11/60カミーノ最悪のアルベルゲ体験、悲しくなったキッチン

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426ロスアルコス夕焼け
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スペイン巡礼の道は子どもと一緒に歩くことが出来ます。英語もスペイン語もダメな母は、二人の子どもの知恵と勘を頼りに歩いた2か月、930km。毎日が驚き、感激、悩み、ケンカの連続。記事を読んで笑えたり、旅気分を味わってもらえたら嬉しい!と思いながら作るサイトです。Kumi3の絵本作品、他の子連れ旅も掲載していきます。
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4/26(月)→トレス・デ・リオ / 道草カミーノ  8km /€29  民間宿@€7×2

 

天気がいい!良すぎる、、、

426伝左手みち

今日、Denは歩けません。歩く集中力が出てこないようです。

 

426子犬付いてくる

犬を追いかけてみたり…。

 

泥の顔

泥に落書きを描いたり…。

 

 

426積み石

石を積んだり、投げてみたり…。

でも、まあ、急ぐ旅ではないから、好きなように探索していいじゃない。

わたちは、そんな道草カミーノなんだから。

暑さと荷物が重いのと、この2日間、炎天下の中、20km以上歩いたので、さすがに今日あたり疲れが出たのでしょう。

 

Denの名言

 

しかし、今日のDenは、ちょっと歩くと、休みたい〜、チュッパチャプス食べたい〜、水飲みたい〜、、があまりにも頻繁でした。

あーん、疲れた。休んでいい?

Den

えー、また? 5分前に休んでるんですけど、、、

Kumi3

 

426伝茶路

町が見えてきました。もう少しです。けれど、すでにDenはバテバテでした。

休みたい。疲れた。うっうっ〜 泣

Den

ついに、へたりこんでしまいました。

 

426伝路ダウン沈黙、、、、3分経過、、、、5分経過。

ずっと、こうしてもいられないね。どうする?どうしたい?

うっうっ〜  休みたいから歩く。

Den

おお!Denは、なんかすごい名言を吐きました。

休みたいから歩く…。一見、矛盾しているようだけれど、アルベルゲに着かない限りは本当には休めないのです。そうだよね。その通り!

そうしてDenはノロノロと立ち上がり、歩き出しました。

 

間違って入ったアルベルゲ

 

たどり着いた街はトレス・デ・リオでした。

まだ、12時前ですがアルベルゲに入ることにしました。今日あたり、がっつり洗濯がしたいので、ちょうど良いと思いました。服がどれも薄汚れ汗臭くなっていました。

アルベルゲを探しました。公営のアルベルゲに泊まる予定だったのですが、その少し手前に、似た名前の看板を出していた民間アルベルゲに、うっかり入ってしまいました。

 

426チェックイン

1人€7はちょっと高いけれど(公営は€5ぐらい)宿泊代は私とChaiの分だけでいいというので、まあ、いいか、、とチェックインしました。

レセプションの男の人に設備を確認したところ「ここは洗濯機もあるよ、キッチンも使えるよ!」ということでした。

うん!それならいいね、バッチリだ‼︎

 

 

最悪の洗濯、私は怒鳴る

 

ChaiとDenに声をかけました。

洗濯物を出して~

Kumi3

2人とも、バックパックの中の下着やTシャツ、泥だらけのズボンなど、山のように出しました。

しかしDenは室内着のズボンを、もう10日もはいているのに、洗濯に出さずにいます。

それも脱いで。洗うから。着替え持ってるじゃない?

Kumi3

と言うと

もう一つのズボンは、ママが勝手に選んだからゴムが伸びててヤダ。

Den

と言うのです。

え?荷作りした時に、最終チェックは自分でしてもらったはずだよ⁈

Kumi3

はけないもん。

Den

じゃ、Denは今まで、はけないズボンをリュックに入れて、日本からフランス、ピレネー山脈を越えてスペインまで、ずっと運んできてるわけ?荷物が重い重いとさんざん文句をいいながら?なにそれ⁈

Kumi3

 

だってママが~!

Den

と、むくれながら口走りました。これは小さい頃からの口ぐせです。

私は遂にブチ切れて

人のせいにするなっ!

Kumi3

怒鳴ってしまいました。

ムカムカしながら、汚れたものを集め洗濯機に入れ、洗い始めました。すると今度は、洗濯機が途中で止まってしまいました。

アルベルゲの人を呼んだのですが、どうやっても動きません。故障したようです。

もお〜っ!やだ〜!

Kumi3

踏んだり蹴ったりとはこのことです。

洗濯槽から水を含んだ重い服をバケツに移し、流しに運び、手洗いをしていきました。3人分の着替え、タオルはけっこうな量でした。手洗いだけでなく、服をしぼる作業も、力仕事でした。

 

 

最悪の洗濯、私は再び怒鳴る

 

私とChaiが、汗をダラダラ垂らしながら働いている横で、Denは床に座り込み、膝の間に頭を埋め、イジけたたまま手伝おうとしませんでした。

ムカッ!! 私は再び怒鳴りました。

みんな働いてるのに何だっ、その態度はっ‼

Kumi3

 Denは、思いきり私をにらみつけ、ふくれっ面でイヤイヤ手伝い始めました。

2階の窓のロープに、洗濯物を全て干し終わるまで約1時間半、私とDenは険悪な時間を過ごしました。

 こういう時、Chaiは妙に気を使い、サクサクとよく動くのでした。

終わって外のベンチに座りました。見上げると、いま干した洗濯物が目に入ります。汚れた服がお日さまのにおいになっていく、そんなシアワセな感覚を、少しも感じませんでした。つまらない気持ちが胸いっぱいに充満していました。

たまたま、アルベルゲの隣にティエンダ(食料品店)がありました。ビールとチップスを買い、日誌を集中して書くことで私は個室に入った気持ちになることにしました。

 

 

426睨む犬

となりで犬がにらんでいます。 

 

 

426漢字ドリル

Denは漢字ドリルをやり始めました。

普段はイヤイヤ取り掛かるはずなのですが、ムカつくママの側に居なければならない時間を、それで潰すようでした。

ここは海外です。見知らぬ街です。旅の親子は24時間、基本的にはずっと一緒です。気分転換に1人で町をほっつき歩く訳にはにいかないのです。

日誌を書いているうちに、私の気持ちも段々と収まってきました。

 

 

最悪のキッチン、私は怒鳴られる

 

よし、今晩は美味しいトマトパスタを作ってみんなの気持ちを寄せよう、そう思い、さっきのティエンダで食材を探しました。

大きな玉ねぎ、パスタ、瓶入りトマトソース、ツナ缶を買いました。

宿のキッチンでお湯をわかし、フライパンを温め油を敷きました。刻んだタマネギを炒めようとザザッとフライパンに入れたその時、不意に宿の若い女の人が現れました。

そして

「ここでは料理はできない。」というのです。

私は「どうしてですか?」と聞くと

「換気扇が壊れているから無理!」というのです。

そうはみえないけれど、、。動いてるし。

「宿の受け付けの男の人はキッチン使っていいと言ってましたよ。」と言うと

「No!」

せめてフライパンの上のタマネギに火をいれさせて下さいと、お願いしてみました。

「No!」

女の人の態度は頑なでした。

「今すぐキッチンから出て行きな、ほら早く!」と怒鳴りました。

私は、彼女の目を見てゾッとしました。

凍りそうな冷たい目。一瞬で怯えてしまいました。

その表情には、考えたくはないけれど「人種差別」という言葉が浮かびました。「アジア人の図々しい家族め!」とでもいうような。

慌ててChaiに指示をだし、用意したビニール袋にフライパンからタマネギをザザッーと入れました。大急ぎで食材を片付けると同時に、私たちはキッチンから追い出されました。

再び外のベンチに座りました。

ひどいっ、何なの、あの態度!意味わかんないこと言われて追い出された!

使っていけないなら、いけないで

普通に、ふつうに言ってくれたってわかるよっ!

Kumi3

あの恐ろしく見下した目は何だろう? とても恐ろしく感じました。

生の刻んだタマネギの入ったビニール袋はここにあります。油が付いていて生あたたかい。こんな風に料理を中断されることの無念さも相まって、怒り心頭でした。

私たちリュック一つで旅をしている身にとって、ビニール袋の1枚だって貴重なのです。今だってタマネギを入れるために、洗濯バサミの入っていた袋を慌てて逆さにし、空のビニール袋を作ってタマネギを入れたぐらいです。

この先キッチンが、又、どこにあるかわかりません。明日の宿にあるとは限らない。刻んだタマネギ、パスタ、トマトソースの瓶、ツナ缶を持って歩くか、泣く泣く置いていくかのどちらかです。  

全部、封を開けてしまいました。お店には返せません。

 私たちにとって、重さは大問題です。これらを持って運ぶことは大変すぎるんだ!。

騙された気持ちになりました。

キッチンが使えないなら、食材も買わなかった。

洗濯機も結局、壊れて手洗いだった!

泊まるんじゃなかった。こんなところに‼︎

Kumi3

 

 

最悪のキッチン、さらに私はショックを受ける

 

宿の男の人が戻ってきました。

私は「キッチンが使えると聞いていたのに女の人にダメと言われた、どうなっているのですか?」と尋ねました。

すると男の人は「オオ、ソーリー!」と言って女の人に何か話しに行ったようでした。

 少しして、さっきの女の人が私たちを呼びに来ました。キッチンを案内しながら、私たちに向かって言いました。

信じられないことに、いま全くの別人になっていました。満面の笑顔を浮かべながら

「ハイ、換気扇はここ、お皿はここ、フォークはここ、ゴミはここね。どうぞゆっくりしてね。ウフフ!」とキッチン内を丁寧に説明をしてくれました。

私は、このあまりの豹変ぶりにショックを受け、息をするのも苦しく感じるほどでした。

怒鳴られニラまれた時より、優しくされている今のほうが100倍恐ろしく感じました。

すぐ近くで男の人(上司かな…) が作業をしていました。

 

私はボーゼンとツナとトマトのパスタを作り、3人で食べました。味もよくわかりませんでした。ChaiとDenはおいしいと言ってくれたけれど、私は返事も上の空、抜け殻のようになってしまいました。

Denは自分のせいかと思ったようで

ママ、今日はごめんね…。

Den

と謝ってきました。

違う、違うよ。

Denのことなんて、とっくに許している。

あの女の人の態度の豹変ぶり、あんな風に憎しみのこもった目で人をみる事が出来る一方で、男の人がいるからって、気味の悪いほど優しくしてきた。どこまで腐ったやつなんだ!換気扇も嘘だったんだね?

何でそんなことが出来るんだろう?

もの凄くひとの気持ちの醜いものを見せられた気がして、悲しくなりました。動揺が治まりませんでした。

 

今日、感じたことなんだけどね。いつだって、自分で見て聞いて感じた結果で判断した行動を取って欲しいんだ。自分は偉いと勘違いした態度をとったり、おべっかを使って得したと思うやつは、最低だよ!

Kumi3

 

オレンジの光はいつも優しい

 

誰からともなく、散歩に行こうか、と歩き出しました。このアルベルゲに居たくありませんでした。

426ロスアルコス教会大

教会が夕陽を待ち始めました。

 

426ロスアルコス街なみ

町も夕陽を待っています。

 

426ロスアルコス夕焼け

オレンジの光はいつも優しい。

あたりを暖かい色に染め、今日一日をなだめてくれるようでした。夕日が山の向こうに完全に落ちたのが21時半。さあ、アルベルゲに帰ろうか。もう寝るだけだね。

その夜、私は眠れませんでした。考えまいとしても考えてしまうのです。

ダメだ。あした一刻も早くここを出よう。

 

 

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