サンティアゴ巡礼が教えてくれた学校では教わらないこと

モロッコ子連れ旅 / サソリ刺され事件・サハラ砂漠ラクダツアー

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629サハラ砂漠ラクダトレッキング 2ラクダから手を伸ばす
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「学校に行けないなら、スペインをひたすら歩く旅に出てみない?」と15歳中三次女と10歳の小5弟を連れ、サンティアゴ巡礼(カミーノ)スペインの旅へ行くことにしました。私は英語が苦手、もちろんスペイン語も話せません。子どもを二人を連れ海外の巡礼路を歩くなんて…、無謀とも言える巨大なチャレンジでしたが、何とか現状の生活の流れを変えたい!と意気揚々に出発したのでした。ところが初日にガイドブックを失くし、歩き出し2日目にはスマートフォンが使えなくなるという…、度重るアクシデントに見舞われ、早々にガックリと肩を落としました。けれど後から考えると、3人はカミーノの全てを自分たちの目で見て感じ、最大限にカンを働かせ、世界中の巡礼者と身振り手振りで見聞きし情報を得ながら進みました。スマホの画面を見つめる時間など全くありませんでした。ただひたすら、中世の巡礼者のように黄色い矢印➡だけを頼りにして、歩いた距離は930km、かかった日数は60日間でした。
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サハラ砂漠出発前の不安

 

あ~ん、砂漠ツアーのミニバスは本当に来るかしら…。

Kumi3

629 マラケシュ ゲストハウス前 12

朝の6時半、私たちはホステルの前で待っていました。

 

思えば昨日….。

マラケシュのジャマエルフナ広場の近くの旅行会社で、サハラ砂漠・ラクダトレッキングツアーを申し込みました。その時、ツアー代金を950dhから850dhに値切り、気を良くした私は、3人分全額を支払ってきました。

その後、ジャマエルフナ広場のバザールへと足早に向かい、ヘビ使いやヘナタトゥー屋に寄り、たくさんの屋台をのぞきながら、エキサイティングし、クタクタになってホステルへと戻ったのでした。

ふと思い起こせば、旅行会社に代金を支払った時、その手続きはあまりに簡単でした。

私たち3人の名前を書き、ホステルの名前を言っただけでした。

チケット領収書も発行されませんでした。

受付のお兄さんは、お金を受け取ると

「オッケー、では明日の朝 6:45 に迎えに行くよ!じゃあね、バイバイ~!」

それだけでした。

後から考えると、支払いを半分だけにして迎えに来たら残りの半分を支払うとか、何か用心をしておくべきでした。

何しろ昨日は、朝からタクシーのおやじにラクダパーク高級レストランに連れていかれ、思わぬ散財をしていたのでした。何をどこまで信用できるのやら….。

あ、来たよっ~!

Den

629 マラケシュ ゲストハウス前 白いバン

なんと、6:45 ピッタリ!

ミニバスは現れました。

私の、不安でささくれていた心は

疑ったりしてごめんなさ~い!時間厳守で、好感度バツグン!

Kumi3

ひとまず、安心することが出来ました。

私たちはミニバスに乗り込み、座席に落ち着きました。

 

ところがまた、心中を乱される出来事が起きました。

ねえママ、あの人たち、いまツアー代金を払ってるよ。それが 550dh だって!

Chai

見ると、オーストラリアから来たカップルと他 4、5人は、ツアーの参加費を車に乗る際に支払っていました。

見ると、それは確かに、一人 550dh(¥4,950) でした。

私たちは、850dh(¥7,650)支払ったというのに….。

ムッキー‼定価どうなってるの??私、値切り方が甘かったんだわ!!

Kumi3

三人で計算すると、随分な額をボラれていたことに気が付きました。

私たちは、このモロッコで

お人よしで世間知らずのジャパニーズ!

でした。

これからは、カモからになるぐらい、もう少ししたたかにいかないとダメね‼

Kumi3

悔しいので、このことは見なかったことにしようと心に決めました。

ミニバンは2台に分かれ、総勢 20人のツアー参加者でした。

西洋人がほとんどでしたが、もう一台のミニバスに、東洋人の女性が一人、乗っているのが見えました。

 

モロッコミニバス車窓の旅

 

ミニバスは、出発しました。

629モロッコ ミニバン出発 マラケシュ風景

マラケシュの街を通り抜けました。

629 サハラ砂漠 モロッコ草原 車窓

わりと早く、建物が無くなっていきました。

 

629 サハラ砂漠 サボテン 車窓

サボテンが、あちらこちらに生えていました。

 

629 サハラ砂漠 休憩道 車

途中、見晴らしのいい場所に停まり休憩タイムを取りました。

629モロッコ 切り立った山並み 風景

見渡せば、ダイナミックな峡谷が連なっていました。

道は、結構な曲がりくねりがありました。

629モロッコ サハラ砂漠途中見晴らしカフェ 2

Denは、すっかり車に酔ってしまいました。

 

 

化石売りおじさん

 

 

629モロッコ 台山 車窓

乾いた台地のようなハゲ山を、いくつも通り過ぎました。

 

629モロッコ 台山 車窓 近く

近付いていくと、麓に小さな集落が見えてきました。

629モロッコ 台山前123

ね~、いつ着くの~?

Den

今日は一日中、車で移動だってよ。

Kumi3

車に弱いDenは、ハ~ッとため息をつきました。

 

629モロッコ サハラ砂漠途中お昼カフェ 2

ランチタイムに、カフェレストランへ案内されました。

629モロッコ 砂漠行き途中 カフェコーラパン

私たちは、ボラれた金額を考えると、節約気分になっていました。モロッコDh(ディルハム)の所持金を減らしたくないのでした。コーラだけをたのみ、持ってきたパンとオレンジで、昼食を済ますことにしました。

まわりを歩いてみました。

629モロッコ 砂漠行き途中 布のお店

鮮やかな色の布を売るお店や、屋台がいくつか見えました。

布を広げ、クリスタル化石を売っているおじさんがいました。

私たちが通ると、おじさんはすごい勢いで声を上げました。

「サンヨーチュ!サンヨーチュ!」

アラビア語?、何言ってるのか分からないよ!

Den

アンモナイトの化石があるのね。それと…、これ何?カブトガニかしら?

Kumi3

おじさんは、訴えるように私たちに向けて「さんよーちゅ!」と叫ぶのでした。

さんようちゅ…?、あっ、三葉虫って言ってるんだよ!

Chai

確かに、よく見るとわら草履をひっくり返したような化石は、三葉虫でした。

アハハッ、アハハハハ~!

私はお腹の皮がよじれるほど笑ってしまいました。

「三葉虫」なんて言葉を聞くのも何十年ぶりでした。またその物珍しい言葉をサハラ砂漠の田舎の果てで、モロッコ人のおじさんの口から聞くことが、あまりに意外過ぎて、ツボにハマってしまったのでした。

推測すると、どうも以前に来た日本人のお客さんが、おじさんに化石の名前を教えたようでした。

それでおじさんは、日本人ぽい人を見ると、ビジネスチャンス到来!とばかりに

「さんよーちゅ!」を連呼をするのでした。

あんまり大笑いして悪いので、小さめのクリスタルを一つ買いました。

さすがに三葉虫の化石は重いし、飾るにしてもパッとしないので、やめておきました….。

 

ヘナの値段の謎

 

629モロッコ 土建物町 手前緑化

枯れた土地に、緑と建物が寄り集まっているのが見えて来ました。

 

629モロッコ 土建物 モスク

それらの建物は、木や柱は使われておらず、日干し煉瓦だけで出来ていました。

 

629モロッコ 土建物壁 12

トイレ休憩の度に、身体を伸ばしました。

 

629モロッコ 見下ろす 土建物都会

今度は、川が流れる大きな街に入りました。

 

629モロッコ バン休暇 建物 棕櫚

ミニバスは、ドライブインらしきところに入りました。

雑貨屋さんがありました。昨日のジャマエルフナ広場でやってもらったヘナタトゥーの粉が、箱に入って売っていました。

627マラケシュ ヘナ モロッコ手首3途中

(昨日やってもらったヘナタトゥー。2週間で消える。)

それは、たばこ2箱を合わせたぐらいの大きさでした。値段が付いていないので、お店のおじさんに聞くと

「一箱、100dh(900円)だよ。」と言いました。

これは、ツアー代金の時のように、きっと…、

かなり割り増し価格になっているに違いない!と思い、丁々発止の値段交渉の末、3箱買うことにして、一箱 60dh(540円)まで、値下げしてもらいました。

やった~!いい買い物になった~‼

Kumi3

629モロッコ ヘナ売りじいさん 12

おじさんも苦笑いで(いや嬉しそうな顔かも…)

「仕方ないなぁ~。あんたには負けたよ!」

一緒に写真を撮りました。

 

さらにミニバスは、モロッコ奥地へと走りました。

629モロッコ ヒビ山

ダイナミックな岩山が見えて来ました。

 

629モロッコ 砂漠行き途中 山川のある風景

少しづつ、緑豊かな景色になって来ました。

 

629モロッコ 道沿いホテル

岩山の下にホテルがありました。今日はここに泊まるということでした。

ホテルの周りを歩くと、雑貨屋さんがありました。

そこにも全く同じ箱のヘナタトゥーの粉が、売っていました。その店は、品物の全てに値札が貼ってありました。

ママ、これ見ちゃダメッ!

Chai

ん?それ、どういうこと?

あっ!ひと箱10dhって書いてあるじゃないっ‼

Kumi3

ガックリ….。

さっきの値段交渉で勝ち誇った気分粉々に砕け散ったのでした。

もともと一箱10dh(90円)のものを100dhといわれ、それを60dhに値切ってウハウハしていた私でした。しかも、値切るために3箱も買って180dh(1620円)も支払っていたのでした。

んが~、悔しいっ!この店で買ったら面倒な値段交渉も無しで、あの店で払った金額で18箱も買えたんだわ‼

Kumi3

Chaiも、お気の毒様~という顔をして、私の肩を抱えてお店を出ました。

 

モロッコのホテル

 

ミニバスのドライブは、トータル11時間走り続けました。

629モロッコ 道沿いホテル 入り口12

やっと今日のホテルに着きました。

629モロッコ 砂漠行き途中 1日目ホテルの玄関タイル

エントランスのタイル使いがモロッコ調~。

ホテルの裏には、川が流れていました。

629モロッコ ホテル窓から 2

車に酔ったDenは、しばらく外を眺めていました。

夕食は20時からでした。

629モロッコ ホテルディナー大皿

長いテーブルをツアーのみんなで囲みました。

 

629モロッコ 砂漠行き途中 1日目夕食 スープ

まずは、チキンスープ。

 

629モロッコ 砂漠行き途中 1日目夕食 ナスクスクス

ナスとズッキーニのクスクス。

 

629モロッコ 砂漠行き途中 1日目夕食 スイカ

そして、スイカでした。(フォークの立て方がダイナミック!)

 

629モロッコ ホテルベッドから 2

部屋は室内にシャワーがあり、お湯が潤沢に出ました。シャワーを浴びて、手洗いで洗濯をして、部屋の窓際に干しました。

やった~!嬉しいな!

Den

カミーノのアルベルゲの大人数共同部屋の2段ベッドに慣れていた私たちは、トイレのある個室は嬉し過ぎるほどの大満足でした。

寝る前に、ホテルの屋上に出てみました。

わあ~、星がいっぱい!

もう一台のミニバスに乗っていた、東洋人のおねえさんも来ていました。

こんばんわ!

Kumi3

声を掛けてみると、日本人でした。

「こんばんわ!星がきれいですね‼」

彼女はSaki、花に興味があり、モロッコやヨーロッパを何カ月も旅をしていました。

Sakiは、ひとりで自由に旅してるんだって!かっこいいね!

Chai

ChaiとDenは、Sakiにすっかり打ち解けて、翌日のドライブの時、休憩の度に

ねえねえ、Saki~!

Den

と声を掛けるようでした。

ホテルの部屋に戻り、しっかりと睡眠をとりました。

朝、6時半に起きました。

629モロッコ 砂漠行き途中 1日目朝食629モロッコ ホテル朝食 13

朝食は、パンケーキとジャム、オレンジジュースと紅茶、コーヒーでした。

朝に温かいお茶が飲めるって、嬉しいよね!

Chai

再び、カミーノの巡礼の日々を思い出し、そんな気持ちになるのでした。

 

モロッコ絨毯の展示販売

 

サハラ砂漠ツアー2日目もドライブでした。

629モロッコ 道沿いホテル下川

川沿いのホテルを後にしました。

629モロッコ 原っぱ 荒地

私たちが乗ったミニバスは、昨日と同様に乾いた大地を走り続けました。

 

629モロッコ 砂漠行き途中 川のある風景

少しづつ建物が増えてきました。

ミニバスは停まり、ドライバーが言いました。

629モロッコ 砂漠行き途中 町道路

「少し散策するよ~。」と私たちを引率して歩き出しました。

 

629モロッコ 田舎風景 シラサギ

すぐに田舎の風景になりました。白いサギたちが、たむろしていました。

 

629モロッコ 砂漠行き途中 田園探索後ろ姿

私たちは、ドライバーの後を一列に続きました。

629モロッコ 砂漠行き途中 田園おばさん二人

わあ、重い荷物を人力で運んでる~!

お疲れ様~。

 

629モロッコ 田舎風景

きっと、何百年も変わらない風景だね~。

 

629モロッコ 砂漠行き途中 田園ロバとおばさん

働き者のロバ君。後ろの女性の民族衣装も気になりました。そして、女の人ばかり働いているのも気になりました。

629モロッコ 砂漠行き途中 探索バッタ草飾り

途中、ドライバーが草を編んでバッタを作って見せてくれました。

 

629モロッコ 砂漠行き途中 土作り建物

しばらく行くと畑はなくなり、土造りの建物群の中へと入っていきました。

 

629モロッコ 絨毯売り場へ行く 建物 塔

モスクが見えて来ました。

629モロッコ メディナ絨毯ハウス入り口行き

日干し煉瓦の街並みを、少しづつ登りながら歩いて行きました。

629モロッコ 絨毯売り場へ行く道

トンネルを抜けていきます。

 

629モロッコ 絨毯売り 絨毯売り入口

この奥に見えるドアに、全員が案内されました。

 

629モロッコ 絨毯売りハウス入り口

中に入り、薄暗い廊下を抜けました。

ほどなく、パッと明るくなりました。

629モロッコ 絨毯売り室内

わあ、部屋じゅう絨毯だ~!

Chai

 

629モロッコ 絨毯売り おばちゃん

全て、手染め、手織りの絨毯でした。

羊の毛から紡いで、機織り機械にかけるまでの工程を説明してくれました。

629モロッコ 絨毯売り 羊毛くしですく

羊毛を、大きな櫛ですき取る体験をさせてくれました。

 

629サハラ砂漠ラクダトレッキング 絨毯がら

絨毯の鮮やかな色の原料は、全て自然の植物由来のものでした。サボテン、ヘナ、アルファルファ、インディゴを使っているということでした。

629モロッコ 絨毯売りハウスミントティー

絨毯小屋のおじさんから、みんなに甘いミントティーが配られました。

おいしい~!

Den

そして…、ここからが長いのでした。

絨毯小屋のおじさんは

「これは、私の妻が3か月かけて織ったじゅうたんです。」

へええ~!

「これは、わたしのお母さんが5ヵ月かけて織りました!」

ほおお~!

「これは、私の姉が織った絨毯です。」

「これは私の妹が、、、。」

「これは、私のおばが、、、。」

「これは、私の姪が、、、。」

629モロッコ 絨毯売り 羊毛

いったい何人の親戚がいるのかしら?

Kumi3

始めは、みんな乗り出して聞いていたのですが、だんだん部屋の雰囲気が、煮詰まって来ました。

いつまで続くのかな~。はやく砂漠に行きたいよ~。

Den

おじさんの絨毯セールスは、延々と続くのでした。確かに素晴らしい工芸品なのだけど….。

誰かが買うまで、この小屋から出してもらえないのかも….。

Chai

オーストラリアから来た新婚旅行カップルの女性が、買おうかどうか悩んでいる様子が見えました。

おお、いいぞ!)みんな内心で思いました。

そして遂に!

「私、それ買うわ!」

おじさんの妻が織ったとかいう絨毯を買ってくれました。2ℓのペットボトルぐらいの大きさにクルクルと畳まれました。そのお姉さんが、代金(1万5千円ぐらい)を支払っている姿を見て、おおかたの人が、フ~ッ!と安堵の息を吐きました。

ここを出られる~!

早く砂漠へ行きた~い!

629モロッコ 絨毯売り123

絨毯小屋を出る前にサボテン小屋のお兄さんと記念写真!

再びミニバスに乗り込み、サハラ砂漠を目指し走り出しました。

 

 

サハラ砂漠手前のガタガタ道

 

二日目のドライブも、絨毯小屋に寄ったとはいえ、朝8時から夕方6時まで続きました。

629サハラ砂漠ラクダトレッキング バンの中2

ミニバスの中で長時間過ごすのは、お尻が痛くて窮屈でした。

629 サハラ砂漠 子連れ旅 車窓草荒野

乾いた土地が広がってきました。

 

629 サハラ砂漠 子連れ旅 車窓荒野

おお!砂漠が近い近い!

ミニバスは、一本道をラストスパートのように走り抜けました。それはサハラ砂漠手前の最後の難所という感じでした。

石がゴロゴロと転がっているガタガタ道で、どこかに掴まって口を閉じていないと

ワワッ、アオッ、オホ、オオッ!と思わず声が出てしまうほどでした。さらに窓からは砂ぼこりが飛び込んできました。その道は40分ほど続きました。

 

そうしてやっと、このツアーの最大のクライマックス、ラクダに乗って砂漠をトレッキング~!のスタート地点まで来ました。

夕方の7時でした。太陽が傾いているとはいえ、まだかなり暑いのでした。砂漠は朝晩が冷えるというので、長そで、長ズボンで来た人々も、モロッコの日中の暑さに耐えきれず、途中からタンクトップや Tシャツ、半ズボンになっていました。(けれど、どんなに暑くても長ズボンが良かったのです…。)

 

ラクダトレッキング準備

 

629モロッコ サハラ砂漠入り口ホテル

大きな建物が見えて来ました。元ホテルだったようです。その横にミニバスは停車しました。

元ホテルの中でカードを渡され、名前や住所、パスポートナンバーなどを記入しました。

外に出て周囲を眺めてみると

629サハラ砂漠ラクダトレッキング ラクダ休憩 一頭立ち

わあ、ラクダが見えた~!

Chai


 

そしてここからは、アブドラおじさんが私たちを案内してくれることになりました。

おとといの散財させられたタクシーのおじさんも、アブドラという名前でした。

ちょっと、アブドラと聞くとギョッ!としちゃうわ~。

Kumi3

 

629サハラ砂漠ラクダトレッキング アラブおじさんと2

「やあ、どこから来たんだい?」と砂漠のアブドラおじさん。

ジャパン!

Den

あら、こちらのアブドラおじさんは親切そう!

また、

他のおじさんたちも、面倒見が良いのでした。

「あれ、お母さん、帽子ないのかい?」

ちょっとコワモテおじさんが、ストールを私の頭に巻いてくれました。

629サハラ砂漠ラクダトレッキング 頭布巻きおじさん3

「砂漠の民のやり方をしてあげよう!」

 

629サハラ砂漠ラクダトレッキング 頭布巻き3

うひゃひゃ、ちょっとキツイわ~!

Kumi3

 

629サハラ砂漠ラクダトレッキング 出発前123

お母さん、いい感じ~!

やっとラクダにたどり着いた~!人数分が用意してあるね。

Chai

629サハラ砂漠ラクダトレッキング 毛布もらって出発1

毛布を渡されました。それは、お尻に敷くためのものでした。

629サハラ砂漠ラクダトレッキング 出発1

一人ひとり、ラクダに案内されました。

 

サハラ砂漠ラクダトレッキング

 

「みなさ~ん、行きますよ~!」

とアブドラおじさん。

629サハラ砂漠ラクダトレッキング 出発 23

オッケー!

Den

 

629サハラ砂漠ラクダトレッキング ホテル出発

元ホテルの建物をあとにしました。

 

629サハラ砂漠ラクダトレッキング 左後ろから 2

案内役のおじさんが、ラクダの隊列の先頭を歩きました。

 

629サハラ砂漠ラクダトレッキング 隊列後発1c

わあ~!ここはアフリカ大陸!モロッコ!サハラ砂漠なんだ!!

Kumi3

からだ中の血液が、沸騰するようにエキサイティングしました。

629サハラ砂漠ラクダトレッキング 夕焼け白い強い光

太陽ピッカ~ン‼

 

629サハラ砂漠ラクダトレッキング 2ラクダから手を伸ばす

砂煙にタッチ!

 

629サハラ砂漠ラクダトレッキング 夕焼け白い強い光 後発隊

二つの隊列の一方に、ChaiとSakiがいました。

 

629サハラ砂漠ラクダトレッキング 丘登る 青いおじさん後

砂山のアップダウンもひんぱんにありました。

 

629サハラ砂漠ラクダトレッキング 右手に大きな太陽

見渡す限り、砂、砂、砂の海~。

629 サハラ砂漠ラクダトレッキング 左から隊列

ラクダは、ぽっこりぽっくらと大きく揺れました。

 

629サハラ砂漠ラクダトレッキング ラクダシルエット

日が落ちて来て、影が切り絵のように映りました。

 

629 サハラ砂漠ラクダトレッキング 右夕焼けバック

地球も惑星なんだって感じるね‼

Chai

629 サハラ砂漠ラクダトレッキング 右夕焼けバックシルエット

太陽が沈むと、いっきに暗くなって来ました。

 

629 サハラ砂漠ラクダトレッキング 夕焼けバック

1時間半のラクダトレッキングが、終わろうとしていました。

 

 

地球に太陽が沈む

 

アブドラおじさんが

「着いたよ~!」

629 サハラ砂漠 ラクダ降りる1

ラクダは、静かに足を下り曲げて地べたに座りました。

 

629 サハラ砂漠 ラクダ顔アップ

プハ!このぐらい、おちゃのこさいさい~!

余裕のラクダ君でした。

 

ラクダから降りてすぐに、私たちが泊まるテントが見えました。

629 サハラ砂漠 テントラクダ 1c

トイレやキッチンの設備も付いていました。テントに荷物を置きました。

案外、過ごしやすそうね!

Kumi3

宿泊テントは、大きな砂山のふもとにありました。砂山を見上げると、その稜線に今にも太陽が沈みかかっているのが見えました。

629 サハラ砂漠 砂山登る1

日が沈む前に、絶対に砂山のてっぺんまで登るんだ!

Chai

わっせ、わっせ!

629 サハラ砂漠 砂山登り2-1

よいしょっ、よいしょっ!

四つん這いになって、懸命に手足を動かしているのですが、手を付いたそばからずり落ちてしまい、思ったように進めないのでした。すぐ上に見える砂山のてっぺんが、なんとも遠いのでした。

ハアハア..なかなか頂上にたどり着けない!もう、上を見ないわ。ひたすら手足を動かしていけば、いつかたどり付く!

Kumi3

そうまで思うほど砂山の斜面は、さながらアリ地獄を思い起こさせました。

629 サハラ砂漠 砂山登り2-2

うひゃあ、疲れた~!

Den

Denは途中で休み、呼吸を整えていました。

よいしょ、よいしょ!

629 サハラ砂漠 砂山夕焼けのぞく1

うわっ!てっぺん着いた!

Chai

およそ、15分ぐらい、バタ足クロールで砂山を登り切りました。

629 サハラ砂漠 砂山から見下ろしたテント

振り返ると、遥か下にテントの群れが見えました。

629 サハラ砂漠 砂山てっぺん

サハラ砂漠の砂山のてっぺん!

 

629 サハラ砂漠 砂山てっぺん1

砂漠の山の稜線に立つと、爽やかな風が吹いていました。バランスを崩すと転げ落ちそうでした。

629 サハラ砂漠 砂山てっぺん12629 サハラ砂漠 砂山てっぺん3c

私たちを追うように、DenとSakiがてっぺんにたどり着きました。

629 サハラ砂漠 砂山稜線 夕焼け

なんとか、夕焼けに間に合いました!

地球という惑星に太陽が沈むんだ‼

629 サハラ砂漠 砂山てっぺん3

うわああぁ~!!

Kumi3

思わす叫んでしまうほど、感動していました。

Chaiも同じように声を上げていました。

 

 

砂漠で何かが刺した!

 

砂山の下りは、滑り台を滑るようにスムーズでした。それは登りの苦労をあざ笑うかのようでした。

 

629 サハラ砂漠 砂山下り2-sワイド

ズザザザーッ、速い速い!

 

629 サハラ砂漠 砂山ボード2

その滑り感が面白くて、Denは板を見つけ、砂ボードサーフィンに興じていました。

 

629 サハラ砂漠 テントロウソク

キッチンテントのほうへ行ってみました。砂の上にイスとテーブルがあり、布の屋根が付いているオープンスペースなカフェでした。

アブドラおじさんが、ミントティーを淹れてくれました。

ひと息つくと、私は砂の斜面にもどり、一人でゴロンと横になりました。

少しづつ、星が現れて来ました。

暑くもなく寒くもなく、砂山登りで疲れた体に心地よい風が、オデコの前髪を吹くようでした。

目を1分ぐらい閉じてパッと開くと、星の数が増えていました。

また目を閉じる…、目を開ける。

星が増える….。

それがとても素敵で面白くて、しばらく寝っ転がったまま、サハラ砂漠の空気を身体全体で感じていました。

気が付くと、10分ぐらいの間、ウトウトしていました。

ハッと気付くと、9時過ぎになっていました。

キッチンテントのほうで、カチャカチャと夕飯支度の音がしていました。

行ってみると、ChaiとDenが、Sakiたちと一緒に食器を運ぶ手伝いをしていました。

あ、ママ!寝てたでしょ。疲れたのね。

Chai

ね~!手伝うわ。

Kumi3

とフォークを受け取り、一緒に並べ始めた

その時…、

痛いっ!

Chai

見ると、左足のひざ下の外側を押さえ、顔をしかめていました。

痛いっ、痛い痛いっ‼

Chai

Chaiは立っていられず、キッチンテントを出て、砂地に座り込みました。

629 サハラ砂漠 砂山下り1

ううっ!左のひざ下がチクッとしたあと、痛みが太ももまで来たっ!

Chai

ええっ⁉足がつったとか?虫??

Kumi3

尋常じゃないChaiの様子に、走ってアブドラおじさんを呼びに行きました。

おじさんは、様子を見に来ました。

ううう、チクッと何かに刺されたみたいです。すごく痛い。痛いのが太ももまで広がってきた….。

Chai

おじさん!、虫ですか?ハチとかアブとか?トカゲ?ヘビ?いったい何ですか?

Kumi3

私は、ビーやらスネークやらの英単語を並べました。

629 サハラ砂漠 A 車

おじさんは、いったんテントのほうへ戻り、何かを持ってきました。

それは、電気コードキャンプ用コンロのガスでした。

おじさんは、電気コードをヒモ代わりにして、Chaiの痛む部位の上をきつく縛りました。

それから、コンロのガススプレーのように、痛みの部位に吹きかけました。

プシューッ!シューッ!

コンロから出て来た超冷気が、Chaiの傷を凍らすようでした。

みるみる傷まわりが、赤くヤケドになっていくようでした。

ううっ、痛たたっ!

Chai

Chaiは、どれほど痛かったのでしょう。歯を食いしばって耐えていました。

ううっ、何が起きたのですか…?

Chai

蚊の鳴くような声でChai自身でも聞きました。

アブドラおじさんは、穏やかな顔をして何も答えませんでした。それからビニールを持って来て、淡々とChaiの足に巻き付けました。

そして「痛みがひどかったら病院ヘいこう。」と言っているようでした。

う~ん、かなり痛そうだけど….、ここからラクダに揺られて砂漠を出るなんてChaiは耐えられるだろうか….。

Kumi3

とにかく、Chaiをキッチンテントのイスに座らせました。

 

大丈夫 /ピッパリョ~ン!

 

Chaiは私に寄りかかり、痛みに顔をしかめ、時々

ううっ…、だ、だいじょうぶ…。痛たた…。

Chai

と、うわ言 のように言うのでした。額には、冷や汗をかいていました。

状況をみてとったSakiが来てくれて、流暢な英語でアブドラおじさんにChaiの様子を伝え、おじさんの言葉を私たちに伝えてくれました。私は、子どもの一大事なのに、英語がろくに話せず、自分の情けなさに泣きたくなりました。

アブドラおじさんが言うには、四輪バギーを呼んで、病院へ行く手配をしたという事でした。

Sakiは言いました。

「ラクダで来た砂漠の1時間半は、バギーなら20分で行けるって。」

ええっ!でも砂山のアップダウンは、Chaiに辛くないかしら?

Kumi3

Sakiは「もうすぐ、バギーが着くって。医者に連れて行く手はずになっているって。」と言いました。

そうか…、医者に行くレベルのことが起きているのか….。

Kumi3

私は、気をしっかりと持ってChai を支えなければ…、と覚悟しました。

時間は、夜の10時過ぎでした。

629 サハラ砂漠 砂地照明

ブインッブインッ、ボッボボッ~…

四輪バギーのエンジンの音が響いてきました。キッチンテントの近くでアイドリングを続けていました。

アブドラおじさんは、Chai をよいしょと横に抱きかかえ、バギーのほうまで歩き出しました。私は、パスポート貴重品長いストールを持って追いかけました。

Chaiは、そんな痛さと不安で辛い時だというのに、アブドラおじさんにこんなことを聞いていました。

う~んイテテ….。おじさん、「ダイジョウブ」ってモロッコで何て言うの?

Chai

おじさんが教えてくれた言葉は

「ピッパリョ~ン!」

と聞こえました。

私はなんだか、腹立たしく悲しい気持ちになりました。

なんで、こんな一大事に、そんなふざけた響きの言葉なんだっ!

Kumi3

いつもなら、ゲラゲラ笑うだろうに…。

四輪バギーは、オフロードバイクタイヤが4つ付いているものでした。

シートは二人乗りでした

ドライバーの後ろにChaiが乗り、Chaiを挟むようにして私がその後ろに座り込みました。二人乗りのシートに私のお尻がはみ出す感じでしたが、Chaiだけを、見知らぬモロッコの病院へ行かせる訳にはいかないのでした。

私は、ドライバーChai3人の胴を、持ってきた長いストールで巻いてギュッと縛りました。

Chaiは呼吸も荒くなり、フッフッフ~...と痛みに耐えていました。

それでも、アブドラおじさんに向かって

ハアハア...ピッパリョ~ン!

Chai

おじさんも「ピッパリョ~ン!」

ああ、Chai….。

Kumi3

629 サハラ砂漠 宵闇 砂漠山シルエット

ブオン、ブオ~ンッ!

 

サハラ砂漠に弟置き去り

 

四輪バギーがいざ出発しようとした時

待って~!Denも乗せて~‼

Den

Denが裸足で駆けて来ました。

あっ、Den…!乗れないよっ!お願い、待ってて!

Kumi3

ああ何てこと!

Denをサハラ砂漠に一人置き去りにするなんて!

すると、SakiがDenの肩を抱えながら叫びました。

「Kumi3!

Denくんは私に任せて!

Chaiちゃんを看てあげて‼」

Saki、頼むね!あっ、だけど、私たちどこで再会出来るだろうか?

Kumi3

Chaiと私は、一体どこの病院へ行くのか見当も付きませんでした。この砂漠のテントに戻って来るとは限らないのでした。

まさか…。

この傷…、入院もあるのかな?

いつ、どこに戻れるのだろうか?

電話もない、通信手段が何も無い….。

どこでDenと再会したらいい?

 

マラケシュ旅行会社で待ち合わせ

 

私たちとSakiの共通に分かる場所ってあるかな….。

あ、あった‼

とっさに思い付きました。

それはマラケシュ旅行会社でした。そして、Sakiも私たちも、時間のある自由な旅人でした。

Saki!いつ戻れるか分からないっ。治療が終わったらマラケシュの旅行会社の前に行くから。会えるまで何日でもそこで待ってる。Denを連れて来てくれるっ?

Kumi3

「Kumi3  わかりました!

Denくんとマラケシュ旅行会社

会えるまで何日でも待ちます‼」

超アバウトな待ち合わせの約束をしました。

しかし、それしか方法が思い付きませんでした。

ブロンッ!ブロローンッ…

四輪バギーがアクセルを全開にしました。

うをを~ん!

Den

Denが吠えるように、泣きながら追いかけて来ました。

Denごめん!

今は仕方がないんだ!

3人が乗ったバギーは、砂漠を飛ぶように加速し、走り抜けました。

振り返ると、DenとSakiのシルエットが、みるみる小さくなっていきました。

 

 

砂漠の月夜を四輪バギーで駆ける

 

Chaiは、ううっううっ~ん!と痛みで呻いていました。

私は、内心

サソリなのでは?

Kumi3

と考えていました。

ブバババババッ~

バギーに揺られながら、Chaiは私にむかって

痛ッ、痛いけど….、私ダイジョウブだからね….。

Chai

そうか、意識はしっかりしているのだね。

これは…、後で笑い話になるのだろうか?

それとも…。

そうだ、悪いことは考えないんだ。

カミーノでエリカが言ったように、心が届く言葉の使い方を思い起こしました。

そうだ、ポジティヴなシーンを思い浮かべるんだ。

夜が明けたら

Chaiは健康で元気な姿だ!

揺れるバギーにしがみつき、顔をしかめたり、胸の詰まる想いで祈ったり…、ワタワタした私たちを照らす砂漠の月は、きわめて冷静で私たちを追いかけて来るようでした。

バギーは、砂山の起伏を、次々にジャンプして飛ぶように駆け抜けました。

629 サハラ砂漠 夜ホテル前

サハラ砂漠の入り口の元ホテル建物に着きました。

 

病院ドライブのシアワセ地獄

 

元ホテル建物に着くと、そこに一台の車が待っていました。

えっ、ここから車で?そこまで手配されていたとは、どういうこと?Chaiはかなりヤバいのかしら….。

Kumi3

しかもこの先は、うんざりするほど揺れるガタガタの一本道が40分ほど続いていました。

普通車の車に、運転手、助手席にバギーのドライバー、

後ろの席にコワモテのおじさんChaiの三人が乗りました。

車はやはり、オオッ、ウヤッ!と声が出るほど揺れました。

そして、全開の窓から砂ぼこりが舞い込み、乗って5分もしないで

このドライブは、つらい我慢大会だわ….。

Kumi3

と感じました。

Chaiは、痛みと激しい揺れで消耗が増しているのが見て取れました。

ウッウッ、痛い痛いよ~、ウウウ~ン。

Chai

食いしばった歯の隙間から、泣き声が漏れて来ました。

すると、コワモテのおじさんが

「泣くと、もっと状況は悪くなるよ!」と言ってChaiを笑わせようとするのでした。

「ジャパ~ン!

シアワセ、シアワセ~!

♫ ポッポッポ~ハトポッポ~

マ~メガ ホシ~カソ~ラ ヤ~ルゾ~ ♪

アリガト~アリガト~フジヤマ~!…

この痛みと砂ぼこりと激しい揺れの車内で

歌とシアワセコール

Chai に向かって延々と浴びせ続けるのでした。

その度に、きしむような笑顔を作り、痛みに耐えながら応えているChaiが、痛々しくて見ていられませんでした。

お願いッ!話しかけないで!静かに休ませてあげてほしいのっ!

Kumi3

と、思ってもおじさんの善意の勢いに負けて、言えない自分がまた腹立たしくて…、私は顔をくしゃくしゃにて、全開の車の窓の外に向かって、叫びました。

んがあ~!

シアワセって言うほうが地獄だよ~!

そして、Chaiの手を強く握りしめました。

629 サハラ砂漠 夜ガタガタ道

ガタガタッ、ゴトゴトッガタゴトゴットン~。

悪路に揺られ、ハトポッポ攻撃で休まらない車は

やっと停まりました。

 

サソリに刺されたね!

 

時間は夜の11時半でした。何かにチクッと刺された時から2時間が経っていました。

それは病院というより、一軒の大きな家でした。

玄関のドアをおじさんが開けると、中から背の高い眼鏡のおじさんが出て来ました。

雰囲気で、この人がドクターだと分かりました。

通された部屋は、医務室のようになっていました。

629 サハラ砂漠 医者家

ドクターは、Chaiの傷をを見るなり言いました。

「それはサソリに刺されたね!」

ええっ!やっぱり!毒はどうですか?

Kumi3

ドクターは

「心配いらないよ。

砂漠のサソリは毒が少ないからね。

街のサソリは、太っていて毒も多いから危険だけどね。」

と言いました。

629 サハラ砂漠 医者家 サソリ刺され痛い1

「ただ、毒の心配ないのだけれど刺された後の4、5時間は、もの凄く痛いから(なかには気を失う人もいるほど)痛み止めを打ちましょう。」と注射器の準備を始めました。

えっ何するの?切開しないよね?怖いよ~!

Chai

629 モロッコサソリ刺された傷 アップ

ドクターは、サソリの刺し傷のまわりを消毒し、4か所痛み止めを注射しました。

そして、バンドエイドを貼ると

「もう大丈夫。歩けるよ!」

と言いました。

あ、ハイ….。サンキューベリーマッチ!えっえっえっ….。

Chai

Chaiは、安堵感と、サソリに刺されたことがショックで、堰を切ったように泣き出しました。

サソリだけどバンドエイドでいいんだ...。

Kumi3

私も、ヘナヘナヘナ~とその場に座り込んでしまいました。

おじさんたちが、ニコニコして迎えに来ました。ずっと心配して、外で待っていてくれたのでした。

治療は無事に終わり、再び車に乗り込みました。

医療にかかった費用は、請求されませんでした。

ハトポッポのコワモテおじさんは

「ツアーで保険に入っているからね。」ということでした。

意外とキチンとしてるのね!有難いわ!

Kumi3

再び、車に乗りこみました。元ホテルの建物まで行くという事でした。

また、ガタガタ道を行かなければならないと思うと、憂鬱にさせられました。

しかし戻りは、おじさんのハトポッポソングは無しにしてくれたので、揺れながらも少しだけウトウトする事ができました。

 

砂漠の月の下で寝る

 

元ホテルの建物に着きました。

見ると、外にベンチのようなベッドが二つ用意されていました。

おじさんは、ぶ厚い毛布二組を手渡し

「ここで寝てね。」と言いました。

629 サハラ砂漠 ホテル前 夜中ベンチベッド

星空の下での野宿でした。

それは、かえって有難いと思いました。ここからバギーで、Denたちのいるのテントに戻るのも体力が必要でした。

それに広い空気の下にいたほうが、Chaiにも良いと思いました。

う~んっ、痛み止め打っても、まだ痛いよ~。

Chai

私は、Chaiが眠りに付くまで手を握り、頭をさすってやりました。

そうしながら、私は今日のことを考えていました。

何でまた、Chaiが刺されたのだろう。

これは、どんな意味があるのだろう….。

子どもを連れてこんな冒険の旅に出るってことは、それなりに大きなリスクを抱えているのよね。カミーノで何もなかったことは奇跡的だったわ。Chai、こんなことになるなんて…、本当にごめんね。Denもどうしているだろう。心細くしているだろうな…。

Kumi3

数時間前、砂漠のてっぺんに立った時は、

感動にうち震え

「この日のために生きてきた!」

と思うほどでした。わたしの横でChaiも、同じように感激の声を上げていました。

でも、そのあとサソリに刺されてしまった…。

もしも重大な後遺症や、足を切断などといったことになっていたら…。

ああ、家にずっといたなら、安全だったか…。。

この旅は無謀だったのか…。

Kumi3

でも、でも….。

行って、そして見てみたかったんだ‼

カミーノも、サハラ砂漠も。

ここでまた、カミーノで出会ったエリカの言葉が思い出されました。

「チョコレートが甘いのを「知っています」というのと「信じます」の違いってわかる?

多くの人が、真実を知ろうとしないで、人が体験したものを「信じます」という立場で満足している。

「知る」っていうことは、体験する事、チャレンジすることだよね。

チョコレートが甘いのは当たり前じゃないよ。かじってみて、塩辛いチョコレートだってあるかもしれない。

行動して、傷ついて、がっかりすることもある。けれど、たくさんのつらい思いや経験を経たことによって、人生に深みが加わるんだよ。」

 

Chaiは、しばらく痛みに唸っていましたが、いつの間にかフッと眠りに落ちました。

私はChaiが寝付いた後も、魂が抜けたようにぼんやりと野外ベッドで月を観ていました。

月は、何事も無かったように凛と輝いていました。それは驚くほど明るく、美しく光って見えました。

いつまでも月を観ながら

行動してはみたけれど…、それでもこんなことになったらダメだよね。うっ、うう…。

Kumi3

月は、何か言いたそうでした。

 

 

砂漠の夜明け再会の時

 

 野外ベッドに夜が明けました。

629 サハラ砂漠 境界ホテル 早朝景色2

朝5時45分、太陽が近くまで来ている気配を感じました。

 

629 サハラ砂漠 境界ホテル 早朝景色3

太陽が昇ったのは6時50分でした。

 

629 サハラ砂漠 境界ホテル 早朝景色

まわりの景色が少しづつ見えて来ました。

 

629 サハラ砂漠 ホテル前ベンチベッド

ドライバーやハトポッポおじさんたちも、周りの野外ベンチで寝ていました。

629 サハラ砂漠 ホテル前ベンチベッド 壺

7時半、おじさんたちも起きてきました。

「お嬢ちゃん、足は痛いかい?」

629 サハラ砂漠 ホテル前 1椅子

はい、少しだけ痛いです。

Chai

 

明るくなってから見ると、砂漠と道路の境目にある元ホテル建物は、モダンな造りになっていました。

629 サハラ砂漠 境界ホテル ベンチ

看板に、AUBERGE (オルベージュ)とありました。それはフランス語で(宿泊所)でした。

カミーノではスペイン語、ALBERGUE (アルベルゲ)でした。

 

629 サハラ砂漠 ホテル窓

こんな、洒落た窓が付いていました。

8時半ごろ、もう既に日が昇り暑くなり始めていました。

629 サハラ砂漠 ラクダ早朝編隊2列

遠くに、ラクダに乗った隊列が見えて来ました。

あっ!あれはツアーのみんなかな?Denもいるかしら?

Kumi3

 

629 サハラ砂漠 境界ホテル ラクダツアーメンバー

その中に、大きな荷物を背負ってラクダに乗っているDenの姿が見えました。

 

629 サハラ砂漠 境界ホテル スタッフ1

おお、来た来た~!

おじさんたちとChaiは、遠い目をして待っていました。

 

629 サハラ砂漠 ラクダ荷物2

Denは、私たち3人分の荷物をしっかりと背負ってきました。

 

629 サハラ砂漠 ラクダ降りる2

ラクダから、ゆっくり降りました。

ああ、Den!えらいね!一人でよく頑張ったね‼

Kumi3

とても、お兄ちゃんにみえました。

これで、あてどもなく、マラケシュの旅行会社の前で待ち合わせる約束は、実行しないで済みました。

「Saki~、ありがとう!」

Sakiは言いました。

「Denくんは、Chaiちゃんのことを泣くほど心配して、サソリが怖くて、一睡もしていないんです。」

Den!そうだったの…。

Kumi3

Denは開口一番

ママっ!もう二度と砂漠には、泊まらないから‼

Den

プッ!

吹いちゃいけない。

こんな砂漠に来るなんて、一生に一度有るか無いかのことだからさ。

Denにとって、家族と離ればなれでサハラ砂漠のテントで一夜を明かすことは、どれほど心細かったでしょう。

昨夜、砂漠のテントで応急処置をしてくれたアブドラおじさんは、Chaiに向かって言いました。

「君は、本当に強い子だね。よくあの痛みの中で笑顔を作って…。そして、モロッコ人でも滅多にサソリに刺されないんだよ。

サソリに刺されるのは運命なんだ。それはこれからずっと君を護ってくれるだろう。」

また、ハトポッポのおじさんは、

「サソリに刺されると強い抗体が出来て、身体が丈夫になるんだよ。」

 

629 マラケシュ 砂漠 1n

また、ツアーに参加していたモロッコ人の女性も、驚きの声を上げながら

「大丈夫だった?

サソリに刺された人は、幸運の持ち主!って言われているのよ!」

と言いました。

Chaiはそこから、すれ違うたくさんのモロッコの人々に

ええっ!サソリに刺されたのか⁈

お前はスペシャルだ!

ストロングだ!

ラッキーだ!

と毎度毎度、声を掛けられるのでした。

 

ここで、ラクダツアーのおじさんたちとお別れでした。

629 サハラ砂漠 ホテルアラブおじさんと記念写真1

「ハ~イ、ラッキーガール!」

一緒に記念撮影をしました。

そして、砂漠のテントに残されたDenは、アブドラおじさんが一晩中そばにいて助けてくれたのでした。

629 サハラ砂漠 境界ホテルターバンおじさん2

おじさん!ありがとう!さよなら!

Den

「またおいで!」

えっ⁉う、うん…。

Den

 

629 サハラ砂漠 境界ホテルからのガタガタ道

私たちは、ミニバスに乗り込み、マラケシュの帰路へと向かいました。

それは、またあのガタガタ道でした。

オオッ、アウッ!

揺れがお尻や脳天に響くのでした、

ChaiとDenは、それぞれ私の左右の肩に寄りかかり寝てしまいました。

629 マラケシュ 砂漠 一本木

ああ、ChaiもDenも無事でよかった!幸運なのは私だわ!今、こんな安堵の気持ちになってマラケシュに戻れるなんて!

Kumi3

サソリに刺される事件が起きて、それを何とか乗り越え解決して、いつも通りの私たちになってここに居るのでした。

何でもない事の有難さ‼

それを思い知らされたのでした。

 

 

マラケシュのリヤドに泊まる

 

朝8時半にサハラ砂漠を出発したミニバスは

629 マラケシュ 歩道 建物

見知らぬ町をいくつも通り抜けて

629 マラケシュ ランチピタパン

ピタパンサンドのランチ休憩を挟みながら

629 マラケシュ 帰路バス 町看板

いくつもアラビア文字の看板を通り抜け

629 マラケシュ 門景色

マラケシュまで12時間を走り抜きました。

夕方の8時半にマラケシュに着きました。

629 マラケシュ 夜カフェ1

マラケシュのSakiの行きつけのお店でディナーを食べました。

そこのフルーツジュースは、

今までで一番おいしいジュース!

Chai

と声をあげるほど、自然な甘さと風味がフレッシュで、喉をゴクゴク鳴らしました。バナナマンゴーオレンジ?が入っていたのかしら。

私は、この足で夜行バスに乗り、カサブランカの街に戻ろうかと考えていました。

カサブランカで泊まったツーリングホテルに、他のバックパックやメノルカ島でホセにもらったギターなどを預けてあるのでした。戻りの飛行機もカサブランカ発でした。

しかし、足の傷で消耗したChaiと乗り物酔いのDenは、明らかに疲れがみえました。

するとSakiが

「マラケシュのリアド(宿泊施設)の主人が友達だから、そこに泊まらせてもらえないか頼んでみようか。」と申し出てくれました。

それは、ありがたい‼

 

629 マラケシュ 夜店歩き12c

Sakiの後を付いて行きました。

629 マラケシュ リヤド居間1

リヤドの主人は、気さくな人で

「どうぞ、好きなだけ泊まっていいよ!」と言ってくれました。

629 マラケシュ モロッコギター夜リヤド1

そこには、長方形のギターがありました。何人かのミュージシャンが滞在していて、弾き方を教えてくれました。

629 マラケシュ モロッコギターミュージシャン

それから、3人のミュージシャンが、ギターを弾いて歌っての素敵な生ライブを見ることが出来ました。とてもリラックスした夜でした。

629 マラケシュ リヤドソファ2昼寝

寝不足だったDenは、早々に寝入ってしまいました。

 

翌朝。

629 マラケシュ リヤドミュージシャンお茶

居間に降りると、昨日のミュージシャンの人が、お茶を淹れてくれました。

629 マラケシュ ヤカン石灰

お湯を足すときに、やかんの中を見ると

うわぁ、こんなにたくさん白い塊がこびりついてる!

Kumi3

ヨーロッパやモロッコは 硬水 だと言われていた意味が、はっきりとわかりました。水に含まれているカルシウムマグネシウムが、やかんの内側にびっしりと層を成して付着していたのでした。

 

マラケシュの物乞い

 

629 マラケシュ 道歩き 12c

Sakiが、マラケシュの下町を案内してくれました。

途中、物乞いの老婆がいました。

私はこういう時、気持ちの居場所がなくなり、目を合わさないようにしてしまうのでした。その身なりや出で立ちに、私は彼らより豊かで助けてあげたいという気持ちもあるのですが…、

一人にお金を施したら、多くの物乞いに追いかけられてしまうような怖さがあるの….。また、こうしてお金が稼げてしまえば、働いて収入を得るという気持ちが起きなくなるかも….。働けない事情があるのかもしれないけれど…。

Kumi3

などとあれこれ思い、自分の中で正解がわからないでいました。

Sakiは、ひとつの答えを持っていました。

Sakiは、物乞いの老婆に近付き、しゃがんで同じ目の高さになり、手を静かに握りました。

お金はあげられないけれど、気持ちだけ。

あなたに幸運が来ますように…。

目でそう言っているようでした。

そんなこと、物乞いにしたら、

要らんこっちゃ、金くれ~!

と思うかもしれませんが…。

私もChaiもDenも、驚きと同時に衝撃を受けました。

Sakiって優しいね…。

Den

Sakiって勇気あるね…。

Chai

 

マラケシュでサソリのお土産

 

ジャマエルフナ広場ばかりが、市場ではありません。

マラケシュは、地元の人や観光客で往来が多い賑やかな街でした。

629 マラケシュ 商店街 布

布地屋の連なる横丁。

 

629 マラケシュ お土産木彫り1

木彫りのお土産屋さん。

 

629 マラケシュ サボテン売りおじさん街中

サボテンの実フルーツ売りのおじいさん。

 

629 マラケシュ スパイス家

超シンプルなスパイス屋さん。

 

629 マラケシュ 市場

露店の帽子屋さん。

私たちは、通りのお土産屋さんに入りました。

629 Morocco scorpion サソリアップ

あ!これ買いたい‼

Chai

うへっ!サソリ?怖~い。

Den

サハラ砂漠の記念に、サソリのキーホルダーはピッタリでした!

そろそろ、私たちが乗るカサブランカ行きバスの出発時間でした。

Sakiが居てくれたおかげで、どんなに助けられたことか!お礼を言っても言い尽くせないわ!

Kumi3

Sakiは「また、どこかで会いましょう!」

私たちはSakiと、それぞれギュ~ッ!とハグをして別れました。

Sakiは、あと半年ほど、世界を旅してまわるという事でした。

 

 

カサブランカに移動

 

カサブランカの街に着きました。

629 カサブランカ 街角12

カサブランカは、マラケシュの喧騒に比べると穏やかな街に感じました。

 

629 カサブランカ 車窓 ロバ

ロバ君は、いつでも働き者!

 

629 カサブランカ ツーリングホテル

我らがツーリングホテル。ホテルのおじさんは、しっかり荷物を預かっていてくれました。

 

629 カサブランカ ツーリングホテル部屋

家族、友だち、学校にポストカードを書きました。

 

629 カサブランカ ホテル下レストラン

今晩は、お向かいのレストランでモロッコ最後のディナーを食べよう!

Kumi3

629 カサブランカ タジン屋

夜になると、タジンのディスプレイが赤く照らされました。

 

629 カサブランカ 食堂 タジンぱん

やはり地元料理、タジンでモロッコの旅を締めくくりました。お値段は、3人で53dh(¥480)の納得の価格でした。

明日の飛行機は13時発、パリ行きでした。

 

モロッコさようなら!

 

翌朝、9時にホテルのおじさんが見送りをしてくれました。

629 カサブランカ ツーリングホテルおじさんと

おじさんは、ポストカードをポストに出しておくよと快く引き受けてくれました。

そしておじさんは、Chaiの足を見るなり

 

629 サソリ刺された傷 足三厘

「なに~っ!さそりに刺されたのだって‼

それはね。君は幸運になるっていう、しるしなのさ!」

えへへ!また言われちゃった‼

Chai

 

629 カサブランカ ホテル下タクシー

おじさんが呼んでくれたベンツのタクシーで、カサブランカ空港へと向かいました。

 

629 カサブランカ空港 車窓

ベンツのタクシーは、途中、仲間のドライバーに道を聞き2回Uターンをするという、道に迷いながらも⁉なんとか空港へたどり着きました。

629 エアモロッコ 空港 123

アラビア文字ともお別れでした。

629 エアモロッコ 飛行機

エア・モロッコに乗り込みました。

さよなら~‼モロッコ~!

Den

629 エアモロッコ 窓

Denは、離陸するとすぐに寝てしまいました。

Denは、Chaiのサソリ大事件の影で、家族と離れて砂漠のテントに一泊し、一晩中心細さに耐えながら泣くほど心配してくれたことも、忘れてはいけないファインプレーでした。

もうすぐ日本へ帰るけれど、私たちのカミーノやモロッコの旅を心配しながらも、毎日仕事や学校に行って日常生活を送っている家族もまた、私たちの大きな支えになっているのでした。

どれもこれもが繋がっているな~!

 

 

ラッキーでストロングでハッピー

 

この、スペイン・カミーノから始まり、モロッコで終わる旅で感じたことは

例え失敗したとしても、

「必ず助けがあったり、何か生きるヒントになるメッセージを受け取る!」ということでした。

が木になっていたり、何も無い所からオムレツが作れたり。そしてカミーノのホセアラン先生

Sakiのような助けの神が現れたり…。

だから、失敗を怖れないで気楽に構えてチャレンジしていこう!

大きなことでも、小さなことでも。

それは日常生活に戻っても!

マイナスがプラスに転じることもあるものね‼

Chai、大変な旅だったよね。傷はまだ痛むでしょ。カミーノでスペインの道を930㎞歩いても、靴ずれ一つ出来なかったのにね。まさかサソリに刺されるなんて…、怖かったね。モロッコはイヤな思い出になっちゃったかな…。

Kumi3

大丈夫、ピッパリョ~ン!モロッコ大好きだよ。Sakiみたいに英語上手になって、また来たい!。一人で旅出来るなんてカッコイイな‼それに私、ラッキーストロングハッピーなんでしょ!

Chai

そ、そう⁉それを聞いてママもホッとしたわ。旅を恐れなくてもいいかな。ピッパリョ~ン!

Kumi3

これがあの時、野宿ベッドで観た

砂漠の月の答え のような気がしました。

 

飛行機はパリに到着し、その後日本へと向かいました。

帰国後、Chaiは、サソリに刺されたという事で、学校で妙なハクが付いたのでした。

629 Morocco scorpion サソリアップ

「サソリに刺されたんだって⁉

なんか…、なんかスゴイねっ~!

それで、ちょっとだけ生活しやすくなったのでした…。

 

 

この記事を書いている人 - WRITER -
「学校に行けないなら、スペインをひたすら歩く旅に出てみない?」と15歳中三次女と10歳の小5弟を連れ、サンティアゴ巡礼(カミーノ)スペインの旅へ行くことにしました。私は英語が苦手、もちろんスペイン語も話せません。子どもを二人を連れ海外の巡礼路を歩くなんて…、無謀とも言える巨大なチャレンジでしたが、何とか現状の生活の流れを変えたい!と意気揚々に出発したのでした。ところが初日にガイドブックを失くし、歩き出し2日目にはスマートフォンが使えなくなるという…、度重るアクシデントに見舞われ、早々にガックリと肩を落としました。けれど後から考えると、3人はカミーノの全てを自分たちの目で見て感じ、最大限にカンを働かせ、世界中の巡礼者と身振り手振りで見聞きし情報を得ながら進みました。スマホの画面を見つめる時間など全くありませんでした。ただひたすら、中世の巡礼者のように黄色い矢印➡だけを頼りにして、歩いた距離は930km、かかった日数は60日間でした。
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