37/60カミーノ最高or最低?水、電気、トイレ無し、マンハリン宿

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522 カミーノ マンヘリン クロスデフェロー 3人ハッピーサンティアゴ巡礼
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スペイン巡礼の道は子どもと一緒に歩くことが出来ます。英語もスペイン語もダメな母は、二人の子どもの知恵と勘を頼りに歩いた2か月、930km。毎日が驚き、感激、悩み、ケンカの連続。記事を読んで笑えたり、旅気分を味わってもらえたら嬉しい!と思いながら作るサイトです。Kumi3の絵本作品、他の子連れ旅も掲載していきます。
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5/22(土)→マンハリン/枕元に書き置きとりんご 20.9km€/22  寄付€3

 

朝早く起きるという約束で、昨日Denにアルベルゲのコインパソコンのゲームを20分、€1でやらせてあげました。そのせいか、まぁなんとか6:30には起き、荷造り&支度を済ませることが出来ました。

 

522カミーノ スモサ 朝食 サンティアゴ巡礼

下のカフェの椅子で朝のパンをかじっていました。7時少し前でした。

まだ寝ていたクリスチーナの枕元には、Chaiがリンゴとメモを置いてきました。

「マンハリンへ行く」と書いて。

多分、また会えるよね…。

Chai

 

追いかけてきたオスピタレロ

 

さあ出発!今日は山道の20㎞越えです。アルベルゲを出て歩き出しました。

 

522カミーノ スモサ オスピタレロ 追いかけ

バルのオスピタレロが玄関の外まで追いかけてきました。

「待ってー!」と私たちを捕まえると、キンダーサプライズ、たまご型のおもちゃが入っているチョコレートをDenとChaiに手渡し「頑張ってな!」と励ましてくれました。

ムーチョ グラシアス!

Den

オスピタレロでバルのマスターはこの新しい民間アルベルゲを切り盛りし、いつも忙しく働いていました。私たちと話す余裕もありませんでした。

私たちは、バルで飲みものしか頼まない、ベッドも2つしか頼まないしで、ちょっと申し訳ないな、、と思っていました。

けれど、何気なく気にしてくれていたのだなぁと思い、気持ちがホッコリしました。

 

 

朝焼けと歩く

 

朝焼けがキレイでした。

 

522カミーノ スモサ アルベルゲ 出発朝日 サンティアゴ巡礼

朝日を浴びながら歩くと気持ちがいい~!

 

522カミーノ スモサ アルベルゲ 出発12 サンティアゴ巡礼

町を抜けました。

 

522カミーノ スモサ アルベルゲ 出発12 右 木 サンティアゴ巡礼

暑くなりそうな気配です。

歩きやすい道でサクサクと4㎞ほど歩きました。

 

522カミーノ スモサ アルベルゲ 出発2 右看板 サンティアゴ巡礼

小さな町が見えてきました。

 

522カミーノ スモサ アルベルゲ 猫 サンティアゴ巡礼

ニャンコがお出迎えです。この町で休憩を取りました。

 

522カミーノ スモサ アルベルゲ キンダーサプライズ 12サンティアゴ巡礼

早速、キンダーサプライズチョコ!

これ、食べたかったの〜

Chai

これ、入ってたよ、ラケット持った人形!

Den

522カミーノ スモサ アルベルゲ キンダーサプライズ おまけサンティアゴ巡礼

 

山道の途中に、松ぼっくりで作られた矢印がありました。

 

522カミーノ スモサ アルベルゲ 矢印 サンティアゴ巡礼

こんな、素敵な矢印を作っていく人がいるんだね!

 

522カミーノ マンヘリン 12山道 ブランコ

木の枝に吊るされたブランコを発見!もちろん遊びました。

 

 

アディダスのスニーカー

 

ラバナイの町に入りました。

ほら、あのおばあちゃん、おかんと同じアディダスのスニーカー履いてるよ!

Chai

へ?どれどれ。

Kumi3

私は歩速を上げ、おばあちゃんの後ろ2メートルに近付きました。

 

522カミーノ マンヘリン adidas おばちゃん522カミーノ マンヘリン adidas 3

4つのアディダスがテケテケと動きました。なんだか親しみを感じます。

うひゃひゃ、同じ、全く同じだ〜!

Den

とピョンピョンしながら歩くとおばあちゃんに見つかってしまいました。

522カミーノ マンヘリン アンヘリネス 2

私がおばあちゃんの靴の横に、足を並べて見せました。そして

「アディダス〜!」と言うと互いに笑い声が起きました。

おばあちゃんは「ペケーニョ(おチビさん)、えらいねぇ~」と言い、一緒に歩き出しました。

この町で食料を仕入れておいた方が良さそうです。おばあちゃんに聞いてみました。

ドンデ・エスタ・ティエンダ=「ティエンダ(お店)はどこですか。」と聞くと

「こっちこっち!」とお店まで案内してくれました。

 

522カミーノ マンヘリン アンヘリネス 12坂道

途中「ほら、荷物貸しなさい!」とDenの荷物を持ってくれました。Denはいったん断ったのですが、おばあちゃんの優しい強さには、逆らえませんでした。

 

 

計算機なんて要らないよ!

 

坂を登りきるとティエンダがありました。次のアルベルゲ、マンハリンは山の中です。キッチンがあればいいなぁ。その時のためにパスタやビスケット、ジュース、チーズ、オレンジ、パンなど買い込みました。

 

522 カミーノ お店おじいさん 買い物計算機無し

店のおじいさんは、計算機なんて使いません。紙に書いて計算をしていました。超アナログです。

品物の値段を全部書き出すと「ペケーニョ、計算してみろ!」とメモを逆にして渡されました。Denが計算し鉛筆で合計を書くとうんうん!と頷きました。どうやら合っていたようです。

それから、おもむろに品物を袋に入れてくれました。

スローライフでエコライフ。いつまでも脳が活性化していいね。認知症予防になるね!

 

初めてのスペイン家庭訪問

 

お店を出ると、さっきのアディダスのおばあちゃんが、ドアの外で待っていてくれました。けっこう迷って時間がかかったというのに…。

「コメコメ=うちで食べていきなさいな。」どうもそんなことを言っているようでした。

「ついていらっしい!」という、ゼスチャーに従いました。そこから100mぐらい行ったところにおばあちゃんのお家がありました。門を入ると中庭がありました。

 

522カミーノ マンヘリン アンヘリネス家 12 石壁

テーブルとイスに、かけるように言われました。

わあー!地元スペイン人のお宅に入るなんて初めてね!わくわくしちゃう。

Kumi3

3人はキョロキョロしながら待っていると

 

522カミーノ マンヘリン アンヘリネス コーラ家 12

おばあちゃんは、リンゴジュースとコーラを持ってきてくれました。さらにバナナと砂糖掛けパイ菓子1人2個、そして「1つしかないからペケーニョだけね!」と言ってチョコレートをくれました。

暑さの中を歩いてきた身体に、冷えたジュースはしみ込むように吸収されていきました。

ウーン、おいし〜い!

Chai


私たちは「ムーチョ・グラシアス!」とお礼を言うと、おばあちゃんは

「ありがとう!」日本語でおちゃめに答えてくれました。

ああ、なんてお礼の気持ちを示そうか。すると、Denはリュックの底をごそごそと探っていました。すると十円玉が出てきました。

これを記念にあげようよ。日本のおみやげに!

Den

クレデンシャルにサインもらおうよ!

Chai

うん、グッド アイデア!

Kumi3

おばあちゃんは、日付けと名前をサインしてくれました。

 

おばあちゃんからのお願い

 

そしておばあちゃんは、少し考えて

「お願いがあるのよ。私の名前はアンヘリネス。サンティアゴの大聖堂に着いたら、私の名前を呼んでくださいな。」と言いました。

わかりました。アンヘリネスさんですね。きっと!約束します!

Kumi3

と3人は頷きました。

アンヘリネスおばあちゃんは、にっこりと笑っていました。

 

522カミーノ スモサ アンヘリネス 1日焼けどめ

別れ際にChaiの顔と両腕に、どっさりと日焼け止めを塗ってくれました。

「お肌、大事にしなくちゃダメよ!」そんなことを言っているようでした。

 

522カミーノ スモサ アンヘリネス 2日焼けどめ

次にDenの顔「はい、じっとしてて!」

そして最後は、私ににじり寄ってきました。

「あなたもね!」

「あー、ハイッ!」

まるでお母さんのように、私の顔にもたっぷりと日焼け止めを塗りぬりしてくれたのでした。

 

522カミーノ スモサ アンヘリネス 12

そして「ペケーニョ、大きくなったらまたおいで!」と言い、ハグをしてお別れしました。

嬉しい、そして優しい時間をプレゼントしてくれました。

ありがとう!アンヘリネスおばあちゃん!名前覚えたよ!

Chai

 

 

縁があればきっと又会える

 

おばあちゃんの家の門を出ると

522カミーノ スモサ アンヘリネス 家前 クリス

なんとクリスティーナが目の前にいました。別々に出発し、20kmぐらいの距離を歩くとなると、再び会えるのはなかなか難しいことなのです。

クリスティーナは「ハ〜イ! Chai! Den!  リンゴ、朝ごはんに食べたよ。ありがとう〜。」と言いました。

また会えたね〜。

Chai

三度、一緒に歩き出しました。

 

 

522カミーノ マンヘリン 3 後ろ姿

買い物して、食材が重〜い!

 

522カミーノ マンヘリン 雪の山景色

天気が良くて見晴らしばっちり!

 

 

522カミーノ マンヘリン 12四角池

水貯め場かしら?

 

522カミーノ マンヘリン 12山道 紫のはな

広がる大平原。ピンクとミドリ~!

 

 

522カミーノ マンヘリン 景色 山と紫の花

ピンクの花、山の景色、きれいだなぁ!

 

522カミーノ マンヘリン おたまじゃくし

オタマジャクシが水たまりのような小さな水場で。大丈夫なのかしら…。

 

 

522カミーノ マンヘリン 山道 鳥亡骸

元気な生き物ばかりではありません。ムクドリの亡骸がありました。どうしたんだろう…。

思わず手を合わせました。

 

 

カミーノの素朴な村で見つけた石

 

 

522カミーノ マンヘリン 12 正面 田舎町サンティアゴ巡礼

マンハリンの4km手前の村で休みました。

14時でした。素朴で素敵なアルベルゲがあり、空いているのか聞いたところ、フル=満員ということでした。まあ、私たちはマンハリンを目指すのでいいのだけれど。

 

522カミーノ マンヘリン エンパナーダ サンティアゴ巡礼

バルがありました。クリームパイとチップスを食べました。

 

522カミーノ マンヘリン 山道 犬2522カミーノ マンヘリン 山道 犬1522カミーノ マンヘリン 山道 犬3

犬トリオ!

 

522カミーノ マンヘリン 山道 犬1ろば サンティアゴ巡礼

崩れた石壁に、ロバがいました。

建物の裏手のほうは小高い丘がありました。そこには馬がいました。今まで何回も馬を見掛けましたが、ここの馬は、とても美しく毛並みがピカピカに光っていました。

 

522カミーノ マンヘリン 白馬黒馬 サンティアゴ巡礼

白い馬と黒茶色の馬が、おいしそうに草を食んでいる姿を目の前にし、ハッピーな気持ちになりました。

もっと近付いてみようと歩みを進めると、あたッ!軽くつまづきました。足元をみると

わあ!水晶?

透き通った大きな石の塊を発見しました。

グレープフルーツ大もありました。とても重たくて持っていけないので、岩にぶち当ててみました。すると小片が欠けて飛びました。その破片をいくつか拾いポケットに入れました。ズボンの左側のポケットに。

なんだか、心がウキウキと嬉しくて、歩きながら時々ポケットに手を入れ、その小片を確かめながら歩きました。

 

膝が痛ーい!

 

山の見晴らしが素敵!

522カミーノ マンヘリン 雪山けしき サンティアゴ巡礼

こんな暑いのに、向こうの山は雪をかぶっています。

 

 

522カミーノ マンヘリン 石壁壊れ サンティアゴ巡礼

石の壊れかけた壁を横目に歩きました。

 

 

522カミーノ マンヘリン 山 2 サンティアゴ巡礼

ダラダラとした下り道を行きました。

膝が痛い〜。

Den

ちょっと、そこ座って!

Kumi3

マッサージをして、持っていた布テープで膝関節をテーピングしました。

 

522カミーノ マンヘリン 山12杖2本サンティアゴ巡礼

荷物が重いのかな…。山道で膝にきちゃったかな?

 

522カミーノ マンヘリン 3山 後ろ姿 サンティアゴ巡礼

Denの荷物の3分の1ぐらいを、持ってあげることにしました。膝の負担を減らすために。

うわっ重ーい、けれど仕方な~い!

Kumi3

 

 

Cruz de ferro、鉄の十字架

 

ついに見つけました。Cruz de ferro、鉄の十字架です。

 

522 カミーノ マンヘリン クロスデフェロー 2

丘に登ろうとしたその時

522 カミーノ マンヘリン クロスデフェロー 車

一台の車に呼び止められました。

「こんにちは〜!」

えっ?あ、はい。こんにちは!

Den

それはポルトガルから車でドライブをしている、ご夫婦とおばあちゃんでした。

「歩いてるんだ~、頑張ってね!」と声を掛けてくれました。

ありがとうございまーす!

Chai

 

Cruz de ferro、鉄の十字架の丘を登り始めました。

 

522 カミーノ マンヘリン クロスデフェロー 3人クリス

ここのことだわ、以前ベイサンが言っていたのは。自分の国から石を持って来て、この丘から投げると「すべての古いもの、心の荷物がなくなって、新しく生まれ変わる」という言い伝えの地、でした。

 

522 カミーノ マンヘリン クロスデフェロー 結び

様々なものがくくりつけられていました。

私は、今までしていたトルコ石が付いたブレスレットを、十字架の柱に結びつけました。自分の国の石は持って来なかったけれど、石には違いない…よね。

 

522 カミーノ マンヘリン クロスデフェロー 結び御守り

Chaiは髪飾り、Denは神社の御守りを結び付けました。

 

522 カミーノ マンヘリン クロスデフェロー 光

十字架のてっぺんに、ちょうど太陽がかかりました。

丘から見下ろすと、カミーノに来ているんだ〜!という気持ちが迫ってきました。

DenもChaiもクリスティーナもそれぞれに何か、生まれ変わりという言葉の意味を感じていました。小さな丘ですが、柱のぐるりを見て、てっぺんを見て、お互いに写真を撮り合いました。

 

 

そこどいてくださる?日本語が飛ぶ!

 

すると再び、日本語を耳にしました。

「ちょっとそこ、どいてくださる?」

ええっ?

Kumi3

 

522 カミーノ マンヘリン クロスデフェローバス

日本人のバスツアーでした。

「まあ、巡礼しているの?学校は?いつから?どこの出身?クリスチャン?」

ChaiもDenも私も質問攻めに合いました。

そして

 

522 カミーノ マンヘリン クロスデフェロー観光客 バス

「本当に歩いている人がいたよ。しかも小学生。学校休んでるんだって〜‼︎」とおじさんが仲間を呼びました。

クリスティーナはびっくりして

「先に行くね…。」と出発してしまいました。

私たちは、それから日本からのバスツアーの皆さんと記念撮影大会になりました。順番にと10組以上と写真を撮る事になりました。

「やれやれ〜…」やっと終わりました。

ツアーはおおむね中高年の方々でした。私たちが、孫や娘と被るのかもしれません。皆、お煎餅やカリカリ梅、飴を手に手に持って来ては「ガンバってね!」と応援してくれました。わあ、有難い、嬉しいです~!

最後は、ツアー会社のおじさんが「巡礼のお邪魔をして申し訳なかったですね、頑張ってください!」と恐縮しながら言ってくれました。

いえいえ、これもきっと私たちのカミーノのプログラムに入っていたのでしょうから…、いいんです〜。

Kumi3

 

嵐のような時間が過ぎ去り、私たちはまた、石ころゴロゴロの山道を歩き出しました。リュックの隙間にたくさんのお菓子を詰め込みました。

 しかし、日本人てやはり豊かなんだね。こんな山奥にあんな観光バスで来ることができるなんてね。

Kumi3

 

そういえば、昨日もアストルガのガウディの教会前で日本人のバスツアー見掛けたよね。

Chai

実際にいままで一か月以上この巡礼路を歩いて来て、遭遇したのはスペイン人の地元バスツアーと日本人のバスツアーの2台でした。

日本人の経済力と好奇心を感じました。(これは2010年の事です。現在は中国のバスツアーにとって変わっていると思います。)

 

 Cruz de ferro、鉄の十字架で、ほんの5分到着が遅れたら、自分たちだけで静かに生まれ変わりの儀式はできなかったことでしょう。タイミングの神様に感謝しました。

ここをこうして歩いていることは、ラッキーかもね。

Chai

みんなに羨ましがられちゃったね!

Den

そうね、楽じゃない、苦しいこともいっぱいだけれども、ここを歩くということは、皆んななかなかできないことなんだよ、仕事が休めなかったり、お金が集められなかったり、足が悪かったり、アンヘリネスおばあちゃんのように、歳を取って体力に自信が無かったりね….。

Kumi3

 

522 カミーノ マンヘリン クロスデフェローから行く12

わあ、今日はなんて青空!雪山が美しいなぁ~

 

522 カミーノ マンヘリン 左手雪山12 登り

カミーノに来れてラッキーかもしれないね。

 

522 カミーノ マンヘリン 山道 12振り返り

おかん、遅いよー。

 

5/22、222km マンハリン着

 

 

山道をしばらく行くと、古い石造り、色とりどりの旗が賑やかにはためいている建物を発見しました。

 

522 カミーノ マンヘリン 12 見えてきた

近づくと『MANJARIN/マンハリン』という文字がありました。

 

522 カミーノ マンヘリン 13 ついた 看板前

サンティアゴまであと222kmと書いてありました。

お菓子と飲み物をごちそうしてくれたアンヘリネスおばあちゃんは、マンハリンへ行くと言うと変人がいて大変不便、行くのやめなさいよ!」と言いました。

しかしクリスティーナの情報では

「マンハリンはベスト・オブ・カミーノだと言われたから、私は行くわ!」と言っていました。

 

クリスティーナ情報を頼りに入ってみよう!

522 カミーノ マンヘリン 1入る

レセプションはお土産屋さんのような小屋でした。クレデンシャルにハンコをもらうと「ついておいで〜!」と案内されました。山道を2、3分歩いた所に、別の小屋がありました。

ルイスという大柄で優しそうなおじさんが、そこのオスピタレロ、世話人でした。小屋の入り口のソファで座って何人かがくつろいでいました。

 

522カミーノ マンハリン小屋 入口サンティアゴ巡礼

あ、クリスティーナ‼︎

Chai

私たちは、お互いにっこり微笑みました。

 

壁にガネーシャ

 

 

522カミーノ マンハリン小屋 梯子 サンティアゴ巡礼

部屋は2階でした。梯子で上がるようでした。

 

522カミーノ マンハリン小屋 ベッド サンティアゴ巡礼

2段ベッドではなく普通のベッドでした。それは落下の心配がなくホッとしました。

枕元にインドのお香、ろうそくがありました。

 

522カミーノ マンハリン小屋 ガネーシャ サンティアゴ巡礼

更に壁にはガネーシャの絵が貼ってありました。

へー、ここはカトリックじゃないのかな??

ちょうどその時「お茶が入ったよー!」と声が掛かりました。

 

522 カミーノ マンヘリン 12 3ランチ

私にはカフェレチェ、ChaiとDenにはコラカオをいれてくれました。チョコとクッキーも添えてありました。 

わ〜い、嬉しいなぁ、いっぱい食べちゃうよ!

Den

522 カミーノ マンヘリン ランチ ルイス

ルイスが声を掛けます。「お茶のおかわりはいかがかな~?」

 

 

入口の但し書き

 

ふと見ると、入口に但し書きがありました。

「水道はない。シャワーもない。電気もない。それがイヤな人はサンチャゴまで進んでください。」と。

どうする?みんな平気~?

Kumi3

大丈夫!小さい犬がいるじゃない?名前はチースピーだって。かわいい〜‼︎

Chai

 

522カミーノ マンハリン小屋 犬 サンティアゴ巡礼

すぐに、お腹さすって〜と転げ出す、人懐こいワンコがいました。

 

 

カミーノ絶叫シャワー

 

ルイスが「シャワーはこっちだよ。」と言いました。へー、いちおうあるんだ?別のところ⁇

 

522 カミーノ マンヘリン ルイス2 シャワーへ案内

ルイスとチースピーが案内をしてくれました。山道を5分ほど歩くと道が開け、草原になりました。その奥に水の音がしました。

そこを下っていくと、山の崖の壁から雨戸井が突き出ていました。

 

522 カミーノ マンヘリン ルイス2 沢の水そこから水が絶えずジャージャーと流れていました。足元は、水たまりでした。

ルイスがお手本を見せてくれました。板の上に立ち服のまま、ジャバジャババーッ!と脳天から水を浴びて見せました。

その時ルイスはわああー!」と大声で叫びました。

 

さっそくDenが服を脱いで挑戦しました。

522 カミーノ マンヘリン 沢の水浴び2 短パン サンティアゴ巡礼

ぎゃああはあーっ!

Den

なんと、雪解け水だそうです。恐ろしく冷たいのでした。今日みたいな暑い日差しの下でも、この身を切るような冷たさとは!

クリスティーナも私に見張りを頼み、冷水をものともせず、素肌にザバザバと浴びていました。でもやはり「オーマイ・ゴーッド‼︎」と叫んでいました。滝打ちの修行みたいで笑いました。

うわあああ〜!

Chai

 

522 カミーノ マンヘリン 沢の水浴び 後1

Chaiも無事、さっぱりとしてきました。

私は、やめとこうかな…。冷え症だしね…。

Kumi3

実は水に触ってみて、あまりの冷たさに、ひるんだのでした

 

522 カミーノ マンヘリン 沢の水浴び2クリス

皆んなが私に勧めてきました。シャワー浴びないの?

おなかに全財産巻いているから、遠慮しとくわ〜

Kumi3

と断りました。

シャワー浴びないのおおおお? 

ハイッ~!

 

522 カミーノ マンヘリン 沢の水浴び3

うぎゃあ~!

Kumi3

もう、冷たくて絶叫ー!!

冷水をものともせず、再びDenが水浴びをし始めました。ギャハーギャヒー!言いながら、でも実に楽しそうでした。体感温度狂ってない?

いつまでも付き合っていられないので、私は野原に転り、日誌を書くことにしました。黄色い小さな花がそこらじゅうに咲いていました。日差しがポカポカと暖かい素敵な時間でした。

 

 

 

トイレは屋外アトラクション

 

トイレはどうしたらいいの?

Kumi3

とルイスに聞きました。

すると「どこでも!」と言うのでした。へ?なるほど!

この山道の好きなところに…か。了解!、巡礼路と同じってことね。

Kumi3

スパイ大作戦のようにお互いを見張りに立て、用を足しました。「人が来る!」

「え〜!ストップって言って〜‼︎」「OK!」「もう大丈夫!」「ハ〜イ」

といった具合でした。

またシャワーまでの山道を戻る時、私たちの歩く音に「Stop! Wait Wait!!」という切迫した叫び声が聞こえました。「OK!」と答え、そこに動かないで待ってあげました。

小屋へ戻る途中、雪解け水のシャワー場から叫び声を耳にしました。さっきすれ違った男の人だ。

「うギャああー!」

そうして時々、誰かの叫び声が聞こえてきました。その度に、プフッ!と笑いながら小屋に戻りました。なんだか、アトラクションのような山道でした。

 

 

長い剣の舞のミサ

 

ミサがあるというにで最初のレセプションのお土産やさんのような小屋へ行きました。

そこには、白地に赤い十字のマークの衣装をまとったおじさんたちが居ました。

 

522 カミーノ マンヘリントマス みさ

長い剣を持ち、舞のようなパフォーマンスをしました。合間に、私たちも祈りました。

カトリックの枝分かれした宗派なのかしら。それは独特の儀式でした。

 

猫も飛びいる素朴な食事

 

そうこうしているうちに、お腹が減ってきました。

ここはディナーがでるらしいよ。

Kumi3

わおっ、寄付なのにね‼︎

Chai

マカロニ入り野菜サラダ、もちもちのデカ丸パン。ありがた〜い!!

 

522 カミーノ マンヘリン ディナー サンティアゴ巡礼

テーブルに付いた人々は20人足らずでした。皆んな、気さくで食事の時間はワイワイと賑やかに過ぎていきました。素朴な食事、それが巡礼者には一番なのです。

 

522 カミーノ マンヘリン クリス312 サンティアゴ巡礼

明日を歩くための最高のディナーでした。時々猫が飛び入りし、まだまだ!と叱られていました。

 

食事の後、やっと猫たちの出番です。残り物を片付けに寄ってきました。

 

522 カミーノ マンヘリン ネコ サンティアゴ巡礼

サラダの残り、トマトとレタスを競うようにしてハグハグと食べていました。

猫ってトマトも食べるんだ‼︎

 

猫、抱いてみようかナ…

Den

 

522 カミーノ マンヘリン 黒ネコ サンティアゴ巡礼

Denはおっかなびっくり抱えてみました。うれしドキドキ~!

そういえば猫は、日本でも友だちが飼っているのを見るだけでした。抱きあげたことはなかったかな….?しばらく、猫を追いかけて遊びました。

Chaiは、猫アレルギーで目がパンパンに腫れて開かなくなったことがあったので、用心して触りませんでした。

 

まだ、日は暮れません。

522 カミーノ マンヘリン 2サッカー

Denはルイスや他のお兄さんたちとサッカーをして遊びました。

 

522 カミーノ マンヘリン 12 ルイス

Chaiもサッカーをしたり、女性のオスピタレラや他の巡礼者たちとおしゃべりをしていました。

外を散歩する人、本を読んでいる人、日誌を書く人….。皆、思い思いに長い夕暮れを過ごしていました。

 

マンハリンはクリスマスみたい

 

ルイスは9時半ぐらいに、子どもたちにホットミルクを入れてくれました。私はカモミールティーを飲みました。

本当に電気が無いのです。外は薄暗くなってきました。

 

522 カミーノ マンヘリン ろうそく 花 サンティアゴ巡礼

ろうそくの食卓でした。

クリスマスみたいだね

Den

 

522 カミーノ マンヘリン 部屋ろうそく サンティアゴ巡礼

2階に上がり枕元のろうそくを点け、明日の支度してベッドに横になりました。

寝袋に入ったまま

ね、ここ、最高だと思う!

Chai

Denもここ一番好き!

Den

うん!ここって自由よね。宗教も何もかもね。

Kumi3

 

 

522 カミーノ マンヘリン 夕焼け サンティアゴ巡礼

夜10時、陽が沈みました。

 

 

真夜中の星降るトイレの残念…

 

Denに起こされました。トイレタイムです。サンダルを履き外へ出ました。

熟睡してたのに…。

Kumi3

と思いつつ夜空を見上げると、やはり

うわあ!ここも星だらけだよ〜‼︎

Den

本当に星が降ってくるみたいね~!

Kumi3

カミーノの夜中のトイレツアーは、実は素敵な天体観測タイムなのでした。

外の壁にランタンがと組み置きタンクの水がありました。ランタンを点けました。Denは「大」だというのです。

野っぱらトイレは案外、場所探しが大変でした。夜とはいえ、朝になって皆さんの目にとまる所はダメ!と思うと、少し離れた所に行くようでした。

小屋の裏の斜面へと降りました。足元はちょっとガタガタしていましたが、人目に付かず、ランタンの明かりがかろうじて届く所でした。私は後ろを向いて待っていました。

終わったー?

Kumi3

終わったよ〜!

Den

ああ〜ッ‼︎

Den

Denは用を足したあと、ヨロけてしまい、自分の「大」の上にしりもちを付いてしまいました。

ああ~っ!なんてこと~!!!!

Kumi3

足場が悪かったのね….。Denは立てなくなっていたので手を取り引っ張り上げました。

半ズボンを脱いでもらい、汲み置きタンクの水で洗いました。それを干してから、星降る中をしおしおと部屋へ戻りました。Denは寝袋に入ると、すぐに寝息が聞こえてきました。

 

無いことを楽しむマインド!

 

私は、1階からこぼれてくるろうそくの明かりで、壁のガネーシャを見ながらウトウトしていました。

入口の但し書きを思い出しました。

「水道はない。シャワーもない。電気もない。それがイヤな人はどうぞ、サンチャゴまで進んでください。」と。

こんなに不便なのに、居心地がいいって不思議だな。

あの但し書きを見て、この不便さをいとわない人だけがここにいるからかな。

雪解け水の絶叫シャワーですら、誰一人文句を言う人は居ませんでした。

なんと、宗教もこだわりがありませんでした。カトリック、長い剣教?ガネーシャ、ヒンディ?...自由でした。

質素な食事とベッドも、私たちには充分でした。

そして、何よりもオスピタレロ、オスピタレラが、彼ら自身、楽しみながらおもてなしをしてくれました。

そうそう、更にまた、何も無いってわかっているから、カメラの充電コンセントを探したり、それが盗まれないかを心配したり、アルベルゲ備え付けのコインパソコンをやる・やらないで揉めたり、洗濯のできる所、冷蔵庫、キッチンを探したり、町に出て食料の調達といった「しなくちゃいけないこと」皆無なのでした。

無いことを楽しむマインド今日はそんな日でした。

マンハリンは何も無いけど、人間らしい時間が有ったわ。居心地がいいって、一見、設備がそうしてくれそうだけれど、そうとは限らないんだ!

Kumi3

その裏付けは、寝る前のChaiとDen、二人の言葉からもわかりました。

 

 

 

 

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