サンティアゴ巡礼が教えてくれた学校では教わらないこと

20/60 カミーノ全行程を歩く・乗り物に乗らない我ら巡礼スタイル

Kumi3
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505ニワトリ飾り窓
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Kumi3
「学校に行けないなら、旅に出てみようよ!」と不登校をきっかけに15歳次女と弟10歳を連れ、サンティアゴ巡礼・カミーノへ行くことにしました。930kmを60日間かけて歩きました。もちろんカミーノは初めてです。英語もろくに出来ない私は、一体どんな旅になるのか見当もつきませんでした。そんな体で子どもたちを、異国のスペインに連れ出してしまうのですから、本当にチャレンジャーでした(-_-;)。けれど、何かを変えてみたかったのです。そしてカミーノは、まるで私の人生に組み込まれていたように日々が運び、それは長女にまで繋がっていたのでした。
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5/5(水)→ブルゴス 手袋をもらう 28㎞/€60   巨大な5F建て公営  @€3×3

 

私は、スペインがこんなに寒くなるとは思いませんでした。

猛暑が連続したある日

もう、手袋なんていらないね!

Kumi3

とアルベルゲのリサイクルコーナーに置いてきてしまったのでした。少しでもバックパックを軽くしようと思ってのことのでした…。

寒い~!ああ失敗したぁ…

Kumi3

と思っていたところ

巡礼仲間のリアが手袋をくれました。

素敵なブルーグリーンの毛糸のものでした。リアはもう一つあるから要らないのだそうです。

ホント⁈ 嬉しい!助かった〜

リア、ありがとう~!

お礼にオレンジを届けました。

 

荷物が重い理由

 

朝8時に出発しました。

今日もすこぶる寒くなりそうでした。

途中の道にベンチを見つけ、朝食タイムにしました。

505朝ごはん

メニューはパンとサラミとトマトでした。

私は前の日にお店を見つけると、必ず翌朝の分の食料を仕入れておきました。

いつでも3人分です。パンサラミ、チーズなどの他、必ずりんごオレンジトマト4.5個ビスケット、チョコレート、ナッツ、ドライフルーツ…、

そしてもちろんも!でした。それでいつでも荷物が重いのでした。

しかし、歩き出して距離を稼ぐには午前中が勝負なのでした。

歩き出し、朝食の食べものを探す事で時間を取られないようにしたいのでした。

この荷物の重さは
 

仕方がな~い!

Kumi3

のでした。

 

気温2℃、寒さに弱る私

 

505歩き始め田舎道

雪こそ降りませんが、気温は2℃でした。

 

505左に木伝茶

空が鉛色でした。風が吹きつけ空気が刺すようでした。

もう手が限界だわ~。

Kumi3

私はリアからもらった手袋をしていましたが、今日は風が強く指先に吹き付けてきました。それで手がガチガチに冷え切ってしまいました。

感覚が無くなり、じょじょに痛みになってきました。歩き出して2時間ほどで、何も楽しめなくなってきました。

 

505まち見え伝茶

町が見えてきました。

バルッ!バルを探そうっ!温まろう~!

Kumi3

 

バルで作戦会議

 

バルが見つかりました。

コラカオカフェレチェを頼み、コーヒーカップで指先を温めました。それで私はやっと心身ともに復活してきました。

さて、作戦会議です。

昨日はで冷えっぱなし、シャワーもダメでした。しかも同室のパーティーの騒音と2段ベッド転落の心配のせいで、睡眠が浅く疲れが取れていませんでした

少し休養が必要だな…と感じていました。

今日は13kmめの町で休むことにしようか。汚れた服を洗濯をして、食事もきちんと取りたいよね。

Kumi3

うん、そうしよう!

Chai

温かいシャワーを浴びられたらいいな~。

Den

 

505サッカー台

サッカーゲームの台がありました。

出発間際に、 バルのおばちゃんがChaiとDenにチュッパチャップスをくれました。

グラシアス!

Den

一気に気分が上がりました。
バルを出るとやる気充分になっていました。

ベーカリーを見つけました。

505お店おかんパン

バケットチョコレートパンを買いました。これで気持ちがひと安心です。

常に何かしら食料を持っていないと、心配になってしまうのでした。

いつ、何が起きるかわからないので…。

そこが子連れ旅のちょっとした努力ポイントなのでした。

 

大草原に木のクロス

 

あいかわらず、空は寒くてどんよりでした。

505舗装道伝茶

同じような景色が延々と続きました。

 

505犬と伝

あらら、ワンコが甘えに来ました。「クーン、クーン…」

 

505伝手前茶

田舎道が続きます。先が長いね~。

 

505ちゃい道寂し

原っぱに続く道を行きました。

木のクロスが建っていました。

505クロス伝

うんとこしょ!上ったよ~、ほら頂上だ~!

Den

 

505クロス茶

えへへ、実はこんな高さでした~。

Chai

 

505伝カンポス看板

こんな風に工夫して抜いた文字の看板がありました。

 

カミーノで何がしたいですか?

 

マイクみたいな木の実を拾い、Chai がDenにインタビューしていました。

505変な実でインタビュー

カミーノで何がしたいですか?

Chai

はい、プルポ・ア・ラ・フェイラが食べたいです。

Den

イラストスペイン語の本の中にタコ料理がありました。茹でタコをオリーブオイルであえたものでした。それをプルポ・ア・ラ・フェイラ」というのでした。

Denは「チュッパチャプス ポルファボール(ください)」と同様に

プルポ・ア・ラ・フェイラ ポルファボール!」とそれだけはすぐに言えるように、チェックしていました。

 

505曇り野原伝茶

だだっ広い大草原が、しばらく続きました。

ねぇ、遠くに動く白のもじゃもじゃは何?うじ虫みたい〜。

Den

違うよ。羊でしょーっ!気持ち悪いこと言わないで!

Chai

近付いてみるとわかりました。

505羊群

時々、カランコロンと鐘の音がします。 羊飼いの人が犬と一緒に、羊たちを丘の上へと追い上げているのでした。

 

アルベルゲがあるはずなのに~、無いっ!

 

お昼過ぎにリオピコの町に着きました。朝から13㎞歩いた街でした。

お昼の休憩にしました。

505チョコクロワッサン

さっき買ったチョコレートパン、最高!

Chai

 手にした一枚の町と宿と距離のプリントには、この町にアルベルゲがある、と書いてありました。

寒い寒いわっ、アルベルゲに入ろう!

Kumi3

私は、休む気満々でした。

アルベルゲを探しますがどこにも見つかりませんでした。

バルを見つけ、聞いてみました。するとバルの主人は

「この町にはアルベルゲ無いよ。」と言うのでした。

ガーン!

次のアルベルゲまで15km!!!

いま13時だよ…。どうする…?

どうするったって…、相談するまでもなく

私たちはノーチョイスでした。行くしかないのです。だってアルベルゲが無いんだもの…。

寒さで弱まる私に

平気だよ、頑張ろうよ~!

Den

夕ごはん前には着くでしょ。

Chai

励まされてしまいました。

へえぇ~…。10日前、ロスアルコスの町に行く途中、アルベルゲを見落としてしまい、プラス10㎞!と言われた時は、もう泣きが入り疲れ果てボロボロになって、アルベルゲにたどり着いたというのに。

今日のプラス15㎞でこの反応とは!

随分とたくましくなったなぁ…と感心しました。

 

505白茶ワンコ

犬も「まあ、仕方ないですね。お母さん…。」と言っているような、、、。

 

ブルゴスは街に入ってからが長い…

 

505平原展望あの、町の向こうかな…。

 

505長い伝茶一本道

ずっと道は続くね。天気が良ければいいのにね。

 

505伝曲がるみち

15㎞なんて、トラックならすぐだよね。僕らは3時間かな、4時間かな…。

 

505泥道伝茶

街が見えてきたけど、まだけっこうあるよね。

どうやら街の外れに入ったようでした。

ブルゴスの街は大きく、ここからアルベルゲのある中心地まで、あと2時間、いやもっとかかるかな…。

505水道水道を見つけ、水を汲みました。

 

俺はバスで行くよ。それぞれのカミーノスタイル!

 

ベンチを見つけ、休んでいると巡礼者を見掛けました。英語を話す西洋人のおじさんでした

あの人もブルゴスのアルベルゲまで行くはずです。あと7~8㎞、抜きつ抜かれつ歩くのかなと思い、互いに挨拶を交わしました。すると

「俺はバスで行くからね。バーイ!」

505伝茶べんち

右手に見えるバスステーションのほうへと行ってしまいました。

!!!!…。

そういう方法もあったんだね…。

寒いし、この時間からアルベルゲに向かえば

満員で入れない可能性もありました。

私たちは、予想外の返事に驚きながら、相変わらずテクテクと歩き続けました。 

ブルゴスに着いた~!と思ってから長いこと長いこと…。

505茶黄色ビル

まだ?まだなの?ここ、もうブルゴスだよね~!

Kumi3

505伝茶街中入る

不安になってきました。まさか、また…アルベルゲを通り越していないよね?

途中に公園がありました。

Denは必ず遊びたがりChaiは先を急ぎたがります。 いつもなら、時間を見計い

「さあ、もう行こうよ。」と調整する私でしたが、もう疲れ過ぎていてアハハ~状態でした。

どうぞ好きにしなされ~!

Denはブランコに乗り、はしゃいでいました。

私はベンチに座り、うつむいてしまいました。

Chai が「りんご食べようよ。」と声を掛けてきたので、一緒にかじりました。

さあ、行こうか。

Den

あら、もういいの?もっと遊んでいてもいいのに~。

Kumi3

Denに出発の号令を掛けられてしまいました。

 

日本カミーノ・デ・サンティアゴ友の会のトモコさんに会う

 

505ブルゴスまちの教会伝茶

ブルゴスは大都会でした。

杖とバックパックが場違いな感じでした。

それにしても、どこにアルベルゲがあるのだろう…。

不安になりながら、ひたすら通りを歩き続けると

あれっ?あの人、日本人みたい⁈

Chai

見たことのある女の人でした。ええっと~?

あっ~!日本カミーノ・デ・サンティアゴ友の会の、トモコさんだ!

Kumi3

カミーノに出発する前、巡礼生活のあれこれをアドバイスしてくれた人でした。

わあ、こんな所でバッタリ会うなんて‼ 

お互いに出会いの偶然を笑い合い、写真を撮りました。

 

505ともこと

「 アルベルゲはどこですか?」と聞くと

この近くに、寄付で小じんまりした良いアルベルゲがあるわ。」と教えてくれました。トモコさんはスペイン語が堪能でした。一緒にいたオビディオに何か話してくれました。

するとオビディオがスペイン語で答えてくれました。それは

オビディオの紹介だと言えば泊めてくれるだろう。」と言うことでした。

そのアルベルゲのオスピタレロと親しい友人なのだそうでした。

 

505オビリオと 

オビディオと一緒に写真を撮りました。

わあ、ありがとうございます!行ってみます。

Kumi3

私たちは再び歩き出しました。

 

アルベルゲが見つからない〜!

 

トモコさんに教わった道順は

道の突き当たりの左手、道の突き当たりの左手

あの人の名前は

オビディオ、オビディオ、オビディオ〜

3人で呪文のように唱えながら歩きました。

20分歩いたのですが、見つかりませんでした。

 

505ブルゴス大聖堂

右手にはブルゴス大聖堂が見えました。

わあ!すごーい!素敵だあ~。

けれど、しげしげ見る余裕はありませんでした。

アルベルゲ、アルベルゲ、アルベルゲ~ 

とにかく宿を探さなければ~っ!

あらら?建物が少なくなってきました。街を通り過ぎてしまいそうでした。

仕方なく来た道を戻りました。

もおお~、どこだぁ〜!

Den

通行人に聞きました。すると、その人は先導してくれました。大きなアルベルゲの前まで来ると「これだよ。」と指をさしてくれました。

あ~、でもここはトモコさんが言っていたのとは違うよね、小ぢんまりしてないよ。5階建てだもの…。

Chai

でも、もう足が限界でした。

もう、ここでいいじゃない?いいよね。入ろう!

Kumi3

そこは オスピタレロのおじさんが親切で、新しく設備の整ったアルベルゲでした。

5階にベッドをもらい、シャワーを浴びました。

温か~い! あ~、生き返る〜‼︎

 

ご褒美ディナー、ウサギとタコ!

 

シャワーを浴びてさっぱりしました。

時間を見ると夜7時でした。スペインはまだまだ明るいのでした。

街の探索と夕食に出掛けました。

505伝茶石畳

石畳の街を歩きました。子どもたちは荷物がないとスキップができそうなくらいまだまだ元気でした。

アルベルゲのすぐ近くにあるバルに入りました。

さあ、みんな、今日は好きなものを頼んでいいよ~!

Kumi3

わあい、わあい!

Denはプルポ・ア・ラ・フェイラがある!とコーフンしていました。この一瞬のために暗記していたスペイン語でオーダーしてみました。

プルポ・ア・ラ・フェイラ ポルファボール!

Den

ばっちり!通じたようでした。

私はコネホ?ウサギ肉のソテーに挑戦してみようかな。

Chai

じゃ、私はシーフードリゾットね。

Kumi3

デザート飲み物もオーダーしました。今日、私たちはちょっぴり上客でした。いつものピルグリムディナーという巡礼者向けのお手頃セットメニューではなく、普通のディッシュを頼んだのでした。

値段もそれなりにしました。バルで少し気どって料理を待ちました。

今日は私たち頑張ったものね~。30km近く歩いたかもね。えらかった~自分にご褒美だね~。

Kumi3


 Chai のウサギ肉ソテーが来ました。

505ウサギ肉

なんかね、鳥肉みたい。蛋白な味で食べやすかったよ。

Chai

 

 憧れのタコ・プルポ・ア・ラ・フェイラでやけど

 

Denの憧れのプルポ・ア・ラ・フェイラは、茹でタコのオリーブオイル和えですが、ここではジャガイモでかさ増しな感じでした。けれどニンニクが効いていておいしそうでした。

いい香り、アツアツ熱々~!

505じゃがタコ

ところが来た早々…

あぢっ!あぢぢぢ~!!

Den

熱々のジャガイモあごにくっ付いて、やけどをしてしまいました。

505ブルゴス伝レストラン氷

お店の人がを包んで持ってきてくれました。

氷、離すと痛くなるよぉ…。

Den

505顎やけど

ずっと氷をあごに付けながら、憧れのプルポ・ア・ラ・フェイラとデザートのプリンを食べていました。お気の毒さま〜。

 

505デザートプリン

ディナー代はで3人で€40でした。だいたい5000円ちょいででした。

ちょっと奮発しちゃったけど、今日は本当に頑張ったものね!!

Kumi3

それぞれの巡礼の形

 

バルでごちそうを食べながら

あのおじさん、バスで行っちゃったね。ちょっとズルだよね!

Den

いや、いいのよ。みんなそれぞれの巡礼の形があるんだからさ。

Kumi3

絶対、乗り物に乗らないからね。ちょっとでも乗っちゃうと歩いたって言えなくなると思う。どんなに疲れていても全部歩こうね!

Chai

うん、Denもそれがいい。

それ決まり!

Den

なんだか、Chai とDenの前向きな意地の張り方が、とても微笑ましく感じました。

 

柵無しベッドに策有り!

 

今日も3人とも、上の段でした。

あらら~、また柵が無いわ~。もう、やだ〜!

Kumi3

Chaiのベッドからひとつ離れ、二つくっついている方に私とDenでした。

505ブルゴスベッド

あ、そうだ、90度向きを変えて寝ればいいんだ!

Kumi3

二つのベッドをまたぐように寝れば

Denは横に転がっても、柵があって大丈夫なはずです!

なるほど!発想の転換だ!!

柵無しベッドに策有りでした。

 

カミーノ1番のシアワセな夜

 

美味しいものをたっぷりと食べ、ベッド問題も解決し、いい気分でベッドに横になりました。

しかし寒い中、よく30km歩いたよね!迷ったからもっと歩いてるかもしれないね~。

Kumi3

今日はものすごい達成感がありました。

ChaiとDenは、まだまだ元気でした

私は子どもたちと違い、もうヘトヘトでした。

ママ、足にクリーム塗ってあげる!

Chai

Denも!

Den

え~っ、ほんとに嬉しい~!!

Kumi3

右と左の足にそれぞれがクリームを塗り、足マッサージをしてくれました。

寒さに弱い私は、今日の道で一番の弱者でした。一日を通してChaiとDenに遅れていました。

ああ、今日がカミーノで1番最高の日~!

私はすぐに、ぐっすりと深い眠りにつきました。

 

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「学校に行けないなら、旅に出てみようよ!」と不登校をきっかけに15歳次女と弟10歳を連れ、サンティアゴ巡礼・カミーノへ行くことにしました。930kmを60日間かけて歩きました。もちろんカミーノは初めてです。英語もろくに出来ない私は、一体どんな旅になるのか見当もつきませんでした。そんな体で子どもたちを、異国のスペインに連れ出してしまうのですから、本当にチャレンジャーでした(-_-;)。けれど、何かを変えてみたかったのです。そしてカミーノは、まるで私の人生に組み込まれていたように日々が運び、それは長女にまで繋がっていたのでした。
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