5/60パンプローナ探索、サンタンデール銀行円両替、腰強打事件!
4/20(火)パンプローナ 塩おにぎりでも日本食! 観光日 0km/€105 民間オスタル 一部屋 €40
朝、アルベルゲのキッチンで「残り物食材コーナー」からお米を見つけました。鍋で炊き、塩のおにぎりを作ってみました。
わあ、美味しい~! ワオ!日本食だね~!
塩で握っただけのおにぎりなのにね。おコメに飢えていたのね~。
自炊ができるキッチンは、とても有難いのでした。探索したスペインの食材を試すことが出来る上、パンとチーズやハムの食事の野菜不足を補い、また節約にもなるのでした。
スペインの代表的な料理に、パエリアがあります。それで、米が必ず売っていました。パサパサの細長い米だけでなく、日本米と同じような粘りのある米も、スーパーマーケットで容易に手に入れることが出来ました。
パンプローナに連泊
せっかくスペインに来て、ヨーロッパの街並みを探索しないともったいない!と、今日は一日かけて、パンプローナの街を観光することにしました。
それには、ジーザスマリア・アルベルゲは出ないといけません。 一泊しかできないカミーノのアルベルゲ(宿泊所)ルールでした。
街を歩き、他の宿を探しました。
OTANOという名前のペンションに入ってみました。
宿泊費を聞くと、一部屋一泊40ユーロでした。
3人で40ユーロなら、まあ、オッケーね。
部屋を見せてもらいました。角の感じの良い部屋でした。
ところが、ChaiとDenが
タバコ臭くてヤダッ!無理!!
すると、禁煙の別の部屋を見せてくれました。
それなら良いと、宿泊を決めました。
ペンションの窓から見下ろした、通りの眺めです。
パンプローナの街探索
ペンションの部屋にバックパックを置き、パンプローナの街へと繰り出しました。
パンプローナの王族かな?
こちらは、女王様かしら…。
スペインの街のしくみが、だんだん分かってきました。街の中心に教会があり、その前に広場がみられました。
広場の周囲にバルやお店が軒を連ね、ベンチに人々がくつろげるようになっていました。
パイプ、巻きタバコ屋さんの小物が面白いのでした。
パーティーグッズの雑貨屋さんをウインドショッピング。
歩いていくと「H&М」がありました。私とChaiは、すっかり巡礼を忘れ目の前のおしゃれ服に目が釘付けになりました。
あらっ!これChaiにぴったりじゃない?
ママ、あっちにセールのコーナーがあるよ!
それに比例して、Denはどんどんトーンダウンしていくのでした。
まだ?まだなの?ねえええ~!
ハイハイハイハイ~ッ!
あ!滑り台だ、遊んでいい?
アイスクリームが美味しいこと!
ストリートミュージシャンを眺めながら、街探索は続きました。
Denがスペイン語を話す
Kikos (キコス)という看板がありました。
それは、お菓子屋さんのことでした。
好きなお菓子を手に取り、レジへ持って行くと計り売りしてくれるのでした。
Denは、メチャクチャはしゃいで お菓子買って〜、お菓子買って〜! お菓子は自分のお小遣いでね。そして、自分でお店でやりとりして買ってね〜!
ええ~っ!なんて言って買ったらいいの?わかんないよ~。
それから、いったんペンションの部屋へ戻りました。
Denは、おもむろに上のお姉ちゃんからお餞別にもらった、イラストスペイン語の本を、熱心に読み始めました。
それから、再びKikosへと向かいました。
さっき暗記した言葉を、頭の中に大事に持ちながら忘れないように~。
Kikosに入ると、アメを指さして
ウノ・ チュッパチャプス・ポルファボール !
すると
「シ、シ」=「はい、はい」
おばちゃんは「好きな味を選びなさい〜。」とチュッパチャプスキャンディーを指差してくれました。
これ、これも。ポルファボール!
さらにカエルとコーラのグミを取り 、1ユーロコインを出すと、おばちゃんが値段の分だけに調整してくれました。そして、ビニール袋に入れてくれました。
それを手に持ったDenは、もう達成感のかたまり!
嬉しくてうれしくて、今買ったカエルのグミみたいにピョンピョンしていました。
とにかく、ポルファボールって言えばいいんだ!
Denすごい!通じたね。かっこいい〜‼︎
まだ、私は「グラシアス=ありがとう」以外、スペイン語を一言も発していないというのに〜。
Denに先を越されました。
クリスマスじゃないけど丸焼きチキン!
パンプローナには、いくつかメルカド(スーパーマーケット)がありました。探索が楽しくて、時間が経つのを忘れてしまいました。
お寿司が、思いっきり中国風パッケージで笑いました。
名前が「Kyoto Box」と書いてありました。
パンはどれも美味しい~!
甘い焼き菓子屋さんにワクワクしました。
ランチは何が食べたい?と聞くと2人とも お肉が食べた~い!
好きなものを選んでもらうと クリスマスみたいな丸焼きのチキンがあるよ!
私は豆が好きなので、いろんな瓶詰めの豆を試してみました。
丸焼きのチキンがあるだけで、もう豪華、ご馳走パーティーの気分でした。
サンタンデール銀行で両替
夕暮れは、9時半過ぎでした。
明るい時間は長いので、再び街を散策に出ることにしました。
広場の近くへ行くと、初日のオリソンのアルベルゲで一緒だった、クリスティーナおばさんにバッタリ会いました。
わあ!ハーイ!
再会のハグをしました。
おばさんは、誕生日だったChaiにロザリオをプレゼントしてくれたのでした。
数日前に別れたばかりなのですが、お互いに懐かしい気持ちになりました。
クリスティーナおばさんは
「靴づれがひどくなってしまって、治るまで巡礼は3、4日間お休みするわ。」と言っていました。
そうなんですか、、。早く治るといいですね。
カミーノを歩いていると、足のトラブルは大きな問題でした。ちょっとした靴づれも、アルベルゲのある町までとにかく歩かないといけないので、痛む足をかばううちに、腰や膝まで傷めてしまう人もいました。さらには巡礼を途中であきらめる事態になる人もいるのでした。
気が付けば、後ろにATMがみえました。
カミーノでATMがどこにあるのか、どれだけあるのかが見当も付かず
「えーい、お金は腹巻きで肌身離さず持っていればいいわ!」と現金を腹巻に巻いて持っていました。
しかし、その後も街のあちこちでATMを見かけたのでした。
なんだ~、いちいち両替しなくても、ATMで降ろせるじゃない…。キャッシュカードでよかったんだわ…。
そして、いま腹巻に持っている日本円札は、大きな街でないと両替できません。ここ、パンプローナでユーロに両替しておきたいと思いました。
1つ目の銀行で断られ、サンタンデール銀行へ行けと言われました。
そこに行けば ¥円⇔ € ユーロ の両替ができる、ということでした。
サンタンデール銀行はすぐに見つかり、日本円をユーロに変えることができました。ユーロ札を薄いビニール袋に包み、再び下腹のウエストバッグに入れました。
このウエストバッグは、巡礼の間中、何があっても肌身離さず持ち歩きました。
シャワーを浴びる時には、ビニールに入れて濡れないよう釘に掛け、眠る時もは胴に巻いたまま寝袋に入って眠りました。
お財布には、200ユーロぐらい入れておき、無くなってなって来たら、お腹のバッグから随時足していきました。
ステッドラー色鉛筆を日本へ送り返す
荷物が重いと、歩きが辛くなります。これまで、様々なものをアルベルゲのリサイクルコーナーへ置いてきました。
重たいのに、手放せないものがありました。それはステッドラーの色鉛筆でした。美しい景色を観たらスケッチしたくなるかも、なんて思っていたのですが、カミーノの日々にそんな余裕がないことに気が付きました。
これ、今までも、これから先も使うヒマは無いと思うわ…。
歩いて歩いてアルベルゲにたどり着き、ベッドをキープし、シャワーと洗濯、晩ご飯の心配、翌日の食料の買い出し、日誌書き、Denの算数、漢字ドリルの丸つけで精一杯なのでした。
『置いてきます・貰いますコーナー』に出すのはもったいないと思ったので、日本へ郵送することにしました。
大きな郵便局がすぐ近くにありました。
しかし、カウンターがいくつもありました。
日本へ送る小包みの手続きは、どこに行けばいいのかしら~。
そばにいた人に聞いてみたのですが、
スペイン語でガガガーッ!と、まくしたてられ、全くわかりませんでした。
このカウンターじゃない…、紙が違うらしい…、
しばらく、3人で郵便局内を右往左往していました。
親切な I can speak Englishお姉さん
すると、私たちのピンチを察して
“I can speak English.”
「英語できるわよ!」と、スペイン人のお姉さんが話しかけてきました。
私は「色鉛筆を日本に送り返したいのです。」と実物を見せると察してくれ、別の所から用紙を取って来てくれました。それから、書き方と受付けカウンターまで案内してくれました。
カウンター職員とやり取りをしてくれた後
「13ユーロかかるけれどOK?」と聞いてきました。
この先、この缶入り色鉛筆をずっと持って歩く重さを考えたら…。 ハイ、OK!です。
お姉さんが親切に教えてくれたおかげで、日本に送る小包みの手続きを、スムーズに終えることができました。
「サンキュー、ベリーマッチ‼︎」本当に助かりました。
お姉さんはニコニコして、手を振っていました。
郵便局を後にして、歩き出しました。きちんとした出で立ちだったお姉さんを思いながら、Denは言いました。
あの人、学校の先生かな? かもね!
13ユーロの郵送料で色鉛筆が買えたよね…。 かもね…。
この先もスペインで、たくさんの人に道やお店を尋ねたり、何かのやり方を聞くことがありました。
英語を話せる人を探しましたが、年配の人の中ではなかなか見つかりませんでした。それでも、スペインのおじちゃん、おばちゃんのの親切さはピカイチでした。
あの…、すみません、スペイン語、わからないのです…。
という私たちのアピールとはお構いなしに、
ドドド〜ッ!とゼスチャー入りで
激しく、よどみなく説明してくれるのでした。
それは、本当に嬉しいことなのですが…
話の打ち切り際が掴めず、それが2人、3人と続くと、時間も相当かかってしまうのでした。
そこで、どうしても聞きたい情報は、ほぼ英語がダイジョーブな学生さんのような若い人に聞けばたいていOKでした。
何かに迷ったときは、まわりに人がたくさん居たとしても、若い人はいないだろうか~、とキョロキョロと見回してしまうのでした。
カミーノで生クリームのスプレー缶
メルカド(スーパーマーケット)でイチゴを買った時、スプレー缶入りの生クリームを買ってみました。それは、、、
おお!感動の嵐‼︎
これ、なんでも生クリームデザートになる!
Denはバナナにも、パンにも、なんでも付けて食べました。
ええいっ!まどろっこしい〜っ。飲む~!!
この ジュッバッ!と出る缶入り生クリームは、カミーノでDenとChaiの大好物アイテムとなりました。
疲れてたどり着いた一日の歩き終わりの
こころの支え …。
カミーノで行く先々の街で、探し求めては買うのでした。
まあ、大人はビールとかワインとか、たどり着いたご褒美があるしね…。
個室に泊まる貴重な夜のはずが…?
OTANOペンションの個室は、久しぶりに親子でのプライベートな時間でした。
今まで2段ベッドで、知らない人と同じ部屋に泊まることばかりだったので、この家族だけの空間は、とても貴重でした。
しかし案の定、Denはベッドを見るとなると
必ずピョンピョン!と飛び跳ねる
のでした。
うっほ~い!
もおっ、いい加減にしてっ!
と言うやいなや、飛び上がったDenは、着地で足がベッドの端を滑り落ちました。
ズルッ、
ゴトンッ!
タイルの床に、
腰から勢いよく落ちました。
ぎゃぁ、ひっ‼︎ うううっ…。 大丈夫? Den、Den‼︎
ヒイイイイイイ!
まずい!どうしよう…。
私は、震えあがりました。
とにかく腰をさすってやりながら、もし骨が折れていたら、、、。
真っ青になりました。
海外旅行保険会社に電話するか…、
ペンションのスタッフに言って病院へ行くか…、
頭の中がグルグルしていました。
ママ、誰か呼んで来たほうがいい?
うう、そうかもしれないっ。
そうしているうちに、Denは声が出るようになりました。
うっうっ~、イタイ、イタイよ〜…。
私は、とにかく祈るように腰をさすり続けました。泣き声は次第に声が小さくなり、呼吸が整って来ました。
どうする?
そうね、動かさないで、このまま様子をみてみよう。
Denは、痛みが徐々に治まって来たようでした。
そのまま、エビのように丸くなり、床でスースーと寝息をたてながら、眠ってしまいました。
ふ~っ…。
このまま動かさないでおこう。
多分、大丈夫。ああ、この一瞬でカミーノが終わる、帰国になるかも…と思ったわ。まだ歩き始めたばかりだというのに…ね。 わ、それ困る~!
ホステルの部屋の床で眠るDenに、毛布を掛けてやりました。
どうか、よくなりますように!
結局、Denは、そのまま朝まで寝てしまいました。
翌朝は、痛みも治まり、いつも通りに起き上がりました。
無事でよかった〜!
でも…せっかく、今日はアルベルゲの2段ベッドじゃなくて、ステキなベッドで寝られる日だったのにね…。床で寝ちゃったね…。
ほーんと、残念ね〜。
でも、笑い話になってヨカッタ!のでした。