サンティアゴ巡礼が教えてくれた学校では教わらないこと

カミーノに杖とナイフは必需品、サン・ジャン・ピエ・ド・ポーで購入

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フランススペイン地図
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「学校に行けないなら、スペインをひたすら歩く旅に出てみない?」と15歳次女と10歳の弟を連れ、サンティアゴ巡礼(カミーノ)の旅へ行くことにしました。私は英語もろくに話せず、そんな体で子ども二人を連れ、海外の巡礼に行くなんて…、巨大なチャレンジでした。けれど、なんとかして現状の流れを変えたかったのでした。歩き始めの頃は、背中のバックパックが重く、足元はふらつき、疲れと不安のかたまりでした。果てしなく続く長い道のり、日照りや雨風、時には雪!、ごろごろの石道、泥道、草や木に囲まれ、自由に歩きまわる動物、見知らぬ町、様々な国の人々と出会いと別れ、そしてひたすら、ひたすらに歩く日々でした。しかし巡礼終盤になると、子どもたちは、自然の声を、心と身体で聞いているかのようでした。そして『カミーノの住人』と言えるような自由さで、旅の不自由を楽しんでいました。歩いた距離は930km、かかった日数は60日間でした。
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4/15(木) サン・ジャン・ピエ・ド・ポー(準備日)0㎞/€82 @€8×3人分

 

朝、7時過ぎ、アルベルゲの外に出ると

 

415サンジャンピエドポー、夕焼け、サンティアゴ巡礼

朝焼けが、燃えるようでした。

 

人と人の周波数

 

この宿には、156の巡礼者が泊まっていました。コミュニケーションをとる事ができたのは、ドイツから来たモニカとKOREAのお兄さんのキンでした。

キッチンで顔を合わせた他の数人とも、お皿を洗ったり、テーブルを片付けたり、何かと共同作業をしたのですが、話すキッカケは生まれませんでした。

見知らぬ人が幾人もいる中で

何度も会うのに、全く話さない人…。(これっぽっちも悪い感情はないのですが…。)

初めて会うのに、なんとなく親しみを感じる人…。

それは、実に不思議でした。

お互いが、持っている周波数が近いとでも言うのかしら…。

Kumi3

モニカとキンの二人は、会った瞬間からなんとなく隣に座りたくなり、共に食事の時間を過ごしたのでした。

国、言葉、性別、人種も違うのですが、なにかその人といると安心するという感覚でした。

Chai Denも、英語の単語や身振り手振りでコミュニケーションをとっていました。

このアルベルゲで巡礼が始まる前に、外国の人と話す機会ができました。それは、緊張がほぐれる楽しい夕食のひとときでした。

 

カミーノが持つ引力

 

朝の出発前、モニカは言いました。

「あなたたちも、私も、カミーノに来たのじゃなくて、カミーノに呼ばれてしまったのよ。ここで起きることは、全てカミーノの意志なのよ。」と言いました。

カミーノがまるで生き物

のような言い方でした。

なんか、わかる気がします…。

Kumi3

これから始まるカミーノは、この入り口に立つまでが大変でした。

たくさんのハードル(学校、休み、お金、手続き、体力、不安…。)がありました。それらでのけ反りそうになっても、

いつも、何かにあと押しされるように、もの事が進みました。

そうして今、ピレネー山脈の小さな町にいるのでした。

そう思うと、モニカの言うように

カミーノの持つ引力!

に引かれて来たのかもしれません。

 

私たちは、それぞれハグをしてお別れを言いました。

モニカと、またどこかで会えるといいね!

Den

 

ヨーロッパの雰囲気が漂う町 S.J.P.P

 

今日、探索するフランスのサン・ジャン・ピエ・ド・ポー(S.J.P.P) の町は、中世のヨーロッパの雰囲気が漂いました。

415サンジャンピエドポー、街、馬首、サンティアゴ巡礼

石畳の坂道、石作りやレンガ作りの古い町並み。

 

415サンジャンピエドポー、アルベルゲ、ディスプレイ、サンティアゴ巡礼

アルベルゲのディスプレイは、巡礼者が見つけやすいような工夫が凝らしてありました。

 

415サンジャンピエドポー、壁ひょうたん、サンティアゴ巡礼

町角には、サンティアゴ巡礼のシンボル、ホタテひょうたんの装飾が見られました。

 

415サンジャンピエドポー、椅子、サンティアゴ巡礼

バルの椅子、木のクラフト作品、いい感じ~‼

しかし、ふと見るとChaiは、表情がありませんでした。

どうしたの?

Kumi3

う~ん、ちょっと頭が痛いの…。

Chai

Chaiは自律神経の不調で、ときどき頭痛が起きました。

町の探索は、休みながらゆっくりと歩くことにしました。

この巡礼で体力が付いて、体調が改善されればいいなぁ…。

Kumi3

 

 

カミーノを歩くには、杖とナイフは必需品!

 

杖を手に入れる

私たちは、歩くための道具「杖」を探しました。

始めは要らないと思っていましたが

「岩がゴロゴロした山道の下りがあるから、有るときっと楽だよ。」キンさんが教えてくれました。

サン・ジャン・ピエ・ド・ポー町は、店先に杖を置いている店がたくさんありました。

(ここで手に入れなくても、巡礼の途中の町で、手に入れることが出来ます。)

415サンジャンピエドポー、杖を買う、サンティアゴ巡礼

ChaiDenは、スキー用のストックにしました。

私は素朴なほうがいいと、木の棒の杖にしました。

どちらも、使い勝手は同じでした。

ただ、木の棒の杖のほうが、自分で何か掘ったり、飾り物を付けたりする事が出来ました。使っていくうちにいい具合に使い古されていくのも、愛着が湧いていいかな…と思いました。

杖があって正解だったね!雨の後の泥んこの道、滑るものね!

Chai

(その後に山道を歩いた時の感想です。)

岩だらけの道の下りや、雨の山道など、ふらついた足元の支えになりました。

 

ナイフを手に入れる

飛行機に乗るとき、バックパックを機内持ち込み手荷物にしたので「ナイフ」などの刃物類を、持ってくることが出来ませんでした。

それもサン・ジャン・ピエ・ド・ポー町で探しました。

415カミーノ持ち物 ナイフ必要 サンティアゴ巡礼

人差し指ぐらいの、折りたたみタイプのものです。

私たちは、自炊中心の節約派でした。

毎日、バケットの長いパンを切り開き、サラミ、ハム、チーズを挟みました。サラミもチーズもかたまりでした。

他、キュウリ、トマトを切る、リンゴの皮をむくなどで(そのうち皮ごとの丸かじりになりますが…。)毎日重宝しました。

カミーノでオレンジの皮を、ナイフでむけるようになったよ!

Den

 

605スペイン巡礼 オレンジ5 サンティアゴ Santiago605スペイン巡礼 オレンジ4 サンティアゴ Santiago

 

 

長いランチ休憩、お店が閉まる

 

食料の買い出しに、スーパーマーケットへ行きました。時間は、お昼でした。見るとスーパーマーケットは、12:00~14:00まで閉店という看板がありました。

あら~、いまからランチタイム休憩か~。長いわね~。

Kumi3

学校も同じく長い2時間のお昼休みでした。生徒はいったん家に帰り、家族と一緒に昼食をとるのだそうです。

郵便局も12:30~14:30までお休みでした。そして17には閉まるのでした。

私たちは、町をぷらぷらと散歩して、スーパーマーケットが開くまで時間をつぶしました。

 

415サンジャンピエドポー、羊、サンティアゴ巡礼

黒い靴下をはいているみたいな羊、ちょっとおしゃれ~。

 

 

415サンジャンピエドポー、見下ろす街、サンティアゴ巡礼

高台から見下ろしたサン・ジャン・ピエ・ド・ポーの町並み。

 

415サンジャンピエドポー、バスケットコート、サンティアゴ巡礼

バスケットとサッカーができる公園の一角が、見えました。

 

 

チョコレートでハッピー!

 

チョコレート専門のお店が、ありました。

415サンジャンピエドポー、チョコレート店、サンティアゴ巡礼

わあ!買って買って~!!

Den

何種類かチョコレートを買いました。

店の外のベンチに座り、さっそく割って食べました。

415サンジャンピエドポー、ちょこ2切れ

このお店の手作りチョコは、甘さがまろやかで、苦みにコクがあり、うっとりする美味しさでした。

頭痛、治まってきたわ~。大丈夫!

Chai

チョコレートは、きっと薬にもなるのね!

Kumi3

 

 

クリームパイはラム酒の香り

 

道すがらの洋品店で、Denにピッタリの黒い帽子を買いました。

415サンジャンピエドポー、帽子、サンティアゴ巡礼

フランスで見たお肉屋さんチーズ屋さんも、同じような帽子をかぶっていました。

 

スーパーマーケットの野菜売り場に行きました。

415サンジャンピエドポー、トマト、サンティアゴ巡礼

こんな巨大トマトがありました。

の無事を祈るパーティをしない⁉

Chai

いいね! 

ケーキ買おうよ!!

 

415サンジャンピエドポー、クリームケーキ、サンティアゴ巡礼

丸ごと一個のクリームパイを、買いました。

では、みなさ~ん、明日からサンティアゴ巡礼、カミーノが始まりま~す。パチパチパチ~!

Kumi3

ケーキ カット~!

わ~い、いただきまーす!

Chai

しかしDenは…

うえっ、お酒の匂いがして無理~。食べられないよ!

Den

と、ひと口も食べませんでした。

ざんね~ん!

ラム酒の香りが、美味しい〜のに!!

Kumi3

 

お店は6時閉店、日没は9時半

 

今晩のアルベルゲ(宿)は、公営のところへ移動しました。

ChaiDenも時差や移動の疲れもあり、6時半にはベッドで寝袋にくるまり、そのまま朝まで寝てしまいました。

私は、ちょっとしたフリータイムができました。

 

415サンジャンピエドポー、夜の街、サンティアゴ巡礼

夜の7、サン・ジャン・ピエ・ド・ポーの町を、一人で散歩してみました。

今日でフランス最後の日です。

明日、ピレネー山を越えるとスペインになるのでした。

何か、フランスのお土産になるものがあるかしら、と町を歩きまわってみたのですが、何一つ買い物が出来ませんでした。賑やかだった通りの商店街は、全て6時にはシャッターが閉まっていました。

レストランのみが開いていました。

まだ空は明るく、日没の時間は9時半過ぎでした。

ここで働く人は、閉店後の3時間ぐらいは、明るい空の下で家族や友人と過ごすことができるのね。お昼休みも長いし。いいなぁ~!

Kumi3

働き過ぎと言われる日本と比べ、フランスのゆとりあるライフスタイルを羨ましく思いました。

 

石造りのアルベルゲは500年前と同じ!

 

早めにアルベルゲに戻り、荷物を整理することにしました。

荷物は、厳選して持って来たつもりでしたが、やはりまだまだ重いのでした。町なかの移動でも、息切れして、ハアハアしていました。

もっとバックパックを軽くしないと、体力が消耗してしまう~。

Kumi3

荷物を広げてみると、

折りたたみ傘3人分…、合羽があるから要らなかったね、悩むけど軽くしたいわ~。

大箱のバンドエイド…5分の1ぐらいあれば十分よね。

腹巻き…、要らないね。

メモ帳2冊…、なんでこんなに持ってきちゃったかな…?

と、それらをアルベルゲへ置いて行くことにしました。

 

公営のアルベルゲの入り口は、ニワトリの看板が目印でした。

サンティアゴ巡礼(カミーノ)の道には、ニワトリが生き返ったという伝説がありました。

415サンジャンピエドポー、石造りアルベルゲ、サンティアゴ巡礼

石造りのとても古い建物でした。

室内は余計なものが無く、少し殺風景な気もしましたが、聞けば 500年前と同じなのだそうです。

半世紀も前の巡礼者が、ここに泊まっていたんだわ~!

Kumi3

そう思うとワクワクしました。

さあ、もう寝よう。明日は早いからね。

おやすみなさい~。

 

 【物価】(€1=130円)

杖木製9 ストック7×2 ナイフ€6 歯磨き粉€1  洗剤€1 イチゴ€1.6  ポテトサラダ€1.6  ソーセージ€1.5 バケット€0.6 クリームパイ4.8 ホットチョコ2×3 チョコ€3.3 はがき0.85×2 帽子6 アルベルゲ8×3 計 €82.1=¥10,673

 

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「学校に行けないなら、スペインをひたすら歩く旅に出てみない?」と15歳次女と10歳の弟を連れ、サンティアゴ巡礼(カミーノ)の旅へ行くことにしました。私は英語もろくに話せず、そんな体で子ども二人を連れ、海外の巡礼に行くなんて…、巨大なチャレンジでした。けれど、なんとかして現状の流れを変えたかったのでした。歩き始めの頃は、背中のバックパックが重く、足元はふらつき、疲れと不安のかたまりでした。果てしなく続く長い道のり、日照りや雨風、時には雪!、ごろごろの石道、泥道、草や木に囲まれ、自由に歩きまわる動物、見知らぬ町、様々な国の人々と出会いと別れ、そしてひたすら、ひたすらに歩く日々でした。しかし巡礼終盤になると、子どもたちは、自然の声を、心と身体で聞いているかのようでした。そして『カミーノの住人』と言えるような自由さで、旅の不自由を楽しんでいました。歩いた距離は930km、かかった日数は60日間でした。
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