サンティアゴ巡礼が教えてくれた学校では教わらないこと

55/60サンティアゴ大聖堂の先へ、大西洋が見えた!! 複雑な気持ち

Kumi3
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609 サンティアゴ巡礼 海がみえた大西洋景色 3 セー
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Kumi3
「学校に行けないなら、旅に出てみようよ!」と不登校をきっかけに15歳次女と弟10歳を連れ、サンティアゴ巡礼・カミーノへ行くことにしました。930kmを60日間かけて歩きました。もちろんカミーノは初めてです。英語もろくに出来ない私は、一体どんな旅になるのか見当もつきませんでした。そんな体で子どもたちを、異国のスペインに連れ出してしまうのですから、本当にチャレンジャーでした(-_-;)。けれど、何かを変えてみたかったのでした。
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6/9()→セー マットレスで熟睡 32km/€34 消防署の無料宿泊所 @0×3

 

昨日はマットレスで寝ました。落ちる心配がないせいか、ぐっすりと眠ることができました。

608サンティアゴ巡礼 バル 簡易ベッド カミーノ アス・マロナス

この地下室は電気がありませんでした。

朝6時ですが、外はまだ陽が出ていないので、明かり取りの窓から光が入らず、部屋は真っ暗でした。

手探りで、ドア向こうの階段下のトイレへ行きました。

それから、洗濯物を取り込みました。それはこの地下室の椅子と椅子のあいだにロープを張り、干したものでした。

あら〜、ぜんぜん乾いていない。そしてくさい…。仕方ないわ〜。

Kumi3

ここまでしてから、DenChaiを起こしました。

今日は季節が逆戻りしたようでした。寒いぐらいでした。寝袋の中はうくうくと温かいので、きっとなかなか起きないだろうと、少しでも作業を進めておいたのでした。

なんとか目を覚ました2人の足にクリームを塗り、マッサージをしました。これはずっと続いている足にマメが出来ない秘訣でした。

昨日、この地下室の二人組お兄さんの巡礼者は

「足のマメが痛くて困ったよ。」と言いながら手当をしていました。

ChaiDenは、一度もマメが出来ませんでした。これも、出発前の保湿クリームマッサージのおかげかな。

それから、寝袋を出ておもむろに動き始めました。

 

乏しい食料

 

ChaiもDenも荷造りを済ませ、出発するだけになりました。

さあ、朝ごはんにしようか~。

Kumi3

と言ったものの、食料が乏しいのでした。

小さなパウンドケーキ2切れとパン一切れ、チョコ6かけ。

これが持っている食べ物の全てでした。ゆっくり、ちびちびと食べました。

あとは水を飲みました。

上の階のバルはまだ閉まっていて、温かい飲み物をたのむことはできませんでした。

あ〜あ、今日も雨だ〜。

Den

しかも寒いね。でも行かなくちゃね…。

Chai

 

609 サンティアゴ巡礼 田舎道出発12 カミーノ セー

雨カッパを着て歩き出しました。6時50でした。なんとか7時前の出発をクリアしました。

 

609 サンティアゴ巡礼 田舎道出発12 左80カミーノ セー

連日、ChaiDenの後姿を見てきました。

この飽きるほど見た光景も、いつしか記憶の中から引き出すものになるのだわ…。淋しいナ~。

Kumi3

 

609 サンティアゴ巡礼 草原の 畑景色 カミーノ セー

平凡で綺麗な里の景色でした。

 

609 サンティアゴ巡礼 犬シェパード  カミーノ セー

「思う存分、目に焼き付けておいてね。お母さん。」と言いたげに、犬が見ていました。

 

 

ストック杖を拾う

 

ねっ!あれ、海じゃないの?

Chai

609 サンティアゴ巡礼 草原の 森景色 カミーノ セー

ざんねん~!どうも湖みたいね…。

Kumi3

 

609 サンティアゴ巡礼 田舎道出発12 向かい車 カミーノ セー

な~んだ…。

Den

609 サンティアゴ巡礼 草原の 景色 カミーノ セー

海は、まだまだ先でした。

 

609 サンティアゴ巡礼 道標 杖2下向き カミーノ セー609 サンティアゴ巡礼 道標 杖2 カミーノ セー

あ、杖が捨ててある!Den欲しいな。二つ持って歩く人、カッコいいと思ってたんだ!!

Den

あら、そうなの?いいんじゃない。

Kumi3

 

609 サンティアゴ巡礼 杖12 カミーノ セー

Chaiが長さを調節してくれました。

 

終わってしまうカミーノ

 

雨の日は、道でカタツムリによく遭遇しました。

609 サンティアゴ巡礼 カタツムリ カミーノ セー

うろうろしてると、食べられちゃうよ!

Den

巨大カタツムリを草むらに逃がしてやりました。

 

609 サンティアゴ巡礼 石倉庫1 カミーノ セー

ケルト式石造りの穀物倉庫がありました。

 

609 サンティアゴ巡礼 左右石壁1 2 カミーノ セー

この石造りの壁も、ガリシア地方になってから、よく見かけるものでした。

 

609 サンティアゴ巡礼 木 景色 カミーノ セー

「大西洋を目指しているのかい?でっかいぞ~。そして、まだまだ遠いぞ!」と言っているようでした。

 

609 サンティアゴ巡礼 石の山1 2 カミーノ セー

雨だし、寒いし、今日のアルベルゲは遠いし、お腹もすいてるけれど大丈夫だよ。だって、もうすぐカミーノは終わっちゃうから。歩くのが貴重な気がするの。

Chai

 

609 サンティアゴ巡礼 お墓 景色 カミーノ セー

スペイン墓地の裏側が見えてきました。天使の後ろ姿がみえました。

 

609 サンティアゴ巡礼 お墓 12 カミーノ セー

こちらが正面側でした。

 

609 サンティアゴ巡礼 犬茶  カミーノ セー

犬がChaiとDenを発見したようです。タッタッタ~と走ってきました。

 

609 サンティアゴ巡礼 犬茶 12 カミーノ セー

「撫でて~!なんかちょうだ~い!」

ごめんね~、今日はパンのかけらも何も持ってないんだ。

Chai

 

609 サンティアゴ巡礼 川 景色 カミーノ セー

橋を渡り、アスファルトの道をしばらく行きました。

 

カミーノでコスパ№1のボカディージョ

 

オルベイロアの町の入り口でバルを見つけました。やっと、食べ物にありつけました。

 

ボカディージョ(バケットサンド)ひとつ 1.8ユーロは安いね!

Chai

サラミハムサンド2つとチーズサンド1つお願いするね。

Kumi3

ボカディージョを
3つたのみました。

バルの中には、気のいいお兄ちゃんが一人、留守番のような雰囲気でヘッドフォンをかけ音楽を聴いていました。

注文すると

「OK、はいよ~っ!」とノリノリの気さくな感じで受けてくれました。

出てきたボカディージョに、私たちはびっくり!

609 サンティアゴ巡礼 ボカディージョ ハム カミーノ セー

うひゃ、すご~い!ハムが10枚も入ってるっ!

Den

 

609 サンティアゴ巡礼 ボカディージョ ハム開き カミーノ セー

マジ?と聞きたくなるほど、具の量が多いのでした。

留守番のお兄ちゃんが

「いっぱい入れちゃえー!」

という、いい意味でのテキトーで作ってくれた感じでした。

609 サンティアゴ巡礼 ボカディージョ チーズ カミーノ セー

チーズはの厚切りのものが5重なっていました。

これまた何かの間違い?と思わせるボリュームでした。

一度に、こんなにチーズを食べていいものだろうか…。

Kumi3

と一瞬、悩むほどでした。

1枚づつChaiDenに分けました。

空腹の3人は、ムシャムシャパクパク。いっきにエネルギーを身体に取りこみました。

ああ〜!フルチャージした~!

 

予定変更、次の町へ行こう!

 

雨も上がってきました。歩き出してすぐオルベイラの町に着きました。

道の途中、アルベルゲを見つけました。

アルベルゲ発見。やった ~!

Den

しかし、そこが開くのは17時からでした。

今、12時少し前でした。

ここで5時間も待つなら、次の町に行っちゃおうよ!

Chai

609 サンティアゴ巡礼 石畳1 2 カミーノ セー

17km先だよ。大丈夫?

Kumi3

さっきのボカディージョ・パワーが効いていました。

まだ歩けるよ!次の町へ行くの賛成!

Den

そうと来たら、この町で食料を調達しておこう!とお店を探しました。しかし、どこにもみつかりませんでした。

町の終わりに小さなバルを見つけ、そこでを食料を調達しました。

なるべくカロリーの高そうなものを選びました。チョコパン、チョコロール、チョコドーナツ、チョコサンド…。チョコが好きなのよね、結局は…。

そして、意気揚々と次の町へ向かいました。

 

ブタと他の動物、羊・馬・牛

 

途中、ブタが柵から顔を出していました。

609 サンティアゴ巡礼 豚大 カミーノ セー

「ブーブーッ、ブーブーッ!ブヒッ」鼻を広げて啼いていました。

か~わいい~!!

Chai

わあ、ベイブだ!

Den

『ベイブ』というのは、牧羊犬になりたかった子ブタの物語映画でした。ChaiとDenは、その映画が大好きでした。ビデオを何回も観ていました。

ブタってかわいいだけに、見てると切なくなっちゃうわ~。

Kumi3

なんていうか…、牛や羊や馬とは、少し違った感情で見てしまうのでした。

 

それを示唆するように、この日はいろんな動物たちが登場しました。

609スペイン巡礼 羊群

が野っぱらで、のんきに仲間と休んでいました。

 

609スペイン巡礼 羊

羊は年に4回、毛が刈り取られるのでした。

 

609 サンティアゴ巡礼 馬800 カミーノ セー

自由に草を食んでいるがいました。

スペインで馬は、交通手段として活躍中でした。車やバイク、自転車と同様に人を乗せ、道路を闊歩していました。

 

609 サンティアゴ巡礼 牛左12 カミーノ セー

うわっ、来た!

Den

 

609 サンティアゴ巡礼 牛正面 カミーノ セー

「なによっ!何にもしないわよっ!! モーッ!」

牛はお乳を搾られるほかは、牡牛も牝牛も昼間は草っぱらでのんきに過ごしていました。

牛はミルク、羊はウール、馬は乗り物としての役目、それらがあるので長く生きていられるのでした。たいてい、草っぱらで自由にすごしていました。

それに比べてブタは、柵の中にいました。草が主食ではないので草っぱらにいる訳にもいかないのでした。同じ家畜の中でも、ブタは損をしているように見えました。

609 サンティアゴ巡礼 豚柵 カミーノ セー

ぶたちゃん、食べられちゃうんだね…。

すぐに太っちゃダメだよ。

Chai

「ブヒッ~ブヒッ!」

 

32㎞は長いね!

 

午後3時、さすがに、疲れが出て来ました。

609 サンティアゴ巡礼 山の川景色 カミーノ セー

山から流れてくる水が川になっていきました。

 

609 サンティアゴ巡礼 田舎道1 2石橋 カミーノ セー

橋を渡りました。

 

609 サンティアゴ巡礼 田舎道1 2アスファルト カミーノ セー

しばらく、アスファルトの道を行きました。

 

609 サンティアゴ巡礼 田舎道1 2雨道 前電線カミーノ セー

再び雨が降ってきました。

 

609 サンティアゴ巡礼 道標 12 カミーノ セー609 サンティアゴ巡礼 道標 23 カミーノ セー

道標は、左がフィステラ、私たちの目的地でした。

右がムシア、ヤコブが流れ着いた伝説の海岸を指していました。

私たちは、すでに20km以上歩いていました。Chaiは、歩く勢いに衰えを見せませんでした。

今日はいくらでも歩けるよ!

Chai

私は、足の裏が痛くなり、ペースが落ちていました。そのせいで口数が少なくなっていました。

609 サンティアゴ巡礼 田舎道1 2左手木 カミーノ セー

それとは対照的に、Denはしゃべりっぱなしでした。

ヤコブは白馬に乗って戦ったんだって?

Den

スクイズってどういうこと?

Den

牛は食べてすぐウンチする?

Den

心に浮かんだ取り留めのないことを、延々と話しながら歩いていました。

609 サンティアゴ巡礼 田舎牧場道1 2雨道 カミーノ セー

雨はあがったのですが、道はぬかるんでいました。

 

609 サンティアゴ巡礼 田舎道1 2足下雨道 カミーノ セー

林の道になりました。

 

609 サンティアゴ巡礼 田舎道1 2クロス カミーノ セー

田舎道が広い道に開けてきました。

 

609 サンティアゴ巡礼 クロス 12 カミーノ セー

クロスのモニュメントがありました。

 

609 サンティアゴ巡礼 花景色 カミーノ セー

この花はデジタリンだね、毒があるから触らないようにしなくちゃね!

Kumi3

 

609 サンティアゴ巡礼 休憩 おやつ 1 2カミーノ セー

おやつ休憩にしました。チョコパンおいしい~!

609 サンティアゴ巡礼 小屋左12 カミーノ セー

ママ、遅いよ~!

Chai

あ、ハーイ!

Kumi3

 

609 サンティアゴ巡礼 田舎一本道12 空雲り カミーノ セー

わ~、また山だ。先が見えないね…。

 

609 サンティアゴ巡礼 田舎一本道12 カミーノ セー

行き先は、まだまだ見えないけれど、道に陽が射してるね。

未来は明るいよ!

 

609 サンティアゴ巡礼 田舎一本道1 2 右杉 カミーノ セー

Chaiちゃん早いなぁ~!追いつけないよ。

Den

609 サンティアゴ巡礼 田舎一本道1 空雲り カミーノ セー

いま4時半でした。この地点で27,8㎞歩いていました。

Chaiは、あい変わらずペースが落ちることなく歩いていました。カミーノと歯車がうまいことかみ合い、軽快に回り続けているようでした。

 

609 サンティアゴ巡礼 田舎道 2正面 カミーノ セー

Denは、憧れのストック杖の2本歩きでしたが…。

 

609 サンティアゴ巡礼 田舎道 2座って カミーノ セー

杖を2本使っても、疲れるのは変わりないんだね…。

Den

 

ああ大西洋だ!! 複雑な気持ち

 

私の疲れもピークに達してきました。と、そんな時…

 

609 サンティアゴ巡礼 海がみえた景色 カミーノ セー

ああ~っ!、あれじゃない?大西洋だよ‼

Chai

609 サンティアゴ巡礼 坂下海がみえた景色 23カミーノ セー

やった~!

Den

~大西洋!

Kumi3

海だと分かった瞬間、カラダがフワッ!と浮き上がりそうでした。それから血管の中の血が、ふつふつと沸き立つようでした。

 

609 サンティアゴ巡礼 坂下海がみえた景色 12カミーノ セー

スペインの果てまで来た~!

フランスの山から、ここまで歩いて来た〜!

 

609 サンティアゴ巡礼 海がみえた大西洋景色 12 後ろカミーノ セー

あははっ大西洋!タイセイヨオォ!

全身が歓んでいました。

609 サンティアゴ巡礼 海がみえた大西洋景色 3 セー

私はそのあと、嬉しいような、悲しいような複雑な気持ちにさせられました。(日に焼け、風雨に晒され、もはや国籍・性別・年齢不明なわたし…。)

あ~、あと2、3日で本当にカミーノの日々が終わってしまう…。

Kumi3

1日の流れで思えば雨、風、雪の中を重いバックパックを背負いカミーノを歩くことは楽ではありませんでした。

心は「早く今日の宿に落ち着いて、休みた~い!温かいシャワーを浴びた~い!」と思いながら歩いていました。

けれどいま、

巡礼全体で思えば

「この日々は、まだまだ続いて欲しい~!」と心の底から願うほどでした。

これは、以前アラン先生が教えてくれた人生の大切な4つのことが詰まっている日々だったわ。愛する事、尊敬する事、働く事、歩く事…。

Kumi3

仲間、家族、自分を愛し…

自らではどうにも出来ない天候や道、動物という自然を尊敬し…

重い荷物を背負い…

ひたすら歩き続ける。

カミーノのシンプルな日々は、それらがどれも濃く詰まっているのでした。

ここにずっと居れば、安心な気さえしました。

 

609 サンティアゴ巡礼 海がみえた大西洋景色 1 2横顔 セー

大西洋、見えてからがけっこう遠いんだね~。

Den

海辺まで、なかなかたどり着かないのでした。

 

609 サンティアゴ巡礼 坂下海がみえた景色 カミーノ セー

坂を下ると、いよいよ海が迫ってきました。

 

609 サンティアゴ巡礼 海がみえた大西洋景色 1正面2 カミーノ セー

ああ大西洋、見たかった~!嬉しい!

Chai

 

アルベルゲが見つからない

 

だんだんとセーの町の全貌が見えてきました。

609 サンティアゴ巡礼 海大西洋 町先 12カミーノ セー

私は、足のマメは相変わらず痛いのですが、海辺の町に入ると思うとワクワクして来ました。

 

609 サンティアゴ巡礼 12海がみえた大西洋町景色 カミーノ セー

今日、泊まる町、セ―だね。

Chai

やっと来たね~!

Den

609 サンティアゴ巡礼 12海大西洋町と道 カミーノ セー

ママおそいよ~、早く!

Den

ハイ~ッ!

Kumi3

疲れてへとへとですが、この町はきっといい!

なんだかそんな予感がしました。

 

609 サンティアゴ巡礼 カミーノ セー町 カトリック飾り

道端にカトリックのモニュメントがありました。

 

609 サンティアゴ巡礼 海がみえた大西洋町景色 カミーノ セー

ここでも墓地の横を通りました。やはり天使の像がありました。

セーの町に入りました。看板や矢印が無く、アルベルゲがどこだか見当がつきませんでした。

地元のおじいさんが、向こうから歩いてきました。アルベルゲを聞いてみました。

ドンデ エスタ アルベルゲ?(アルベルゲはどこですか?)

Chai

おじいさんは「付いて来い!」というジェスチャーをしました。私たちはホッとして、おじいさんの後ろをカルガモの親子のように、一列に連なり続きました。

長い登り坂を5分ぐらい歩いた途中、おじいさんは振り返ると、軽く手をシュタッ!と上げ、そのまま左側にあったドアに入ってしまいました。

えっ??

Den

そこは、どう見てもアルベルゲではありませんでした。

どうやら、

ただ自分の家に帰る道の途中…だったのでした。

 

アルベルゲ探しは降り出しに戻る

 

私たちのアルベルゲ探しは、振り出しに戻りました。

時間は夕方6でした。

朝7時から歩き始め、11時間32km歩いていました。

もう、クタクタ~!でも、最後の力をふり絞って頑張ろうね!、アルベルゲが見つからないと休めないものね…。

Kumi3

ここは、スペインの田舎町でした。そのせいか、若い人になかなか出会いませんでした。つまりは、英語を話す人にも、なかなか出会う機会がありませんでした。そもそも、通行人が少ないのでした。

向こうから老夫婦が歩いて来ました。

チャンス!

紙とペンを用意しました。もし言葉が通じなくても、アルベルゲの場所を地図に書いてもらおうと思いました。

オラー! ドンデ エスタ アルベルゲ?

Den

私もDenのホタテ貝をつまんで見せました。

ピルグリム、カミーノ…、アルベルゲ。

Kumi3

それから、紙とペンを渡しました。

おばあさんは、ニコニコしながら紙とペン受け取りました。

そして、何やら書き始めました。

私たちは、息を飲んでおばあさんのペン先を見つめました。すると

“A l b e r g u e”

と震えた文字を書いて、渡してくれました。そしてニッコリと笑ってくれました。

ガクッ...。

うーん、惜しい…。アルベルゲ、知ってる?って字のことじゃないんだな~。

Chai

老夫婦は満足そうに、手を振っていってしまいました。

いったい、ここはどこなんだろう。見当がつかないわ~。

Kumi3

矢印や看板といった情報が、見つからないのでした。そして、人に聞きたくても歩いている人を見つけるため、探して移動するようでした。

 

609 サンティアゴ巡礼 カミーノ セー町 2

体力も限界に達し、ヨロヨロしていました…。

 

救世主にばったり・Koreaのお姉さん

 

すると、坂の下のほうから不意に日本語が…。

「コンニチハ!ダイジョウブデスカ~?」聞き覚えのある女性の元気な声でした。

わぁ!昨日、宿を教えてくれたKoreaのお姉さんだ!

Chai

「アルベルゲが見つからないのです〜!」と言うと

「この先にあります。一緒に行きましょう。」と、先頭にたち案内してくれました。お姉さんは簡単な日本語が話せるので、とても心強く感じました。

昨日に引き続き、今日もアルベルゲを教えてくれるなんて!ほんとに救世主だわ。

Kumi3

困った時に、タイミングよくバッタリ会うのでした。

609 サンティアゴ巡礼 みかん木消防署 カミーノ セー

3人が付いて行った先は、消防署でした。中に入ると巡礼者用のマットレスがある部屋に案内されました。

費用のことを受付の人に聞くと

「このアルベルゲは消防署の慈善事業だから、費用はとらないよ!」ということでした。

無料⁉ やった~!

すでに9ぐらい、各国の巡礼者が荷物をほどき、寝るためのマットレスを確保していました。

 

609 サンティアゴ巡礼 マットレス消防署 カミーノ セー

私たちも邪魔にならないように、一角にバックパックをまとめました。

不思議だね。Koreaのお姉さん。困った時に必ず現れるよね。名前も知らないよね。

Den

今日は、名前を聞こうね。

Kumi3

それから荷物を置き、シャワーを浴びました。

おや?、Chaiの足の皮がハート型にむけていました。

609 サンティアゴ巡礼 足ハート消防署 カミーノ セー

アハハ!何これ?

Chai

 

ケバブで乾杯!カミーノご褒美ディナー

 

今日は良く歩いたね~。ご褒美に外食しよう~。

Kumi3

イエーイ!

609 サンティアゴ巡礼 12消防署 カミーノ セー

腹ペコをやっつけろ~!と町へ繰り出しました。

シャワーを浴びた身体に、海風が心地よく当たりました。

609 サンティアゴ巡礼 12教会横 カミーノ セー

ぷらぷら歩いているうちに、トルコ料理店を発見しました。

ケバブが食べたい!というので、その店に入ることにしました。

 

609 サンティアゴ巡礼 食事 ケバブ1 カミーノ609 サンティアゴ巡礼 食事 ケバブ2 カミーノ セー

ケバブが来ました。がぶっかぶりつきました。

 

609 サンティアゴ巡礼 食事 ポテト カミーノ セー609 サンティアゴ巡礼 食事 ケバブ3 カミーノ

フライポテトもヒヨコマメのコロッケも美味しい!

このバルのおじさんは、とても陽気でフレンドリーでした。私たちのテーブルに励ましに来たついでに、Chaiのジュースを飲んだり、

609 サンティアゴ巡礼 ケバブ屋 1 カミーノ セー

「イェ~イ!」と乾杯の音頭をとってくれました。おじさん、すでに酔っぱらっている?まあ、いいやね。

乾杯!サルゥー!

大西洋が見えた今日は、なんだかお腹の底が、常にケタケタと笑っているような爽快な気分でした。

夕食後、町を気の向くままに散歩をし、メルカドを見つけました。

好きなデザートを買おうよ!

Kumi3

わーい!

609 サンティアゴ巡礼 食事 プリン カミーノ セー609スペイン巡礼 サクランボ3

Chaiは大きなバケツプリン。私とDenはサクランボにしました。

外のベンチに座り、夕涼みをしながら食べました。

あ~、おいしい~!

Chai

609 サンティアゴ巡礼  カミーノ セー123

はいチーズ!カシャっ。

 

お姉さんの名前はテレサ

 

消防署のマットレスルームは、みんな思い思いにごろ寝をするようでした。

 

609 サンティアゴ巡礼 t12消防署 カミーノ セー

Koreaのお姉さんの名前はテレサと言いました。

いつも、困ったときに助てくれて、ありがとうございます!

Chai

とサクランボとあんずを差し入れしました。

テレサは「とんでもな~い!」と言いながら笑顔で受け取ってくれました。

マットレス部屋の夜は蒸し暑く、寝苦しさがありましたが、文句は言ってはいられません。

何しろ、消防署の心意気ある無料提供なのですから。

寝袋の中で、海が見えた瞬間の

身体が浮き上がるような感動を思い出し

 

カミーノはテレサの姿になって私たちを助けてくれたのかしら。今日のトルコ料理のディナーも良かったわ。アルベルゲも無料だなんて!この町は予想通り、最高~!

Kumi3

大西洋の海辺の町で、いい気分になり眠りにつきました。

 

 

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「学校に行けないなら、旅に出てみようよ!」と不登校をきっかけに15歳次女と弟10歳を連れ、サンティアゴ巡礼・カミーノへ行くことにしました。930kmを60日間かけて歩きました。もちろんカミーノは初めてです。英語もろくに出来ない私は、一体どんな旅になるのか見当もつきませんでした。そんな体で子どもたちを、異国のスペインに連れ出してしまうのですから、本当にチャレンジャーでした(-_-;)。けれど、何かを変えてみたかったのでした。
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