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カミーノで歩き疲れに効くツボは?子どもに優しい宿代無料あり! | 子連れサンティアゴ巡礼・旅ブログ
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カミーノを母子3人・60日間・930㎞を歩いた日々・旅ブログ

3/60カミーノで歩き疲れに効くツボは?子どもに優しい宿代無料あり!

WRITER
 
弟犬が調査
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「中学校に行けないなら、スペインをひたすら歩く旅に出てみない?」と15歳の次女と10歳の弟を連れ、スペインのサンティアゴ巡礼(カミーノ)へ行くことにしました。初日にガイドブックを失くし、スマートフォンも使えなくなるという状況に陥り、私たちはまるで中世の巡礼者のように道にある黄色い矢印だけを頼りに歩きました。かかった日数は60日、歩いた距離は930kmでした。その後長女と夫と2回ほどカミーノの一部を歩きました。
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4/18(日)→ズビリ   自分にがっかり   21.5km/€57  民間宿(食事なし)@€14×2

 

ロンセスバーレス夜明け

6時半、子どもたちを急かして起こし、夜逃げのようにアルベルゲを出発しました。

誰も私のスマホだと気付いていないわよね…。

Kumi3

昨日の深夜、私のケータイのアラーム爆音事件で、部屋中の巡礼者たちの安眠妨害をしてしまいました。

申し訳なかったね、みなさん!

そのあと、夜中のトイレに隠れながら素晴らしい気付き?(スマホを使わないで歩けというお告げか…⁈と思う。)があったものの、自分の注意力の無さに、改めてがっかりしました。

気分は、思いっきり沈んでいました。

 

ロンセスバーレス夜明け姉

朝焼けを浴びながら歩きました。

 

ロンセスバーレス後二人道行

しばらく田舎道が続きました。

 

先行く2人ズビリへ

私は、ChaiDenにどんどん遅れてしまいました。

 

おかん遅い大丈夫?

ママ、大丈夫?

Chai

と何回も聞かれてしまいました。

 

おかん、気を取り直す横顔

に元気がないと、その暗いオーラは、子どもたちに伝染するのでした。

お母さんと子どもって本当にそう…。

私が、ゆったり構えていると、子どもたちも伸び伸びとしているのでした。

しかし、私にひと度何かがあり、ヤキモキイライラしていると、子どもたちもピリピリしたり、集中力が散漫になって、失敗したり、ケガをしたりするのでした。

ChaiとDenは何も落ち度がないのに、今日は、私自身のことで心配させ、この場を暗くしていました。

私が、せっかくのみんなのカミーノをぶち壊しているわ。それは八つ当たりをしていることに等しいわね…。よしっ、元気を出さなくては…。

Kumi3

 

カミーノは気分転換の天才!

 

最初は、努めて明るくしていました。

ハスキーと弟顔みえる

そのうち、野放しで自由なスペインの犬にドキドキし…。

 

片側手摺り木の橋二人

一本橋を気をつけて渡らなくては…。

 

飛び石橋二人

おっとっと。飛び石の橋、慎重に歩かなくちゃ~。

Den

 

クロスモニュメント2人

これは何だろうね? お墓?モニュメント??

Chai

 

教会ロンセスバーレスからあと

素敵な教会に朝日があたる~!

次から次へと現れる犬や道、景色の変化でいつの間にか、気持ちが切り替わっていました。

カミーノは、気分転換をさせてくれる天才だわ~!

Kumi3


 

チョコレートは心の支え

 

 

418カミーノ サンティアゴ巡礼 ズビリ チョコパン

お昼はリンゴをかじり、きのうのチョコクリーム満載のバケットを食べました。

おいしいでしょ!Denのおかげなんだから。

Den

 

 

418カミーノ サンティアゴ巡礼 ズビリ 石造り家

石造りの素敵な家。暖炉の煙突が見えました。

 

418カミーノ サンティアゴ巡礼 ズビリ 石の壁のお墓

古いお墓の門構えがありました。

 

418カミーノ サンティアゴ巡礼 ズビリ 石積み 田舎道2

あれは何だろう?

Den

近付いてみると…。

418カミーノ サンティアゴ巡礼 ズビリ 石積み 田舎道

なんとなく、ジーザスらしい石、そのまわりに石が積んでありました。

あっ、こんなところにも矢印がある!

Chai

よく見ると、その中の石の一つに赤い矢印が見えました。

 

418カミーノ サンティアゴ巡礼 ズビリ 田舎道12

まだかなあ。20キロって長いよ~!

Den


 

 

ペケーニョの悩み

 

途中、自転車軍団のおじさんたちが休んでいました。

自転車軍団おじさん

私たちが通ると

「一緒に写真をとろう!」と声をかけてくれました。

「ハ~イ、ペケ~ニョ!」

Denを見るとスペインの人々は、みんな親しみを込めてそう呼びました。

ペケーニョ! = ちびすけ!

という意味でした。

そしてDenは、そう呼ばれたあと、

必ず頭を ボンボンッ!と叩かれるのでした。

頭が、叩くのにちょうどよい高さなのでした。

愛情のこもったラテンのノリ、励ましを込めたスキンシップなのですが、Denはこれが大っ嫌いでした。

もおっ!ペケーニョって言うな〜!

Den

と日本語でつぶやき

ムッ!として目が三角になるのでした。

わあ、Den 愛されてるじゃな~い!ウフフ~。

Chai

そしてこの先、

Denは何度も『ペケーニョ攻撃』に遭うのでした。

 

アルベルゲ満員!次を目指す〜

 

頑丈な石橋が見えてきました。

ロンセスバーレス後石橋

この橋を渡ると、ズビリです。今日のゴールの町でした。

 

418カミーノ サンティアゴ巡礼 ズビリ 石橋から眺める川

橋から眺めた景色は、のどかで美しい眺めでした。

わあい、もう少しだ~!

Den

やっと、公営のアルベルゲにたどり着きました。

ところが

Full / フル!(満員)と言われてしまいました。

え~っ!まだ2時なのに…。

Kumi3

四の五の言ってはいられません。

次のアルベルゲを探すため、歩き出しました。

その先の角を曲がると、直ぐに私営のアルベルゲがありました。聞いてみると、まだ空きベッドがありました。

ああ、よかった~!

Chai

しかし、値段は一人一泊14ユーロでした。

公営は5ユーロなので、3倍近くの宿泊費でした。

 

イラストペケーニョは無料

けれど

ペケーニョは無料でいいよ!と言ってくれました。

よしっ!ここに決めた。

Kumi3

Denはペケーニョって言うな!と、ムッとしていましたが…

ペケーニョでいいことあったじゃない!

Chai

(そして、この先もペケーニョはタダでいいよ!というアルベルゲがいくつもありました。カミーノは子どもに優しいのでした。)

アルベルゲの中を見ました

明るく清潔な上、備え付けのパソコンが、使用フリーということでした。

そして、何故かビリヤード台がありました。

 

 

お小遣いユーロの使い道

 

Denは、いつでもインターネットのできるところを探していました。

アルベルゲやバルには、たいていパソコンがありました。 それらは1ユーロで20分、使うことができました。(2010年頃) 

Denは、算数ドリルと漢字ドリルを、毎日1ページずつやるという約束と、自分の服の洗濯が済んだら、1ユーロのお小遣いをあげることにしていました。

その1ユーロ使い道は自由でした。

Denはお小遣いでゲームを20分するのを、とても楽しみにしていました。

あ~、ここまで来てゲームか…

Kumi3

と思う反面、ご褒美のぶらさがった人参がないと、歩き終わった毎日のルーティンワークのどれもこれもが、おそろしく時間がかかるのでした。

歩き疲れているので仕方がないのですが、ただ座ってボーッとしてしまったり、途中でコテッと寝てしまったりで、仕事が終わらないのでした。

とにかく洗濯はやり終えないと、翌日の着替えが無いのでした。

この私営アルベルゲのパソコンは、

コイン無しで使用オーケー、つまり無料だったので、飛び上がって喜んでいました。

凄まじい勢いで宿題、洗濯を終わらせました。

終わった~!パソコンやるねっ!! ゲームだ、うひゃひゃ~。

Den

しかし、他の巡礼者もパソコンを使いたいので、独占というわけにはいきませんでした。

ビリヤード二人

そうだ、ビリヤード台があったよね~。

 

ドミンゴに要注意!日曜日はお店無し。

 

シャワーと洗濯を済ませ、町の探索に出掛けました。

ロンセスバーレス後橋の街

ところが、お店はどこも開いていませんでした。

夕飯の食料、明日のパン、ハム、リンゴなどを手にいれることが出来ませんでした。

道行く人に聞いてみると

「ドミンゴ〜!」と首をかしげ両手を広げました。

ドミンゴ=日曜日

お店は全てお休み、ということでした。

そうだったのね~。日曜日恐るべし!これからは、土曜に、日曜と月曜の分も計算して買い物をしておかなくては~。

Kumi3

 

418カミーノ サンティアゴ巡礼 ズビリ 石橋下 川

石橋の下に降りてみました。静かな川の流れを眺め、しばしのんびり過ごしました。

 

歩き疲れた足に効くツボ・足三里

 

アルベルゲに戻りました。

今日は20㎞越えの歩きでした。

ビリヤードある宿ベッド二人

なかなか、疲れがとれませんでした。

ベッドに横になり、休むことにしました。

あ~足が痛い。膝から下、全部痛い、足の裏も痛い~。

Kumi3


ChaiDenも同じ様子でした。

ひょこひょこ変な歩き方をしていました。

こんな時のツボはそうだ、

足三里(あしさんり)だ!

松尾芭蕉の奥の細道の序文に

『月日は百代の過客にして、行きかふ年も又旅人なり~~ 

三里に灸をすゆるより、松島の月洗心にかかり...』といった文がありました。

意味は

『月日は二度と還らぬ旅人であり、行きかう年もまた同じ~~

三里(足三里のツボ)に灸をすえてみれば旅の準備は整って、松島の月が脳裏に浮かぶ。』ということでした。

足三里は、昔から足の病、脚気、膝の疲れ、だるさ、胃の調子を整えるなど、旅にうってつけのツボでした。

 

 

足三里 Ashisanri つぼイラスト

膝下の外側にある足三里のツボを、親指でぐりぐりと押し込みました。

あ~、足が楽になって来たわ~。

そう、私は鍼灸マッサージ師でした。

自分をまず治してこそだわ!

Kumi3

同様にChaiDenの足三里、足の裏などを揉んであげました。

 

巡礼者の夕食、ピルグリムディナー

 

宿泊費が張ったので夕食は節約したかったのですが、何も買えなかったので、アルベルゲのピルグリムディナーをお願いしました。(ピルグリムディナーとは、巡礼者向けのお得なコースメニューのことでした。)

113ユーロでした。2人分お願いしました。

骨付きポーク私営アルベルゲ

メニューは、スープと骨付きイベリコ豚のステーキでした。

お肉がやわらか~い!!

Den

おいしい~‼今までで一番おいしい豚肉料理~!

Chai

 

プリンビス私営アルベルゲ

デザートのプティングはビスケットオン。スペインではポピュラーなデザートのようで、この先もよく見かけました。

各テーブルに、赤ワインの入ったボトルが置かれていました。

巡礼者のみなさんは、豪勢に飲んでいました。私は、手を出しませんでした。

追加料金がこわいこわい~。

デザートを食べ終えるとお腹がいっぱいでした。

エネルギー充電したね~、明日も頑張れるね!

Kumi3

昼寝を2時間したにもかかわらず、3人はすぐに眠くなってしまいました。

9時にはベッドに入り、休みました。

 

 

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