボーを持って行くなんてことも✖️です。

日本の子どもの遊びは、なんだか窮屈だなぁ、と感じました。

 

さあ、アルベルゲにもどろうか。

506ブルゴス高架下移動

 

 

スペインのチュロス

 

アルベルゲに戻り、入り口のドアを開けようとすると、直ぐ隣にバルがありました。

店頭のボードに「Coffee and Churros」(コーヒーとチュロス)と書いてありました。

あー、チュロスだ!食べたいっ!

Chai

細長くて甘〜い揚げ菓子のチュロス。

いいね。ちょっと冷えたし疲れたね。よしっ、コーヒーと本場チュロスを食べて休憩しよう!

Kumi3

バルに入りました。

506コーヒーとチュロスのバル

バルのおじさんは「油が温まるまで時間が掛かるよ~」と言いながら作ってくれました。その間、雑談をしました。おじさんは英語は少し話せる感じでした。私と同様です。お互い、出来るかぎりの能力を駆使して英語でおしゃべりをしました。

日本から来たこと。フランスのサン・ジュアン・ピエ・ド・ポーから歩いてきたこと。ブルゴスの大聖堂のステンドグラスが素晴らしかったこと…。

おじさんは…「カミーノは子どもたちにきっといい経験になるよ!」と言ってくれました。

15分ぐらいして、チュロスが揚がりました。おじさんはパッパパ〜と砂糖をかけてくれました。熱々の揚げたてのチュロスです。

うわぁ!美味しそう〜。寒かった~!、歩き回って腹ペコです。紙ではさんで、アフアフしながらカプっとかじりました。

うっ…!

Chai

うあっ…!

Den

えっ…!

Kumi3

それから声を揃えて

「しょっぱい〜!」と叫びました。すっかり甘いものと信じて疑わずにかじったので、3人とも塩味にびっくりしてしまいました。

私は思わず席を立ち、おじさんのところへ行きました。チュロスを指さして

「チュロス スタンダード?スタンダード?と聞きました英語が合っているかわかりませんが、それしか単語が出て来ず、何かオーダーの仕方がまずかったのか確認がしたかったのです。もしかして甘いのがあったのかな?

おじさんはニコニコして「イエ〜、チュロス、ビエン?ビエン?(おいしい?)」と答えました。

「シ、シ(はい)」と返事をして、それ以上つっこむことも出来ず、席に戻りました。

「なんかね、スペインのチュロスって塩味みたいよ…。」

ふーん…。」

みんな甘〜い揚げ菓子を想像していたので

意表を突かれびっくりでした。

甘いものが欲しかったのでシーンとしてしまいました。でも!しょっぱいものだと頭のチャンネルを切り変えれば、熱々のフライドポテトみたいで美味しい〜のだ。

 

506スペインチュロス

アルベルゲに持って帰って、リアとセルジュにも分けてあげようと、バルを出ました。

 

持ち寄り夕飯でドライソーセージを知る

 

アルベルゲに帰りつくと、みんなで食べものを持ち寄っての夕ご飯にしました。

506ブルゴス巡礼仲間持ち寄りランチ

パン、ハム、ツナペースト、ドライフルーツ、ナッツ、アボカド、キウイ、オリーブ、梨…。

1リットル60円の紙パック赤ワインをあけて、リアとセルジュと乾杯しました。子どもたちはプリンです。

この時、セルジュがドライソーセージを薄く輪切りに切ってわけてくれました。

 

ドライソーセージとピクルス

げっ、これ何っ?

Kumi3

スーパーマーケットや町の食料品店でよく吊るされていました。なんだか、白い粉が吹いていて、カビみたいでミイラみたいで、ちょっと怖くて手が出ませんでた。薄切りを恐る恐るたべてみました。

「うーん美味しい!パンに合う!」絶賛!!

しかも乾燥していてヒモが付いているので持ち運びが楽です。一本30㎝ぐらいでお値段も€1.6でした。3人ともとても気に入って、この日から必ずパンと一緒にオリーブとドライソーセージを買うようになりました。とても楽しい夕食でした。

 

アルベルゲの書き込みノート

 

今日はアルベルゲに入るのが早かったので

506ブルゴスアルベルゲベッド

3人とも2段ベッドの下の段が取れました。安心安心!

 

アルベルゲの書き込みノートをみつけました。各国の言葉でメッセージが記してありました。たいていがカミーノを歩く喜び、出会いに感謝という内容だったのですが、やっと見つけた日本語の文字は、こうでした。

 『これ以上、歩いても意味ない。あばよ!俺はここで帰るぜ。』

 ドキッとしました。また意表を突かれました。今日、2度目です。

 歩いても意味ない…。

意味がないなんて…そうか、意味がないの?…。

なんか、なんか悲しくなる…

カミーノをポジティブなチャレンジと捉え、疑いなく歩いてきた私たちにとって、とてもショックでした。

いろんな考えがあっていいんだ。わかっているはずなのに。

この歩いている日々が、なんで意味がないんだろう。

孤独だったのかな…。私みたいに英語がダメでも、子連れということで人とコミュニケーションが自然と発生してきます。

もし、それが無いとしたら…

誰とも話さないで黙り込む日々だったのかも…。

それとも、暑さ、寒さ、足の疲れ、荷物の重さ、雨、泥汚れ、シャワー、節約、、どれもが我慢大会になってしまったのかな…。

『見知らぬ俺』はカミーノに来るため、お金や仕事?学業?を調整し準備してきたはずです。もったいないよ。

『じゃあ、あんたは意味あるのかよ?』と聞かれたら私はどう答えるだろう…。

消灯になりました。ベッドで寝袋に入りました。

 

※以下 『見知らぬ俺』と「私」の架空の問答です。

見知らぬ俺:『じゃあ、あんたは意味あるのかよ?』

私:「意味あるよ‼︎ だって…」 だって…の後がうまく続きません。

私:「こんなに歩いたことないんだもの。 カミーノに来なければ一生無いと思う。

見知らぬ俺:『それが何?』

私:“歩く”という事だけ決まっていて、あとは全てを委ねる生活ってさ。ちゃんと服を着てバックパックも持っているけど、外敵とか災害がら逃れるために移動している原始時代の人間の生活みたいじゃない?」

私:「動物や古代人と同じように暑さ日照りや雨に濡れながらも、ひたすら歩いていくなんて事をさ。現代で擬似体験してるの。便利で物にあふれた生活の中から、そんな、生きる原点に返った生活を体験してみる、それって面白くない?」

見知らぬ俺:『は?興味ないね。』

私:「ここで出会う人や物事に、共感したり反感したり、助けたり助けられたり、コントロールできない自然の中で今までにない自分を発見してビックリすることもあったよ、ね?」

見知らぬ俺:『それ、意味あんの?』

私:「あるよっ!オリーブやドライソーセージが美味しいの初めて知ったし、、、野原でトイレが出来るようになったし、、」

ううん、これじゃだめだ。私はいつしか『見知らぬ俺』を納得させる言葉を探していました。

私:「明日、体力の限界や悲しい事件に遭って泣くかもしれない。それでも歩き抜こうって思ってるんだ。だって、いいこともあると思うから。そう予感するから、っていうか、道の上には悲しい事、嬉しい事、つらい事、楽しい事、悲しい事、嬉しい事と際限なく点在していると思うよ。でも、歩き続けていけば、悲しい事、つらい事は乗り越えたと思えるし、嬉しい事、楽しい事もきっと待っているんだから。

そう信じて歩き続けてるんだよ…。

人はそれぞれの価値観でいいのに。頭でわかっているつもりが、私はなんだか『見知らぬ俺』に怒っているというか、わからなくてゾワゾワしていました。

「嫌だ」じゃなくて「意味ない」ってなんなんだろう…と。

しまいには眠れなくなってしまい、ベッドの上の段の網を見ていました。

 夜中、トイレに起きあがると、もう一人、暗闇の中に眠れない人がいました。

リアがベッド端に座りこんで一点を見ているようでした。

 

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