サンティアゴ巡礼が教えてくれた学校では教わらないこと

10/60カミーノで救いの神!! プラスマイナス・プラスのメッセージ!

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425伝道でダウン
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「学校に行けないなら、スペインをひたすら歩く旅に出てみない?」と15歳次女と10歳の弟を連れ、サンティアゴ巡礼(カミーノ)の旅へ行くことにしました。私は英語もろくに話せず、そんな体で子ども二人を連れ、海外の巡礼に行くなんて…、巨大なチャレンジでした。けれど、なんとかして現状の流れを変えたかったのでした。歩き始めの頃は、背中のバックパックが重く、足元はふらつき、疲れと不安のかたまりでした。果てしなく続く長い道のり、日照りや雨風、時には雪!、ごろごろの石道、泥道、草や木に囲まれ、自由に歩きまわる動物、見知らぬ町、様々な国の人々と出会いと別れ、そしてひたすら、ひたすらに歩く日々でした。しかし巡礼終盤になると、子どもたちは、自然の声を、心と身体で聞いているかのようでした。そして『カミーノの住人』と言えるような自由さで、旅の不自由を楽しんでいました。歩いた距離は930km、かかった日数は60日間でした。
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4/25(日)→ロス・アルコス / 猛暑の日 22km/€30 公営アルベルゲ @€5×1

 

エステージャアルベルゲのオスピタレロは、朝ごはんにコーヒー、ホットミルク、パン、ジャムなどを出してくれました。

寄付なのに、有難いわ~!感謝感激!!

Kumi3

 

7時半過ぎには出発することが出来ました。

425 エステージャ 風景 古い教会 スペイン  カミーノ

エステージャの教会。

 

425 エステージャ 風景 古い建物 スペイン  カミーノ

中世そのままの姿の聖墳墓教会をあとにしました。

私は、朝起きた時からずっと、Chaiが元気が無いナ~と感じていました。

 

昨日の10ユーロ紛失事件で元気が出ない

 

昨日の夕方ChaiとDenに買い物をお願いしました。

「明日の分のパンと水とハム買ってきて。今日は頑張ったから、2~3日分のお菓子を買ってきていいわよ~。」

Chaiに10ユーロ札を渡しました

Chaiは、それをジャージのポケットに入れました。

そして2人は

「ワァーイ!イェーイ!」と歓声をあげ、道向こうのお店へと向かいました。

すると10分ぐらいして、二人は戻って来ました。

見ると…

Chaiの顔が真っ青になっていました。

ごめんなさい!。道の途中で10ユーロ落としちゃったみたいなの。お店でお金を払おうとして、無いってわかって。大急ぎで来た道を戻って探したのだけど、無かった…。ごめんなさい。

Chai

うつむいた目に涙がにじんでいました。横にうなだれて立っているDen。

いいよ、いいよ。気にしないでさ。誰だって、たまにそんなことあるんだから。

Kumi3

そのあと、3人で再びお店へ繰り出し、明日の食料を買い、アイスを食べました。

無邪気にアイスをうひゃうひゃと頬張るDenとは対照的に、Chaiは自分の失敗を許せない様子で、落ち込んだままでした。

そして朝になっても、昨日の10ユーロ紛失事件を引きずったChaiの足取りは重いのでした。いつも先頭をスタスタと歩くというのに…。

今日はあまり距離を歩けないかな…と感じました。

『距離と町名とアルベルゲのプリント』を見て、10km歩いたところにある山頂のアルベルゲに向かう計画にしました。

 

425 エステージャ 風景 古い街並み スペイン  カミーノ

町を通り抜けました。

 

425 ロスアルコス スペイン お菓子ペコちゃん カミーノ

あれ?ペコちゃんみたいね?ここではパロミタちゃん?らしい~。

ぎゃはは!パクッてない?

Den

けれど、Chaiはウケていませんでした。

 

425 ロスアルコス 風景 バイオリン猫 スペイン  カミーノ

屋根の上のバイオリン弾き猫!

素敵ね~!

Kumi3

Chaiは「かわいい~!」とか言いそうなのですが、静かに通りすぎました。

 

425朝から暑い

朝8時半から、すでに猛暑となっていました。

 

 

公園の神様

 

歩き出してから2時間ぐらいして、通りがかった公園で休むことにしました。

公園にトイレは無いかしら?う~ん、無さそうだわ…。ここは、座ってひと休みするだけにしようね。

Kumi3

 3 人は、一つのベンチにお互いに寄りかかって座りました。今日は暑さが厳しく、より荷物が重く感じられ、早々とへこたれていました。

 

425公園ベンチおじさん

公園の中には、向こうのベンチにおじさんが一人、座っているのが見えました。

すると突然...

おじさんが、トコトコと私たちに近付いてきました。

な、なんだろ?ここ座っちゃいけないのかな?

Den

私たちがアタフタしていると、おじさんは大きな紙袋をもっていました。

おじさんは、私たちの前に来て、取れ、取れというジェスチャーをしているようでした。

え?あの、、、もらっていい?のですか?

Kumi3

ほら、持っていきなさい!

おじさんは、そう言って私に紙袋を持たせました。そして

おじさんは「★×♪◯×~☆×@#●~」

スペイン語で、何か言っているのでした。

わわわ、スペイン語、わからないのです。全然ダメなのです~!

Kumi3

そう身振り手振りしながら、ふと見ると、おじさんの眼差しはとても温かいのでした。

落ち着こう。アタフタしていないで、しっかり聞かなくては!

Kumi3

すると、なんとなく言ってることがわかりました。多分こうでした。

「わしはサンチャゴの大聖堂に行けないけれど、わしの代わりに巡礼をしておくれ。大変だろうけど頑張ってな!」と。

Chaiが受け取った袋の中を見ると、パンとチーズとハムがはいっていました。

425 Camino Donative パンハムチーズ

グラシアス!(ありがとう)嬉しいです。わかりました!

Kumi3

精一杯の身振りと手振りで気持ちを伝えました。

ChaiもDenも同様に

「ムーチョ・グラシアス!」と喜んで言いました。

おじさんはニコッと微笑むと、スタスタと行ってしまいました。

 

 

巡礼中、初めてお布施をもらう

 

私は感激して興奮しながら、ChaiとDenに言いました。

「こういうのをお布施というんだよ。

もらう側がありがとうという気持ちを持つのと同じように、

あげる側も貰ってくれてありがとうという気持ちを持つのだよ。

お互いに感謝する気持ちのやりとりのことでさ…。」聞いてるんだか…。

わははっ、うれしいっ!食糧しょくりょう!

Den

それらは、おそらくおじさんが自分のために買った食料品でした。

425 Camino Donative 寄付 おじさん

私たちの姿を見て、自分の分の食料を惜しみなく渡してくれたのでした。

多分、おじさんの朝ごはんだったのにね…、優しいね。

Chai

 

神様の姿

 

あれれ?さっきのおじさんがまたこっちへ来るわ…。どうして?まさか、お金を請求されるのかも?

Kumi3

私は、一瞬で背筋がピンと伸びました。

ChaiとDenも警戒し、緊張が走りました。

ところが…

おじさんは、なんと!

「これも持って行なさい!」

お札を二枚、手に持っていました。

それを、私たちに手渡すために戻ってきたのでした。

え~!いやっ、それは申し訳なさ過ぎます。ハートだけで十分です。ありがとうございます!

Kumi3

と身振り手振りを駆使し、丁重にお断りしました。

ところがおじさんは、

私をじっと見て、子どもたちを指さし

「大変なんだから。受け取りなさい‼」

ChaiとDenの前に立ち

Chaiに10ユーロ札、Denに5ユーロ札をそれぞれの手に持たせました。

そして

「うんうん。」と、

うなづきながら、ニッコリと笑いました。

 ChaiとDenは、驚いて息を飲みました。

えっ、あ、あの…、ムーチョ、グラシアス!(本当にありがとうございます。)

Chai

」と言いながら、日本人流にお辞儀をしました。

わあ!ムーチョ、グラシアス!

Den

おじさんは、手をあげて

「じゃあな!」

再びスタスタと行ってしまいました。

ああ、嬉し過ぎて泣ける~!

Kumi3

私は、感激して涙が滲んでしまいました。

食料だけでも、十分嬉しいのに

お金まで…

神様の姿ってこんな感じなのかな??

そしてそして…、

おじさんを疑ったりして、本当にごめんなさい。

 

425おじさんくれたパン

おじさんが手渡してくれたパン、ハム、チーズ、そして10ユーロ札と5ユーロ札でした。

 

カミーノからもらったメッセージ!

 

 

425 ロスアルコス スペイン田舎道 3 カミーノ

Chaiがニコニコして言いました。

昨日10ユーロ無くして、今日 15ユーロもらったね。プラスマイナス・プラスだね!これカミーノのメッセージかな!

Chai

本当に!なんとまあ、不思議なこともあるものね!

Kumi3

何があっても、いつも見守っているから!。悪いことはないのさ。だから安心して、ひたすら歩いていけばいいんだよ!

カミーノからそんなメッセージを貰ったようでした。

 

425いろんな話し

私たちはカトリックじゃないけれど、このサンチャゴ・デ・コンポスーラに続く道800㎞を、聖地まできっと歩き抜こうね。そして巡礼に行けない人たちに代わって、気持ちを運んであげよう。わたしたち巡礼者は、そんな役割もあるんだね。

Kumi3

私は、初めてカミーノを歩く巡礼者としての責任を感じました。

 

アルベルゲを通り過ぎてしまった…らしい

 

どこに今日のゴールの町があるんだろうか?

425 ロスアルコス 途中風景 2スペイン  カミーノ

街らしきものは、遠くにかすんで見えました。

あひ~、暑いよ~!

Den

道が二股に別れていました。どちらにも矢印が付いていました。左が山のほうに行けそうです。今日の目標のアルベルゲは、山の上にありました。

ガイドブックもスマートフォンGPSなどもありません。

矢印とカンだけが頼りでした。

 

425緑に続く道

左の道を歩き出しました。しかし、かれこれ3時間歩いても、山頂にあるはずのアルベルゲに着きませんでした。

 

425 ロスアルコス 風景 小高い山 スペイン  カミーノ

小高い丘から視界に町がみえました。

きっと、あの町がゴールよ!

Kumi3

 

425茶乾いた道

ハア、フウ~、オッケー!

Chai

今日はアップダウンが、かなりありました。

425やっと町伝茶

あ、家が見えてきたよ~。あの町かな!

Den

 

425 ロスアルコス 途中の街並み スペイン  カミーノ

ふ~、やっと着いたね。

Chai

今日は日曜日なので、お店はどこも開いていませんでした。キョロキョロ見て回りましたが、アルベルゲも見当たりませんでした。

やっと一軒、開いているBar(バル)を見つけました。

ここは、モンハルディンの町ですか?アルベルゲはどこですか?

とバルの主人に聞きました。

すると…

「もう、その町はとうに過ぎてしまったよ!」と言うのでした。

え~、いつのまに??

Kumi3

そして「この町には、アルベルゲはないんだよ。次の町までは10キロ以上はある。3時間ぐらいかかるだろうよ。」と言うのでした。

うひゃ~ん。

Den

ええ、ここから10㎞以上⁈今13時だよ~!

Chai

 

とにかく、そこのバルで休憩することにしました。

 

425 ロスアルコス スペイン田舎町12 バル カミーノ

このバルは、町の人々の日曜日のいこいの場でした。

 

 

オリーブのピクルスと出会う

 

周囲を見渡すと、お客さんはみんな、オリーブのピクルスをつまんでいました。

私もお皿を指して

「あれあれ。」と頼んでみました。

 

425オリーブ

日本で食べたオリーブは、好きでもなんでもなかったのですが、ここスペインで食べた「オリーブのピクルス漬け」は、程よい酸味と塩味で、パンやチーズ、ワインにとてもよく合うのでした。

このバルで食べてから

これ、パンの友だわ。病みつき~!

Kumi3

と、スーパーマーケットなどで見つけると、必ず買うようになりました。

 

行くか戻るか作戦会議

 

さて、私たちは作戦会議をしました。

どうする?アルベルゲ、通り越して来ちゃったらしいよ。この先のアルベルゲまで、あと10キロ以上はあるのだって。行く?もう、1時半を過ぎてるよ。戻ってモンハルディンの町を探したほうが、宿は近いかもね。どうする?どうしたい?

Kumi3

 ChaiとDenに聞きました。

 

425 ロスアルコス 田舎道12 向き合って スペイン  カミーノ

戻るのは絶対にいやだ!

Den

せっかくここまで来たのに‼︎ 私もやだ!

Chai

そうよね、ママもイヤだわ~!

Kumi3

戻ることは、気持ちが許さないのでした。

暑い、重い、肩が痛い、喉が乾いた、疲れた、休みたい… 全てを抱えながら、それでもなお、足を前に出して前進して来た歩きの苦労の履歴があるのでした。それを無駄にすることなんて、出来ないのでした。

心の中でいつでも がんばれ自分!と励まし

やっとここまで来たんだもの!

そうだ!前進あるのみ!

 

前進あるのみ!とは言ってみたものの…

 

14時、一番暑い時間になって来ました。

425 ロスアルコス スペイン田舎道 12 正面カミーノ

ここからの10㎞は、相当きついことが予想されました。

 

425 ロスアルコス スペイン田舎道 3 カミーノ

けれど食料はバッチリ。

おじさんに貰ったパンとチーズとハムがありました。

作戦会議で「しんどくても前に行こう!」という共通の想いで、三人がひとつになった瞬間を思うと、心が強くなりました。

 

425 ロスアルコス 田舎道12 小さな橋 スペイン  カミーノ

小さな橋を渡りました。

 

425金網の白犬

金網越し、白犬さんにご挨拶「オラー!」

 

425 ロスアルコス イヌ スペイン  カミーノ

「へいへい、おいらのことも忘れるな~!」

 

425藪道伝茶

しばらく、藪の道が続きました。

 

425 ロスアルコス 風景 煉瓦建物 スペイン  カミーノ

古い廃墟の建物の横を通り過ぎました。

 

425麦畑の一本木

どこまでも広がる麦畑…。

木が一人ぼっちだね…、寂しそう。

いやいや、麦畑の農作業の人々が、あの木の下に集まって座って休むのさ。

 

425田舎みち伝茶

どこまでも田舎道が続きました。

 

425 ロスアルコス スペイン田舎道の12 雲青 カミーノ

バックパックで肩が痛いな~。

Chai

 

425トンネル

トンネルを越えたら町がある~??。

 

425果てしない

ああ…何もなかったね…。

 

 トイレ探し、干し草の向こう側

 

そして、 わたしはトイレが近いのでした。うまい具合にバルがあれば、拝借するのですが、どこまでも続く田舎道はそれなりに、そこなりに…でした。

425 ロスアルコス スペイン田舎道の3 雲青 カミーノ

ムムム、この辺にお花畑はないだろうか…?

 

425 ロスアルコス スペイン田舎道 12 左後ろワラ山カミーノ

大きな建物のような干した草のブロックがありました。

あら!、この干し藁の向こう側はいいじゃない!

Kumi3

ずっと大平原だったので、チャンス無かったしな~と思い、2人に「休憩!」の号令を掛け、干し藁の向こう側へ行きました。

すると、そこは青空トイレ化していたのでした…。

425積みワラおかん

やはり、人って考えることは同じなのね…。

Kumi3

と苦笑いしました。

425 ロスアルコス スペイン田舎道 12 正面右 ワラ山カミーノ

アルベルゲに早く着きたいのに…、ママさ~、ロスタイム!

Chai

だよね…。

Den

 

 

町が見えない失望感

 

バルから出ての歩き始めは、くだらない話で盛り上がりながら歩きました。

歌える歌を思い出す限り熱唱しました。

「あ」が付くことで思い出すことある?

Kumi3

えっとね~。

Den

といった「あいうえおカルタ」を作って歩きました。

それから

アンタたちが小っちゃい頃はね…。

Kumi3

といった懐かしのエピソードを話し

家の犬、プちゃんに会いたい〜

Chai

と言っては淋しくなりました。

そしてだんだん、会話が途切れ途切れになり、

しまいには、誰もなにも話さなくなりました。

 

425 ロスアルコス 風景木が二本 スペイン  カミーノ

なんにもないね…。

Den

「歩く歩く休む歩く/〇〇✖〇が、「歩く休む休む歩く/〇✖✖〇に。

そしてだんだんと「休む歩く休む休む/✖〇✖✖になっていきました。

休みながらお腹が減ると、今日、公園でおじさんからもらったパンやチーズをかじりました。

 

425 ロスアルコス スペイン田舎道 12 二股道 カミーノ

暑いよ~。肩が痛い~。足がつらい!

どこまで続くんだろう?

朝の7時半から歩き出し、今、夕方4時でした。

この暑さの中、もう水が無くなってしまったわ。子どもたちの体力がもつかしら…? 

Kumi3

 

425伝茶

歩いても歩いても、町の気配がないのでした。

あてもなく頑張ることって、ホントつらいんだね。

せっかく踏んだ一歩が、報われた気がしない...。

そんな失望感が、積み重なっていきました。

あまりにも先が見えない不安が、怖さに変化してきました。

いつまでたってもアルベルゲに着かないよ~。

Den

道を間違ってないよね⁉

Chai

戻ってみることも有りだったのかしら?

Kumi3

気持ちの問いかけが、ポッカリと漫画の吹き出しのように空に浮いているようでした。

ずっと先に、町の形跡がちょっとでも見えれば、それだけで安心し、がんばることができるのでした。

 

425伝茶長い道

今日は、ずっと先まで何も見えて来ませんでした。

 

425伝道でダウン

なんだか、やる気が湧いて来なくなりました。

あ~ん、喉乾いた、暑い、肩が痛い、足が疲れた…、

暑くてたまらないのに、もう9時間も歩いてる!ぜんぜん着かないよっ!

Den

 

425伝叫ぶ

うおおおおお〜!

ママだって叫びたいよ!

Kumi3

 

 脳が考えるのを止める

 

こういう時、脳は思考をストップさせるようでした。

いつのまにか考え事が、一切できなくなっていました。

425伝茶後ろ姿

見た景色が、そのまま自分の中を通過していくようでした。

それは、景色と自分の境い目が無いような感覚でした。

 

425伝茶ワインディング

頭の中はカラッポで、呼吸と足だけを動かし続けました。

 

425 ロスアルコス 風景 麦畑と雲 スペイン  カミーノ

その時「無の境地に至る」ということが起きていたのかもしれません。

肩の痛みも、足の辛さも、のどの渇きも覚えがなく、

ただ私たちは、ひたすら歩いていたのでした。

 

 水って何ておいしい‼︎

 

田舎道がだんだんと町になり、やっと水道をみつけました。

425水発見

「わああ~!」

歓声を上げて掛け寄り、ゴクゴクと飲みました。

砂漠のカエルのように、生き返る~!

身体の隅々まで水分が滲みわたると、

生命力がみなぎってくるのを感じました。

しぼんだ気持ちも広がってきました。

急に笑顔と言葉が出てきました。

ねえ、水って何ておいしいんだろうね‼︎

Den

もう少しだね。頑張ろう!

Chai

お互いに、そんな言葉が出て来るようになりました。

 

 

宿代、子どもたちはフリー

 

やっと町になりました。

425伝茶ロスアルコス看板

ロス・アルコスの看板が出てきました。

 

425町並み出発

アルベルゲを探そう!

 

425 ロスアルコス 窓枠 スペイン  カミーノ

町の古びた家の窓の柵ですが、デザインがさりげなく素敵でした。

 

 

ロスアルコス教会2

6時頃、ロス・アルコスの教会の近くに、アルベルゲを見つけることができました。

公営のアルベルゲでした。オスタピレロは

「暑くて大変だったね、子どもたちはフリーだ!大人1人分だけでいいよ!」と言ってくれました。

やった~!グラシアス!!

Kumi3

クレデンシャルにスタンプを押し、ベッドが決まると、やっと休めるのでした。

それを噛みしめたとき

シアワセ感がダワワ~!

全身に押し寄せてきました。

シャワーを浴び、洗濯を済ませ、フリータイムになりました。

今日はBar (バル)でディナーを食べよう!

Kumi3

3人は町の探索に出ました。バックパックを背負っていないカラダは軽くて、風が吹けば傾きそうでした。足がフワフワした、変な感じがしました。

 

 疲れ過ぎて食べられない

 

教会の広場のBarで、イカのニンニク炒めを頼みました。空腹なはずなのに、Denはパンを持ったまま、料理を前にして、固まってしまいました。

疲れ過ぎて、お腹がすき過ぎて、食べられないのでした。

425ご馳走たべれん

Chai が食べ始めました。

うわっ、おいし~!おいし~い!

Chai

しばらくして、やっとDenも目が覚めたようにエンジンが掛かりました。

遅れての

うまっ、おいしい、おいしい~!

Den

連発でした。

私も、今日二度目のオリーブを注文し、パンと一緒に食べました。

あ~、なんておいしい。パンとオリーブだけでも生きていけるかも!

Kumi3

みんな全てを出し切った充実感でいっぱい!になっていました。

そして、今日の公園のおじさんのことを思い出しました。

おじさんの食料がなかったら、大変だったね。おじさんのためにも頑張って歩かなくちゃね!

Chai

さらにまた、感謝しました。

今日は脇道に入り込んでしまい、トータルで30km近く歩いてしまったようでした。

 

425 ロスアルコス バル1 スペイン アルベルゲ カミーノ425 ロスアルコス バル3 スペイン アルベルゲ カミーノ425 ロスアルコス バル2 スペイン アルベルゲ カミーノ

バルのテーブルが気持ちよいので、爪を切ったり、日誌を書いたり、アイス食べながらイラストスペイン語の本を見たりして、くつろぎました。

425 ロスアルコス スペイン お菓子人形 カミーノ425 ロスアルコス スペイン お菓子グミ カミーノ

Chaiはヒト型のつぶつぶキャンディー、Denは手のひらサイズのカエルグミを大事にだいじに食べていました。

 

仲間と気持ちをシェア、言葉が通じなくても!

 

アルベルゲに戻ると、皆それぞれ、今日の暑さと果てしない道に苦労したようでした。

気持ちをシェアしたい気分だったのでしょう。

425宿食堂

いろんな国籍の見知らぬ人同士、赤ワインで乾杯し、ワイワイと賑やかな夜を過ごしました。

 

425 ロスアルコス スペイン 教会 カミーノ

21時40分、日が暮れました。

おやすみなさ~い!

 

 

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