12/60スペイン巡礼を遊ぶ、大人も童心にかえる道!


4/27(火)→ビアナ / 朝ごはん・カミーノスタイル 11km/€37 石造りの街公営宿 @€6×2
朝、目が覚めると超特急で着替え、荷造りをし7時半には出発しました。


天気がよさそう、ヨカッタ!


居心地が良くなかったアルベルゲは、早々に出ることにしました。




道端に座り、朝ごはんにしました。バケットにナイフで切り込みをいれ、サラミハムを挟み、レタスをちぎって挟み込みます。サッサ~とその場で作りました。
レタス洗わないの? うん!洗わないよ~。



見た目に土がついていたら、そこは取り除きましたが、リンゴも梨もトマトも、シャツでゴシゴシ拭いてから、かじるのでした。
これぞ、カミーノスタイル!
たったこれだけのことですが、日本では出来なかったことでした。
日本の生活の中で、清潔、抗菌といったことに、ちょっと過度と思えるくらいに囲まれていました。この旅暮らしで子どもたちの気持ちが寛容になっていくのを感じました。
途中、墓地がありました。


中はどんなだろう? パチリ!


こんな感じだよ~!
カミーノ楽しい人
今日のアルベルゲまで、まだまだ道は果てしなく続きました。


暑くなってきました。


前の人たち、抜けそうで抜けないなぁ~。



緑が綺麗だね~!

一面に続く麦畑でした。


あら、あの赤い花、一人で頑張ってるわ~。

私は、景色に飽きることはありませんでした。
何て言ったって、仕事や家事の日常の忙しい日々から抜け出し、ここに来ている訳ですから。
その事を思い起こせば、いつだってウキウキ感が湧いてくるのでした。


道の真ん中で踏まれそうなカタツムリを拾い、杖に付け一緒に歩いてみました。
虫や小動物で道草するのは、こどもたちの専売特許でしたが、どうやら私にも伝染したようでした。
そして、誰も聞いていないのをいいことに、歌を熱唱しながら歩きました。
巡礼を始めて12日目、足の疲れ、肩のバックパックの重さ、一日の流れにも慣れてきた頃でした。
青空の下、私は歩きながら開放感に溢れていました。
カミーノ疲れてる人


けれど、Chai とDenは違いました。






チュッパチャップスないの?


あ~、のどが乾いた~。休みたいね~。


コーラグミある?食べていい?


あ~、肩が痛い、ちょっと荷物降ろそうよ。


チョコビスケットあったよね?休憩しようよ?


このようなやりとりが、ひんぱんに起きてきました。
昨日と同様でした。


どこまで行っても田舎の道なんだもの。飽きちゃったよ〜。

そんなタイミングに、地元のおじさんとおばさんが、すれ違いざまにお菓子をくれました。


「ペケーニョ!(おちびさん)バモスバモス(頑張れ!)」
ムーチョ・グラシアス~!




これ、どこでもドアならいいのにな~。アルベルゲまで…。




やっと町が見えてきました。一番高いのっぽの建物が教会です。
街は、見えてから大抵1時間〜1時間半ぐらいでたどり着くのでした。
あともう10km歩いて、ログローニョの街まで行きたいけれど、もう13時、ダメそうね〜。

途中で朝食をとったり、道のアップダウンがあったにせよ…、 え~っ!5時間で11kmしか進んでないの⁉、私たち、遅過ぎるね…。

3段ベッド 英語値段交渉をお願いする。


目にした看板、ビアナの街に泊まることにしました。


アルベルゲは、街の高台にありました。




アルベルゲの入り口に、たどり着きました。


初めて見る3段ベッドでした。
オスピタレロに
「3人で、上中下と寝るように。」と言われました。
ええっ!それ無理だわ。Chai、そう言ってくれる?そして値段交渉もお願い!!


Chaiに英語で 一番上の段は、必要ないです。母と弟は、一番下のベッドに寝ますから、ベッドは2つでいいので、2人分の宿泊費でいいですか?

この時、Chaiのほうが英語が通じる確率が高い!
と、悔しいけれど…認めました。
私は、英語の文法がメチャクチャになってしまうのでした。ジェスチャー入りで説明しないと、伝えることが難しいのでした。
受付のオスピタレロのお兄さんは
「OK~!」
Chaiの英語は、うまく伝わりました。
頼もしい!というか…私が情けないのよね。帰ってから英語を勉強しなくちゃ~。



アルベルゲの窓から見下ろした景色。
ベッドにそれぞれ寝袋を広げ、シャワーを浴びたあと、街の探索に出掛けました。
ビアナはヨーロッパらしい石造りの街
街探索は、一番楽しい時間です。


ビアナの街は、古い佇まいが素敵でした。バスク地方はこの街で終わるのでした。


建物の何処かしらに、彫刻や彫像がありました。街のあちこちで美しい装飾を見つけることが出来ました。


わあ、なんて、素敵な門構え!


窓に植木鉢を置く家が、たくさんありました。


ビアナの聖マリア教会。荘厳な建物でした。


近付いて見ると、ホンダのバイクでした。


またもやホンダのバイク。スペインで日本のバイクは人気のようです。
ちょっと嬉しい〜!


水道を発見しました。ペットボトルに水を汲んでおかなくちゃ。
この辺りの水は、おいしいのでした。


ライブのポスター。


またもや、ライブのをポスターがありました。


古くからある石造りの頑丈な家々が、この街の歴史を感じました。
町の食べ歩き
ビアナは建物は古いのですが、街に活気がありました。
看板が出ていなくても、古い石造りの建物の入り口をよく見て回ると、お店がいくつもあることがわかりました。
パン屋さん、ミニスーパー、アイスクリーム屋さんなど、気の向くままに食べ歩きをしました。
私は、いつも子どもたちの分を買い、自分はコーヒーを飲んで満足なのですが、ここでは一緒に食べて楽しみました。


チョコレート掛けドーナッツ。


ジェラードアイスクリーム。


そして、オリーブのピクルスとパンは買っておかないとね!。
ChaiとDenは、イラストスペイン語の本で、買い物の品物をチェックしました。


食料雑貨店で、好きなもの買ってごらん。



イースターバーニーの巨大なウサギチョコを見つけました。
チョコラテ・ポルファボール!


おばさんは「Si Si」(はいはい)と袋に入れてくれました。


このチョコはワインボトルぐらいの大きさがありました。日本でこんな大きいものは、見たことがありませんでした。もう、ワクワク!(中は空洞だけどね…。)


夕食はスーパーで素材を買い、キッチンでパスタとサラダを作りました。


片付けはChaiとDen の仕事です。
たまにはスマートフォンを使う
今日は、気持ちに余裕がありました。スマートフォンに電源を入れ、家に連絡しました。


お父さんとお姉ちゃんに みんな元気だよ~。

やったー!プちゃんは元気?


元気だけど、食い意地が張っておデブになってるよ!


その後、直ぐに電源を落とし、バッグにしまいました。また、一週間後ぐらいに、連絡のみに使うのでした。
巡礼二日目のアラーム爆音事件以来、スマホの操作がわからず(情けない…。)メールで莫大な料金がかかってしまうかもと聞いて、使わないことにしていました。
夕飯を済ませ、家に連絡をし終え、それでもまだ夜7時半でした。
ヒマ人Denの偉業?に沸く!
私とChaiは、キッチンの大きなテーブルで日誌を書いて過ごしました。
Denは、漢字、算数ドリルをやり終えてしまいました。
ゲームもカードも漫画もレゴブロックも、ここにはありません。
スーパーヒマ人でした。
そこで、50セント硬貨を立て、その上にもう一枚立てるという遊びを始めました。


これが、結構~難しい~のでした。
倒れる、転がる、乗らない、バランス崩す、また倒れる、そしてまた始めから、、、
30分、ずっと集中した末...
できた~!

と、ささやき声でいいました。吐く息で倒れてしまうからでした。
アルベルゲのいろんな国籍の人が
「お〜!すごい!すごーい!」
と、声をひそめて褒めてくれました。通りすがりに写真を撮っていくお姉さんもいました。
「どれどれ、ボウズ、俺もできるぞ!」とチャレンジしたスペイン人のお兄さんも
「オー、ノー!難しい‼︎」と降参でした。
ゲームもスマホも無い中で、自分で考え出した遊びなのでした。


なおさら嬉しい〜‼︎
ドヤ顔~‼
日暮れがゆっくり、時間がたっぷり
夜8時半、再び街に出ました。まだまだ外は明るいのです。ブラブラ散歩をしていると




へぇえ、馬も車と一緒でいいんだ。びっくり!

ヨーロッパというか、スペインは、人と動物が近いという気がしました。日本では、柵や檻で分離されています。それが当たり前に考えていました。
ここでは犬、馬、牛など、かなり自由度が高いのでした。そのへんの空き地や草地に、ロープに繋がれないままで寝転んでいました。


夕焼けが、なかなか始まりません。
途中で見つけた公園で、遊んでから帰ることにしました。4人乗りのスプリングが付いたシーソーがありました。3人で乗りました。


ギャハハ〜ッ!と笑いながら、私が一番ワッサワッサと揺らし、はしゃいでいました。
歩きながら道路にライトが埋め込まれている場所がありました。
私は、Chaiにデジカメを渡し
「撮って撮って~。」とお願いしました。


幽霊みたいでしょ~!う~ら~めしや~…。

Denは食いついてきましたが
ハイハイ…。


今日は、カタツムリを杖に付けて歩いたり、Chaiにアルベルゲのチェックインの英語で頼んだり、いっしょにお菓子を探し求め、公園でDenよりもはしゃいだり、幽霊になってみたり…。
大人と子どもの線引きが無くなったように、楽しみました。
いま、夜の9時10分でした。まだ陽が沈まないのでした。


明日に備え、アルベルゲに戻り眠ることにしました。














