サンティアゴ巡礼が教えてくれた学校では教わらないこと

27/60スペイン・メセタ大地17㎞一本道、ネジが飛び笑いながら歩く

Kumi3
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512 カルサディージャ・デ・ラ・クエッサ カミーノ 17km一本道 アップダウン道1.2
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Kumi3
「学校に行けないなら、旅に出てみようよ!」と不登校をきっかけに15歳次女と弟10歳を連れ、サンティアゴ巡礼・カミーノへ行くことにしました。930kmを60日間かけて歩きました。もちろんカミーノは初めてです。英語もろくに出来ない私は、一体どんな旅になるのか見当もつきませんでした。そんな体で子どもたちを、異国のスペインに連れ出してしまうのですから、本当にチャレンジャーでした(-_-;)。けれど、何かを変えてみたかったのでした。
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5/12(水)→カルサディージャ・デ・ラ・クエッサ 卓球の朝練 27㎞/€27 @€6×2

 

朝、7時すぎ、

卓球の朝練をしてくるね!

Den

と、ChaiとDenは外に飛び出して行ました。いつも寝起きにぐずぐずする2人がウソのようでした。

出発の支度するあいだいいよ〜。8時にはバルで朝ごはん食べようね。

Kumi3

2人は、なかなか戻ってきません。私は洗濯物をしまい、出発の荷造りを終わらせてから、外に呼びに行きました。

もう少し!

Den

もう少しね!

Chai

2人は、昨日の8時間の連続卓球で、かなり上達していました。

卓球…。

ChaiとDenが二人でこんなに真剣に遊べることって…、カミーノで見たことがありませんでした。

いや、日本でも。

4歳の年齢差、女子と男子の興味も異なり、これほど2人が長時間、一緒に遊ぶことはありませんでした。

あまりに熱中してやっているので、

止めさせるのもヤボかしらぁ~、もったいないかしらぁ~…。

Kumi3

と見逃していました。

が、しかし気がつけば8時半になっていました。

もう、いい加減にして!朝ご飯食べなさ~い! 

Kumi3

と私は怒りモードでした。

512 ビラメンテロデカンポス バル コラカオ バナナ

また、今日も出遅れてしまいました。 

 

ホタテリュックのプレゼント

 

出発まえ、バル兼アルベルゲのマスターが見送ってくれました。

512 ビラメンテロデカンポス バルマスターハグ 1.

おじさんは「指圧、ありがとう!カミーノ頑張ってな。」とみんなを励ましてくれました。

ムーチョ・グラシアス!

Den

おじさん、ありがとう。

ハグしてお別れをしまいした。

おじさんは別れ際に、ホタテのリュックをChaiとDenにくれました。

512カミーノ ホタテリュック ビラメンテロデ カンポス

 

わあ、かわいい!嬉し~い!

Chai

2人は大喜び。

ココロもカラダもフル充電することができました。

名残惜しい別れをエネルギーにして今日はいっぱい歩こう!

とその時、心に思ったのかもしれません…。

 

景色が単調になってきて思う事

 

しかし天気は、雨が降りそうで降らない、はっきりしない空でした。そのせいかしら…。

512 カルサディージャ・デ・ラ・クエッサ カミーノ 歩き出し1後ろ姿

淡々とした市街地を歩き、舗装された道、ガードレール、工場…。気持ちがスカッとしない景色が続きました。

 

512 ビラメンテロデカンポス 田舎道から歩き出し1.2

今にして思うと、最初の頃のピレネー山の見晴らし、パンプローナに続く野原のようすは素晴らしいものでした。

けれどあの時はそれを楽しむ余裕が全くなかったのでした。

バックパックが重い…、足が痛い…、巡礼の旅生活に慣れていない…。

歩くことで精一杯でした。

そして、この景色は、いつまでも続くのだと何も気にせずにいました。

巡礼暮らしに慣れてきて、周りを見回す余裕が出来てきたこの頃ですが…、

512 camino サンティアゴ巡礼 麦畑

景色は単調になってきました。

あのピレネーの素晴らしい見晴らしは、あの日のあの時だけだったのね。今ごろ気が付いたわ~!

Kumi3

(デジカメの写真を再生し、カミーノの始まりから順に見ながら思ったことでした。)

もっとあの美しい山、見晴らし、森を味わっておけばよかったナ…。

Kumi3

これは、普段の生活でも言えることかもしれません…。忙しく大変過ぎて、一番充実していた時期が記憶にない、ということがありました。

それって、後になって気が付くのよね~。

Kumi3

その時その時を味わって楽しまなければ!

 

512 カルサディージャ・デ・ラ・クエッサ カミーノ 17km1本道 町1.2

そして…、私たちは3人は会話をしながら歩くことができました。

もし、1人でカミーノに来たなら、単調な道にいくらか退屈し、今日みたいな、どんよりした空だと、孤独感が押し寄せてくるかもしれません。また、巡礼仲間とのやりとりで、時には気疲れするかもしれません。

私は、常に子どもたちの生活をサポートしているという意識が背中に貼り付いているので、寂しさや不安でカミーノを迷うスキ間はありませんでした。

今朝みたいな卓球の暴走に一喝したり、3人のパンと水の調達食事のバランスを思案したり…。

守るものがあるという事は、気持ちが強気の方向にせせり立っています。それはとなり、余計な邪気を寄せつけない役割となりました。

逆に私は、子どもたちに

気持ちを守られていたのかもしれません。

 

B級グルメ・ランチお楽しみ会

 

お昼ごろ、町になってきました。

ディア・スーパーマーケットがあるよ!

Chai

わおっ!気持ちにメリハリが出てきました。

いつでもスーパーマーケットは楽しい〜!

いま持っているパンは硬くなっていました。

みんな、パンに合うお昼ごはんを自由に買ってよ~し!

Kumi3

号令を掛けました。

わーい!

3人はスーパーマーケットになだれこみ、それぞれ好みの食品をチェックし始めました。

そうそう、いつものお菓子を仕入れておかなくちゃ!

508Diaチョコサンド、カミーノ

全粒粉のチョコサンドビスケット、3パックで1ユーロでした。

これは美味しくて、安くて、一番人気のおやつでした。

どうやらこの近くの高校生たちがお昼休みのようでした。それほど大きくない店内に30人ぐらい居て、レジはすごい行列でした。

それでもスーパのレジ係の人は、手慣れた手つきでで、客をさくさくとさばいていきました。

ここのレジは日本っぽいわ!

Kumi3

と思いました。

私たちは、それぞれの好きなものを買いました。

Denはスプレー缶入りの生クリームを買いました。

Chaiはアプリコットヨーグルト。スペインのフルーツ入りヨーグルトは具がぎっしりです。500㎖のジャンボサイズでした

他、チーズと洋ナシ、オレンジ、トマトを買いました。

 

512 caminoサンティアゴ巡礼 豆 ベンチ

私はうずら豆の水煮をひと瓶買い、砂糖を入れてスプーンでかき混ぜてみました。

ああ、煮豆のよう。この味はあんこに似ている…。プチ日本食だわ!

Kumi3

 

512 caminoサンティアゴ巡礼ランチ ベンチ12

少し歩き古い教会の庭のベンチに座り、ランチタイムにしました。みんなそれぞれのお気に入りを硬くなったバケットパンに付けて食べました。

512 カルサディージャ・デ・ラ・クエッサ カミーノ 17km1本道 生クリームとパン 休憩

硬いパンが生き返ります。互いにシェアして楽しみました。

おいしい! さいこーっ! うまっ! 思い思いの言葉で、食に感動しながら、今日のB級グルメ・ランチお楽しみ会は終了しました。

あ~あ、食べ終わっちゃった~。

Den

さて、重いバックパックを背負わなくちゃ…。

 

 

謎のブロンドの彼女

 

教会の庭を出て歩き始めると、小柄でブロンドの彼女とばったり出くわしました。

すると彼女は、いきなり

「何を食べたの?」と聞きながら、食料が入った私の手提げ袋に手をつっこんで、中を探り出しました。

ええっ!

Kumi3

と驚き、あとずさりをして、やめてもらいました。

何回か彼女を目にしていますが、この時初めて会話を交わしたのでした。

整った顔立ちの彼女は、なんだか目がうつろでした。歩き方もふらついていました。私たちに、何か早口でまくしたてると、行ってしまいました。

Chaiは、彼女の背中をみて

あの人、変じゃない?なんか酔っ払ってるのかな?

Chai

と呟きました。

ね~、あの人覚えてる!、Denのレインウエア、着ていた人でしょ?

Den

ChaiとDenは、2人とも何かを感じとったようでした。

挙動不審…、謎のブロンドの彼女でした。

 

 

旅のアンテナ・本能的なカンを鍛える

 

旅に出たらカンに頼ることも多いのよね~。

Kumi3

このカミーノだけでなく、旅に出ると頭のてっぺんにアンテナが立つ感覚を感じます。それは楽しいこと、危ないこと、何か変?なことを瞬時に嗅ぎわける本能的なアンテナです。

私が、子どもを連れて旅に出ることの大きな理由の一つは、この本能的なカンを鍛えることにありました。

そのために、以前にも子連れでアジアのバックパックの旅などを、していたのでした。

 

旅の鉄則!あやしいものに近付かない

 

実は、私は数日前からブロンドの彼女が気になっていました。

昨日の犬と芝生とハンモックのアルベルゲで、Chai とDenは卓球大会、私はフランスの指圧セラピストと指圧マッサージ大会をしていたときのことでした。

ご飯をご馳走してくれたバルのマスターへお礼の指圧マッサージが終わった時

「私もマッサージやってほしい!」とナイスタイミングで、ベンチにうつ伏せに転がりこんできたお姉さんがいました。それがブロンドの彼女でした。

バーベキューの、仲間うちで指圧マッサージをしていたのですが、断る理由も無いので「OK!OK!」とフランス人おばちゃんと私でコラボし、上半身、下半身とマッサージを分けて施術をしました。

終わって「やあ、いつから歩き始めたの?」と巡礼者同士のコミュニケーショントークを自然に始めようと思ったのですが

「あ~、気持ち良かった!」と言うなりサーッと立ち去ってしまいました。

残された私とフランス人おばちゃんは、目を合わせ、手のひらを広げ肩をすくめ「あらまあ!」というジェスチャーをしました。

フランス人のおばちゃんセラピストは「彼女は若いから~。」と言っていました。せめて、どこの国から来たのかぐらい、おしゃべりしてほしいと思いました。

また、思えば一週間前、トサントスというアルベルゲでも、ブロンドの彼女に会っていました。

朝、出発前にDenのレインウエアウエアが行方不明になりました。

外は雪が降っていました。レインウエアを防寒着としても使っていたDenにとって、なくてはならないものでした。

もう外に出られない!と玄関で半ベソをかいていました。

階段を下りてきたブロンドの彼女が、なぜかDenのレインウエアの上下を着込んでいました。

「そのレインウエア、この子のものなんです。」と言うと「あら!」と素早く脱ぐと、そのままサーッと消えてしまいました。

というか、何で人の服を勝手に着ちゃうんだろう⁇。

謎だなあ、この人…と思ったのが最初でした。

それから予期せず、何度も会ってしまうのでした。

 

さらに、ブルゴスの大きなアルベルゲの非常階段で、夜遅く騒ぐ声がしました。

そっとドアを開けて階段を覗くと、若い男女4、5人のグループがビール、タバコ、ギターパーティーをしていました。

あ、またブロンドの彼女がいる…。もう、10時よ~。みんな寝てるよ~…。

Kumi3

小心者で英語力のない私は注意も出来ず、心の中で叫び、そのままベッドに戻りました。

そして、今日また、手提げ袋を探られてしまいました。3人とも

やっぱり、あの人何かあやしい…。

Chai

旅のアンテナを働かせました。

黄色の警戒ランプ点滅でした。

旅の鉄則、あやしいものには近付かない!

 

17㎞の道、行くの行かないの?

 

 

512 camino サンティアゴ巡礼 街並み12カリオン・デ・ロス・コンデスの町です。

 

512 カルサディージャ・デ・ラ・クエッサ カミーノ 17km一本道 1.2後ろ姿 左手教会

曇り空、雨が降りそうで降らないので助かりました。

 

512 カルサディージャ・デ・ラ・クエッサ カミーノ 17km一本道 行く前の教会

古い建物、そして商店街もありました。

 

512 カルサディージャ・デ・ラ・クエッサ カミーノ 行く前の街、お菓子や 1

子どもたちの好きなkikosです。時間は12時半、歩いた距離は10kmほどでした。

どうする?この町は楽しそうだね。アルベルゲもあるよ。泊まる?

Kumi3

私は、行くか泊まるかは必ず2人の判断に任せることにしていました。

次のアルベルゲはどのくらいで着くの?

Den

ここから17kmの一本道を歩いた先だよ。その間、何もないんだって。水もお店も。行くなら食糧を仕入れていかないとバテちゃうね。どうする?この町に残ろうか?今、13時だよ。

Kumi3

いつもなら、13時~14時ぐらいには、アルベルゲに着いていました。私はこの町に残りたい~と思いました。

天気も曇りでいまひとつだし、古いたたずまいが素敵なこの町、探索してみたいなぁと思いました。

ね、みんなもそうでしょ? ね、ね、そうでしょ〜?

Kumi3

ところがまさかの

先に行こう‼

Chai

というヤル気の答えが返ってきました。

あ~、そうなのね…。わかったわ!行こうか…。

Kumi3

商店街でバケットチョコレートピパス(ヒマワリの種)を買いました。

 

17km延々と続く原っぱへ。

 

512 カルサディージャ・デ・ラ・クエッサ カミーノ 17km一本道 魔女の木

「本当に行くのかい?」魔女みたいな木が問いただしているようでした。

 

512 カルサディージャ・デ・ラ・クエッサ カミーノ 17km一本道 歩き始め

「遅いなぁ、 いくよ!」子どもたちは気合十分!

 

512 カルサディージャ・デ・ラ・クエッサ カミーノ 17km一本道 1先に2後ろ姿雨が降らなければいいけれど…。

 

512 カルサディージャ・デ・ラ・クエッサ カミーノ 17km一本道 羊の群

途中で見た羊の群れに癒されました。

 

512 カルサディージャ・デ・ラ・クエッサ カミーノ 17km一本道 アップダウン道1.2

歩き出してちょっと後悔。

わ、ほんと遠いなぁ~。

Den

 

512 カルサディージャ・デ・ラ・クエッサ カミーノ 17km一本道 一本の木

 「もう、引き返せないのはわかってるだろ?」と木が言っているようです。

 

 

512 カルサディージャ・デ・ラ・クエッサ カミーノ 17km一本道 1一人

道はゆるいアップダウンがあり、道が沈みこみ、先が見えなくなったかと思うと、登りがだらだらと続きました。登り切ったかと思うと、また道が沈みこんでいきました。

 

512 カルサディージャ・デ・ラ・クエッサ カミーノ 17km一本道 1歩き空曇り

ずっと向こうまで見える白い砂利の道が続きました。道の右側も左側も原っぱでした。

途中、私たちをおじさん2人が速足で追い越して行きました。それきり、人と会いませんでした。

出だしの遅い私たちです。今日、この道のとりを飾っていると思われました。

遠くの果てまで何もない。

その遠くの果てまで、たどり着く。

するとまた、次の遠くの果てが…。

その繰り返しでした。

今度こそ、遠くの果てに建物が見えますように!

Chai

期待をするのですが

あーっ、また無い!!

Den

もう何度もその願いを裏切られっぱなしでした。

512 カルサディージャ・デ・ラ・クエッサ カミーノ 17km一本道 遠くまで続く

そして、3人は歩く速度が違いました。

わあ、Chai早いわ~、追いつけないわ~。

Kumi3

 

疲れすぎて変な笑い顔、頭のネジがすっ飛んだ!

 

おやつにしない⁈

Den

512 caminoサンティアゴ巡礼 一本道 17km 12

オッケー!

先を行くChaiを止め、そこまで私とDenが追いつきました。

512 caminoサンティアゴ巡礼 おやつ12 17km

生クリームスプレー缶が大活躍!

途中から、足がバカになってきました。

疲れすぎたせいか、疲れを感じなくなってきました。

こうなるといくらでも歩けるような気がしました。

DenもChaiも疲れ過ぎたのか、

辛い顔というより変な笑い顔が出てきました。

頭のネジが、すっ飛んだのかもしれません…。

ね、ね、今日はいままでで一番、巡礼者っぽい顔してない?ウハハ~!

Kumi3

アハハハ~、いい顔してる~。今日は全部で27㎞だよね。

Chai

512 カルサディージャ・デ・ラ・クエッサ カミーノ 17km一本道 2.疲れた顔

えへへ、えへへへ…

Den

9時に歩き出し、今、16時30分でした。

 

町だ!アルベルゲだ!

 

暗い空がポツポツと雨になり始めたころ、魔法のように町が目の前にふわっと浮かびあがりました。

512 カルサディージャ・デ・ラ・クエッサ 17km一本道 町がみえた1.2

わあ!町だ!あれだ~‼

Chai

心に灯りがともるようでした。最後のチカラを振りしぼるようにして、アルベルゲにたどり着きました。時間は17時でした。

 

512 camino サンティアゴ巡礼 アルベルゲ 17km

ヤッホー、やった‼︎ 着いた~!

Den

しかし、憧れの温かいシャワー、居心地の良いランチルーム、素敵な庭!!…。

どれも、ありませんでした…。

そこは、大人数の詰め込み式アルベルゲでした。

天気が良くないので、外で過ごすこともできません。テーブルとイスのランチルームもありませんでした。

2段ベッドに座っているしか居場所が無いのでした。隣の人と近過ぎて、気持ちが落ち着きませんでした。

ベッドに荷物を置き、洗濯物をオイルヒーターに掛けて干しました。疲れた人が満杯の寒いこの部屋から逃れることにしました。

 

バルでまた会う、変な縁。

 

どこかにバルはないかしら?

Kumi3

アルベルゲを出ると、地面に黄色い矢印がありました。ちゃっかり、矢印はバルまで誘導されているのでした。

バルに着くとそこも人が集まっていっぱいでした。みんな考えることは同じでした。

外は冷たい雨でしたが、徐々にみぞれ変わってきました。

うう~、寒いっ寒いね!はやく落ち着こう。

Kumi3

私は日誌、DenとChaiは学校のドリルを持って行きました。

すごく寒い日で、フリースの長袖姿の人の中、奥の席に

白いキャミソール1枚のお姉さんがいました。

うひゃあ!見ただけで寒いわぁ。

Kumi3

あっ!あの人じゃない?

Chai

よく見るとまたもや、ブロンドの彼女でした。薄着過ぎて目を引きました。

私たちは用心し、奥の居心地の良さそうな席はブロンドの彼女がいるので避けました。入口に近い手前のテーブルに席を取りました。

彼女とは変に縁があるなぁ。まあ、気にしないんだ…。

Kumi3

バルはどんどん人が入ってきました。

椅子が無くても立ち飲みでもいいさ、と手に手にグラスを持ち、それぞれがビール、ワイン

今日の17㎞の道のお疲れさん会をしているようでした。

 

このソーセージ辛くないですか?

 

お腹がすいたよ、ソーセージが食べたい。でも、辛いと食べられないんだよな~。

Den

とDenが言いました。

自分でなんとか買ってごらん。

Kumi3

するとDenは、イラストスペイン語の本とにらめっこの末、立ち上がり、バルのガラスケース前へ、トコトコと歩いていきました。

そして、ガラス越しに太いソーセージを指さし、たどたどしいスペイン語で

エス・エスト・ピカンテ?これ、辛いですか?)

Den

と指さして聞きました。バルのお姉さんが首を振ると同時に、

回りの席や立ち飲みのお客さんたちが、グラスを持ちながら

「お~っ‼」と反応し、みんなで

「辛くな~いっ‼」と叫んでくれました。

バルのお姉さんもゲラゲラ笑い、お皿に辛くないソーセージを乗せてくれました。

無事、自力で買うことができたDenは、ドヤ顔で戻ってきました。

 

アルベルゲに戻って見たものは!?

 

私たちは8時半にバルを出ました。外は雪になり薄く積もりはじめていました。

この、アルベルゲに戻るほんの5分の道のりが、とても長くしんどく感じました。寒さに弱い私は、歯の根が合わずガチガチと震えてしまいました。

うう~っ寒ぶっ‼

Kumi3

 

512 カルサディージャ・デ・ラ・クエッサ カミーノ 17km一本道 アルベルゲ 2段ベッド

ChaiとDenはベッドで寝袋に入り、横になりました。

私は寝る前に洗面所の電気で、Denのレインウエアのズボンの穴を、持ってきた布の粘着テープで修繕しました。

洗面所からChai、Denのところへ戻る途中、通路隔てた向かいに

バックパックの中身が床に散乱している、留守のベッドサイドが目に入りました。

わあ〜お、なんて不用心!

豪快にブラ、パンツが脱いだまま

床に広がっていました。

私はChaiとDenに声を掛けました。

見てごらん、緊張感なさすぎ。旅で女子の下着は、特に注意しないとダメよ!

Kumi3

良くない見本として注意をしました。

さあ、寝るよ~。寝るは楽し。シアワセ〜!

今日は長かったね~!

3人はすぐにグーグーと深い眠りにつきました。

 

朝になり、例のゴチャゴチャのベッドサイドの横を通ると…

あ~っ、あのお姉さんのだったね~!

Chai

そこにはブロンドの彼女がいました。

どこまでも縁があるのね…。

 

 

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