6/60カミーノの参加自由の教会ミサで絶対にしてはいけない事!


4/21(水) →パンプローナ観光 / 腰の様子をみる 0km/€65 パタボーン泊、公営でアットホーム @7×3
昨日、Denはベッドから落ちて腰を強打しました。
うん、ちょっと腰が痛いけど大丈夫だよ。歩けるよ!

今日も巡礼は、お休みにしておこうか。少し体を休ませようね。


ペンションのチェックアウト10時でした。街を観光したいので、荷物を14時まで預かってもらうようお願いしました。


パンプローナは大きな街です。
今日もパンプローナの街探索、食べ歩き、お買い物だよ。みんなレッツゴー!!




ヨーロッパらしい街並みを歩くだけでも、ワクワクしました。


広場は、人々の憩いの場でした。
教会ミサに飛び入り
ぶらぶらと歩いていると、街の外れに教会を発見しました。その前で品のよい感じの老夫婦が話しかけて来ました。
「あなたたち、巡礼者ね。スタンプを教会でもらうといいわよ。」と中へ案内してくれました。
教会でもクレデンシャルのスタンプがもらえるんだ…。


それで、教会に入ると、ちょうどミサが始まるところでした。
ミサは誰でも参加自由ということでした。
その教会は、古いカトリックの装飾品が見事に飾られていました。
それらが醸し出す神聖な雰囲気の中、神父様のお話が始まりました。オルガンの音が鳴り響き、神父様の指示通りに立ち、座り、賛美歌を歌いながら、真剣にお話に耳を傾けました。
言葉はスペイン語で解らなかったけれど、私、Chai、Denも、それぞれ雰囲気に合わせ参加していました。
教会側は神父様と横に7人の付き人、そしてオルガン奏者、
全部で9人でした。
信者側の椅子席は、私たちを入れて
全部で9人でした。
こんなに素晴らしいミサなのに、私たち3人が入らなければ6人しか信者側は居なかった訳です。しかもみんな、高齢者の方たちでした。
昨今、個人の多様化が進み、若者の教会離れが深刻化しているという事でした。
教会ミサで大失敗!
ミサの終わりの頃、参列者は皆、通路に並びました。
何だろう?
私たち3人も、最後尾に付いてみました。
見ると参列者たちは、神父様から500円玉ぐらいの大きさの薄いウエハースのようなお煎餅を、もらっていました。その受け取り方は様々で、人によっては口を開け、神父様に食べさせてもらう人もいました。
私の順番が来ました。
手のひらにお煎餅を乗せてもらい、ていねいにお礼とお辞儀をしました。
グラシアス!


ChaiとDenも、手のひらにお煎餅を乗せてもらい、同様にお礼を言いました。
そして、お煎餅を食べようとした時…
前にいたおじいさんが、振り返り
「あんた、カトリックか?」
と聞いてきました。
「へ?いいえ(ノー)」
と首を振りました。
すると、周りにいた、おじいさん、おばあさんたちが
皆いっせいに振り返り
「ノォ‼︎」
「ノォー!!!!!!」
不愉快な声が重なり響きました。
その視線は、鋭く厳しいもでした。
3人は、その場で
手の平から、お煎餅を取り上げられました。
私は、その凍った空気に
まずい、なんかやらかした!
と瞬時に思い ご、ごめんなさい!

⁈

Den は囁き声で なんで~っ!

ほどなく、ミサが終わりました。
3人は、すごすごとその場から離れました。
廊下に出ると、Denは今度は声を荒げて言いました。
なんで?なんでダメなのっ?

あ…!
思い出した、このことだったんだ…。
パリに置いてきたガイドブックに書いてありました。
*注意:カトリックでない人は、ミサの時に丸いお菓子を絶対にもらわないこと。
あ~、丸いお菓子って、あのお煎餅のことだったんだ…。わからなかった~。失敗した~。あれはカトリック信者だけの大切な儀式だったんだわ…。

ここは本来はカトリックの巡礼道です。私たちは、そこを歩かせてもらっているのでした…。これから先、いかなる時も、彼らの邪魔になる事をしてはいけないのでした。
あのお煎餅はね、カトリックの人だけが貰うことができる、大切な儀式のものなの。

ChaiとDenにそのことを話しました。
ミサの中でお煎餅を受け取ること、
それは聖杯拝領という大切な儀式でした。
救いの手を差し伸べてくれたラモン神父
私たちは、うなだれながら教会を後にしました。
大変な大失敗をしてしまいました。
おじいさん達の険しい表情と、
不意にお煎餅を取り上げられたショックが
胸に残り
泣きそうな気分でした。
すると…
パタパタパタ…、後ろから足音が…。
誰かが追いかけて来ました。
振り返ると...
えっ!
ミサの神父様でした!
私たちを呼び止めると、
「さっきは、せっかくミサに来てくれたのに、すまなかったね。あれはカトリックの決まりなのです。気にしないで。私はラモンと言います。ゴッド・ブレス・ ユー!」
と言った後、3人それぞれに ハグ をしてくれました。
わざわざ私たちを追いかけてくれたなんて!そして、私たちのことを壇上から見ていてくれたなんて!、嬉しい~!。涙が滲んできちゃう。うわわわ~ん…。


ね、いま、ゴッド ・ブレス・ ユーって言ってくれたね。わかったよ!

Denも神父様がこんなに近くに来てくれ、ハグをしてくれたことが嬉しくて、嬉しくて照れたピカピカの笑顔になっていました。
うふふ、ラモンさんっていう名前だよね? あの神父さま。

と、聞き取った名前を確かめていました。
パンプローナ闘牛場に行ってみた
スペインと言えば、『闘牛』が有名です。


パンプローナには闘牛場があると聞きました。そこまで歩いて40分ぐらいでした。


闘牛場は、平日の昼間に闘牛をしているわけもなく、ただ、外側から建物を眺めて終わりました。
は~。何もないね~。




パンプローナと言えば『牛追い祭り』が有名です。


そのシーンを物語るブロンズ像が街の中にありました。
迫力満点~!
公園大好き小5男子、退屈中3女子
街はずれの闘牛場までせっかく歩いてきたというのに、何にもなかった~と2人はつまらなそうにしていました。
すると、すぐそばに公園を発見しました。 やった~。遊びたい!遊んで行こうよ!

どうやらこの元気なら、腰は大丈夫そうね!


公園で遊んで行くという提案に、Chaiは無表情でした。


フーッ..。


公園には座ってクルクルと回る、日本では見たことの無い遊具がありました。


わはっは!これ楽し~!!


クルクルクル~と廻りると上下に移動します。Denは、公園遊具が楽しくて仕方ありませんでした。遊びに熱中し、全くやめる気配が見えませんでした。


イヤッホー!!


Chaiは、すっかり退屈し まだなの?もう行こうよ〜。

女の子と男の子の興味の違い、年齢差はほぼ5歳、二人が一緒になって楽しめる事というのは、なかなか見つからないのでした。
この先も、公園を見ると遊びたくなるDen、
早く歩いてアルベルゲに辿り着きたいChai、
二人のバトルがたびたび起きるのでした。
服見る大好き中3女子、退屈小5男子
街へ戻りました。


賑やかな通りに出ると、ファッションブランドの「ZARA」が目に入りました。
私とChai、きのうに引き続き 目がキラリン!と光りました。
対照的に え~っ、服みるの?

しかし、時々のぞきに来ては、文句を言うのでした。
まだ~?ま~だぁ~⁈

待って、もう少し。はいはい、もう5分ね。じゃ~、あとでケーキ買おうよ、ね、ね。

私たち女子チームは、このところずっと山歩き生活だったので、スペインの都会でZARA、H&Mなどで服を見るのが本当に楽しかったのでした。
Denはスイーツで釣っておいて、時間を稼ぎました。
私たちは、薄手のウインドブレイカーとニット帽を買いました。あれこれ服を見るだけでも、気持ちが満たされるのでした。
ディナーにチョコレートケーキ
さて、約束は守らないといけません。


今日のディナーは、スーパーマーケットで買ったチョコクリームケーキでした。
一人で全部たべてやる!と息巻いていたDenでしたが、いざ食べ始めると うっぷ、あま〜い、もう無理!

うふふ、やっぱりね!

計算どおり、残りはChaiと私でいただきました。
心温まるパタボーンアルベルゲ
その日はペンション・オタノから、パタボーン・アルベルゲへと移動しました。そこは、老夫婦がオスピタレロをやっている、とてもアットホームなところでした。


どの部屋も、ベッドにかかっているベッドカバーが、おばあちゃんの手編みでした。
なんだかとても温かく、懐かしい感じがして、ホロッとしてしまいました。














