9/60カミーノ寄付アルベルゲ・ペケーニョ攻撃・買い物で落ち込む
4/24(土)→エステージャ/ 王妃の橋を渡る 22km/€31 公営 ご飯付き 寄付3人で€3
朝、6時半、部屋は電気が点いて巡礼者たちは旅支度の真っ盛りでした。
Den、おはよう!
ううん、まだねむーい…。
朝ごはんは、ビスケット、トマト、スープ、ヨーグルトでした。
カリカリしたバターガーリックパン、おいしいね!
朝7時半、アルベルゲを出発しました。
マヨール通りを後にしました。
アルガ川にかかる王妃の橋を渡りました。巡礼者のために架けられた橋でした。
橋の上はこんな感じ。
振り返るとプエンテ・ラ・レイナの町が「いってらっしゃ~い!」と送り出してくれるようでした。
チュッパチャプスがあれば大丈夫!
向こうに町が見えてきました。
あの町で休憩しようかね。
何かな?と近くに寄ってみると
町までは遠いよ~!ここで休もうヨ。
道の砂利の上で、休憩タイムをとりました。
Denはチュッパチャプスがあれば、どこまでも歩けるよ!
スペインの4月は猛暑!
天気がよく、青空が広がりました。
大きな岩のモニュメント?家よりも大きいね!
菜の花もピカピカしてる、きれいに映えるね!
話す余裕が出て来た!
今日は、たくさん話しながら歩きました。
例えば…
犬のプちゃんがうちに来るまでのこと…。
カミーノにくる前に観た『イントゥザワイルド』という映画のこと。
自動車教習所のこと…。
自由にパスポートを取り飛行機に乗れるって恵まれていること…。
地球温暖化のこと…。
スペインのピパスというヒマワリのタネのお菓子のテリヤキ味のこと…。
臓器売買のこと…。
遺産争いのこと…。
野球のスクイズのこと…。
脳梗塞のこと…。
とにかく、3人は思いつくままに話題をあげ、知っている限りのことを話しながら歩きました。きっと歩き慣れてきたのでしょう。会話を楽しむ余裕が出来てきました。
暑くなってきたね…。
ひゃあ!カエルが干からびてる!!
この暑さじゃ、無理もないわね…。
途中、トイレに行きたくなりました。
Denは、すぐにそこらへんで済ませることができました。
男子ずる~い!
Chaiは中学女子なのでバルを見つけるか、アルベルゲまで我慢していました。
私は、中年女子なので、そのへんでテキトーにお花畑を見つける、たくましさでした。
ペケーニョ攻撃!
暑いよ~!汗びっしょり。
一枚、長そでを脱ごうよ。ホント暑い~!
4月とは思えない猛暑となりました。
途中の町の教会。
これは、ぶどうの木かしら?葉が茂ったら日よけになるのかな?
草花の植木鉢を壁に上手に飾る家を、よく見掛けました。
バルをみつけ、お昼休憩にしました。
バルは便利です。飲み物の補給はもちろん、食事やちょっとした食品も有り、トイレも借りることができました。
そして結構な確率で犬がいました。それで、癒されることも度々ありました。
Denは歩きながら
コーラが飲みたい、コーラが飲みた~い!
ここで念願のコーラを手に入れることが出来ました。
ゴクリッ、うま~い!
するとDenは、スペイン人のおじさん2人が
「ペケーニョ!チャンピョン、バモス!バモス!(頑張れ!)」と励ましてくれました。
そしてその後、頭をボンッボンッ!と叩かれました。
ペケーニョ攻撃でした。
おまけに「君いくつなんだい?」と英語で聞かれました。
10歳!(テン)
「え~っ、5歳かと思ったよ!」
と言われてしまいました。
うわ~ん、ムカつくっ!
西洋人から見ると、東洋人はことさら幼く見えるのでした…。
アルベルゲまでラスト4㎞!
コーラを大事に、ちびちびと飲みながら歩いていたDenでした。
あ~あ、空っぽになっちゃった~!あと、どれぐらい?
さっきの町から、あと4㎞あるわ~。あと1時間かな。
これは中世の時代からある橋だって~。
橋を渡ると大きな教会がありました。
なんだか立派な道だね。右に曲がるとトンネルがあるよ。
あら、誰かの書き置きの手紙があるよ、ほら、右端の石の上に…。
草木に巻かれたような、藪の道をずんずん行きました。
小川に架かる小さな橋を渡りました。
なかなか着かな~い!!
エステージャ、初めての寄付アルベルゲ
暑さで、ヨロヨロしながらたどり着いたアルベルゲは
「寄付」と書いてありました。
寄付のアルベルゲは初めてだわ。いくらでもいいってホントかなあ?
「ほら、ペケーニョ、自分で押してごらん。」とオスピタレロがスタンプを渡してくれました。
わーい!グラシアス!!
クレデンシャルにスタンプを押しました。
そして、チェックインする時、本当にお金を請求されませんでした。
代わりに、ドナティブ(寄付)と書いてある箱を示されました。
私たちは3人で3ユーロ入れました。 少なくてすみません…。助かります!!
明るくて清潔なベッドでした。
女子トイレのドアがちょっと面白い。シスターの表情が切迫~!
ケニアに会えた!
シャワーと洗濯を終え、外に出てひなたぼっこをしました。
シャワーも浴びてポカポカ陽気の下、最も気持ちがいい時間でした。
あっ!ケニアも来てる~!
Denはケニアの横で、宿題をして遊んでいました。
ケニア、ハイ、チーズ!
けれどこのアルベルゲは、犬は泊まれないということで、主人のイニゴとケニアは別のアルベルゲへと移動して行きました。 あーん、ケニア、バイバイ。また会えるかな…。
夕方7時半、夕食の時間でした。
なんとありがたいことに、アルベルゲで、パンとサラダのディナーを用意してくれたのでした。
わあ!ありがた~い!!
ミサに出席、今度は大成功!
夕方7時から始まるミサに出ました。最後列に、控えめに席をとりました。
神父様が歌いながら入ってきました。その後をDenと同じぐらいの男の子と女の子が、白い服を着て入って来ました。お話が始まり、一同が立ちあがり歌を歌いました。
布袋が回って来て、小銭を寄付をしました。
再びお話が始まりました。
そのあと、前後左右の人とハグ、または頬っぺたにジェスチャーのようなキスをしました。
私たちも3人でハグをし、その後、前の席の地元のおばさんとおじさんとハグをしました。
それから「一同、前に出てください。」という呼びかけがありました。
これは、前に行ってはいけません!
カトリックの人だけが貰う、丸いお煎餅でした。
パンプローナのミサで大失敗したことがあったのでした。
だんだんミサのやり方がわかってきたね!
お煎餅をもらう儀式、聖体拝領 が終わったあと、周りにいる人から
「前に行け、行け~!」と背中を押されました。
どうも、これは前に行って良さそうです。
7,8人の巡礼者たちが、祭壇の前に並びました。
神父様が「それぞれの国の名前を言うように。」と、言われました。
私たちは
From Japan(日本から)
他、スペイン、ドイツ、カナダの人がいました。
神父様は
「ピルグリムに行く者に幸あれ~!」と祈ってくれました。
私たちは、みんな笑い合い、ガッツポーズを取りました。
ミサに集まった街の人々は、一斉に拍手をしてくれました。
買い物おねがい!と10ユーロを渡す
8時過ぎ、ミサが終わりました。まだまだ日が暮れませんでした。
教会の帰り、三人は飲み物を買いました。私は、アルベルゲのベンチでスペインのサンミゲルビールを飲み、すっかりくつろいでいました。
明日の食料の買い物をしなくていいの?行って来ようか?
ここは、朝食も出してくれるとうことでした!けれど、昼の食料はあったほうがいいのでした。 あら、じゃお願いするわ。パンとハムと水を買ってきて。今日はたくさん歩いたから、お釣りで2.3日分のおやつも買っていいわよ~。
と、Chaiに10ユーロ札を、一枚 渡しました。
やったー!わあい、おやつおやつ~!
ChaiとDenは大喜び!やる気満々で買い物に出掛けて行きました。
子どもたちだけで、買い物に出すのは初めてでしたが、今さっき行った教会のすぐそばにミニスーパーがありました。さっき飲み物を買い、様子もわかってたのでOKとしました。
買い物に行ったはずが…。
しかし…、
二人はすぐに戻ってきました。
みると、Chaiの様子が、変でした。
あら?どうしたの?
お店でお金を払おうとしたら、ポケットにお金が無かったの…。ごめんなさい!
いいよ、いいよ。そういうこともあるよ。そのジャージのポケット、チャックもないし、落ちやすいのよ。気にしないでいいって!
よおし!ママも今から一緒に買い物へ行くわ。kikos(お菓子屋)を探そうよ。
街はまだ明るく、人で賑わっていました。
Kikos を見つけ、
グミ、駄菓子、パン、チョコビスケット、チュッパチャップスを買いました。
街のウインドウに、ネジのナットやワッシャー、金属パーツで作られたアート作品が飾られていました。
わあ、面白いね~、アイデアだわ~!
雑貨屋を見つけ、ホタテ貝の形の素朴な首飾りを見つけ、買ってみました。 わあ、似合う似合う~。お守りにいいじゃない!
Chaiは、よほど口惜しかのでしょう。気持ちが沈んだままで、表情がありませんでした。
アルベルゲに戻りました。
夜9時40分、エステージャの街に、日が暮れました。
Chai、10ユーロ失くしたことなんて気にしなくていいよ。ママも、お財布落としたりするもの~。もう、今日は寝よう。おやすみなさ~い。