29/60今歩いてるあなた自身のカミーノが最高! Own Camino

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514エル・ブルゴ・ラネル カミーノLuffy ドア キリスト
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スペイン巡礼の道は子どもと一緒に歩くことが出来ます。英語もスペイン語もダメな母は、二人の子どもの知恵と勘を頼りに歩いた2か月、930km。毎日が驚き、感激、悩み、ケンカの連続。記事を読んで笑えたり、旅気分を味わってもらえたら嬉しい!と思いながら作るサイトです。Kumi3の絵本作品、他の子連れ旅も掲載していきます。
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5/14(金)→エル・ブルゴ・ラネル  寝ぼけたDen 17.8km/€14  小ぢんまりした公営で寄付 

 

昨晩、木の間仕切りがあったせいかとてもリラックスして眠ることができました。

しかも3人とも下の段のベッドが取れました。落下の心配もないわけです。

ところが夜中の2時過ぎ、Denが私のベッドに飛び込んできました。寝袋をひきずり血相を変えて。

どぉしたの??

Kumi3

聞いても訳が分からない言葉を口にしていました。

〇▲★‐□◎gΔ§☆彡◎◆□!!

Den

完全に寝ぼけてるね。そのまま、私のとなりでうずくまり、眠ってしまいました。まあ、よいか~。

朝になり、Chaiの証言によると

待って、待って、まってぇええ~!って叫んでたよ。

Chai

Den本人の証言によると

ポケットの中に、なめくじや、かたつむり、毛虫、ネバネバチクチクしたものがいっぱい詰まってる夢みた~!

Den

あんなに寝心地のいいベッドだったのにねぇ。

Kumi3

 

 

ごちそうの副作用

 

昨日の晩御飯は、久しぶりに手作りのディナーでした。パエリア、ポークソティー、イチゴ生クリームパンケーキ。

久しぶりにスーパーマーケットで買い物ができた上、キッチンがあったものだから、張り切ってご馳走ごはんを作りました。

天気もよさそう。

514エル・ブルゴ・ラネル カミーノ 出発、青空 ホステル看板1.2

出発しました。

 

 

514エル・ブルゴ・ラネル カミーノ 黄色壁 橋近く1.2

今日はパワーフル充電。

 

514エル・ブルゴ・ラネル カミーノ 田舎道 橋の上 1.2

橋があると意味もなくワクワクします。

 

514エル・ブルゴ・ラネル カミーノ 田舎道 キリストクロス

地震の心配がないので、たいてい石橋です。

 

 

514エル・ブルゴ・ラネル カミーノ 田舎道 親父犬

「何か持ってないの~?腹減ってるんだけど~!」おじさん犬がアピール。

 

今日はたっぷり歩ける!かというと、そうでもないのです…。ごちそうを食べた翌日は疲労感があり、あまり歩けないことが3人の経験上わかっているのでした。身体が重いのです。ごちそうの副作用でした。

 

514エル・ブルゴ・ラネル カミーノ 田舎看板 1.2

さらに今日の道は、工事現場の横をえんえんと歩くようでした。

 

514エル・ブルゴ・ラネル カミーノ 舗装道 工事中1

景色が人工的で単調です。それも気持ちが今ひとつ、上がらない原因かしら。

 

514エル・ブルゴ・ラネル カミーノ 舗装道 1

雨は降っていないけれど、かなり寒くなってきました。

 

514エル・ブルゴ・ラネル カミーノ ペルグリノ 白いクロス

誰かのお墓かな。

3人とも疲れやすく、いまひとつ進みが悪いのでした。

 

 

ドンデ エスタ アルベルゲ?=アルベルゲはどこですか?

 

町にはいりました。

気持ちはアルベルゲ探しバージョンに突入です。

町名と宿泊所のプリントはほとんどが公営の宿泊所です。

民間のアルベルゲは、設備はいいのですが、たいていが割高でキッチンが無い所が多く、さらにバルを併設していることが多いので思わず出費してしまいます。

好きな時にカモミールティーを飲みたいので、できれば公営に泊まりたいのでした。

一番いいのは公営で寄付のところ。1ユーロでも100ユーロでもOK。箱に任意の金額をいれて出ていきます。

サンティアゴ巡礼は長旅だから、一日にかかる費用はなるべく抑えたいものです。私たちは一人1ユーロ、箱に入れました。「少なくてゴメンなさいね、でもありがとう!」という感じなのです。

そんなだから寄付のアルベルゲは、巡礼者からはお金を儲けていないはずです。しかし意外にも充実しているところが多いのです。寄付なのに食事まで付くアルベルゲもありました。そこには、おもてなしの信念を感じました。

また寄付の宿は、オスピタレロの個性がかなり反映されていて、面白いのでした。

この町のアルベルゲはどうだろう。寄付って書いてあります。町名と宿泊所のプリントをみて、アルベルゲの名前を確認しました。名前を忘れないように、3人は口に唱えながら街並みを歩きました。

看板有るかな?Luffy  Luffy  Luffy

 

514エル・ブルゴ・ラネル カミーノLuffy 水溜り、シエスタ町

町に着く頃は、たいてい14時前後、シエスタです。町はきれいさっぱり人がいませんでした。

もし、人影を発見したなら「ドンデ エスタ アルベルゲ?」

「アルベルゲはどこですか?」と聞いて回りました。

スペイン語でまくしたてられても、たいてい皆んなアクション付きで、あっち、そっちと示してくれるので、それをヒントにアルベルゲを探し当てるのでした。

 

寄付でキッチンと暖炉のあるアルベルゲ

 

あった!

寄付のアルベルゲ、Luffyです。小さな二階建ての家でした。中に入ると暖炉があり、薪がいい色に焚かれていました。

暖か〜い。こじんまりして雰囲気がいい感じです。キッチンもあるようです。理想的~!!

オスピタレロは穏やかな眼差しの女性でした。

514エル・ブルゴ・ラネル カミーノLuffy 受付

手続きをした後、しばし暖炉で暖まりました。

ベッドは3人とも下の段が取れました。やったラッキー!

さあ、ここまで来ればひと安心。シャワーを浴びよう! 洗濯をしよう!

 

 

シャワーの不運

 

ここのシャワーは、お湯貯めタンク式の湯沸かし器でした。先にシャワーを浴びた私とDenは、何とか温かいお湯にありつくことが出来ました。

ところがChaiが浴びる時には、もうタンクの温かいお湯が品切れでした。

ギャー!

Chai

この寒い日に。水シャワー。あー、お気の毒〜、、、。

しかもドアに掛けていたChai の着替えの服が、ドサッ!

私がドアを開けた瞬間、ドアがその服に当たってしまいビシャビシャにぬれた床に落ちてしまいました。

Chaiの怒り爆発!

もおおお、やだ〜っ!

Chai

私たちはぎりぎりの服で旅をしているのです。冷たいシャワーで冷えた身体に、濡れた服を着るしかないのでした。

それからChaiはプン!として口をきかなくなりました。

ごめんね。でも、わざとじゃないの。事故なのよ…。

Kumi3

Chaiは怒って寝袋にこもってしまいました。

 

キッチンのお残し品

 

とりあえず、気分転換に料理をしようかな。 

シャワー、洗濯を終えたら、夕食をどうするかです。キッチンに行ってみました。

わおっ!何でもそろってる。鍋も食器も調味料も!おまけに「please take it 使ってください。」と張り紙の付いた前の巡礼者のお残し品もありました。

それらを調査してみると、パン、パスタ、瓶詰め野菜、そしてお米がありました。酢と塩、砂糖もありました。

そうだ、Chai がすし飯が食べた~いって言ってたな…。

よーし。お寿司を作って仲直りだ!

Kumi3

 

エンパナーダとの出会い 

 

上に乗せるネタ、具材はどうしよう、、。

 

514エル・ブルゴ・ラネル カミーノLuffy 町 買い物3

町へ買い物に出掛けました。広場の向こうにティエンダ(食料雑貨店)が見えました。

そのお店に入ってみると、目についたのはエンパナーダでした。

わあ、美味しそう!手作りの大きなおかずパイ。魚とハムと2種類ありました。

 

514エル・ブルゴ・ラネル カミーノ エンパナーダ 魚Luffy

魚のエンパナーダを一切れをお願いすると、その場で切ってくれ、重さを計りました。

こっちの人ってマメだなぁ。一切れいくら?じゃダメなのね。まあ、公平でいいけれど。

トマト、玉ねぎ、ハーブとツナをパイ皮に包んで焼いてありました。

この日、このお店でエンパナーダを知ってから、パン屋、食料品店に入ると、必ず探すようになりました。見つけると買って味のチェックをするという楽しみが増えました。

 

あるもので創作寿司

 

店内を見回り、お寿司のネタを探しました。生ものは諦めです。残念ながら醤油もありません。ツナ缶、タコの缶詰、イワシのオイル漬け缶、キュウリ、レモンを買いました。

鍋でお残し品のコメを炊きました。いつも、たいてい焦がしてしまうので、今日は、気合を入れ、火加減に徹しました。

始め、強火でグラグラと米を茹でるようにして、そのまま3分してから弱火にし、じっくりと蒸し煮。水分が飛んで、なべ底がちりちりっと音がしてきたら、火を大きくして10秒数える。

ウ・マ・ク・タ・ケ・マ・ス・ヨ・ウ・ニ!

「よし!」と言って火を止めそのまま、15分ぐらい放置し、蒸らしました。

その間、ツナ缶を塩とレモンとコショウで調味、イワシはのオイルをふき取り、タコの缶詰をあけました。醤油がないのが痛手ですが、レモンて塩味と利かせ、慎重に味を調えてみました。

ご飯はどうかな。鍋のふたを取ってみました。ほわーんっ!と湯気。わあ、ほっくりもっちりと花が咲いたよう。

このところ、パスタばかりだったので、おコメちゃんたちかわいい〜!と思いました。お米がうまく炊けたので、もう半分以上成功したとも言えます。

さて、すし飯を作ります。醤油がない分、このごはんで決まります。酢はワインビネガーでした。砂糖と塩を加え、濃い目のはっきりした味にしてみました。

洋皿にすし飯を小判のかたちにやんわりと握り、ツナ、イワシ、タコを乗せました。二列にならべ、どうだ〜!一応寿司っぽい見た目にはなりました。

Chai を起こしに行きました。

 

細やかなスシパーティー

 

お寿司、作ったよ。どう?食べてみて!

Kumi3

 

514エル・ブルゴ・ラネル カミーノ Luffy 寿司 カミーノ

わあ、お米!おいしい‼︎。うん、何とか寿司でしょう!

Chai

平皿5枚に、10個づつ乗せ、夕方、テーブルでくつろいでいる他の巡礼者たちにスシ、どうぞ〜!」Chai がお皿を差し出しながら回ってくれました。

パクッと口にほうばり「うまい!」と叫ぶ人。

恐る恐る手を伸ばす人。

「ノーサンキュー」とすまなそうに言う人。

皆んなの反応はそれぞれでしたが、言えるのは、そこにいた20人ぐらいの国籍も年齢も性別もバラバラの人びとの気持ちが「スシ」というアイテムで、急に近くなったことでした。

 

514エル・ブルゴ・ラネル カミーノ Luffy 寿司パーティー1.2

 

Own Camino = オウン カミーノ

 

お皿を洗っていると、買い物をする前に、一言二言、言葉を交わしたアメリカ人女性のジェニファーが

「素晴らしいスシパーティーをありがとう!」と話しかけてきました。彼女は11年に一度、聖なる年にスペインへ巡礼に来ているのだそうです。

「あなたは、なんでこの巡礼を知ったの?」と尋ねられました。

私は、彼女がアメリカ人だと言うので、ハリウッド女優の名前を出しました。「シャーリーマクレーンのカミーノという本を読んだよ!」と言いました。伝わりやすいと思ったのです。

すると、彼女の表情がガラリと変わりました。

“I hate her!” 

あなは、シャーリーが好きなの?私はきらい!巡礼の伝え方がマジで気に入らない!」と興奮して言いました。

私はアタフタして「パウロ・コエーリョの星の巡礼という本も読んだから、、、」 ととっさにほこ先を変えました。

するとジェニファーは今度は低い声「あの人は歩いていない、車で回ったのよ。」と顔をしかめて言いました。(この真実はわかりません。彼女の言葉です。あくまでも。)

彼女は、とても注意深く、大切そうに「実際に歩いている、無名の私たちの…、あなた自身のカミーノ、Own Caminoが何よりも最高なのよ!それは間違いないわ‼」と言いました。

あの人がすごい体験のカミーノをした、この人のカミーノはもっとすごい、なんて、そんな会話は無意味だということ。

Own Camino=自分自身のカミーノ、それが最高!

私は、貧弱な英語の聞き取り力です。途中、何度も聞き返し、言い換えてもらい、そうして、ほぼ完全に意味を理解しました。するとジェニファーは、すっかり笑顔になっていました。

 

アンジェロのクレデンシャル

 

ジェニファーは「さあ、ダイニングに行って、ドイツの友人アンジェロのクレデンシャルにサインをしてあげてちょうだい。」と言いました。

ダイニングに戻り、ジェニファーが目線を投げた先に、ニコニコしたひげのおじさんがいました。

彼はスシ最高!」と親指を立て、手招きをしながら言いました。

そこに居たChaiとDenもアンジェロおじさんの近くに行きました。

アンジェロはDenに向かってペンを差し出し

514エル・ブルゴ・ラネル カミーノLuffy クレデンシャル アンジェロ

この絵の裏にサインをしておくれ。」と言いました。

アンジェロは、自分で描いた魚の絵のキャンパスの裏をクレデンシャルにしていました。そこには、アルベルゲのスタンプとたくさんの人のサインがありました。

わあ、嬉しいなあ、この中に名前をいれてもらえるなんて!

Kumi3

Denは漢字で氏名を書きました。アンジェロはそれを不思議そうに眺め、私とChaiにも書いてくれと言いました。

私たちは、それぞれ漢字で名前をサインをすると、まわりに人が集まってきました。漢字がとてもエキゾチックで面白いらしいのです。

なんだか、今日は、スシー、カンジーといった日本文化紹介大会のようでした。

 

アルベルゲ Luffy の心のこもった素敵なミサ

 

 皆んなのディナータイムが、終った頃、夜7時半にミサが始まりました。巡礼者の一人だと思っていたおじさんが、実は神父さまでした。

 

514エル・ブルゴ・ラネル カミーノ Luffy ミサ 神父様

白いミサの服を着て上座に立ったとたん、部屋に急におごそかな空気が流れました。

銀色のワインカップを手に持ち、飲む仕草から始まりました。歌とお話しの後、お皿がまわって来ました。小さなお煎餅が載っていました。巡礼者たちは、一言何かをささやいてお煎餅を取り、お皿を隣の人に渡しました。

私たちはカトリックではないので、お煎餅を取りませんでした。(学習済みです。)

お皿を持ち「巡礼が無事に終えられますように。」と言い、お隣にまわしました。お皿が全員に回りました。

再びお話し、歌。

それから神父さまは、胸から何かつまみ出すような仕草をし、それを両手に閉じ込めました。

それから隣の人に、その空気カエル?を逃げないように慎重に渡すと、何かささやきました。そうして、空気カエルバトンのように、机を挟んだ向こうの人から廻り始めました。

隣の人を見つめながらささやく人、考え考え頷きながらささやく人、声を詰まらせたようにささやく人、短く号令のようにささやく人と皆んなそれぞれでした。

私の隣のおじさんは、昨日、バケツサラダを食べていた大きなおじさんでした。耳元で何か祈るようにささやきました。早口だったので何て言ったのか、わかりませんでした。おじさんは、わかんなくても気にしないからね、というように最後にニコッと笑いました。

おっとと~、おじさんの手の中の空気カエルが逃げないようにっと…。

その見えない何かを手渡す、ちょっとごっこ遊びみたいな仕草を、大人同士がすることに楽しさを感じました。

私はおじさんから空気カエルを受け取った瞬間

えッ⁉手の中が温かい…。

Kumi3

と感じました。これはなにか目に見えない魂のようなものなのかな??

両手でそれを大事に包み込み、となりのDenの手に、逃げないようにゆっくりと手の隙間を開きながら手渡しました。

この道で感じたことを思い、1日1日を大切にしていきます。

Kumi3

と小さな声で言いました。

私はいつものおかんとしてではなく、私個人として淡々と言いました。Denは他人行儀に言う私に戸惑うかな、と思ったらそうでもなく、コクンと真顔で頷きました。そのをChaiに手渡し、彼なりに何かささやいていました。 

そうやって21人の間をまわったは、無事神父さまのもとへ還りました。

それからオスピタレロが20cmぐらいに切ってある、色とりどりの毛糸の束を皆んなに回しました。

 

514エル・ブルゴ・ラネル カミーノ Luffy ミサ ホスタピレロとおじさん

一本取り、隣の人の手首に結んであげるのです。そして簡単な一言を添えました。

私の番が来ました。隣のおじさんが「何色がいいかい?」と聞いてくれました。私はブルーをお願いしました。家で留守番をして残っている上の姉ちゃんが好きな色でした。おじさんが私の手首に結ぶと、それはミサンガになりました。

514エル・ブルゴ・ラネル カミーノ Luffy ミサ ミサンガ

ミサンガはその後ずっと、その時結んだまま一度もほどかず、カミーノが終わるまで腕に付けて過ごしました。

おじさんは再び私に、一言くれました。それは聞き取れました。「ゴッドプレスユー!あなたに神のご加護がありますように!」と。

わたしはDenの手首に毛糸を結びながら

あなたたちに出会えて嬉しいです。

Kumi3

と言いました。

 

514エル・ブルゴ・ラネル カミーノ Luffy ミサ 1.2

そうして、そこにいる全員の手首にミサンガが巻かれていきました。

最後に神父さまの誘導で、皆んなが手を取って輪になりました。

神父さまが巡礼の無事を祈る言葉を捧げ、ステレオからギターのイントロのあと、女性ボーカルの曲が流れてきました。

音楽を聴きながらミサは終わりました。

心がこもった素敵なミサでした。終ってからもしばらく胸がジーンとしていました。

このミサには、女性のオスピタレロのさりげなく皆んなを気遣い、サポートしている姿を感じました。

 

もったいなくて眠れない

 

夜、寝袋に入ってからも、しばらく眠れませんでした。

部屋の空気は寒かったけれど、寝袋はフカフカと温かく、心もホカホカしています。だから、すぐにウトウトしても良さそうなのに…。

もったいないのです。今夜、ミサで感動した余韻を終わらせることが。

居合わせた世界中から来た面々が、この小さなミサで心が一つになり祈ったこと奇跡を感じました。

皆んなここに辿り付くまで、500㎞以上歩いていました。爽快な日もあれば耐える日もありました。みんなそれを体験していることが共感となり、出会って数時間だというのにお互いを信頼できるナという感覚を持ちました。

空気カエルを持ちながら思いや希望を、ある人は笑顔で、ある人は考えながら、または声に詰まりながら、真剣にささやく、そんな人たちの横顔を見ました。

ミサの最後で輪になり手を取って祈った時、名前も知らないこのテーブルの人たちを家族のように感じました。

いままで、神社やお寺で「祈る」ということは、自分のお願い事、家族の幸せや成功を願うばかりでしが今日は、違ったのです。他人である皆んなの夢や成功を心から願いました。

そのことに、新鮮な驚きを感じました。ミサンガはそのアイデアの証人でした。

 

子どもだからってオマメのカミーノじゃない

 

そしてジェニファーとのキッチンでのやりとりを思い出しました。私はなんだか、カミーノに小さな気遅れがありました。

節約しているから、体験の幅がちょっと狭いかな…とか。

ガイドブックもスマートフォンもないから、歴史や情報がちょっと勉強不足かな…とか。

パウロ・コエーリョやシャーリーマクレーンの行ったカミーノは著名人で、世に影響するぐらいのカミーノだから、どこかちょっと仰ぎみている…とか。

無名の、今歩いている、あなた自身のカミーノが最高なのよ!

Own Camino! 今日のその言葉もいい意味の衝撃でした。

有名人や、誰のカミーノより、1ミリも下に感じることはないんだ。

子どもたちもそうなのだ。小さいからってオマメのカミーノじゃない。むしろ短い歩幅で歩いているのだから、大人のカミーノの1.5倍は歩いているんじゃないかしら⁉︎

ただ、惜しいのは、子どもたちはこれから中学、高校、受験、部活、バイト…、やる事が目白押しです。

カミーノの貴重な日々の出来事のほとんどを、何の欲も無く忘れてしまうのです。多分…。

それは、私が日誌に書いて覚えておこう。

Kumi3

(それを、いまブログでどんな日々だったかシェアしているという訳です。私自身もすっかり忘れていました。日誌を書き起こしながら、たくさんの出来事に、驚いています!)

そんなことを考えていたら、眠るのが惜しくなってしまいました。

 

Own Camino Life

 

部屋はベッドが6つ。皆が眠りについて部屋中に、寝息やいびきが響いていました。

やっと眠ろうか、というとき、またDenが寝袋を抱え、私のベッドに飛び込んできました。Denのベッドは下の段で、落ちる心配は無いはずなんだけど、、、。

10歳…、まだまだ甘えたい時もあるんだね。

いいよいいよ、狭いけど一緒に寝よう。

でも、朝になったら西洋人たちがびっくりするだろう。彼らは赤ちゃんの時から親と子が別の部屋で寝る文化なのだ。「あんな大きい子がママと添い寝しているぜ!」と言われ兼ねないね。(まあペケーニョ、Den は5歳ぐらいに見えるらしいのだけど)

まあ、いいじゃない。アジア人の我々は、親子「川」になって眠るんだ。それが私たちの文化なのだから。

それOwn  Camino Lifeだね。1ミリも下に感じないってことだよね。

 

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