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カミーノを母子3人・60日間・930㎞を歩いた旅ブログ・カミーノ鍼灸CS60マッサージ院

31/60 サンティアゴ巡礼「国家」歌う、映画は万国共通語!また卓球

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516 カミーノ サンティアゴ巡礼 レオン ジーザスステンドグラス
この記事を書いている人 - WRITER -
「中学校に行けないなら、スペインをひたすら歩く旅に出てみない?」と15歳の次女と10歳の弟を連れ、スペインのサンティアゴ巡礼(カミーノ)へ行くことにしました。初日にガイドブックを失くし、スマートフォンも使えなくなるという状況に陥り、私たちは、まるで中世の巡礼者のように歩きました。かかった日数は60日間、歩いた距離は930kmでした。その後長女と夫と2回ほどカミーノの一部を歩きました。帰国後、この旅の名前をとって『カミーノ鍼灸マッサージ院』を始めました。マッサージとCS60という器具を使った施術をしています。
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5/16(日)→レオン 一緒に歩いてもいいかい?
 20.3km/€18 公営 古い修道院 寄付€3 

 

マンシージャのアルベルゲのキッチンは、居心地が良すぎ、朝ごはんの時間をのんびりし過ぎてしまいました。もう、8時半でした。慌てて支度をしていると、ベイサンがまだ、玄関にいました。

ベイサンは私たちを見るなり

一緒に歩いていいかな?」

と声を掛けてくれました。

あら、嬉しいお言葉!

もちろん!

Kumi3

するとDenが…

ダメ!

Den

えっ?Denなにっ??

Kumi3

まさかの断りの返事を返しました。

僕たちはオシッコ休憩が多いんだから!

Den

それ…、私のこと言ってる?? 

するとベイサン笑いながら言いました。

僕もしょっちゅうピーピー(オシッコ)だよ。」

あはは!それなら一緒に歩けるね。

Kumi3

ベイサンという名前はフランス語読みで、英語読みだとビンセントと言うのだそうです。

 

515カミーノ マンリー 田舎道 べいさん12 サンティアゴ巡礼

ベイサンと一緒に歩き出しました。

 

宗教はなに? 

 

Kumi3はカトリック?」とベイサンに聞かれました。

ううん、違うの。

Kumi3

するとベイサンは

「僕もだよ。巡礼に来てるけれど、カトリックじゃないんだ。じゃ、Kumi3は仏教徒なの?」

う~ん、まあ、そうね~。時々、母のお墓参り仏教徒になって祈り、お正月神道になって祈り、時々クリスチャンのようにクリスマスを祝うみたいな。日本はそんな感じの人、多いのよ。

Kumi3

お寺にも神社にも行くよ。

Chai

ベイサンは

「へえ~...。」

果たして、ベイサンはこの説明を理解したかしら…。きっと外国の人は、日本人の季節行事の中に宗教が組み込まれているような生活を、不思議に感じることでしょう。

 

516 カミーノ サンティアゴ巡礼 レオン 橋 べいさん12

時々、英語でChaiが言い換えたり、補足したりして、おしゃべりは続きました。

 

 

輪廻転生あると思う?

 

ベイサン

「Kumi3は輪廻転生の考えってどう思う?」と言いました。

そうね、私は、犬やカエルに生まれ変わるっていう輪廻転生のイメージは考え付かないなけれど、人の魂が、生まれて死んで、その魂がどこかの時代で再び生まれて来る、その繰り返しっていうのパターンは、有ると思うナ。

Kumi3

ベイサン

「つまり、前世があるってこと?」と言いました。

カミーノに来る直前に、そういう本を読んだの。『ソウルメイト』(ブライアン.L.ワイス著)アメリカの心理療法家のワイズ医師が、前世らしき記憶を語り出すクライアントの症例をあげているの。それを読むと、そのクライアントの言葉は作り話には思えないな~って思ったの。

Kumi3

ベイサン

「それは、どういうことなの?」

例えば、前世で洪水で溺れ死んだとすると、いまの人生で何故か水恐怖症になっていたりするんだって。それを癒すセラピーを前世療法というんだって。

Kumi3

ベイサン

「へえ~、面白いね!」と答えました。

 

日本人の心

 

ベイサンは言いました。

「全てのものに魂があると思う?」

それは、そこのにってこと?

Kumi3

「うん、僕はそう思うんだよ。」ベイサンは答えました。

 

516 レオン スペインコウノトリ 巡礼 camino 建

あのコウノトリはもちろん、レンガの壁屋根の瓦、うしろの木にもがあるのかもしれない…。

日本古来の宗教は、自然の全てに神が宿るって考えだよ。(八百万の神・やおよろずのかみ) ベイサンは前世のどこかで日本の心を持った人なのかもしれないね。

Kumi3

 

カミーノに来た理由

 

ベイサン

「僕が、このカミーノに来たのはね、60歳の友だちが5回もこの道を歩いていてね、是非、行ったほうがいい!って勧められたんだ。それで来たんだよ。」

5回も歩いた人いるのッ!すげっ!!

Den

ベイサンは、60歳の友だちがいるように、10歳のDen、15歳のChaiとも、すっかり友だちになっていました。

ベイサン

「ところで、故郷の石を持ってきた?」

えっ?それ、なんのこと?

Kumi3

「あれっ?知らないの? 自分の国の石を持ってきて、それを クロス・ザ・フェローの丘 から投げて、

古い自分を捨てて新しい自分になるっていうやつさ。

それをやりに、この巡礼に来たんじゃないの?」ベイサンは言いました。

ええっ!それ、知らないわ…。

Kumi3

ベイサン

「えっ、ほんとに?・・・(^^;)」

驚いた顔になりました。

 

516 カミーノ サンティアゴ巡礼 レオン 田舎道 べいさん12 横並び背後 坂道

知らなかった~。クロス・ザ・フェローの丘、まだ通り過ぎていないよね。石は持って来ていないけど 何か自分の持ち物でもいいのかな…。

Chai

ベイサンは言いました。

「丘の上で考えたらいいさ!」

 

カミーノで君が代を歌う

 

ベイサンは言いました。

日本の国歌は、どういうの?」

516 カミーノ サンティアゴ巡礼 レオン田舎道 べいさん12

歌ってみてくれないかい?

あ、うん。オッケー。

Chai

そいいえば普段の生活で国歌なんて歌ったことがありませんでした。学校や何かの式典で

「国歌斉唱〜!」

と、号令が掛かった時に歌う、といったものでした。

増して、親子だけで歌ったことなんてないわ。

というか、Chaiはもちろんのこと、Denは歌えるのかな…?

とにかくリクエストにお応えしよう。

「君が代」歌うよ。せーの!

Kumi3

き~み~が~あ~よぉ~わあ~…

Den

歩くリズムに合わせづらいけれど、最後の

♪ コケの~む~す~う まあ~で〜♪

Chai

アハハ!ちゃんと、歌えた!

516 レオン スペインコウノトリ 巡礼 田舎道 camino

3人は、なかなか声が合った歌いっぷりでした。

 カミーノで「君が代」を歌うなんて! 

思い掛けないことでした。

ベイサンはとても感激してくれました。

「ワーオ!素晴らしいよ!」

「君が代」って美しいメロディね、厳かな雰囲気があるね。日本の国歌なんだ!って胸張って言えるね。

Kumi3

うん!

Den

「君が代」の良さを、カミーノであらためて認識したのでした。

 

 

カナダの国歌を教わる

 

ベイサンカナダの国歌はこうだよ。」

516 カミーノ サンティアゴ巡礼 レオン べいさん12.田舎道 右寄り

「♪ オ~ カナダ~...」ベイサンは、歌ってくれました。

そしてOh freedomこの歌好きなんだ。知ってるかい?一緒に歌おうよ!」

オ~、フリーダム オ~、フリーダム〜...

ChaiとDenはサビの繰り返しを覚え、一緒に口ずさみながら歩きました。

♪ オ~フリーダム オ~フリーダム   オ~フリーダム~

Chai

♪ オ~フリーダム...♪

Den

 

ハーモニカを吹きながら歩く

 

ベイサンは、ポケットから何かを取り出ました。

あ、ハーモニカだ!

Den

516 カミーノ サンティアゴ巡礼 レオン田舎道 ハモニカべいさん12

ベイサンは、ハーモニカを吹きながら歩きました。

 

516 カミーノ サンティアゴ巡礼 レオン 舗装道 べいさん12横から

歩きながら音楽があるっていいね!

Chai

貸して、貸して~!

Kumi3

私もハーモニカを吹いてみました。

 きしゃ きしゃ しゅっぽ しゅっぽ ... 

スペインの田舎道の空に、ハーモニカの音が溶けていくようでした。

 

 

『イントゥ・ザ・ワイルド 』映画で語り合う

 

 

516 カミーノ サンティアゴ巡礼 レオン 家の前 べいさん1

『イントウ・ザ・ワイルド』という映画は観た?、旅の映画だよ。

Chai

(以下、映画のネタバレ、ゴメンナサイ。)

ベイサン

「うん!観たよ~!」

うちは日本で3人とも観たの。アラスカを目指して旅する青年の話よね。文明を捨てて、どんどん北の山の奥へ奥へと行ってしまって…。

Kumi3

おなかぺこぺこで、やっとトナカイを捕まえたのに、食べようと思ったら、もう、うじ虫がわいて食べられなくなっちゃたんだよね、悲しいよね。

Den

ベイサン

「そうだよね。川の流れが強くて渡れないんだよね!」

毒の草を食べちゃったんだよね!

Chai

ベイサン

「あれは、実話なんだよね!」

うん。最後に本人の写真出てくるよね!

Chai

主人公の人、ちょっとベイサンに似てる!

Den

ベイサン

「ほんと?アハハハ!」

みんなで一つの映画を、始めから最後までストーリーを語り合いました。

映画ってすごいわ!国境を越えてこんなに話せるなんて!

Kumi3

つたない英語に、時には身振り手振りのゼスチャーを加え、会話は続きました。

 

ボール投げボーリング大会観戦

 

天気がよく、景色が鮮やかに映りました。橋を渡りました。

516 カミーノ サンティアゴ巡礼 レオン 橋渡るべいさん1

 途中、橋から見下ろした原っぱで、スペインのおじさん、おばさんたちが大勢集まっていました。

何だろう?

原始的ボーリングとでもいうのかしら。

 

516 カミーノ サンティアゴ巡礼 レオン 橋から 棒倒し

木の柱を9本2本立てて、10mぐらい離れたところから球を投げ、倒した数を競っていました。周りの人たちからかなりの熱気が感じられました。

ときどき歓声が聞こえてきました。

おお~!

わあ~!!

大会?試合?なのかしら。

天気のいい日、土手の原っぱで、このシンプルなスポーツに興じる姿は実に楽しそうでした。

私たちは橋にもたれ、しばらく観戦しました。

 

ロビン・ウィリアムスで会話が弾む、映画ってすごい!

 

さらに映画の話は続きました。

ベイサンはロビン・ウイリアムスが好きなのだって。うちも観たよね。

Chai

『ジャック』『パッチアダムス』の話をしながら歩きました。再び映画の話で会話が弾んだのでした。

年齢や国籍を越えて、共に話せる映画ってすごいナ~と

再確認したのでした。

516 カミーノ サンティアゴ巡礼 レオン 田舎道 べいさん12 木が一本 背後 坂道

暑さでバテ気味のDenですが、ベイサンとおしゃべりがしたくて、時々遅れながらも頑張って付いて行きました。

ベイサンはChaiにも、Denにも、それぞれにわかりやすい話を、わかりやすい英語で話してくれました。

 

516 カミーノ サンティアゴ巡礼 レオン 田舎道 べいさん12 横並び背後 人多い

他の巡礼者が追い越しざまに

「おー!ベイサン‼」と何人も声を掛けていきました。年配の巡礼者たちでした。

ベイサンは、子どもとも楽しく話せて、年配者とも気さくに話せるって、素敵~!ベイサンは人気者だわ~。

Kumi3

516 カミーノ サンティアゴ巡礼 レオン 水道

わあ、サンティアゴまであと307㎞だね。

Den

 

516 カミーノ サンティアゴ巡礼 レオン 鳥金網

のんきな放し飼いの鳥たち。ガチョウとニワトリたちがカミーノも後半ですよ~、と言っているような…。

 

516 レオン スペインコウノトリ 巡礼 橋 camino

石の橋が見えました。

 

516 カミーノ サンティアゴ巡礼 レオン 歩道橋 後ろ姿 べいさん12

歩道橋のような鉄橋を渡れば、もうすぐレオンの街でした。

 

516 カミーノ サンティアゴ巡礼 レオン 明るい街 べいさん12後ろ姿 

きょうはペースが早いこと。20㎞をいつのまにか歩き、ついにレオンの街に着きました。

 

516 カミーノ サンティアゴ巡礼 レオン 街 べいさん12 後姿

時間は13時半でした。

しばらく歩くとアルベルゲはすぐに見つかりました。RRMMというところでした。

早くチェックインしないと、いっぱいになっちゃうかもね!

Chai

しかし、入り口のすぐ前に

516 カミーノ サンティアゴ巡礼 レオン 病気の犬

怪我をしている犬がいました。足に包帯がみえました。呼吸が荒く、辛そうでした。

あ、大きな犬!どうしたんだろう。怪我してるね。後ろのほうで点滴もしてるよ…。

Den

ChaiとDenは犬が心配になり、アルベルゲに入るのを、しばし忘れました。

 

カミーノ憧れのチョコレートクッキー

 

アルベルゲのRRMMは、大きな修道院寄付のうえに朝食が付くという所でした。

わあ、ありがたい!

Kumi3

シスターがクレデンシャルにスタンプを押してくれました。

あ~、お腹ぺこぺこ~。

Den

私たちは、あり合わせのものでランチを作りました。

いつものように、バケット、サラミ、チーズ、オレンジでした。

ベイサン

「何か買ってくる。」と行ってしまいました。

戻ってくると、途中のパン屋さんのショーウインドウで見た大きなチョコクッキーを買って来てくれました。

あ~っ!、あれだっ、食べたかった!!

Chai

それは今さっき、DenとChaiが、歩きながら足を止め、パン屋さんのウィンドウに貼り付いて見ながら おいしそう〜!と叫んだクッキーでした。

ChaiとDenは 大はしゃぎでした。

516 レオン スペイン 巡礼 camino お菓子12b

これ、食べたかったんだよね~!

Den

ありがとう、ベイサン!気にしてくれていたのね~。

Kumi3

 

RRMMアルベルゲの中庭

 

一階の屋根のある中庭スペースにテーブルとイスがありました。そこは居心地が良くて、ランチが終わってからも、しばらく休んでいました。

516 レオン スペイン 巡礼 camino 手遊び

ChaiとDenは手遊びの『CCレモン』と

カミーノ サンティアゴ巡礼 手遊び2

『ビームフラッシュ』をベイサンに教えてあげました。

 

中庭から駐車場のほうを見ると人々おしゃれをして集まっていました。

516 カミーノ サンティアゴ巡礼 レオン街 集合写真

どうやら親戚一同が集まって記念撮影のようです。

お誕生日かな?あの子、素敵なドレス来てるね!

Chai

 

漢字の勉強会

 

それから 中庭のテーブルは、漢字の勉強会になりました。

「木」は =「Tree」 もっとあると「林」=「Bush」 もっと沢山あると「森」=「Forest」だよ。

Chai

ベイサン「へー、面白いね!もっといっぱいは?」と聞きました。

「地球?」「Earth」かなぁ~、わかんない。

Chai

うふふ、Chai、いい授業をしているわ…。

 

これみて!こうなるんだよ。

Den

Denはイラストを描いて「山」「火」という文字になっていく変化を描きました。ベイサンイラストを書いて、漢字でどうなるかを聞いて、楽しんでいました。

 へえ~、Denもいい授業をしているわ…。

私もノートと鉛筆を出し、漢字ベイサンの名前を考えてみました。

「ベイサン」「米山」

いや、違う!ヨネヤマになってしまう…。

Kumi3

英語読みのビンセントの読み方で考えてみることにしました。

「美賛斗」と書いてみました。

うん、こっちのがイイ!

Kumi3

ベイサンは、とても喜んでくれました。

 

レオンの街探索

 

アルベルゲRRMMのシャワーは、ボタンを押すと1分ほど稼働するというものでした。止まってはまた押し、止まってはまた押しを繰り返しました。ちょっと面倒ですが、終始、温かいお湯が潤沢に出ました。

あ~、ハッピー!

シャワーを浴びた後、荷物を整えました。

それから、レオンの街探索に出ることにしました。

516 カミーノ サンティアゴ巡礼 レオン街探索1

レオン、レオン、どんなところだろう~。

まえに会ったドイツ人の巡礼仲間が、足のトラブルでブルゴスの後に巡礼を止め、途中の町をバスで飛び越えて、レオンの街へ行ってしまいました。

限られた休暇の日々を、なるべく長くレオンで過ごしたいから…、と言っていました。美しい大聖堂をスケッチしたいから、と。

それが、このレオンの街でした。ワクワク!

あ、でも、今日は日曜日だよ!お店はお休みだよ~。

Den

 

516 カミーノ サンティアゴ巡礼 レオン街 歩き 1.2

ホント、お店がみんな閉まってるね…。

 

516 カミーノ サンティアゴ巡礼 レオン街 右建物

裏道も歩いてみました。

 

516 カミーノ サンティアゴ巡礼 レオン街 街探索 3516 カミーノ サンティアゴ巡礼 レオン街 アイスクリーム

けれど、なんとか日曜日でもお店が開いている、賑やかな通りに出ました。

アイスクリームにありつけました。

 

516 カミーノ サンティアゴ巡礼 レオン街 街探索 エンパナーダ焼き菓子

あ、エンパナーダが売ってる!

 

516 カミーノ サンティアゴ巡礼 レオン街 エンパナーダ1

Chaiとエンパナーダのハム入りを買いました。

 

516 カミーノ サンティアゴ巡礼 レオン街 チュッパチャプス2

Denはお菓子屋、キコスを発見し、グミ、チュッパチャプスを買いました。

私はバケットを買うことが出来て、ちょっと安心しました。パンはいつでも必ず一本は持っていることにしていました。

 

ガウディのカサ・デ・ロス・ボディーネス

 

背中にバックパックのない街歩きは

516 カミーノ サンティアゴ巡礼 レオン街 探索 2歩道歩き

なんて楽しいのだろう~。

 

516 カミーノ サンティアゴ巡礼 レオン街 城壁

こんな城壁がありました。

 

516 カミーノ サンティアゴ巡礼 レオン街 足組みベンチ 12

街のベンチの銅像がユニークでした。マネしちゃおう!

 

516 カミーノ サンティアゴ巡礼 レオン街 街探索 市庁舎 おばちゃんたちと

うろうろしていると、ガウディの作ったカサ・デ・ロス・ボディーネスの建物の前に出ました。

わ~!ステキ!

Chai

素晴らしいね!ガウディの建物って物語を感じるね~。

Kumi3

デザインの隅々までが素敵でした。

おとといのアルベルゲで一緒だった四人組のおばちゃんたちと再会し一緒に写真を撮りました。

ずっと、見て居たい気持ちになりました。

 

卓球ラケットを買う?買わない?…

 

町はずれに、0.7ユーロショップがありました。日本で言うところの100円ショップでした。店主は中国の人でした。

どこの町にも一軒は、中国人またはトルコ人安売り屋さんがあるのだな〜と、スペインの商店街のしくみが、何となくわかってきました。

その店になんと、卓球セットが売っていました。ラケット2つにピンポン玉2つ。

あ~!卓球のラケットだ!欲しい‼︎

Den

値段は2ユーロでした。買えない金額ではありません。

が、しかし!

これから先、リュックに入れて持って歩かなければいけません。

けっこう重いよ。この先、自分で持つんだよ?できるかな…。

Kumi3

大丈夫‼︎ そんなに重くない。うん大丈夫だってば。たぶん…。

Den

Denは迷いに迷ったあげく、ついに買ってしまいました。

絶対に自分で持って歩くから!

という約束でした。

私たち巡礼者は、靴下一足でも重たく感じます。今までもアルベルゲに、ちょいちょい服や物を置いてきました。

ほんとに大丈夫かしら~??

Kumi3

心配をよそに、DenはスキップギャロップでアルベルゲRRMMへ戻って行きました。

 

516 レオン スペイン 巡礼 camino 建物

計画倒れにならないかな~?

作りかけで放置されたレンガの壁が、そう言っているようでした。

 

卓球大会再び、驚きの飛び入り!

 

さっそく、中庭のテーブルをくっつけて卓球台を作りました。

516 カミーノ サンティアゴ巡礼 レオンアルベルゲ 卓球12

コン、コン、コン、カッコン!

こないだのアルベルゲでの8時間練習で、かなり上達していました。打ち合いが続きました。もう、楽しくてたまらないDen、付き合うChaiでした。

私は少し離れたテーブルで日誌を書いていました。

しばらくして、スペイン人のお掃除のおばさんがやってきました。

あ、まずい。「やめてください!」って言われるね、きっと…。

Kumi3

「オッラー」挨拶をしたあと恐るおそる

「卓球できますか?」と聞いてみました。

すると…

「あらっ、もちろんよ!」という意外な返事が返ってきました。

さらに

「家には卓球台だってあるのよ!」と言うと、おばさんはバケツを置きました。

ラケットを貸してと、手に取ると

Den を相手にサーブをし、3,4回打ち合いをしたあと、

スマッシュ!

カッコ~ン‼︎

おばさんが鮮やかに打ち勝ちました。

「ワッハッハ〜!」

と、笑いながらバケツを持って行ってしまいました。

ここで卓球をすることは、止められませんでした。

自由でありがた~い!

そして、又またびっくり‼︎

スペインの卓球熱のすごさ!

さらに中庭の卓球は続きました。

今度はベイサンが加わりました。

寝る直前まで

カッコンカッコンカッコンカッコン!

夜9時過ぎになりました。

さすがに私も

もう、寝る支度だよ~!」と声を掛けました。

 

家族の写真

 

ラケットテーブルを片付けると、ベイサン家族の写真を見せてくれました。

ベイサン

「12歳年下の妹がかわいいいんだよ~。」

ほんとうに優しいお兄さんだナ~。

さらに、お父さんの写真を見せてくれました。後ろに、カトリック色たっぷりの大きなキリスト十字架像が飾ってありました。

あれ、ベイサンの家、カトリックなの?

Kumi3

ベイサン

父だけなんだ。僕は違うよ。」否定しました。

そう言えば、パンプローナの教会のミサに入った時、だだっ広い教会の椅子に、お年寄りの信者が7人、それに教えを説く祭壇側は、年配の神父様が9人だけでした。

また、ピレネー山脈で一緒に歩いたカナダ人の家族も、おばあちゃんが78歳でカトリックでした。

あとに続く娘さん夫婦、8歳と10歳の孫の女の子二人だったのですが、娘さんが私に言いました。

「おばあちゃんがカトリックでね。どうしてもこの巡礼に来たいっていうので、一緒に来たのよ。私たちはプロテスタントよ。」

家族でカトリックプロテスタントと宗派が異なっていても、大丈夫なのね~。

Kumi3

 

 

真夜中の勘違いにブーイングの嵐!

 

ベイサンは、明日どれぐらい歩くの?

Chai

明日は、30km以上は歩きたいんだ。」ベイサンは答えました。

それは、ものすごく速いペースで歩かないといけません。私たちは、のんびり歩きだから付いていけないでしょう。

じゃあ、ここでお別れになってしまうね…。

Kumi3

ベイサンは言いました。

「でも、朝ごはんは一緒に食べようよ。6時に食べ始めて6時半には出るよ。」

うんっ、早起きするよ!

Den

「オッケ~!おやすみなさい。」ベイサンは言いました。

私たちは寝ぼすけだから、寝過ごさないかしら~。

Kumi3

私はとても心配しながらベッドに入りました。

夜中に不意に目覚め、腕時計を見ました。

ああっ!6時を5分過ぎてるっ!Chai、Den、起きて、起きてよ~、ベイサンと会えくなるよ〜!

Kumi3

寝袋を揺さぶり、2人を起こしました。

「はやく、はやく~行くよ!」

と、急かしにせかし、ベッドから出て、サンダルを履いてもらいました。

しかし...

アルベルゲの大きな時計をよく見ると…

まだ、夜中の1時半。

1:306:05 の勘違い でした…。

時計の長い針短い針見間違えていたのでした。

もおお〜!ママったら~‼︎

Chai

もお〜!ねむいよぉ〜‼︎

Den

真夜中、慌ただしく寝袋から追い出された2人は、サンダルを履いたままベッドの横に立ちつくし、激しいブーイングの嵐でした。

ごめんねっ。おやすみっ!

Kumi3

私は寝袋に隠れるように潜り込みました。

 

 

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