サンティアゴ巡礼が教えてくれた学校では教わらないこと

21/60サンティアゴ巡礼途中で辞める日本人の書込みに巡礼の意味考える

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506ブルゴス柵越しにみた教会
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2010年4月、母と15歳娘と10歳息子の3人は、東京からスペインへと向かいました。サンティアゴ巡礼の道(カミーノ)930㎞を歩くためです。期間は60日間、学校は3か月休みました。私と子どもたちは旅生活の中、世界中の人々と出会い、素晴らしい奇跡、また、がっかりな事件…と、学校では教わらないことをカミーノは教えてくれたました。スペインの景色や巡礼の生活風景を写真とともに紹介していきます。
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5/6(木)ブルゴス観光日 0㎞/€49 小さいアットホーム公営宿 寄付€3

 

ブルゴスの街には大聖堂があります。

「中の展示は是非みた方がいいよ!」とオスピタレロに勧められました。

506ブルゴスアルベルゲホスタピレロ

見送りをしてくれたオスピタレロのおじさん。

大都会も久しぶりでした。今日は巡礼をお休みにして、ブルゴスおよび、スペイン観光をする事にしました。

昨日会ったトモコさんおススメの、小じんまりしたアルベルゲへと移動することにしました。

そこのオープンは12時です。5階建てのアルベルゲをチェックアウトしてから3時間以上、空いた時間がありました。

 

506ブルゴス出発2

寒く小雨が降っていました。

 

疲れた時はチョコレート祭り

 

大きな街でお金を下ろしておかねば…とATMを探しました。Englishの説明に戸惑いながらも、なんとか€500の現金を手にし、すぐさまお腹の薄いウエストバックに入れました。

 

バルを見つけ、入ることにしました。

506ブルゴス朝食バル甘いパン

甘いパンとカフェレチェ、コラカオをたのみました。

小雨が降っています。それでもDenは

歩かないなら、絶対、公園に行きたい!

Den

というのでした。私たちはブルゴスの街を公園を探して歩き回りました。

しかし、遊具のあるような公園は見あたりませんでした。

 

506ブルゴス親子モニュメント

それじゃあスーパーマーケットの食品探索しようよ!

Chai

私とChaiはスーパーマーケットが大好きなので、果物、ハム、チーズ、パン、肉、魚、野菜、缶詰、お菓子、ヨーグルト…いくらでもチェックするものがありました。もう、趣味の世界でした。

Denは公園もないし、お菓子は見てしまったし、退屈してトーンダウンし買い物時間が過ぎるのを待っていました。

まだ~?まだなのっ!

Den

しまいにはプンスカしてしまいました。

はいはい、わかってるよ~。

Kumi3

チョコレートクリーム(ヌテラの巨大な瓶と甘くないスティッククラッカーを買いました。

このヌテラというのは、ヘーゼルナッツ入りのチョコクリームでした。魔性の美味しさで、日本で会ったドイツ人女性の話では

「失恋したときに、ひと瓶すスプーンですくって食べちゃうの、そうして自分をなぐさめるのよ…。」というぐらい定番のスイーツでした。

私たちは街角のベンチに座り、ビスケットでチョコをタップリとすくって食べるチョコレート祭りを開催しました。

 

506ブルゴスヌテラチョコクリーム

ヘーゼルナッツのチョコ? うーんうま〜い‼︎。

Den

Denはどうやら、気持ちがなだらかになりました。

チョコレートってすご~い‼︎

一瞬でシアワセになれるのだから。

 

小ぢんまりしたアルベルゲ

 

12時、小ぢんまりしたアルベルゲに入りました。昨日会った「オビディオの紹介です。」と言って一緒に写っているデジカメの写真をオスピタレロのおじさんに見せました。

するとおじさんは

「オー!アミーゴ」と言って大歓迎してくれました。よかった~。

2段ベッドが、10台ぐらいのアットホームなアルベルゲでした。私たちは荷物をほどき、一息つきました。

すると、昨日このアルベルゲのことを教えてあげたリアが入って来ました。子どもたちと遊んでくれたセルジュも来ました。

二人とも「ここいいね、落ち着くね!」と気にいってくれました。

 

ギター演奏をバックに昼ご飯

 

皆のクレデンシャルの手続きが終わり、手が空いたオスピタレロは、スパニッシュギターを弾き始めました。

506ブルゴススパニッシュギターホスタピレロ

うわあ!本場〜、素敵〜!

ギターの生演奏をバックに、ランチをすることができました。スーパーマーケットに寄ったばかりなので、食料が豊富でした。

 ブルゴス大聖堂に行きたいけれど、外は小雨が本降りになってきました。今日は降ったり止んだりです。もう少し待ってから外に出ようと、ダイニングテーブルでお茶を飲んだり日誌を書いて過ごしました。

なかなか雨が上がらず、アルベルゲの住人はヒマでした。

506ブルゴスチュッパチャプス分ける

ChaiとDenはチュッパチャプスの味で分けるという重大な仕事?に真剣でした…。

 

リアが似顔絵を描いてくれた

 

トサントスから3日間アルベルゲが一緒のリアは、ドイツ人でした。ギターが上手で、毛布をわけてくれたり、手袋で助けてくれました。

506ブルゴス似顔絵2

退屈していたChaiとDenの似顔絵を、鉛筆で描いてくれました。

 

506ブルゴス似顔絵

あはは!そっくり!

「似てる似てる~!」アルベルゲの他の人たちも通りすがりに見て、笑って楽しんでいました。

 

もっと英語が話せたら!

 

「kumi3は絵を描かないの?」とリアに聞かれました。

「うん、描かない。」と、ついウソをついてしまいました。

描かないどころか、絵本を描いて上野の美術館で賞を取ったことがありました。もう10年ぐらい前のことです。

カミーノに来たら、絵が描きたくなるかなと思って水彩色鉛筆を持ってきましたが、画材が重たく、使う時間も無かったので、パンプローナの街から日本へ送り返してしまいました。

「ここ数年、絵やイラストに全く興味が持てなくて、どうしてかな。忙しいからかな。頭にアイデアが浮かばないからかな…。何が描きたいのかわからないのよ…。」

そんなことをリアと話してみたかったのですが、

自分の英語力の低さのせいで、私は黙り込むことを選んでしまいました。

あー、もっと英語が話せたら‼と 痛感しました。

 

ブルゴスの大聖堂に入る

 

雨が上がってきました。ブルゴスの街と大聖堂を探索に出かけよう!

506ブルゴス大聖堂2ブルゴスの大聖堂に入りました。

 

506ブルゴスレリーフのある四角教会

実に細かく彫刻が施されていて圧倒されました。

 

506ブルゴス大聖堂エントランス

クレデンシャルを見せると

巡礼者は入場料が半額になりました。

 

506ブルゴス大聖堂天井

中に入ると高い天井、星型に透かし彫りがありました。

 

506ブルゴス展示室ヤコブ

ヤコブ像もありました。

廊下にはいくつものカトリックの油絵が飾られていました。それはマリア像に抱かれた子どもといった幸福的なものばかりではなく、むしろ残虐ともいえる血を流したリアルな戦いの絵もかなりの数ありました。

舌を切られる、胸をえぐり取られる…など、怖いものも…。

けっこう怖いね…。

Chai

 

ステンドグラスは絵本のようにストーリーになっていました。 

506ブルゴス大聖堂ステンドグラス1.2

ChaiとDenは真剣に観ていました。

 

506ブルゴス教会の中の棺室

石柩の部屋です。教会の中に漂う神聖な雰囲気がありました。

 

506ブルゴス展示室モニュメント黒い

終始、緊張感を持ちながら廻ることができました。途中から飽きてしまうかな、、、と思ったのですが、最後まで興味を持って観ることができました。

 

506ブルゴス柵越しにみた教会中から見たブルゴス大聖堂です。

 

506ブルゴス展示室ミニチュア大聖堂

模型でブルゴス大聖堂の全貌がわかりました。

 

ウインドショッピングの幸せと憂鬱

 

街に探索に出ました。午前中の探索はバックパックがあったのでスーパーマーケットぐらいしか行けませんでした。

さあ、荷物無しで、にぎやかなブルゴスの繁華街をウインドショッピングに出掛けました。

506ブルゴス剣と盾剣や盾やナイフのお店は、Denが大好きでした。

 

506ブルゴス街エミー

日本で好きなグッズのお店をブルゴスで発見しました!

この本、持ってる!ここで見るなんてなんか嬉しいな。

Chai

街を歩きながら「わあ、素敵なシャツ!このバッグもみてよ~かわいい!」欲しいものがあっても、買えません。荷物が重たくなるからです。

アクセサリーならなんとか持っていけるかしらと、Chaiはヘアピンを探して買いました。Denが耳が寒いというので、ヘアバンドを探すことにしました。

506ブルゴスヘアバンド街で買う

いままで田舎道、原っぱが続いていたので、久しぶりの街にエキサイティングしました。

たかがヘアバンドを買うだけなのですが、何軒もお店をまわり、選び過ぎて目が回ってしまいました。

私とChai が買い物モードに入ってしまうと、

Denは目が三角になってきました。

ねえ~早く~!ねえ~早く~!ねえ~早く~!ねえ~早く~!ねえ~早く~!ねえ~早く~!

Den

今、終わるから、ね。もう、すぐだから!

Kumi3

と800回ぐらい言うのでした。

私たちは、カミーノの田舎道を連日歩き、雨、風、雪、泥ですすけていました。服も着回し洗い回しで、ヨレヨレしていました。

けれど、ヨーロッパのおしゃれで華やかな街をフラフラ見てまわるなんて事、たまにできると、心がウキウキ、きらきらワクワクしてくるのでした。

 

子どもが自由に遊べるっていいなぁ

 

途中、小学校の前を通りました。

506ブルゴス小学校

子どもたちがスケボーで遊んでいました。時間は夜の8時半でした。夕暮れは9時半過ぎぐらいでした。

スペインは、このぐらいの時間でも子どもが遊んでいるのをよく見かけました。夕食が10時過ぎなので、日本であてはめて考えると夕焼けチャイムの前からぐらいの時間なのでしょう。

うらやましいな、と思ったのは

スケボーやボールで自由に遊べることでした。公園の遊具もブランコや滑り台の他に、スケボーのスロープ、バスケットのゴール、卓球台、バーベキューのかまどなどがありました。

日本では、公園でもスケボー、ボール遊びは禁止です。まして小学校にスケボーを持って行くなんてことも、もちろん✖️です。

日本の子どもの遊びは 窮屈だなぁ、と感じました。

 

506ブルゴス高架下移動

さあ、アルベルゲにもどろうか。

 

スペインのチュロス

 

アルベルゲに戻り、入り口のドアを開けようとすると、直ぐ隣にバルがありました。

店頭のボードに

「Coffee and Churros」(コーヒーとチュロス)と書いてありました。

あー、チュロスだ!食べたいっ!

Chai

細長くて甘〜い揚げ菓子のチュロス。

いいね。ちょっと冷えたし疲れたね。よしっ、コーヒーと本場チュロスを食べて休憩しよう!

Kumi3

バルに入りました。

506コーヒーとチュロスのバル

バルのおじさんは「油が温まるまで時間が掛かるよ~」と言いながら作ってくれました。その間、雑談をしました。おじさんは英語は少し話せる感じでした。私と同様です。お互い、出来るかぎりの能力を駆使して英語でおしゃべりをしました。

日本から来たこと。フランスのサン・ジャン・ピエ・ド・ポーから歩いてきたこと。ブルゴスの大聖堂のステンドグラスが素晴らしかったこと…。

おじさんは 最後にパッパパ〜と砂糖をかけてくれました。熱々の揚げたてのチュロスです。

うわぁ!美味しそう〜。

寒い中、街中を歩き回り腹ペコでした。紙で挟みかじりつきました。

うっ…!え?

Chai

うあっ!え?

Den

えっ…?!

Kumi3

それから声を揃え「しょっぱい〜!」と叫びました。すっかり甘いものと信じて疑わずかじったので、3人とも塩味にびっくりしました。

私は思わず席を立ち、おじさんのところへ行きました。チュロスを指さして

チュロス…スタンダード?

Kumi3

と聞きました英語が合っているかわかりませんが、何かオーダーの仕方がまずかったのかを確認がしたかったのでした。もしかして甘いチュロスがあったのかしら?

おじさんはニコニコして

「イエ〜、チュロス、ビエン?(おいしい?)と答えました。

「シ、シ(はい)」と返事をして、それ以上つっこむことも出来ず、席に戻りました。

「なんかスペインのチュロス、塩味みたいよ…。」

ふーん…。」

みんな甘〜い揚げ菓子を想像していたので

意表を突かれびっくりしてしまったのでした。

甘いものが欲しかったのでシーンと静まり返ってしまいました。

でも、頭のチャンネルを切り変えれば、熱々のフライドポテトみたいで美味しいじゃない!

Kumi3


 

506スペインチュロス

リアとセルジュにも、今の事件を説明して、一緒に分けて食べることにしようと、バルを出ました。

 

持ち寄り夕飯でドライソーセージを知る

 

アルベルゲに帰りつくと、食べものを持ち寄っての夕ご飯が始まりました。

506ブルゴス巡礼仲間持ち寄りランチ

パン、ハム、ツナペースト、ドライフルーツ、ナッツ、アボカド、キウイ、オリーブ、梨…。

1リットル60円紙パック赤ワインを開け、リアとセルジュと乾杯しました。子どもたちはプリンでした。

セルジュが、ドライソーセージを薄く切りわけてくれました。

 

ドライソーセージとピクルス

げっ、これ何だろうっ?

Kumi3

スーパーマーケットや町の食料品店でよく吊るされていました。なんだか、白い粉が吹いていて、カビみたいでミイラみたいで、ちょっと怖くて手が出ませんでた。薄切りを恐る恐るたべてみました。

美味し~い!パンに合うね!

Chai

絶賛のあらし!!でした。

しかも、乾燥していてヒモが付いているので持ち運びが楽でした。一本30㎝ぐらいでお値段も€2ぐらいでした。この日から、買い物でお店で見つけると、必ず買うようになりました。

とても楽しい夕食タイムでした。

 

アルベルゲの書き込みノート

 

今日はアルベルゲに入るのが早かったので

506ブルゴスアルベルゲベッド

3人とも2段ベッドの下の段が取れました。安心安心!

アルベルゲの書き込みノートをみつけました。各国の言葉でメッセージが自由に記してありました。

たいていがカミーノを歩く喜び、出会いに感謝という内容だったのですが、

やっと見つけた日本語の文字は、こうでした。

 『これ以上、歩いても意味ない。あばよ!俺はここで帰るぜ。』

 ドキッ!としました。

また意表を突かれました。今日、2度目でした。

 「歩いても意味ない。」なんて…。

なんか悲しくなる…

カミーノをポジティブなチャレンジと捉え、疑いなく歩いてきた私たちにとって、とてもショックな言葉でした。

いろんなカミーノがあっていいんだ…と、わかっていたはずなのに。

なんで意味がないんだろう??

誰とも話さないで黙り込む日々だったのかな…。

それとも、暑さ、寒さ、足の疲れ、荷物の重さ、雨、泥汚れ、シャワー、節約、、

どれもが我慢大会になってしまったのかな…。

『じゃあ、あんたは意味あるのかよ?』と聞かれたら私はどう答えるだろう…。

消灯になり、ベッド上で寝袋に入りました。

 

※以下 『見知らぬ俺』と「私」の架空の問答です。

見知らぬ俺:『じゃあ、あんたは意味あるのかよ?』

私:「意味あるよ‼︎ だって…」 だって…の後がうまく続きません。

私:「毎日歩いて、自分の限界を知るってチャレンジ、一生無いと思うし…。」

見知らぬ俺:『それが何?』

私:「便利で物にあふれ機械に囲まれた生活の中から、天候、自然、出会いに全てを委ねるカミーノの生活を体験してみるって面白くなかった?」

見知らぬ俺『は?別に。』

私:「ここで出会う人や物事に、共感したり反感したり、助けたり助けられたり、コントロールできない自然の中で今までにない自分を発見してビックリすることもあったよ、ね?」

見知らぬ俺:『それ、意味あんの?』

私:「今までの暮らしの中では気が付かない、

日本とか、性別年齢仕事お金持ち貧乏…

そんなこと全く関係なく、

誰もが感じることあるんだなって。

それこそが、生きていくためにもっとも大事なことなのかなって。人間の基本、歩くことをしながら、それを感じ探っていくのが、カミーノなんじゃないかなって。」

見知らぬ俺:『本でもわかるんじゃね?』

私はいつしか『見知らぬ俺』を納得させる言葉を探していました。

人はそれぞれの価値観でいいのに。

頭でわかっているつもりが、私はなんだか『見知らぬ俺』せっかくここまで来たのじゃない!…おせっかいな考えを起こしました。

もし、あともう一歩…。

次のページを開けてみたら、出会う世界があったかもしれないのに…。

きっと、学業?仕事?費用?予定を調整して来たはずだろうに…。

そう思うと、さらに残念に思ってしまうのでした。

しまいには眠れなくなってしまい、ベッドの上の段の金網を見ていました。

 

 

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2010年4月、母と15歳娘と10歳息子の3人は、東京からスペインへと向かいました。サンティアゴ巡礼の道(カミーノ)930㎞を歩くためです。期間は60日間、学校は3か月休みました。私と子どもたちは旅生活の中、世界中の人々と出会い、素晴らしい奇跡、また、がっかりな事件…と、学校では教わらないことをカミーノは教えてくれたました。スペインの景色や巡礼の生活風景を写真とともに紹介していきます。
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