カミーノ鍼灸マッサージ院予約・お問合せ

カミーノを母子3人・60日間・930㎞を歩いた旅ブログ・カミーノ鍼灸CS60マッサージ院

15/60サンティアゴ巡礼はマイペースで・オスピタレロの大歓迎!

WRITER
 
430なへら橋茶うしろ
この記事を書いている人 - WRITER -
「中学校に行けないなら、スペインをひたすら歩く旅に出てみない?」と15歳の次女と10歳の弟を連れ、スペインのサンティアゴ巡礼(カミーノ)へ行くことにしました。初日にガイドブックを失くし、スマートフォンも使えなくなるという状況に陥り、私たちは、まるで中世の巡礼者のように歩きました。かかった日数は60日間、歩いた距離は930kmでした。その後長女と夫と2回ほどカミーノの一部を歩きました。帰国後、この旅の名前をとって『カミーノ鍼灸マッサージ院』を始めました。マッサージとCS60という器具を使った施術をしています。
詳しいプロフィールはこちら

4/30(金)→ナヘラ  夜明けはゆっくり 16km/€24   川添いアルベルゲ   寄付 €5

 

荷物が重いのでした。もう少し減らせそうです。アルベルゲのキッチンのテレビ台の下に、私とDenはズボンを一本づつ置いてきました。そこは『リサイクルコーナー』になっていました。

少しでも軽く!

7時には、アルベルゲを出発しました。

430 スペイン巡礼 街並み ナバレッテ子連れサンティアゴ巡礼

緩やかな坂を下りて行きました。

久しぶりに朝焼けを背中に歩きました。

朝、8時ぐらいになってもまだ薄暗く、車はヘッドライトを点けていることもありました。

430朝焼け伝

ちょっと待って、靴に石が入ってる〜。

Den

 

便利なスポーク!スウェーデン製

 

歩き出して1時間、ベンチを見つけ朝ごはんにしました。

パンとチーズとヨーグルトでした。

430 スペイン巡礼 食事ベンチ ナヘラ 子連れサンティアゴ巡礼430 スペイン巡礼 食事スプーン ナヘラ 子連れサンティアゴ巡礼

スプーンはこれ、プラスチック製のスプーンフォークでした。

日本で買いました。軽くて丈夫でヨーグルト瓶詰めの煮豆など食べる時、重宝しました。

 

素朴な田舎道

 

ナバラッテの街は、赤い粘土質の土が産出します。

430焼きもの店

陶器屋さんを、いくつか目にしました。

 

430犬ばう

立派な番犬、なんか強そう…。

 

430うま

ヒヒーン、おはようございま〜す!

 

430田舎みち茶ひとり歩く

田舎道は続きました…。

 

430見下ろす伝茶

丘から見下ろす景色。ブドウの苗がそこいら中に植えられていました。

 

430 スペイン巡礼 風景ブドウ畑 ナヘラ 子連れサンティアゴ巡礼

秋にはきっと、ブドウがたわわになるのでしょう。

 

カミーノは人に合わせなくていい

 

私たちは、カミーノでずっと毎日、24時間を一緒に生活をし歩いてきました。

たいていのことは、話し尽くしてしまい、だんだん話す事が無くなってきました。

自然と私たちは、皆それぞれの速さで歩くようになりました。

Chai 、Den、私の順でした。

歩幅と歩速が違うのでした。

親子といえども、合わせていられなくなってきたのでした。ずっと並んで歩くということは、意識していないと出来なくなっていました。

「人と合わせないでいいんだよ。

自分のペースで歩けばいいんだよ〜。」

と、カミーノが呟いているようでした。

 

430 スペイン巡礼 風景 ナヘラ 子連れサンティアゴ巡礼

緑が麦畑、茶色がブドウ畑でした。

 

 

増える巡礼者

 

 

4301本道人伝茶

なんか、人が多くなったね。

Den

田舎道で前にも後ろにも人影があるなんて、今まであんまり無かったよね…。

Chai

道が平坦で、前と後ろが遠くまで見渡せるようになってきた、というだけではないようでした。

430田舎道トラクター

4月、5月は、巡礼を始めるのにベストシーズンです。

アルベルゲのベッドの空き状況が、心配になってきました。

 

カミーノで道草、公園、トイレ、犬…

 

アルベルゲに少しでも早く着かなくては…。

という気持ちとうらはらに、私たちは、歩くのが遅くなってしまうのでした。

それには理由がありました。

その1:公園で遊びたがる人。

430しょんべん小僧

わーい、公園だ!遊んでいこう!!

Den

芝生のスプリンクラーでしょんべん小僧ですか⁇

その2:トイレ休憩がやたら多い人。

430バルトイレおかん

お待たせ~、バルでトイレ借りて来たわ!

Kumi3

ChaiとDenは待ちぼうけ。ロスタイムが多いこと…。

その3:犬好き。早く歩きたい派のChaiですが、犬を見つけたら話しは別です。

430茶と黒犬

あら、いい子だねぇ〜。

Chai

くぅ~ん、うっとり。

430茶シーズー

かゆいの?ここかな?シャカシャカシャカ〜!

Chai

そんな訳で私たちは、道草の多いカミーノなのでした。なかなか先に進まないのでした。

430まちをでる伝茶

アルベルゲがいっぱいになっちゃう‼︎

Den

3人のうちの誰かが言い出し、道草は終了するのでした。

 

 

道案内のおじさんの正体は?

 

ナヘラの町に入りました。

430 スペイン巡礼 街並み ナヘラ 子連れサンティアゴ巡礼

なかなかアルベルゲが見つかりませんでした。

あ~ん、もう少しのはずなのよ。アルベルゲはどこ~?

Kumi3

すると

向こうにいるおじさん、私たちのことを呼んでいるみたい。

Chai

見ると

「こっちへ来い!こっちへ来い!」手招きするおじさんがいました。どうやら道案内をしてくれるようでした。

私たちは、おじさんに付いて行きました。

430 スペイン巡礼 街並み橋 ナヘラ 子連れサンティアゴ巡礼ナヘラ川を渡りました。

 

430アルベルゲ

5分ぐらい歩くと、アルベルゲに着きました。

すると、おじさんがカウンターの中に入り、クレデンシャルにスタンプを押してくれました。

430ポスタピレロ

わあ!おじさんオスピタレロだったの⁈

Den

そうでした!

アルベルゲのオスピタレロだったのでした!

おじさんは私たちを大歓迎してくれました。何かと気にかけ、構ってくれるのでした。

「パンはいるかい?」「チョコバー食べな。ほら3本ずつ取って。」「メルカドの場所はね…。」「残ったパスタ、持っていきなさい。」「ベッドから落ちないかい?」「これがスパニッシュオムレツ、食べて食べて。スペインの代表的な料理だ!」「カミーノのマーク、ホタテ貝のバッチあげよう。」

ムーチョ・グラシアス!

Chai

 

 

気の毒な近所のちびっ子たち

 

おじさんの姿が見えないと思ったら、近所からDenと同年代のちびっ子たちを3.4人を連れてきました。

そして、地元のちびっ子たちに

「ほら、見てごらん!この子たちはな、日本からはるばるカミーノを歩きに来たんだぞ!お前たちも見習いなさい!」

どうやら、そんな事を言っているようでした。

ちびっ子たちは「は~い、わかったよ~!」といった返事をし、おじさんの話しが終わるとピューッ!とクモの子を散らすように居なくなりました。 

あら~!ちびっ子たち、余計なお世話だったわよね〜。

Kumi3


おじさんの感激ぶりに、私は苦笑いしてしまいました。

オスピタレロが、そうやって私たちを大歓迎し盛り上げてくれたので、他の巡礼者たちも好意的に気にかけてくれました。

「ジャパンから?ずいぶん遠くからきたね~!」

「よう、頑張ってるな〜、ちびすけ!」

「ハ〜イ!写真撮ろうヨ!」

一緒に、わいわいと何枚も写真を撮りました。

 

シャワーの当たりとハズレ

 

今日は、日差しが薄く肌寒い中を歩いてきました。

アルベルゲに着いてからの一番の関心事は、

シャワーが「当たりかハズレか」という事でした。

潤沢に温かいお湯が出てくると、もうそれだけで最高!ハッピーになりました。

それで、私たちはシャワーの造りに詳しくなりました。危険なタイプは、タンクにお湯を溜める仕組みのシャワーでした。ナヘラのアルベルゲは、まさしくそれでした。

Chaiと私が浴びた時は、温かいお湯が出ていい調子でした。

温まった~、シアワセ〜!

Chai

最後にDenが浴びた時、タンクのお湯が尽きたようでした。途中から真水のシャワーになってしまいました。

ぎゃあああ!

Den

悲鳴が聞こえ、その後Denは唇が紫になり、ぶるぶると震えてしまいました。

 

公園の謎 

 

ナヘラの町は、川沿いに芝生が続いていました。

430なへら橋茶

橋を渡り、町の探索に出かけました。

 

430 スペイン巡礼 買い物 屋台 ナヘラ 子連れサンティアゴ巡礼

スペインでも、子ども向けにお祭りの屋台のようなお店がありました。

日本の駄菓子屋さんみたい~。

Den

430アイスクリーム

少し、涼しかったのですが、私たちの大好きな激安スーパーマーケット・エロスキ1リットル98セント(120円ぐらい)のジャンボアイスクリームを買い、芝生に転がりながら皆でスプーンで食べました。

わあ~い、シアワセ〜!

Chai

 

430 スペイン巡礼 買い物食料品店 ナヘラ 子連れサンティアゴ巡礼

食料品店で、お菓子を買いました。

 

カミーノはタイムマシーン

 

川沿いに細長い公園がありました。

私たちは、カミーノを歩く巡礼者の中で、

誰よりも公園で遊んでいる!という自信がありました。

そこで、毎度のように思う「謎」がありました。

前に寄った公園にもあったよね? ここにもある!

Kumi3

それは、いったい何かというと・・・

430伝滑り台

公園に卓球台があるのでした

しかも雨ざらしで…。

スペインって、卓球が人気なのかな?

Chai

あーん、遊びたいけど、ラケットと玉は自分で持ってこなくちゃダメなのか~。

Den

芝生を散歩し、ブランコに乗りました。

430ブランコ三人

あ~、楽し~、いい気分~!

今日を歩き終え、洗濯もシャワーも済ませました。

私たちは 巡礼者 旅人ひま人でした。

お金は無いけれど

時間はたっぷりあるのでした

全く時計も見ずのんびり

好きなだけブランコ遊びました。

子どもの頃に戻ったみたい‼︎

カミーノはタイムマシンになってくれたな〜!

そういやぁ、子どもたちが小さい頃はよく公園に連れて行ったなぁ。あ~懐かしい…。日本では、忙しくしてしまって、ブランコを見ても通り過ぎていたわ。そうね、ここ何年も!

Kumi3

 

スパニッシュオムレツを知る

 

さらに、夕飯の食材もエロスキで調達しました。

 

430チキンディナー

ご飯を炊き、チキンのソティーを作りました。スタミナ定食!

 

430 スペイン巡礼 食事アルベルゲ ナヘラ 子連れサンティアゴ巡礼  

スペイン人のおじさんが、上手に大きなスパニッシュオムレツを作っていました。玉ねぎとジャガイモがたくさん入った甘くないケーキのような卵焼きでした。

「スペインの代表的な料理だよ。ほら食べて、食べて~。」とご馳走してくれました。

ブエノ!おいしい!いい塩梅の塩あじ!

Kumi3

ここで私たちは、初めて本場のスパニッシュオムレツを知るのでした。おじさんの話だと、塩を入れる派と入れない派とあるということでした。

 

柵が無いベッドとイビキ問題!

 

3人分のベッドの割り振りは、下の段1つ、上の段2つでした。

困ったわ。誰が下の段に寝たらいいだろう。

Kumi3

430ベッド

2段ベッドは、二つがピッタリとくっ付いていました。そして恐ろしいことに、ここのベッドは転落防止の柵が付いていませんでした。

ベッドに柵があっても、Denはいつも下段で寝るようにしていました。とても寝相が悪いのと、夜中に必ずトイレに行くからでした。

また、Denは夜中に一人でトイレに行くのは心細く難しいので、私が暗闇の中で小さなランプを点けながらトイレまで誘導をしていました。

今までは、ベッドの下段2つに私とDen、上段にChaiというパターンでベッドが取れていました。

また、2段ベッドの下段は何かと便利でした。荷造りする時、トイレに行く時、タオルを干す時、早朝に出発する時も、ササッと行動できるのでした。

そんな訳で、みんなベッドの下段を狙っているのでした。なかなか、そこは変わってもらえないのでした。

今回は下段が一つだけ、ベッドもくっついています。

隣にどんな人が来るかを見て考えようよ~。

Den

すると、おじさんが来ました。この時点でChaiは上に決まりました。嫌がるのがわかったし、若い女子だし…という考慮もありました。

寝相が悪いDenは、落ちたら怖いわ。下段の方がいいかな…。トイレにも行くだろうし。

あ、でも万が一、隣のおじさんを蹴ったりしたら、マズいわ…。

Kumi3

けれど、柵がない上段から落ちるのも怖い...。

すると

今日は上で寝たい!今まで上で寝てなかったもん。それに、隣のおじさんがいびきをかいたら嫌だよ‼︎

Den

(おじさん、可愛そうに。いびきをかいてもいないのに、勝手にそんな事を言われて…。)

たしかに、近くに爆音のいびきをかく人がいると、もう最悪でした。真夜中に、まわりの人のひんぱんな寝返りのゴソゴソ音と、絶望的な溜め息が聞こえて来るのでした。それを知っている私も、やはり眠れなくなったことが度々あったからでした。

そお~お?じゃ、私が下の段ね。

Kumi3

私は、子どもたちがベッドから落ちるのじゃないかと、心配で気が気でありませんでした。ベッドの柱にショールや洗濯用のヒモやタイツなど、長いものを、二重三重に張りめぐらしました。

その晩、隣のおじさんはイビキをかかず、静かでした。

しかし私は眠りが浅く、夜中に5、6回起きては、上段の様子を窺いました。誰も落ちることなく、無事に朝を迎えることができました。

 

 

この記事を書いている人 - WRITER -
「中学校に行けないなら、スペインをひたすら歩く旅に出てみない?」と15歳の次女と10歳の弟を連れ、スペインのサンティアゴ巡礼(カミーノ)へ行くことにしました。初日にガイドブックを失くし、スマートフォンも使えなくなるという状況に陥り、私たちは、まるで中世の巡礼者のように歩きました。かかった日数は60日間、歩いた距離は930kmでした。その後長女と夫と2回ほどカミーノの一部を歩きました。帰国後、この旅の名前をとって『カミーノ鍼灸マッサージ院』を始めました。マッサージとCS60という器具を使った施術をしています。
詳しいプロフィールはこちら

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Copyright© 子連れサンティアゴ巡礼・旅ブログ , 2024 All Rights Reserved.