サンティアゴ巡礼が教えてくれた学校では教わらないこと

18/60サンティアゴ巡礼でパエリアの作り方を教わる

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503パエリアうかうか
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2010年4月、母と15歳娘と10歳息子の3人は、東京からスペインへと向かいました。サンティアゴ巡礼の道(カミーノ)930㎞を歩くためです。期間は60日間、学校は3か月休みました。私と子どもたちは旅生活の中、世界中の人々と出会い、素晴らしい奇跡、また、がっかりな事件…と、学校では教わらないことをカミーノは教えてくれたました。スペインの景色や巡礼の生活風景を写真とともに紹介していきます。
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5/3(月)→トサントス   肩が痛くなければ歩ける! 17.4㎞ / €14 歌とミサの宿 寄付€3

 

7時過ぎに起きました。支度を済ませました。

503 スペイン巡礼 サンティアゴ巡礼 カミーノ アルベルゲ 朝食キッチン 12

朝食に、カモミールティー、サンドイッチ、バナナを食べました。

キッチンは座る所がありませんでした。仕方なく立って食べました。

最近、発見したことがありました。

それは肩が痛くならなければ、どこまでも歩ける!ということでした。

昨日、道の途中のおやつに…と買ったバナナ1房も

持って歩くには重すぎるわ~、バナナのせいで肩が痛くなったら大変!

Kumi3

と朝食に全部食べることにしました。ChaiとDenは1本ずつ、私は3本食べました。それだけでもバックパックは軽くなるのでした。

買い物の時、買いすぎちゃったんだよ、ママ…。

Chai

 

雨が止んだだけでハッピー気分!

 

朝8時、出発しました。

503 スペイン巡礼 サンティアゴ巡礼 カミーノ アルベルゲ トサントスむかう泥道2

朝から小雨が降っていました。ガッカリ…。

でも、昨日はたっぷり寝たから、今日はエネルギーいっぱいだよ!

Den

503茶後ろ建物

カッパを着て出発しました。

向こうの空が明るいから晴れてくるかもね!でも、寒~い!

Chai

私はズボンを3枚はきました。

雨が降ったり止んだりでした。風も吹いてきました。

503 スペイン巡礼 サンティアゴ巡礼 カミーノ アルベルゲ トサントスむかう町並み3晴れた

カッパのフードが外れないようにと、帽子のつばに洗濯バサミで留めました。

 

503 スペイン巡礼 サンティアゴ巡礼 カミーノ アルベルゲ トサントスむかう泥道2晴れた

やったー!雨が止んだよ~!!

Den

503 スペイン巡礼 サンティアゴ巡礼 カミーノ アルベルゲ トサントスむかう町並み12晴れた

雨の中を歩くのと、そうでないのとでは、疲れ具合が雲泥の差なのでした。

よかった~!雨があがったね。

Chai

503 スペイン巡礼 サンティアゴ巡礼 カミーノ アルベルゲ 看板トサントスむかう レンガ建物

それだけでも、ささやかなハッピーを感じるのでした。

 

503 スペイン巡礼 サンティアゴ巡礼 カミーノ 家2 

道の途中の何でもない家なのですが、ドア上の丸い造りが、素敵でした。

 

503 スペイン巡礼 サンティアゴ巡礼 カミーノ アルベルゲ トサントスむかう レンガ建物23

町のシティホールかしら。黄色いポストがあるから、郵便局かしら。

しばらく歩くと町は終わりました。

503 スペイン巡礼 サンティアゴ巡礼 カミーノ アルベルゲ トサントスむかう田舎道12晴れた

再び田舎道になりました。道は舗装路でした。

雨上がりに、嬉しがっている小さな生き物もちらほら…。

503 スペイン巡礼 サンティアゴ巡礼 カミーノ ミミズ トサントス 

あっ!ミミズ踏まれちゃうよ~!

Den

DenとChaiは、ミミズを傷めないように草むらへと誘導しました。

 

コラカオとの出会い

 

雨はいったん止んだと思ったのですが、再び降ってきました。

503旗のバル

万国旗がいっぱい立ったBar(バル)を発見しました。

日本の旗は無いね~。ざんねん。

Chai

3人はテーブルに座りました。今日は寒く、身体が冷えきっていました。

うひゃ~、寒かった~。温かいものをたのもう~。

Kumi3

今まで暑い日が続いていたので、子どもたちはバルでオーダーする飲み物は、コーラかオレンジジュースでした。ちなみに私は、夏でもいつでもホットコーヒーと決まっていました。

まず私が注文しました。

ウノ  カフェレチェ  (ミルク入りコーヒー1つ)

Kumi3

ChaiとDenに「どうする?」と聞いている間に

バルの店員さんは、子どもと見るや

「ドス  コラカオね!」勝手に決めてしまいました。

503コラカオ

出て来たのは、ガラスコップに入ったホットミルク

黄色いClacaoと書いてある袋が付いてきました。

どうやら、自分で袋を破り、ホットミルクに入れてかき混ぜるのでした。

これがスペインのスタンダードなホットチョコレート、「コラカオ」でした。バルでは子どもの飲みものとして、当たり前になっていました。ココア粉と砂糖が調合してあるのでした。

503コラカオ

カミーノのどの街どのバルでも、ホットチョコレートを頼むと、ホットミルクとコラカオの袋が出てきました。

でも、なんでミルクが熱いのにガラスのコップに入ってるのかな…

Chai

それがコラカオの決まったスタイルなのかもね…⁈

Kumi3

503コラカオ大

こんな大きな容器のコラカオもありました。アルベルゲのキッチンで大人もよく飲んでいました。

ほか、ボカディージョ=バケットのハムサンドイッチを食べ、心もお腹も満たされました。

503 スペイン巡礼 サンティアゴ巡礼 カミーノ バル 機関車車

バルの前に機関車にデコレーションされた自動車がありました。

 

コウノトリの巣と教会

 

 

503 スペイン巡礼 サンティアゴ巡礼 カミーノ教会 横 コウノトリ

おや、教会の上に巨大マイク?

 

503コウノトリ教会

いえ違いました。コウノトリの巣でした~。

 

通り過ぎる町

 

 

途中の町でパン屋さんを発見しました。焼き菓子もあり、シュークリームを1つずつ食べ、ハッピーになりました。

さらに、焼きたてのバケットパンがありました。夕食と明日の朝食にするため、欲張って3本買うことにしました。ビニールの手提げに入れ持って歩きました。

かさばるけれど、軽いから大丈夫!

Kumi3

503道工事中

道路は工事中でした。

 

503街をぬける伝茶カッパは、バックパックにくくり付け、雨に備えていました。

 

503板の橋道路に並行して巡礼者用の道がありました。

 

雨の草っぱらトイレ、神に祈る

 

雨が降ってきました。足元は泥んこ道でした。

503泥の一本で道

見渡す限り草っぱらの一本道でした。

あー、トイレ行きた~い!でも、ナイスなポイントがないわ。どこかバルまで我慢しよう…。

あ~でも、もう限界だわ…。

Kumi3

こんな時は、勇気と決断が必要でした。

見渡す限り、人が来ないね…。きっと今がチャンス!!!

Kumi3

「おかん、トイレね〜!」と二人に叫び、呼び止めました。

ChaiとDenは

「もお~、ロスタイム…」という顔をしていました。

二人は野生の馬のようにうなだれ、雨に打たれながら、無言で立っていました。

私は、草っぱらで神様に祈りました。

神様、人が通りませんように!

お待たせ~。ごめんね~。

Kumi3

いいよ〜…。

Chai

 

 泥道ですっ転ぶ

 

再び歩き出しました。足元をかなり気をつけて歩いていたのですが

503曲がり泥道

水溜りを避けようとして、泥道でズリっと滑り転んでしまいました。

うわあっ!

Kumi3

身体の右半分とバックパックが泥んこになってしまいました。

前にいたChaiとDenは私が転んだことに気が付かず、どんどん先へ行ってしまいました。

私は叫びました。

待って~!転んだぁぁ~

Kumi3

ええっ~?

Chai

2人はすぐに駆け戻って来ました。私は、背中のバックパックをこれ以上汚したくないので、背負ったまま四つん這いになり、起き上る手助けを待っていました。

しかし2人の目線は私からずれ、草むらのほうへ…。

アーッ!パンがすっ飛んでる~っ!

Den

うわっ、でも 泥ついてないよっ!草の上でよかった。

Chai

途中の町で手に入れたバケットパンが3本、草の上に転がっていました。

二人は真っ先にパンを拾い集めたのでした。

それからおもむろに振り返り「大丈夫〜?」と聞いてきました。

私は自力で立ち上がり、ティッシュであちこちの泥を振り落としながら

大丈夫ッ!なんだか、さみしい~っ!

Kumi3

と声を上げました。

 

寄付のアルベルゲ、トサントス

 

アルベルゲ、トサントスにたどり着きました。8時から歩きだし、今2時半でした。距離は18キロ弱でした。バルで休んだので、だいたい1時間に3㎞歩いた計算になりました。

雨が降り、泥んこ道を歩いてきたので、まずまずのペースでした。

ううっ、今日は寒かった~。

Den

503トサントス赤ドア

トサントスは、古い建物でベッドが無く、部屋は床のみでした。

なんだかちょっぴりボロいけど、雨と寒さから解放されるんだから、いいわね~。

Kumi3

そして、ベッドじゃなくてマットに寝るというのは、落ちる心配がなくてむしろいいかも。さらに嬉しいことに

宿泊費は寄付でした。有難い~!

オスピタレロのおじさんは、陽気ないい感じでした。

シャワーも熱いお湯が出て温まりました。

しかし各部屋は暖房がなく、とても寒くて居られませんでした。

ダイニングルームだけは、ストーブをガンガンと焚いてあり暖かくしてありました。皆な、そこに集まり夕食前の時間をくつろいで過ごしていました。

Chaiと私は日誌、Denは算数ドリルと漢字ドリルをやりながら過ごしました。

503ダイニングルーム漢字ドリル

苦行、、。

 

 みんなでパエリアを作る

 

しばらくすると

「みんなキッチンへ集合~!」と号令が掛かりました。ここのアルベルゲは、夕飯の支度を全員で手伝うようでした。

 今日のディナーはパエリアでした。手分けをして、具を刻みました。

503パエリア作り伝おばさんに教えてもらいながら…。

 

503 スペイン巡礼 サンティアゴ巡礼 カミーノ アルベルゲ トサントスキッチン 12

おじさんも料理上手…。

 

パエリアの作り方

 

お兄さんのオスピタレロが

「パエリヤを作り始めるから見においで~。」と声を掛けてくれました。

503 スペイン巡礼 サンティアゴ巡礼 カミーノ パエリア トサントスキッチン 23

ニンニクのいい匂いがしてきて、ワクワク!

 

パエリヤの作り方

  骨付き鳥肉、パプリカ、ニンニク、タマネギを20分ぐらい念入りにオリーブオイルで炒めます。(えー、まだ炒めるの~?っていうぐらい。)

503パエリア炒め中

水、ブイヨン、米、インゲン、トマト缶、グリーンピース、サフラン、塩を入れて煮込みます。

 

503パエリアうかうか

けっこう水分が多く、米や具がウカウカしています。(ブイヨン、塩は、スープを味見して濃さを決める。)

 

503パエリア完成

米が膨らみ、具と馴染んだら出来上がりです。お皿に盛って、レモンかけていただきます。パエリヤ大皿の四すみにレモンを引っ掛けるのが本場、スペイン流!

 

フレッシュサラダ

 

レタスをちぎります。トマト、りんご、にんじんを切って混ぜます。

ドレッシングはオリーブオイル、レモンたっぷり、はちみつ、乾燥ペパーミントのみでした。塩、コショウは使いません。

 

ソニアは4か国語を通訳!

 

ソニアはスイスから来た女性です。なんとドイツ語、英語、スペイン語、フランス語を自由に話すことが出来ました。

オスピタレロがスペイン語で何か言うと、各国の言葉で皆にアナウンスをしてくれました。

503 スペイン巡礼 サンティアゴ巡礼 カミーノ アルベルゲ トサントス食堂

細長のテーブルに、全員が席に着きました。

503パエリア配り

パエリアをお兄さんオスピタレロがお皿に盛りました。

みんなの席にパエリアのお皿を配るのはDenとChaiの仕事でした。

おじさんオスピタレロが言いました。

「皆さんが、食べる前の言葉祈り

順番に言うようにしてください。」それをソニアが各国の言葉に通訳をしてくれました。

一人づつ、順番が回ってきました。私たちはもちろん日本の食前の言葉、

いただきま~す!

Den

いただきます!

Chai

と言いました。

宿泊者は16人でした。いろんな国、いろんな家庭

「いただきます」「食前の祈り」を聞くのはとても興味深く、食卓が和やか雰囲気に包まれました。

居合わせた人々の国はドイツ、スイス、イギリス、フランス、カナダ、日本でした。

 

それぞれの国の「ありがとう」

 

パエリアは なんて美味しい~‼

サラダもオリーブオイルとレモンとハチミツとペパーミントの味付けで、とてもフレッシュ!でした。

DenもChaiもバクバク食べて、おかわりをしました。

食事の途中、おじさんオスピタレロがDenを呼びました。

はーい。何ですか?

Den

「デザートをみんなに配るように!」

青りんごが16個入ったかごを渡されました。Denは、ご指名が嬉しくて、ピカピカの笑顔で椅子の間を縫って廻り、カゴの中の青りんごを1人ひとりに手渡しました。

「メルシー!」

「サンキュー!」

ダンケ!」

みんな、それぞれの国の「ありがとう!」を強調しながら言ってくれました。

 

ベジタリアンのお姉さん

 

カナダから来たお姉さんは、ベジタリアンでした。

パエリアミルクコーヒーも摂りませんでした。サラダを食べ、他は自分で持ってきたパンナッツを食べていました。

特にまわりの人の、余計な関心や干渉もなく、

ごく自然に食べている事が「イイナ」と感じました。

 

お礼に一曲、日本代表!

 

お皿の上がカラになっても、みんな席を離れがたい雰囲気でした。

寄付なのに、こんなパエリアまでご馳走してくれるなんて…。

さっきは「ボロい」なんて言ってごめんなさい。

Kumi3

私たちは、トサントスのオスピタレロに感謝&感激でした。

何かお返しができないかしら…。

ねえ、歌おうよ!

Kumi3

ええっ‼

Chai

「日本代表、お礼に歌います!」

私たち3人は、トップを切りました。

立ち上がり

「シング  ア  ソング!」と言ってから

いちに~の~さん。ホイッ!

Kumi3

♫上を向いて歩こ~う

 

涙がこぼれないよ~おぉぉに〜♫

Den

3人でハモりました。これは時々、家で歌っていたナンバーでした。私が下のメロディを歌えるのでChaiとDenは主旋律を歌いました。

うまくいった…、みたい?

拍手が起こりました。

えへへ!

Den

503りあギター

 私たちに続き、赤い服のお姉さんがギターを弾き始めました。とても上手でした ‼︎ 

それに合わせ、おじさんオスピタレロが「ラ・バンバ」を歌いました。

503カナダギターお姉さん

カナダ人のお姉さん2人も、1人がギターを弾きハモりながら歌いました。美しいハーモニーに、うっとりと聞き惚れてしまいました。

次々とみんなが歌い出し、音楽でトサントスのダイニングルームがわんわんと揺れていました。

最後に、おじさんオスピタレロが

「サンタルチア」を熱唱し、賑やかで楽しいディナータイムは終わりました。

 

屋根裏部屋の細やかなミサ

 

みんなで夕食の片付けをした後、もう1つイベントがありました。

3Fの屋根裏部屋でミサ瞑想があるというのでした。通訳係のソニアから集合の声が掛かりました。

忍者屋敷のような狭い階段を登り、一列に連なり、小さな屋根裏部屋に入りました。

入り口に置いてあるプリントを手にしました。

それは各国の言語で「祈りの言葉」が書かれていました。

なんと!嬉しいことに日本語のものもありました。

ろうそくの灯りの下、祭壇を見ました。

それは部屋の真ん中に、木をくくって作った素朴な十字架が一つあるのみでした。それは、オスピタレロのおじさんのお人柄が感じられました。

その十字架をみんなで囲むように座りました。

ミサが始まりました。

まず始めにオスピタレロがスペイン語で祈りを捧げました。

それから各国のプリントに書かれている「祈りの言葉」を順に読み上げるように言われました。

フランス語、英語、ドイツ語、そして私たち日本語が最後でした。

「主よ、父なるイエスよ…」

3人でゆっくりとプリントの「祈りの言葉」を読み上げました。

寒い夜、ろうそくの静寂の中、声がきりっと響き渡るようでした。

私たちはカトリックではないけれど、読みながら

カミーノを歩いている時に湧いてくる祈りの気持ちを込めました。

他の人たちは西洋人でした

日本語の響きが独特で不思議な気持ちになったのかもしれません。身を乗り出すようにして、聞いてくれました。

その後、目を閉じその場で瞑想をしました。

とても、気持ちが安らいでいました。

いつまでもそうしていたいと感じました…。

しかし、終わりの合図が来てしまいました。

屋根裏部屋の細やかなミサは、とても名残り惜しい気持ちを残しながら終わりました

 

床に雑魚寝は気楽~!

 

寝る部屋は、ベッドがありませんでした。体育館の体操マットみたいなものがあり、自分で好きなように敷きました。

503トサントス床寝袋

床に寝袋を広げ雑魚寝でした。

「えー、ここしかないの?」といった反応の人もいました。

一方、私たちはとても気楽になっていました。

寝ぼけても寝相が悪くても、ベッドから落ちる心配が無いのです!

Den、今日は最高だね!

Kumi3

うん!

Den

久しぶりに、床の上でストレスなく安眠することができました。

 

 

 

 

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