メノルカ島・カミーノ後子連れ旅/ビーチ驚き/秘伝ロブスタースープ
バルセロナからメノルカ島へ船の旅
バルセロナのサグラダ・ファミリアを見た後、バスステーションに預けてあったバックパックを取りに戻りました。
そこで、ピノ(カミーノで出会った巡礼仲間のお兄さん)と待ち合わせ、合流しました。一緒にメノルカ島行きのフェリー乗り場へ向かいました。
公園を抜けて行きました。
スペイン、バルセロナ凱旋門の横を通りました。
これは、てっぺんに十字が見えるので教会かな?
これも十字架がありました。円形の素敵な教会。
バルセロナでも賑やかな、ランブランス通りに来ました。
リュックを背負っている人なんて、全然いないね。
ディジュリドゥを、持って歩いている人もいないよね!
あれ何だろう?てっぺんに誰かの像が乗ってるね!
「あれは、コロンブスだよ!」
ピノが教えてくれました。
バルセロナのコロンブス像は、海を見渡すように建っていました。
これも教会ね!バルセロナの街の中は、いろんなデザインの教会がたくさんあって面白いわ~!
途中のメルカド(スーパーマーケット)で食料の買い出しをしました。
バルセロナの港に着きました。これから私たちの乗船する船が、待っていました。
バルセロナ発 ⇒ メノルカ島行きのチケット
私は大人チケット料金 73.5ユーロ(約9500円)
ChaiとDenは子ども料金一人 45ユーロ(約5800円)
でした。
21時半に乗船しました。乗り込んでから、なかなか出発しないのでヤキモキしました。
出発したのは、22時40分。
船の中は予想以上に広く、プール、シネマハウスなどがありました。
今日は6月の水曜日、平日の夜。
バルセロナからメノルカ島行きの船旅のお客さんは、ほとんど居ませんでした。
ガラガラの客席の中、シートに座ると直ぐにDenは、くったりと寝てしまいました。
私とChaiは、座席で寝ようと頑張ったのですが、お尻がつらくなってきました。
しばらくして
「寝袋を広げちゃおう!」
とみんな床で寝ることにしました。カミーノで毎日違うアルベルゲのベッドで寝た経験が、どこでも寝られる特技となって身に付いていたのでした。
気が付いたら朝7時でした。
船のデッキから朝焼けを見ようと思っていたのですが、
遅かりし~。
メノルカ島の全貌が見えて来ました。 わあ!こんなに近くまで来てるわ。
再び、朝食のバナナを持ってデッキに出ました。
もう着いちゃったの?まだ眠~い。
わあ、『魔女の宅急便』のキキが住んでいそうな街並みね~!
思っていたよりも大きく、賑やかに栄えた島でした。
メノルカ島到着
ゴゴゴゴゴゴゴ~ッ
船は、メノルカ島の港に着岸しました。
右手、船から階段を降りると、すぐ下にバルがありました。
メノルカ島に着いたら、ホセに電話して迎えに来てもらう約束でした。
バルにあった、楽しいトイレマーク♫
外のテーブルに座り、カフェレチェとコーラをたのみました。
バルセロナで買った、ジェノベーゼピザを食べました。
苦手なヤギのチーズのニオイがしましたが、頑張って食べました。
うぐうぐ!みんなもっと食べてよ~。ああ、そしてホセに連絡しなくては!
困ったことに、私もピノも使える携帯電話を持っていませんでした。
公衆電話を使ってみたのですが、何度かけてもホセの電話につながりませんでした。
困ったわ~、なにか地元の番号を入れないと、ダメなのかしら?
違う公衆電話を使ってやってみたのですが、それもダメでした。
バルのマスターに聞こうと思ったのですが、とても忙しそうで、中の調理場で仕事をしていました。
う~ん、誰かに聞けないかな~。
港に、なかなか通行人が来ないのでした。
もおお、1時間も過ぎちゃったよ~。
あ、あそこ!親切そうな二人!
私たちはカップルに駆け寄り、ホセの電話番号のメモを見せました。そして、公衆電話のほうを指し、教えて欲しい!というゼスチャーをしました。
すると、お姉さんが
「オッケー!私のケータイでかけてみるわね。」
というようなこと言いながら、番号を押し始めました。
んん?つながったかな⁈
「オッラー!ホセ??」
相手の声が聞こえるとすぐに、お姉さんは私たちに電話を渡してくれました。
わあ!ホセ⁈ みんなでメノルカ島に来たよ!港で待ってるね!
「オオ!Den~!!」
ホセは、車で迎えに来てくれることになりました。
カップルの二人にお礼にと、公衆電話の時のコインを渡そうとしましたが
「いいよ、いいって!ヨカッタね!」
と言うと、ニコニコしながら行ってしまいました。
ムーチョ・グラシアス!
それから、30分ほどしてホセが来ました。
「こんにちわ!おまたせ~え!」
わはぁ! ホセ、久しぶり~!!
ホセは日本に来たことがあり、親日家で日本語も勉強していました。
ホセはカミーノ巡礼の時のアルベルゲで、私たちのために怖いおばちゃんと戦ってくれたのでした。
ホセの家・猫とゲームとバルコニー
メノルカの首都マホンの港から、アライオールへと向かいました。
車の窓から見た、お店のディスプレイにワクワクしました。
何屋さんか分かりやすいね!
ホセはカミーノで、素敵なパートナー、エンカルニと出会っていたのでした。
メノルカ島のシンボル像の前で、みんなの写真を撮りました。
ホセの家は、街の通りに面していました。
中に入ると長い廊下の先にキッチンがありました。
思いもよらぬ住人?がお出迎えをしてくれました。
かわいい二匹~。
ミュウミュウミュウ~♫
ハ~イ、お母さん来たよ~!
「ほれ、かあさん猫、チーズ食べるかい?」
「いっぱい食べるにゃ~ん!腹ぺこ 腹ぺこ~。」
「だって、オッパイあげてますのよ~。」
凛々しいお父さん猫が椅子の上に鎮座して、こちらを見ていました。
階段を上がると、2階にくつろぎのスペースがありました。
ホセの妹アンヘラと、甥っ子のリカルがゲームをしていました。
気が付けば、リカルとDenはパソコンのゲーム画面を見ながら、いつの間にかコミュニケーションをとっていました。
その後もリカル(7歳)は、Den(10歳)に
「おんぶしてあげる!」と最大の歓迎をしてくれました。
あら!言葉が通じなくても一緒に遊べるのね!! ゲーム繋がり??
私たちはこの部屋に荷物を置き、8日間のあいだ寝起きをさせてもらいました。
二階の部屋の奥に、バルコニーが見えました。
良く晴れたバルコニーから、あたりを眺めてみました。
メノルカ島の建物は、白い壁と赤いレンガの屋根が印象的!
Denの帽子もよく乾くね~!
ねえ、ピノはさ。世界一周したんでしょ。どの国が一番よかったの?
「そうだなぁ、メキシコ!
ご飯がうまくて、人が親切でさ~。Denもいつか行ってごらんよ。」
ピノはメノルカ島のあと、モロッコ行きを勧めてくれました。スペインのジブラルタル海峡から、フェリーで1時間足らずで行けるというのでした。
「モロッコに行ったら、砂漠でこうやって頭に布を巻くんだよ。」
ぎゃはは!かっこいい!
ホセの家のバルコニーで、ティジュリドウの吹き方を練習してみました。
「ずっと、音を鳴らし続けるためには、口で吐きながら鼻で吸うんだよ!」
ブオオォ~..ブオォ..
難しい~!
お昼ご飯は、たいていこのバルコニーで食べました。
カミーノとほぼ同じメニューでした。パンとハムと果物、チップス。
そして飲み物は、子どもはセブンアップ、大人はビール!
この、見晴らがよく日当たりが良いバルコニーは
居心地が最高!
メノルカ島のビーチでびっくり!
「さあ、ビーチに行くよ!」
ホセの号令で、みんな車に乗り込みました。
川と海の境目に、カモやガチョウがくつろいでいました。
暑くなってきたね!海日和~!!
波に向かって猛ダッシュ~!
「ピノさん、うめまーす!!」
「掘って!中に水が流れてる。手がつながるよ~。」
みんなが楽しそうに遊んでいるのを横目で見つつ、私は波打ち際を一人で歩いてみました。
水がきれい!裸足が気持ちいいわ!
ランララン♫ ランララ~ン♫
私は、テクテクと歩き続けました。
メノルカ島の海は、透明度が高いのでした。
これは、別の日に岩場から見下ろしたときの海。
メノルカ島の海ってブルーとグリーンに透き通ってるわ。ここって地中海なのよね。あ~、いい風が吹く!
私は沖のほうを見て、魚が跳ねないか、足元の波が膝ぐらいに溢れて来ないかを気にしながら、ウキウキと歩いていました。
しばらくの間、歩き続けました。まだまだ、波打ち際の稜線は続いていました。
ふと、砂浜のほうに目をやると…
えっ⁉
すぐに視線を戻しました。
みんな...
ハ・ダ・カ!
水着を着ている人がいませんでした。
ごく当たり前に地元の家族や老夫婦が、裸でからだの表と裏の甲羅干しをしているのでした。天気も良く、沢山の人々が寝転んでいました。
気が付けば
ハダカの群の中に私一人が水着…。
あひゃ~、水着を着ている私のほうが、恥ずかしくなってきた~。
さらに私は、手にはデジタルカメラをぶら下げていました。サンティアゴ巡礼で、旅のちょっとした瞬間をカメラに収めるのが癖のようになっていました。
ダメだわ!ここではカメラが、イケナイ物 のように思えてしまう…。
地元民のプライベートなくつろぎタイムを乱してはいけないと思いました。
しかししかし、その光景は
とても自然!なのでした。
全身に、特にふだん下着で隠れているお尻部分を日に当て、風通しを良くすることは、とても良い健康法かもしれないと思いました。
私が今ここで、裸になって泳ぎ寝転んだとしても、ここの人たちは何も気にしないのよね…。誰も知っている人もいないし、やってみようか…。
私は、うーん、うーんとあごに手を当て、考えながら歩きました。
ああ、やっぱり出来な~い!
そして、Uターンをして戻ることにしました。今度は速足でした。
ホセに報告!ホセに聞いてみなくちゃ!
もしかして、ここは
世界的にも有名なヌードビーチ
なのかもしれない、、。
皆のところへ戻ると、この辺りはビーチの入り口で観光客も多く、水着を付けている人がほとんどでした。
ホセ!みんな裸だったの!ここは有名なヌーディストビーチなの?
ホセは
「ワッハッハー!」と笑って言いました。
「こないだ、メノルカの銅像の前で写真を撮ったでしょう。あの通りなんだよ。」
「普通に、地元の人は水着なんか着ないんだ。」
そう話している間に、ホセの近所の女性が通りががり、駆け寄って来ました。
「ホセ~!カミーノ行ったんだって!! いつ帰って来たの?」
彼女のオッパイが、ブラブラと揺れていました。ホセも普通に談笑していました。
そして、私たちのほうに向かい
「いつもはボクらも、裸でビーチで過ごすんだ。昔から地元の人はそうなんだよ。今日は、みんながいるから驚かせてはいけないと思って、海水パンツをはいているんだよ。」と言いました。
へええ~!
私たちは、びっくり!しました。
メノルカ島の地元文化に触れたのでした。
ブへッ!砂食った。
途中、ホセとエンカルニは
「パエリヤを買いに行って来るよ!」と言ったまま二人で3時間近く、どこかへ行ってしまいました。
私たちは、腹ぺこの待ちぼうけでビーチで過ごしました。
まあ、ラブ♥ラブだからいいやね!
メノルカ島の海探索!
岩場の海へ、探索に出ました。
水が透き通っていて、遠くからでも海の底の岩が見えました。
今日は、海水浴ではありません。
ホセが、バケツとナイフを持ってきました。
岩の隙間に、カニ、貝、ヒトデ、etc.が出て来ました。
コンクリートの壁面に付いている、フジツボみたいな貝を取りました。
浅瀬にウニがいました。その場で割って食べてみました。
甘い~!
今日の収穫!
ホセの家に戻ると、今夜のディナー作りを始めました。
日本食を作ろうか!
肉じゃがとお好み焼きがいいんじゃない。
ホセのお兄さんのジョルディはコシーナ(料理人)でした。今日の海の収穫で、貝とジャガイモとチーズを重ねて焼いた一品を作ってくれました。私たちは、お好み焼きと肉じゃがを作り、日本の家庭料理を紹介しました。
メノルカ島の洞穴探検
メノルカ島は、地中海の西側バレアレス諸島にある、面積は屋久島と同じくらいの広さの島です。島中にはっきりと解明されていない洞窟や古代遺跡が豊富にある島でした。
今日は、それらを探索するピクニックに出かけました。
リカルとDenは、すっかり仲良しゲーム仲間でした。
メノルカの洞穴遺跡は、こっち!
ここにも矢印➡があるね!
海のまわりの岩場を、散策しました。
見て!左の岩壁に穴があるよ。
「うんしょ、こらしょ!」
リカル、がんばれ!
ヤッホー!
小さなロッククライマーたち!
「こっちにも洞穴があるよ~!」
オッケー、コケた~!待って~!
「中は、けっこう広いよ~!」
こっちの洞穴、あっちの洞穴と探索をしました。
洞穴は、海の近くに点在していました。
裸足で砂浜の散歩、気持ちいいね!
もっと、波うち際まで行ってみるぞ~!
あらら~、パンツまで濡れちゃって!着替えないのよ~。
メノルカ島の歴史を物語る砲台
メノルカ島には、自然で出来た洞穴や、古代の人が残した遺跡だけでなく、近代の建造物も多くありました。
駐車場に車を停め、歩き出しました。
ホセは言いました。
「200年前のメノルカ島は、イギリス領だったんだよ。もっと昔、メノルカは、スペイン、フランス、イタリア、イギリス…。各国に狙われたんだよ。その戦いの時に造られた大砲なんだ。」
メノルカ島は1713年にユトレヒト条約でイギリスに割譲されました。
1756年、フランスが上陸し一時フランス領となったのですが、7年戦争と呼ばれる戦いの末
1763年、イギリスが奪還しました。
アメリカの独立戦争が始まった時、スペインはメノルカ島奪還のチャンスと考え、フランスと共にアメリカを支援しました。
そして1783年、ベルサイユ条約でメノルカ島をスペインに取り戻すことになりました。
物々しい門構えがありました。
メノルカ島ラモーラ要塞は、18世紀に英国軍が築いたものでした。
塀の上端から、大砲の銃口がのぞいていました。
一年中過ごしやすい気候と透き通った海、古代遺跡もたくさんある観光資源いっぱいのメノルカ島、各国に狙われる訳よね。そして、その戦いの産物である大砲跡も、今では観光地のひとつとなっているのね~!
メノルカ島は、イビサ島、マヨルカ島と並んで、地中海の楽園と言われているのでした。
でも、素敵な人と出合ったなら、どこに居ても楽園だよね!
メノルカ島の白いビニベカ・ベル村
ホセとホセのお兄さんジョルディは、それぞれ車を出してくれ、白い村へ行くよ!と言いました。
ホセの家の近くや、町の景色も十分白い家だけど…。
そこは、ビニベカ・ベル村といいました。
車を停めて
さあ、探索に出発!
ほんとに真っ白だね!
細い道がいくつもあり、迷路のようでした。
毎年、塗り直しをしているので、この綺麗な白が保たれているということでした。
13世紀に建てられた、ゴシック様式の教会がありました。
海の青と建物の白が爽やか~!
心地良い散策でした。
メノルカ奇岩とモンテトロの丘
「さあ、車に乗って!うちのボート見せるよ。」
わあ!ボート持ってるんだ!海で釣りもできるね!
今日は、港に行くものと思っていました。ところが車は、陸地の中へ中へと行くのでした。
「ほら、これだよ!」
「乗るときは、海まで車で引いていくのさ。」
ああ!そういうことか~!
「これがアクセル、それがブレーキ。」
オッケー!海で運転してみたいな~。
車に乗り込んで、再び走り出しました。
「これ何に見える?」
ホセが言いました。
うーん、キノコ?
ブブ~ッ!
「左側の岩の輪郭をみてごらん。
インディアンの横顔 に見えるでしょう!?」
あ!ほんとだ。頭に頭巾をかぶっているようだね!
あら?水道の蛇口‼ アハハ!アイデア冴えてる~!
メノルカ島でもっとも高いモンテトロの丘は、高さ354mありました。
そのてっぺんに、イエスキリストの像がありました。
丘の展望台から見下ろすと、マオンの街、そしてメノルカ島の輪郭を見渡すことが出来ました。
13世紀に作られたモンテトロ 教会は、白い壁が青空に映えていました。
メノルカ一番のレストラン
「お腹すいたかい?」
ジョルディが、聞いてきました。
「メノルカ一のレストランがあるのだけど、お値段がちょっと張るんだ。どうするかい、行くかい?」
ホセが言いました。
ハイ!美味しいなら食べてみたいわ~!
レストランは、岬の端に建っていました。
皆で、パーティーのように大きなテーブルに付きました。
まずは、小さなイカのから揚げが出てきました。
レモンをかけて、うまいうまい!
次はムール貝のワイン、ニンニク、香草トマト蒸し。一緒に出て来たメノルカの丸パンをつけ、汁までワシャワシャと食べました。美味し過ぎて、もう一皿たのみました。
そして、海鮮パエリヤが出て来ました。お米はごく少なく、エビ、カニ、イカ、魚、ムール貝がゴロゴロと入っていました。大人は白ワイン、子どもはセブンアップ。
みんなでグラスを持って、乾杯!
「サル~!」
うっま~い!
デザートは、メレンゲのケーキが出て来ました。このパフォーマンスがすごい!
テーブルに来た時、ウェイターがケーキにオレンジリキュールを掛けて、火を点けました。
ボワッ‼🔥
うひゃっ!
ケーキが燃えました。
直ぐに火は消え、オレンジの香りが立つケーキをスプーンでひと口
パクリ!
Chaiが声を上げました。
わあ!これアイスクリームだよ!!
ホセとジョルディが、ニヤニヤしながら見ていました。
「ウヒヒ!びっくりしただろ!」と言いたげでした。
ああ、まんぷく満足しあわせ~!
私たちは、お腹がパンパンに膨れ上がりました。
全て食べ終わり、支払いの段になりました。
ホセは
「3人で50ユーロだけ、出してくれるかい?」と言いました。
もちろん!
もっと費用が掛かったはずですが、あとはご馳走してくれたのでした。
海辺を散歩して、満腹をすこし散らしました。
秘伝!ロブスタースープ(カルデレタ・デ・ランゴスタ)の作り方
なんと今日は、昨日の最高に美味しかったレストランのシェフが、ホセの家に来ました。
そういえば昨日の会計の時、何やら厨房に声を掛けて、交渉しているようなやり取りがありました。
コシーナ(料理人)のジョニーは、大きなバッグを持って来ました。
ホセの家のキッチンで、ロブスターのスープ(カルデレタ・デ・ランゴスタ)を作ってくれるそうです。
1ロブスター! 2ロブスター !! 3ロブスター!!!
実はピノは、昨日メノルカ島を離れる予定でしたが、ジョニーが今日、ロブスタースープを作りに来ると聞いて、出発を延期したのでした。
「本場のロブスタースープの作り方、見たいっす!」
勢いよく暴れる巨大ロブスターは、新鮮そのもの!
ロブスター、元気が良くて掴むの怖~い!
ジョニーは、慣れた手さばきでザクザク、サッサと切り分け、大鍋に放り込みました。
大きなお鍋に、ロブスターの身がぎっしりと盛られました。
うひゃっ、まだ動いてる!
ロブスターの腹わたや卵などは、別の深鍋に入れました。
そこに水、パセリ、松の実、バケットパン、トマトペースト、オリーブオイル、塩、コショウ、ワイン、を入れ、火にかけました。(ピノ曰く、ジョニーは、何か特別な手作りソースをペットボトルに持って来ていて、入れたそうです。お店の秘密のタレかもしれません!)
全体に煮えたところで、ハンドミキサーをかけ、スープを滑らかにしました。
これで、スープは出来上がり!
さっきのぶつ切りロブスターの大鍋に、スープを注ぎ入れました。
グツグツ煮立てて
出来上がり~!
お皿に盛り分けてくれる時の、ワクワク感!
「いっぱいあるよ!お代わりしてくれ~!」
いっただきま~す!
ロブスターのボリューム満点!
なんて、美味しいんだろう!!!
ロブスターの身と殻から出たスープと、具材からのうま味が満載!
ムイ・ビエーン!
後にも先にも、こんな贅沢で美味しいロブスターのスープ(カルデレタ・デ・ランゴスタ)に出会うことはありませんでした~!
鍋は見ての通りカラッポ!
猫もこの味は放っておけません!お父さん猫が、なべ掃除に来ました。
メノルカ島で寿司パーティー
私たちは、ホセ一家に大変お世話になりました。
ねえピノ、お礼に江戸前寿司を作ろうと思うのだけど、ピノは魚さばけるかな?
ピノは、日本でプロの料理人でした。
「いいっすね!出来るっすよ。車出してもらって魚市場に行ってもらいましょ~。いいネタを仕入れないとね。」
ホセにお願いして、私たちは魚市場へ車で連れて行ってもらいました。
ピノは、カサゴやイカの鮮度を入念に調べました。匂いを嗅ぎ、目の色をみて、エラをめくっていました。そして、マグロは赤身が塊りで売っていました。塊り二つをお願いすると34ユーロでした。30ユーロにおまけしてくれたけれど、日本円にして4000円ほどでした。
やっぱりマグロは高いのね。日本と同じか、もっとするかもね~。
カサゴちゃん、お寿司になってね!
ホセは以前、日本に旅行で来たことがあり、それで日本文化、日本食をよく知っていました。やはり寿司は大好物!でした。
それどころかホセは、炊飯器やすまきなどの道具を買い揃え、持っていました。
「時々、日本食を作っているんだ。のりもあるよ!」とあれこれ準備してくれました。
まずはシャリ!
ご飯を炊きました。
キッチンでピノが次から次へと魚をさばき、江戸前寿司のネタをきれいに切り揃えてくれました。
Chaiが酢飯を作ってくれました。
ホセとエンカルニが、すし飯を握り始めました。
おお!なかなかいい手つきですね!
一人一本ずつ、のり巻き体験!
ChaiとDenも日本代表!
「のり巻きが、つぶれませんように~!」
出来たっ!!
ジャ~ン!
ジャジャジャーン!!!
寿司ディナーは大成功!
まだまだ、メノルカ島ライフは続きます。
次回は、メノルカ島最大の『馬追い祭り』を紹介しますね!