サンティアゴ巡礼が教えてくれた学校では教わらないこと

22/60サンティアゴ巡礼で話しておきたい、雨も忘れる嬉しい話とは?

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507オルニージョス体育館に泊まるB
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2010年4月、母と15歳娘と10歳息子の3人は、東京からスペインへと向かいました。サンティアゴ巡礼の道(カミーノ)930㎞を歩くためです。期間は60日間、学校は3か月休みました。私と子どもたちは旅生活の中、世界中の人々と出会い、素晴らしい奇跡、また、がっかりな事件…と、学校では教わらないことをカミーノは教えてくれたました。スペインの景色や巡礼の生活風景を写真とともに紹介していきます。
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5/7(金)→オルニージョス:目覚ましのギター 20km/€23   体育館ベッド @€5×3

 

目が覚め、時計を見ると6:40でした。

7時には起きないといけないわ~絶対に...

Kumi3

うとうと、ぼんやり考えていました。

ジャスト7:00になると、リアがギターを弾き始めました。

ボリュームを押さえた美しい静かなメロディーで、みんなを上手に起こしました。

 

507 Camino スペイン巡礼 アルベルゲ

とても居心地の良いアルベルゲでした。たった一泊だったけれど、みんなフレンドリーで、譲り合い助け合いながら過ごすことができました。

オスピタレロがそういう雰囲気を作ってくれたのかな。

Kumi3

8時、私たち以外の巡礼者は、みな出発してしまいました。

 

お別れを言いたかったよ

 

私たちはオスピタレロと(アルベルゲの世話人) 別れを惜しみながら、道の案内などを聞いていました。

オスピタレロはChaiとDenに

「頑張ってな!」と声を掛けハグをしてくれました。

そして

あ、やっぱり、もう一度トイレ行かせてね!

Kumi3

と支度を整え直し、さらに出発が遅れました。

あれ~、雨が降ってきたよ~。

Chai

窓ガラスに雨筋が次々と付き始めました。

やだなぁ~。

Den

 

507ブルゴス寄付アルベルゲステンドグラス

階段を降りる途中のステンドグラスは、ホタテのデザインでした。

下まで降りると、

あれ?、誰かいました。

リアが軒下で待っていてくれました。

15分ぐらい、寒い中に立っていたのでした。

リアは「お別れがしたかったからね。」と言いました。

ああ、そうだ…。

1人で歩く巡礼者はたいてい早足でした。練日、30km近く歩く人もザラにいます。私たちとは到底、歩速が合わないのでした。

ここでお別れなんだね…

Chai

分もう会えないね。淋しくなるな…。

507ブルゴス小さなアルベルゲ前巡礼仲間と

「じゃあね、ブエン・カミーノ!」

Chai、Den、私と順にハグをして写真を撮り別れました。

 

ブルゴス大聖堂さようなら!

 

 さあ、今日は20km、カッパを着て歩き始めました。

アルベルゲが充実していると、翌日は気持ちよく歩き出すことが出来るのでした。

507ブルゴス大聖堂曇り空

ブルゴス大聖堂、さよなら!

 

507ブルゴスから出発、石橋1.2

石橋を渡りました。

 

507スペイン家の補修

あら、こんな家の補修法があるのね。初めて見ました。

 

507カミーノ道のホタテマーク

道にカミーノのビッグサイズホタテマークがありました。

 

ブルゴスの街のはずれに公園がありました。

507カミーノスペイン公園遊具

おしりがカップにはまってグラングランッ!

すペインの公園は日本と違う遊具があって、面白いんだよ!

Den

 

小さな犬が付いてくる

 

雨の上がりましたが、空は鉛色でした。

507ブルゴスカミーノ小型犬

小さな犬がひょっこり現れました。

 

507カミーノ犬がついてくる

Denのあとを付いてきます。振り返ると止まり、歩き出すと犬また、歩き出すのでした。

しばらく追いかけっこを楽しみました。終いには心配になってしまいました。

もう帰ったら?お家へ帰れなくなっちゃうぞ?

Den

 

小さな村で白猫がお出迎え

 

小雨が降ってる中

507ダルダホス村

小さな町に入りました。

 

507カミーノ巡礼道の白猫

今度は白猫がお出迎えです。ニャーッ!

 

507ブルゴスから小さな教会1.3

素朴な町の教会を通り過ぎました。

 

曇り空、麦畑、メセタの大地

 

507雨曇りメセタの大地はじまる1.2

すっかり、家がなくなってきました。

 

507メセタの大地1.2

メセタの大地が続きます。

 

507カミーノメセタの大地曇り1.2

寄り道しないでよ~

Chai

 

507カミーノメセタの大地の麦畑1

麦畑ばっかり。寒いね~。

Chai

 

507メセタ大地1本の木

「わしも一人で頑張っているよ、あんたたちも頑張れー!」と向こうの木が言っているようでした。

 

507ワインディングロード、メセタの大地1

わあ!町がみえてきたよ。もう少しだね。

 

雨も忘れる自分の出産ストーリー

 

ブルゴスの大都会で見た気温は2℃でした。家もなく、吹きっさらしの麦畑だらけの道は、もっと寒いはずです。

途中の小さな村で焼き立てのパンが売っていました。

こんな丸パン、初めてでした。

507カミーノ丸パンが美味い

まだ温か~い。

Den

直ぐ、かじりつかなくちゃ!

子どもたちは、産まれた時のエピソードを聞きたがりました。

今日のように雨が降ったり止んだりで寒い日は、気持ちが下がり疲れも溜ってくるのでした。

歩く栄養が必要ね!

Kumi3

陣痛が来て生まれるまでのストーリーを話しながら歩きました。

お姉ちゃんはどんなだったの?

「お姉ちゃんはどうだったの?」と、ChaiとDenが聞きたがりました。

おねえちゃん登場!

Rai

Raiが生まれた時はね…。

臨月の時、お友だち夫婦が来てね。グツグツ煮える鍋を皆んなでつついて食べたのね。楽しくて、美味しくて、かなり食べすぎてしまってね。その日の夜中に、お腹が痛くなったの。

尋常じゃない痛さに、お腹壊したかも!と思って、朝一番で病院に行ったらね、

それが陣痛だったのよ。初産なのにストーン生まれた安産だったわ。

Chaiが生まれた時の話

あたしの時は?

Chai

4月初旬にお父さんとRaiと3人でディズニーランドへ行ったのよ。妊娠8ヶ月だったわ。ところが、前日まではポカポカ陽気だったのに、急に2月ぐらいの寒さになってしまったの。

私はすっかり体が冷えてしまってね。お昼過ぎに一人で帰ることにしたぐらい。お父さんとRaiとパレードをみてから帰るよって。

家に帰りお湯に浸かりようやく温まったわ。

それから1週間後1ヶ月早くChaiが生まれたの。

「ディズニーランドに行きたくて、早く飛び出して来ちゃったんじゃな~い?」と皆んなにジョークを言われたわ。1800gだったから一か月間、保育器に入ったのね。

先に退院した私は、毎日、絞ったオッパイ400CCを届けに、電車とバスに乗って病院に通ってね。

保育器の中で、Chaiが小ちゃくてびっくりしたよ。でも隣の保育器には750gの赤ちゃんがいたのね。それでも、育つんだもの。大丈夫なんだナ!って思ったわ。

Denが生まれた時の話。

Denはどうだったの?

Den

3人目だったからね、これは陣痛だと分かってね。お父さんのバイクに乗せてもらって病院に向かったの。ママもバイクに乗っていたから、慣れていたしね。

休日の夜中でね。夜勤はおばあちゃんの看護師さんがいたの。着いた早々「あれー、また来たよ。もうたて続けに3人だわ。満月だからかねー。」と言っていたわ。

また、おばあちゃん看護師さんが言うには

「あなた、静脈瘤がひどいじゃないっ!輸血するかもよ。血管確保!」といいながら点滴用の針を刺したのだけどね

老眼鏡がないと見えないと言って取りに行ったの。ちょっと不安になっちゃたわ~。

4時間ぐらいウンウン陣痛を我慢してね、Denは元気よくオンギャーオンギャーと泣いて飛び出してきたよ。安産で輸血は必要無かったよ!

 

病院での出産ストーリーで、ChaiもDenも、寒い雨の中気持ちがホカホカしたようでした。

私は突然、母が亡くなったので、自分が産まれた時のエピソードを、聞かずじまいでした。それがとても残念でした。

このカミーノで話すことができてよかった!

Kumi3

私も心がホカホカしながら歩きました。

 

507メセタの大地、曇り空、左右に麦畑

わたしは、コウノトリが運んできたって言われたよ。

Chai

Denはキャベツから生まれたって言われたの信じてたよ!

Den

 

よかったら、陶人形ギャラリー、見てください。ほのぼのするかも~。

Kumi3

以前、陶芸の仕事をしていました。赤ちゃん、こども、動物、物語を感じる風景など。カミーノで感じたエピソードに絡め、コメントを付けてあります。

 

オルニージョスの町、寒空に待ち人あり!

 

犬が付いてきたり、生まれた時の話で、雨だというのに20kmの距離を、割合い早く歩くことができました。

家がちらほら増えてきました。オルニージョスの町に入ったようでした。

アルベルゲ見逃したら大変!

Kumi3

ここからが結構大変なのでした。一つ、アルベルゲの看板を見落したことにより、10km先の町までへ行くことにもなり兼ねません。3人は緊張しながら歩きました。

すると、寒空の下、道端に立っている人が見えました。

 

507オルニージョス町入り口 巡礼仲間

近づくとセルジュでした。ブルゴスのアルベルゲで一緒でした。

「もう、着くころかな、と思ってね。」セルジュは言いました。

うわぁ~い!メルシー!

Den

507オルニージョスアルベルゲ

セルジュが案内してくれたので、迷わずアルベルゲにたどり着くことができました。

 

ところで、セルジュは女性もの刺繍があるジーンズを履いていました。私がジーッと見ると、セルジュも気がついて

「前に余りに暑くて、長ズボンをアルベルゲに置いて来ちゃってね。寒くなって慌てて買ったんだよ。女性ものしか合うのが無くてさ、ワッハッハ!」

「あー、それで!わかるわ〜、イヒヒ!」

私たちも連日の暑さに、手袋や長袖、タイツなど、防寒になるものをアルベルゲに置いてきていました。この寒さの中、服がギリギリになっていました。

ブルゴスの巨大アルベルゲから大勢の人がスタートしたせいか、20km先にあるこのアルベルゲは、14時には、ほぼ満員でした。

セルジュはアルベルゲの部屋にベッドを取った後、私たちがこの町に行くと言っていたのを思い出し、心配になって待っていてくれたのでした。

 

 

アルベルゲ満員!体育館で寝る

 

アルベルゲに入ると

いったん「フル!(満員!)」と言われました。

えーッ

Kumi3

けれど、体育館でよければ泊まる事ができると言われました。

オッケーだよねっ!

Chai

「ではこちらへ。」と予備の宿泊所、体育館へと案内されました。

 

507オルニージョス体育館に泊まる

倉庫から折りたたみベッドを自分で運び、好きなところに広げて寝る、ということでした。

うんしょ、どっこいしょっ!

Den

 

507オルニージョス体育館、泊まる、簡易ベッド

体育館の壁添いに3人のベッドを並べました。

わぁ、寒〜い!

Kumi3

体育館は暖房もなく、だっだっ広いのでこと更に寒く感じました。

でも、とりあえずベッド確保!

よかった〜!休める~。

 

悲しいシャワー

 

今日は寒い小雨の中を歩いてきました。温かいシャワーを浴びたいなぁ。

Denが1番にシャワーを浴びました。

うひゃあ、途中から水に変わった〜っ!

Den

私のところへ残念な報告がありました。

少し時間が経てばいいかもよ~、と私は30分ほどしてから浴びに行きました。

あら、いい感じ!

Kumi3

始めは熱かったのですが次第に温度が下がっていくシャワー…。水になる前に慌てて止めました。

わああ…、ぶるるっ!今日の一番の楽しみが…悲しい~。

Kumi3

Chaiは私を見て浴びない事にしました。

正解! 

けれど、私たちの寝袋は裏切りません。

507オルニージョス、カミーノ寝袋は羽毛が最高

3人は寝袋にしばらくの間くるまりました。

そうして、身体が温まるのを巣ごもりして待ちました。

 

巡礼者の友、ドライソーセージ

 

2時間ぐらい昼寝をし、身体が温まったところで散歩に出ることにしました。

507カミーノ、オルニージョス町の探索

小さな田舎の町は、すぐに終わってしまいました。

 

ドライソーセージとピクルス

しかし、昨日知ったドライソーセージを小さな食料品店で買うことができました。程よい塩味と持ち運びの良さで、この先も我ら巡礼者の友でした。

 

暖炉のそば、質素で満たされたディナー

 

体育館に戻ると、さらに冷えていて凍えそうでした。

アルベルゲの建物のキッチンスペースに夕食を食べに行きました。その部屋だけ、暖炉が焚かれていました。

 

507オルニージョスアルベルゲ、赤ワインディナー

夕食はそこのテーブルに陣取り、ペットボトルに入れて持ってきた赤ワイン残りとChaiとDenは自動販売機のホットチョコレートを手に持ち

「サル~!(カンパーイ)

夕食のメニューは昼とたいして変わりません。セルジュの持ちよりのチーズとハムを合わせ、テーブルの上に並べました。

何も不足はないな…と思いました。

温かい暖炉、パンとワインとチーズ、

そして仲間同士、お互いを讃え、ねぎらう気持ち…。

とても満たされているのを感じました。

夕食後はカードゲームが始まりました。隣にいたおばちゃんも加わり、ババぬきをしました。

楽しくて、みんなでゲラゲラ笑いました。

507オルニージョス、アルベルゲ、ババ抜き

Denの番です。セルジュからカードを引きます。

 

507オルニージョス、カードゲームババ抜きあれれ、わかりやすい反応!ババでしょー‼︎

 

フランスの子ども歌 ♪カミーヨ  ラショニーヨ

 

セルジュがフランスの子ども歌を教えてくれました。

♫カミーヨ ラショニーヨ ソデプリーヨ ソプリーヨ カミーヨ ラショニーヨ ソプリーヨ セラビィ〜。

メロディが、可愛くて、ノートに書きました。

ゼスチャーがあります。両手でグーを作り、向かいあわせ、人差し指だけを交互に掻き出すように動かします。

歌いながらイモ虫がケンカをするように…でした。

 

地味なべっこう飴も嬉し〜い!

 

507オルニージョス、アルベルゲ飴もらう

オスピタレラのおばさんが、ChaiとDenに飴をくれました。

日本にいたなら、いろんなお菓子が手に入ります。

こういう地味なベッコウ飴は、Chaiなど、たぶん気にも留めないのでしょうが、ここカミーノでは貴重な食料でした。

 

507オルニージョスアルベルゲ、赤ベッコウ飴1.2

ムーチョ・グラシアス!、嬉しい〜‼︎

Chai

 

 

とても疲れている時、席を譲れるか?

 

寝る直前まで、暖炉の食堂にいました。

椅子は先に来た人が座って当然!に過ごしていました。

椅子確保ラッキー!です。

ところが、セルジュは、あとから来た人に席を譲ってしまいました。そんなことをする人、見たところ、セルジュ1人だけでした。

若いお兄さんやお姉さんでさえ、一度席を取ったら絶対に離さない構えで座って居ました。先に来たんだから、いいじゃない?です。

次に食堂に来た人がいました。

私もセルジュのように椅子を譲ろうか…と思ったのですが…、思ったのですが…、

思ったのだけれど…。

でも、私も足がクタクタっ!クタクタなのよ…と

どうしても出来ませんでした…。 

セルジュはすごいなぁ。あっさりと人に席を譲れるなんて。

Kumi3


寒空の下、宿を気にして待っていてくれ、仕方なしの女物のジーンズを履いて、飲み残しの激安赤ワインを喜んでくれ、子どもたちが飽きないよう根気よく遊んでくれ、自分も疲れているのに席を譲ってしまい、そしてワッハッハと笑う、、。

セルジュは、心がしなやかで、強いなぁ!と思いました。

 

体育館ベッド大盛況!

 

寝る時間になりました。

私たちは体育館に戻りました。中に入ったと同時に外はすごい雨音のスコールが降りました。セーフ!

507オルニージョス体育館に泊まるC

 体育館の折り畳みベッドの数は、始め5台ぐらいでしたが、いつの間にか15台ぐらいに増えていました。

冷え込んで吐く息が白いけど、寝袋に入れば大丈夫でした。

3人ともすぐに深い眠りに落ちました。

 

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2010年4月、母と15歳娘と10歳息子の3人は、東京からスペインへと向かいました。サンティアゴ巡礼の道(カミーノ)930㎞を歩くためです。期間は60日間、学校は3か月休みました。私と子どもたちは旅生活の中、世界中の人々と出会い、素晴らしい奇跡、また、がっかりな事件…と、学校では教わらないことをカミーノは教えてくれたました。スペインの景色や巡礼の生活風景を写真とともに紹介していきます。
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