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カミーノを母子3人・60日間・930㎞を歩いた旅ブログ・カミーノ鍼灸CS60マッサージ院

33/60カミーノで迷子、違うと叫ぶ心の声、戻れないには訳がある…

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518カミーノ leon レオン 道、ヤコブ影モニュメント
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「中学校に行けないなら、スペインをひたすら歩く旅に出てみない?」と15歳の次女と10歳の弟を連れ、スペインのサンティアゴ巡礼(カミーノ)へ行くことにしました。初日にガイドブックを失くし、スマートフォンも使えなくなるという状況に陥り、私たちは、まるで中世の巡礼者のように歩きました。かかった日数は60日間、歩いた距離は930kmでした。その後長女と夫と2回ほどカミーノの一部を歩きました。帰国後、この旅の名前をとって『カミーノ鍼灸マッサージ院』を始めました。マッサージとCS60という器具を使った施術をしています。
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5/18(火)→マザリフェ レオン街とお別れ 21.8km/€14 公営、庭に恐竜 € @5×1

 

朝ごはんは、昨日の残りのピザをアルベルゲの電子レンジで温めて食べました。

昨日は、スーパーマーケットで買ったピザを「電子レンジで温められますか?」と聞いたところ、電子レンジ売り場へと連れて行かれました。

しかたなく冷たいピザを、芝生に座って食べたのでした。

518カミーノ leon レオン ピザ、メルカド買い

やっぱり温めたピザって美味しいわ~(当たり前でしょー!)

Kumi3

 

8時45分、出発しました。

518 スペイン巡礼 camino dog レオン 12

レオンの都会の通りをしばらく歩きました。

 

518カミーノ leon アルベルゲから歩き出す 2背中

アルベルゲが街の中心部から外れていたので中央広場に向かいました。

 

518カミーノ leon 大聖堂 通る 2シルエット

レオン大聖堂ともお別れです。

 

518 スペイン巡礼 camino レオン 大聖堂

レオンは活気あるスタイリッシュな街でした。

 

518 スペイン巡礼 camino レオン 大聖堂横

建物の何気ない所の彫刻が、また素敵でした。

518カミーノ leon 街並み 

何人かの巡礼者と、肩を並べました。

 

518カミーノ leon パラドール 国営宿前

サン・マルコス修道院、パラドールを通り過ぎました。

 

518 スペイン巡礼 camino レオン パラドール

いつか泊まってみたいね!

Den

518カミーノ leon レオン おじいちゃんおばあちゃん仲良し

仲良し老夫婦の後ろ姿にほっこりしました。

 

518カミーノ leon パラドール 国営宿前2

しばらく行くと、川に沿った道に出ました。ちょっとした公園に遊具がありましたが、出発が8時半を過ぎていたので、公園で遊ぶのは無しにしました。

午前中に、距離を稼がねば!

Kumi3

 

518カミーノ leon レオン 橋

橋を渡ると郊外になってきました。

 

518カミーノ leon レオン 交差点 バイク12

もうすぐレオンの街が終わります。

 

518カミーノ leon レオン 煉瓦小屋

これは何だろう?昔の牢屋かな…

 

518カミーノ leon レオン 道、ヤコブ影モニュメント

「今日の道はちょっときついよ〜。水はあるか?パンは持ったか?」鉄板のヤコブが声を掛けてくれるようでした。

 

カミーノ黄色い矢印は荒野を目指す

 

今日は天気がいい!

518カミーノ マザリフェ518カミーノ マザリフェ 黄色い矢印 田舎道の上 

えっと、こっちだよ~!

Den

よくみると道路にペンキで黄色い矢印がありました。

 

518カミーノ leon レオン 野原道 1.2

わあ、どこまでも田舎道が続くね。

 

518カミーノ leon レオン 野原道 1.

青空と菜の花と…、

田舎道のほうが、アスファルトの道を歩くより気持ちいいよね。

Chai

 

518カミーノ leon レオン舗装路1.2

と言っているうちに、アスファルトの道になってしまいました。

12時を過ぎていました。ランチにしようと公園のそばのベンチに座りました。

 

518 マザリフェ カミーノ公園ブランコ2

食べ物そっちのけで遊ぶDen…。

 

518カミーノ マザリフェ 暑さ つかれ1

暑さでバテ気味のChai…。

 

 

518 スペイン巡礼 camino dog マザリフェ田舎道 1 2アップ後ろ

再び歩き出しました。途中、二股の道を左の矢印のほうへ行きました。

 

518カミーノ マザリフェ暑い、舗装路 1、2振り返り

ゆるい坂道になっていました。先が見えません。

いま何時?

Den

 

518カミーノ マザリフェ 舗装路 2振り返り

もう1時かぁ~。道の先が遠くまで見えてきたけど、町がないね…。

Den

518カミーノ マザリフェ暑い、舗装路 ワインディング1、見上げる

道は、アスファルトで舗装されている両側が荒野でした。どこか国籍不明な感じでした。

 

518カミーノ マザリフェ暑い、舗装路 ワインディング1、

地平線が見えるね…。

Chai

 

カミーノで迷子!道が3通り

 

13時半ごろ、鉄道にかかる橋を渡りました。

518 スペイン巡礼 camino dog マザリフェ 橋2

矢印はこういったガードレールにも、書いてあることがあります。ずっと気にしながら歩いていたのですが...。

 

518カミーノ マザリフェ 線路見下ろす

鉄橋を渡りました。

矢印が見つからず、道が3通りに分かれていました。

あれれ?どれだろう。

Kumi3

どの道も同じぐらいの存在感でした。一つの道を行き、黄色い矢印を探しました。

無さそうね~、と戻ってきました。

もう一つの道も同様に、矢印が見つかりませんでした。

うーん、どうしよう。

Kumi3

決め手がなく、3通りの分かれ道の前で右往左往していました。

 

車のおじさんが道案内

 

すると、白いトラックに乗ったおじさんが、わざわざUターをして近くに幅寄せして止まりました。

そして

「あっちだ、あっちだ!」

とジェスチャーで教えてくれました。

ムーチョ、グラシアス!よかった~。

Kumi3

なんて有難い!

おじさんの示した道を歩き出しました。

5分ぐらい歩いたところで

でも… なんか違くない?

Chai

カンの強いChaiが言い出しました。

う~ん、そうかもね…。

Kumi3

私たちは、3人とも違和感を感じ引き返すことにしました。

すると、おじさんがまだ、別れ道の入り口にいました。クルマの窓から顔を乗り出し、大声で

「どうした?戻らないでいいんだ。あっちだ、あっち〜!」と叫ぶのでした。

私たちは

あ、やっぱり向こうですか??

というゼスチャーをして、おじさんの強く推す道へと踵を返し、再び歩き出しました。

おじさんは、ニッコリしていました。

遠く小さくなっていくおじさんが、まだ私たちを見ていました。

振り返ると

「そうだ、そっちだ!」手で合図をしてくれました。

私たちは、手を振りながら

オッケー!

と、気乗りしないままズンズン進むしかないのでした。

 

作戦会議

 

うーん…。どうも、違う気がするなぁ~。

Kumi3

でも、おじさんが見ているので、ここは引き返せません。

おじさんの顔が見えなくなっても、見晴らしのよい何もない平地の景色で、おじさんの白いトラックが停まっているのが見えました。

私たちはさらに歩き続けました。

せっかく地元の人が、わざわざ来てくれてこっちだ!と教えてくれたのです。

そうよ、大丈夫!

Kumi3

はてな?オッケー!に変えました。

きっと、黄色い矢印が出てくるさ。

地元民が言うんだもの、間違いないわ。

私たちは考えるのを止めることにしました。

518 スペイン巡礼 camino dog マザリフェ田舎道 まっすぐ13

黙々と歩くことにしました。

しかし、矢印はなかなか出て来ませんでした。

さらに、さらに奥まで距離を重ねました。

うーん、この気持ち、このモヤモヤは…。やっぱり…、違うっ!心の声に従おう。おじさんせっかくだけど、ごめんね!

Kumi3

518カミーノ マザリフェ 田舎道 12 3休憩

座って作戦会議をしました。

ねえ、やっぱり違う気がする…。こんなに来ちゃったけど...戻ろう。

Kumi3

うん、そうだね、いいと思うよ…。

Chai

いっぱい歩いちゃったね…。

Den

Chai もDenも行きつ戻りつ40分ぐらい歩いてしまった道を戻るのは、とてもがっかりでした。荷物の重さや疲れのダメージも大きいのでした。限られた体力だというのに〜。気持ちが腐りそうでした。

けれど、誰も

「ほら、やっぱり~!」

と誰かに不満をぶつけたり

「もおおお!ヤダッ!」

と、ふてくされる事もありませんでした、

完全に迷子だ!という危機感を、みんな同じくらいに感じていました。

残念だけど、来た道を戻ろう!

そして、これは自分で考えることを止めてしまったことのツケなのだナ。そして、どんな状況でも自分の心の声やカンを大事にして「ノー」と言うことも必要なのだ!と感じました。

申し訳ないけれど、おじさんの考えを断ろう。

 

引き返す勇気

 

分かれ道の入り口が近くなりました。停まっていたおじさんの白いトラックは、移動していました。

よかった…。

しかし、どこから見失ったのだろう…。

黄色い矢印…

しばらく、車道沿いの道を戻りました。

最後に見た矢印まで戻ればいいよね。

Kumi3

あーっ!ここにあったんだ、失敗した~っ!

Den

道を見失う前に確認した最後の矢印の地点に戻りました。

そしてそこから踵を返し、歩きなおしてみると、次の黄色い矢印は、もっと手前にあり別な道を示していました。

その方角は、おじさんの言う通りでした。しかし、平行して道が一本違っていたのでした。

あー、2時間のロスタイムになっちゃったね~。

Chai

でも、おじさん見てたから戻れなかったよね。せっかく教えてくれたんだもんね。

Den

私たちはわかる所まで戻るよりほか、手立てはないのですが、3人がそれぞれ主体となって道を探し、団結して迷子の危機を乗り切ったことに嬉しさを感じました。

 

 

見渡す限りの荒野

 

深呼吸をして、残念な気持ちを吹き飛ばしました。

518カミーノ マザリフェ田舎路12後ろ姿 二また

こっちに黄色い矢印あったね。見逃さないように!

 

518カミーノ マザリフェ 田舎道 ダート 12後ろ姿

黄色い太陽青空、赤い土が続きました。カゲロウが立ちそうでした。

 

518カミーノ マザリフェ 田舎道 ダート 2正面

ママ、水ちょうだい~

Den

Denのペットボトルは?

Kumi3

飲んじゃった~!

Den

あら~、これが最後なのよ~。

Kumi3

 

518カミーノ マザリフェ 田舎道 ダート 右手下り景色

土がガレガレした荒野をしばらく歩きました。

暑さで、水をガブガブ飲んでしまい、とうとう無くなってしまいました。

あ~ん、仕方な~い!

Kumi3

 

518カミーノ マザリフェ 田舎道 12 後ろ姿長い

ここは、ずーっと続く大地の果てが360°の見晴らせるのでした。

以前は、こんな道に出くわすと

あ~、果てしない…、先が見えない、いつまで続くの〜!

Chai

なんとか乗り越えよう!

早く町が出てきますように!と前のめりになって歩いていました。

しかし今回は、気持ちが少し違っていました。

518カミーノ マザリフェ 田舎道 ダート 3横

「旅のつらさも、カミーノにいるあいだだけの体験なのよ!」と感じ逆に噛みしめていました。

さっきの迷子の危機を皆んなで乗り切ったこともあり、上機嫌でした。

それに加え、一昨日、見たプレートに

「ゴールのサンティアゴまで、あと307kmという文字がありました。

ああ、巡礼に終わりが来てしまうんだ~!

Kumi3

と、初めて実感しました。

それで、いちにち1日が、より貴重に感じらるのでした。

 

518 スペイン巡礼 camino dog マザリフェ田舎道 まっすぐ12正面ビル

あれ、町じゃなーい?

Chai

 

この町だ!と思ったら

 

やった~!着いた~!ここだね。

Den

時間は15時15分でした。

アルベルゲを探そう!!

518 カミーノ マザリフェ 田舎の町通過

と思ったのですが…、5分も歩くと家の群れはなくなりました。アルベルゲもありませんでした。

ざんね~ん!

518カミーノ マザリフェ舗装路黄色 1、2遠い

再び、左右が草っぱらの景色になりました。

 

518カミーノ マザリフェ 舗装路2後ろ姿 右に木

ここで休もうよ~!

Chai

 

518カミーノ マザリフェ 舗装路2後ろ姿 右に木 寄る

オッケー!

Den

518カミーノ マザリフェ 葉の間 日の光

もう午後4時でした。日差しはまだまだ容赦ありません。

いつもならアルベルゲでくつろいでいる時間なのだけれど…。

518カミーノ マザリフェ 舗装路1、2後ろ姿 遠い

まだまだ道は続きました。

 

518カミーノ マザリフェ 右手 木の群れモ・オ・ス・グ・ダ・ヨ~!

 

518カミーノ マザリフェ 舗装路景色そうでもないか…。

 

518 スペイン巡礼 camino dog マザリフェ田舎道 まっすぐ2

後ろで雲が、さりげなく応援しているよ~!

 

518カミーノ マザリフェ 舗装路 12後ろ姿遠く

やっと、町が見えてきました!

今度こそ、だね!

 

寄付、中庭、プール付き?

 

ちらほらと家が現れてきました。

マザリフェの町に入ったようです。町名と宿名の紙には

「寄付、中庭、プール付き」と書いてありました。

アルベルゲ探しモードになって歩きました。

わあい、プールがあったら入りたい!

Den

寄付なの?、いいね!朝ごはん付くといいなぁ‼︎

Chai

暑さでバテバテの3人はいつのまにか、呪文のように 

キフ、ナカニワ、プールツキ!、キフ、ナカニワ、プールツキ!

Den

と唱えながら、探し歩きました。

あった〜!

時間は4時45分でした。歩いた距離は22㎞でした。

朝8時45分から歩き出し、ここまで8時間かかりました。

休憩、道に迷うことで余計に2時間かかったようでした。

なんだか今日は長かったわ~。

Kumi3

やっと、たどり着いたアルベルゲは、宿代€5、プールは水無し…でした。

518マザリフェ サンチャゴ巡礼アルベルゲ

唯一、本当にあった中庭は変な恐竜?のオブジェありました。

先に着いた人々が、中庭で日向ぼっこをしていました。

建物は古いけど、雰囲気は悪くないね。なんか面白そう。いいね、いいよね!

Kumi3

オスピタレロは、若いカップルでした。クレデンシャル(巡礼手帳)を出すと、彼が彼女に、いいとこ見せたい!気持ち満々

「子どもはフリーでいいよ!」と言いながら、スタンプを押してくれました。

宿代は私一人分でOKでした。オスピタレロの彼は、私たちそっちのけで、チューに忙しいのでした。

どうでもいいけど...。

やったね!

ラッキー‼️

 

古ぼけた木造の宿

 

薄暗い廊下を通って、二階の部屋に案内されました。2段ベッドが三つありました。

518カミーノ マザリフェ アルベルゲ窓

一つ目のベッドにはカーボーイみハットがあって、スペイン人のお兄ちゃんがいました。

私たちのほか、後から女性が一人来ました。彼女は今日、レオンから巡礼を始めたそうです。出で立ち、持ち物がとてもフレッシュに見えました。

なんだか私たちは、服も荷物切り干し大根のように、くたくたしている気がしました。

外の水道で洗濯をしました。洗って、二人がかりで絞り、さっさ~っと干し終えました。

夕方6時でも、まだまだ太陽が頑張っていました。洗濯物がよく乾きそう!

なんだか、古ぼけた木造の建物は、日本の古い旅館のような親しみを感じました。

518カミーノ マザリフェ518カミーノ マザリフェアルベルゲ ベッド1

ここ、古くてボロいけどなんだか落ち着くよね。いい感じよね。

Chai

とベッドで休みながら言いました。

 食堂も、古ぼけた感じが居心地がよく、置いてあったギターを久しぶりに弾いてみました。

518 カミーノ ギター 3

♪ルーララ 宇宙の風になる~ (スピッツ:曲名ロビンソン

なんだか、音楽に飢えていたことを感じました。へたくそギター、でもここじゃそんなの関係ないのよね。

歌うのって楽しい~!

 

町の探索、3つ鐘の教会

 

さて、シャワーと洗濯が終わったら、フリータイムです。町に探索に出ました。

小さな町に二つ、向かい合わせで食料品店がありました。どちらも店番のおばちゃんが親切でした。

オリーブパントマト、レタス、ハム、ハンドクリームなどを仕入れました。

 

町で見た教会は、古くて飾り気のない、素朴なものでした。3つ付いている鐘の屋根にそれぞれコウノトリが大きな巣を作っていました。

その下で子どもサッカーボールを追いかけていました。

古くても、鳥や人に囲まれ、皆に親しまれている教会でした。

 

サンミゲルビールとコーラで乾杯

 

夕食はキッチンがあるので、Denがバックパックの底に大事に持って歩いていたインスタントラーメンを作ることにしました。

518カミーノ マザリフェ インスタントラーメン

やったー!今日はラーメンだ!

Den

もう、ぴょんぴょん跳ねて嬉しがっています。ほんとにラーメン好きね~。

ChaiとDenはコーラ、私はスペインのサンミゲルビール乾杯をしました。

今日の暑さ、昼間のおじさんと迷子事件アフリカもどきの荒野を思い出しては、ゴクリ!喉が鳴りました。

3人とも

うま~い!

2キロぐらい行って戻ったので、26㎞ぐらい歩いたかもしれません。

そして、今日の生活費は3人で€14しか使いませんでした。

 

ラーメンの味見

 

夕飯の宴の最中、髪の長い素敵なお姉さんが、私たちのラーメンを覗き込んで

「なに、それ?」とニコニコしながら聞きました。麵がチリチリしているのが珍しかったのでしょう。

これはヌードルスープ、ラーメンです、食べますか?

Chai

麺を一本、味見にあげました。フォークでツルンと吸い込み

「おいしいね!ありがとう!」ウインクをして行ってしまいました。

Denが何より嬉しそうでした。

ほらね、ラーメンって最高でしょ!

Den

ピカピカの笑顔でした。

 

髪の長いお姉さんに薬をもらう

 

しかし、そんなハッピータイムもつかの間。

夕食後しばらくすると

お腹が痛い〜!

Den

大好物のラーメンを食べたというのに…。

今日の炎天下の下、脱水気味だったからかしら。いきなり爆食いしてお腹がびっくりしたのかしら…?

Kumi3

お腹を抱えたDenの背中をさすっていると、さっきの髪の長いお姉さんが、その様子に気が付き、大きなバックパックから薬を取り出し、Denに渡してくれました。

「これを飲めば大丈夫よ。」

彼女は、ドイツからきたクリスティーナでした。

Denは薬を飲むと、安心感と疲れがドッと出たのか、直ぐにぐっすりと眠ってしまいました。

 

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