45/60カミーノ最古の教会・人生大事な4つ・大人も子ども鬼ごっこ
5/30(日)→サモス スタートを急ぐ巡礼者たち 18.0km/€59 猫と芝生の宿 P1部屋€35
朝6時半に起き部屋を見回すと、私たち以外もう誰もいませんでした。 すご~い、みんな、スタートが早いわ~!
朝食は、とり粥の残りとポテトサラダでした。
和食っ、和食っ!
昨日、熱と腹痛で体調の悪かったDenがよく食べました。昆布だし味!、それだけでも和食に感じ、気持ちが盛り上がるのでした。
カミーノの古い石積みの建物
肌寒い朝なのですが、アラン先生はいつも半袖のTシャツでした。
西洋人て、体感温度が違うのかな…。
今日は、体調がいまひとつであるDenの歩く速度に合わせて行きました。
道が二股に分かれていました。私たちは、田舎道を選びました。あまり舗装されていない古い巡礼路を、歩きたかったのでした。
しばらく行くと石積みの建物がありました。
アラン先生は、壁に近寄り綿密に調べていました。
レンガではなく、石を積んで造られた壁が貴重だということでした。
その先を少し歩くと、家が徐々に無くなってきました。
この石造りの家は、かなり古いものでした。細長い窓に、煙のすすが見られました。中にかまどがあるという事でした。
しばらく歩くと、石造りの家の窓に靴がありました。中に草が生えているのが面白くて、写真を撮りました。
何気なく通り過ぎる石の壁は、自然と同化しているようでした。
日本にもありそうな田舎道
小川が流れていました。
小さな橋を渡りました。
Denが先頭でいいからね!
なんだかね…、この木は話しかけてきそうだよ。
湧き水がありました。
「ゼンマイのクルクルっと巻いたところは、アーモンドみたいな味がするんだよ。」とアラン先生が教えてくれました。
この辺は、日本にもありそうな田舎の風景ね。
ガリシア地方になってから、レンガ造りの建物は見られなくなっていました。
まだ本調子じゃないDen
しばらくして
ちょっとお腹が痛いよ~。止まりたい。
そうよね、きのうは熱があったものね。休みながら、ゆっくり行こう。
「どれ、バックパックを貸してごらん。」
お腹が痛み、弱っているDenの荷物をアラン先生が持ってくれました。
ありがとう!
日差しが出て、暑くなってきました。田舎道は続きました。
公園?羊も遊んでるのかな!
牛の通る道
もう大丈夫だよ。自分で荷物持つよ!
いつもは速足のChaiも、ずっとDenの歩速に合わせて歩きました。
あらら、牛の落とし物に気をつけてね!! 足元をよく見てね!
牛が歩きながら落とした糞は、畑の大事な肥料となりました。そのため、後から人々がスコップでかき集めたのでした。
その時に糞と一緒に土も削られ、それが長い長い年月を経た末、道がこんなにも掘れてしまったのだそうです。
この道も、同様でした。よく足元をみて歩かないと、けっこうな確率で牛の落とし物を踏んでしまうのでした。
「なんじゃい、うわさしてるな~!」
「ほら、納屋の中をみてごらん。子牛がいるよ。」
わあ!ほんとだ!
おじいさんの杖
カミーノで、回りまわって誰かのために何かが起きることがありました。
こんなことがありました。
わたしはトイレをずーっと我慢していました。
いつものChaiとDenだけなら、ちょいと失礼!と何回でもトイレタイムを取るのですが、今日はアラン先生も一緒でした。誰かと一緒に歩いている時は、トイレタイムを出来るだけ少なくするのでした。
あ~ダメだ、もう限界だわ!
そこから5分ぐらい歩いたところで あっ、さっきの林に杖を置き忘れたわ!
ええっ、杖ないと困るじゃない?
急に居ても立ってもいられないほど焦りました。
今まで苦楽を共にした杖~!
無くなったら悲しい‼
ちょっと待ってて。取ってくるね!
アラン先生が
「エクササイズ代わりに、私が走って取ってこよう!」と探しに行ってくれました。
わ〜 助かります!
私は、お言葉に甘え子どもたちと3人で待っていました。
しかし…、
アラン先生は、なかなか帰って来ないのでした。
アラン先生、遅いね…。どこまで行っちゃったんだろう。
そこへ、おじいさんの巡礼者が通りがかりました。杖を二本つきながら歩いていました。
あら~、どうして~?おじいさんの杖の一本は、私の杖だわ…。
「あ、あの…、それは、私の杖です。」
するとおじいさんは、すぐに一本の杖を私に返してくれました。
そして「あ~、残念だ…。いいのを見つけたと思ったんだ。わたしゃ杖がもう一本欲しかったんだがなぁ~。」と言いました。
「これは、サン・ジャン・ピエ・ド・ポーから、ずっと使っていたもので、大切な杖なのです。だから…、ごめんなさい、差し上げられないのです。」と私は、なんとか単語をつなげて言いました。
おじいさんは
「ああ、わかってる。いいさ、いいさ!」
と言ってくれました。そして歩き方はなんだか、膝が良くないような歩き方でした。
私は、なんだか申し訳ない気持ちが頭の中をグルグルし始めました。
杖をおじいさんにあげてしまおうか…。
でも、思い出の杖なんだよね。
でも、私は元気だし無くても平気かな…多分。
でも、でも…。
すると、
そこへアラン先生が走って戻ってきました。
手には、木の杖を持っていました。
息を切らせ
「これだよね?道に落ちていたよ。」と言いました。
わあ、同じような木の杖!
「私の杖は見つかったの。こちらの方にその杖をあげていいかな?」
アラン先生は
「もちろん!」
と言って、おじいさんに杖を渡しました。
おじいさんは
「おお!これで膝が楽になる。」
と、とても喜んでくれました。
ずっと待ちぼうけだったChaiとDenは
よかったね!だけど、よく木の杖が落ちていたよね。ママもおじいさんもダブルラッキーだったね!
ねっ!よかった、嬉しいわ~‼
私たちは、再び歩き出しました。
そして私は、いま起きた「杖事件」をとても不思議に思いました。杖は、そう簡単に落ちているものではありません。
嬉しい~!ああ私の杖、私はラッキー!
しかし…、それは厳密にいえば
失ったものが見つかり元通りになっただけ!のことでした。
ただ、違うのは...
前よりも杖の存在を大切に思っていることと、
普通の状態の有難さを意識したことでした。
また、巡礼仲間のアラン先生が助けてくれたことも嬉しかったのでした。
そしてそして…、この事件の一番の主人公はおじいさんでした。もう一本の杖が見つかり、二本の杖を操って歩くことで
おじいさんの膝が楽になったのでした。
この約20分間の出来事は
おじいさんの杖が欲しいという念の強さに、私たちはまるで編まれていたかのように動いたのでした。
私たちは、おじいさんを追い越しざま、ニッコリと笑い合いました。
おじいさんも杖を振って、笑顔を見せてくれました。
喜んでくれてよかったね!
カミーノで最も古い教会
田舎の山道を歩いていくと、通り過ぎてしまいそうな小さな小屋がありました。
古い教会・一つ目
「大変貴重な教会なのだよ!」とアラン先生は教えてくれました。
中をのぞいてみると、年代を感じさせる中央の祭壇に、聖人像がありました。中は寂れていて、今は礼拝は行われていないようでした。
アラン先生は言いました。
「この教会は、キリスト教以前からここにある。その時代時代、いくつも神様が変わりながら、この場所に建っているのだよ。
古くはバルカン教の時代を経て、キリスト教が攻めて来た。
それに屈した時からキリスト教にデコレーションが変わり、地方によってはイスラム教が攻めて来たらイスラム教に変わり、再び、キリスト教が攻めて来たらキリスト教へ…と祭壇が変化していったのだよ。」
アラン先生は興奮して写真を何枚も撮っていました。
古い教会・二つ目
Den、どうしたの?おいでよ。
いいの。写真撮って終わったら教えて。
質素ですが整った感じでした。この教会は現在も使われているようでした。
終わった~?
古い教会・三つ目
ここも素晴らしいよ、見ないの?
いいの。写真撮って終わったら教えて。
真ん中に大きなマリア像、左右にもまた違ったマリア像が鎮座していました。
アラン先生は、それらも興味深く写真に収めていました。
これらの教会がどれほど貴重かということをアラン先生は力説してくれたのですが、Denは牛の糞のニオイで参っていました。
くさ~い!無理‼︎
バルで休むフランス流
田舎の山道に、いきなりバルが現れました。時間は午後2時少し前でした。
私たちだけなら、時間が押していることだし、水だけ買って通り過ぎてしまうところでした。しかし、アラン先生は当然のように、外の木陰の席をとりました。
近くに白い木の花が咲いている、心地よい場所でした。
エスプレッソを二つ、自分と私の分。DenとChaiにはコーラを頼んでくれました。
「ああ、お茶代払いますよ!」とお金を出すと、アラン先生は受け取りませんでした。
「な~に、気にしないでいいさ。カミーノを急ぐことなんかない、フランス人は楽しむんだよ。」と言いながらエスプレッソをすすりました。
ありがたく、エスプレッソをいただきました。
私は無類のコーヒー好きでした。スペインのコーヒーは、カフェレチェ、エスプレッソ、アメリカーノどれもおいしいのでした。
あ~、コーヒーで疲れが取れていく〜!身体に沁みる~。
バルのゲージの中の犬
Chaiが、ここのゲージの犬を見てみてー!というのでした。 ね、こんなにいっぱいウンチがあるよ。ずっと掃除してもらえていないみたい。散歩してるのかな。ここにずっと、入れっぱなしなのかもしれないよ…。
ワンコが順番を待つように撫でて〜!とっかえひっかえ寄って来ました。
シッポをブンブン振りながら…。
あら、イチローに似てる⁈
「撫でて~!わんっ。」
はいはいイチローの番!次はお母さん犬もね!
日本人のお兄ちゃん
さっさとコーラを飲んでしまったDenは、少し離れたところで休んでいるお兄さんを
「見てみてー!」と言うのでした。
日に焼けて、まっ黒。ボロボロで汚れた服。髪が肩まで長く、痩せて目がギョロリとしていました。
あの人、日本人だよ!「おう、こんちわ!」って言ったよ‼︎
Denは、そのお兄さんとおしゃべりがしたくて、しばらく遠巻きにもじもじしていました。
お兄さんは、スペイン人の若者グループとずっと話していました。
カミーノで出会う数少ない日本人ですが、何かしらきっかけや縁がない限りは、声を掛けるまでには至りませんでした。
しかし、Denは、そのお兄さんが気になって仕方がないのでした。けれど、お兄さんは、スペイン人仲間と一緒に歩き出してしまいました。 あ~あ、行っちゃった。また会えるかなあ…。
私はそのお兄さんのうしろ姿を見て、変だやつだなぁ〜と思いました。
というのはボコボコにへこんだ雨どいみたいな金属の長い棒を持って歩いていました。杖にしては長い、1m50cmぐらいはありました。
あれ、なんだろう?護身用かしらね?
私たちも歩き出しました。
さっきのお兄ちゃんね、うちの近所の優しいお兄ちゃんにそっくりだったんだよ。
へー、そうなんだ。
人生に必要なもの
明日はサリアの街を通る予定でした。
カミーノで、最短の100㎞歩けば巡礼証明書がもらえる、その起点の街でした。
巡礼者が、驚くほどたくさん増えるということでした。
こうやって、田舎道をのんびりと自分のペースで歩くことは、最後になるかもしれません。
アラン先生はこれは今、言っておかなければ…というように、歩きながら教えてくれました。
「いいかい、人生に必要なことはね…。この4つなのだよ。」
1)愛する事
2)働くこと
3)尊敬する事
4)歩くこと
そこで私は、もう一つ!と口を挟みました。
5)ユーモア! これも大事よね!! 追加してね!
メルシー、アラン先生!
アラン先生は2018年に本を出版しました。エスノエコロジー、中世の木の建築スタイル、文化など、各地を旅したフィールドワークで得た知識と写真、イラストが豊富な学術書です。フランス語で書かれています。
まだ、道の先がみえないね。でも行き先は青空だよね!
ねえ!ここ通ったらブルッときたよ、何か居るみたい…。
うん、わかる…。
なんだろう、そこに精霊がいるような...。
コック or ヘン 草遊び
アラン先生が道端のイネ科の草を取り、遊びを教えてくれました。
「いいかい、茎を根元から上まで一気にしごくんだ。その時に
コックor ヘン! (Cock or Hen)と言うんだよ。」
それはおんどりか?めんどりか?という意味でした。
一瞬で素早く茎をしごきます。
たくさん葉がしごければ、おんどりのとさか。
少ししか葉がしごけなければ、めんどりのとさか。
「コックor ヘン!」 コックだった!
それで、やる前に相手に当てさせるのでした。当てたほうが勝ちです。
じゃあね、ヘン!
いくよ!コックor ヘン!あー、ヘンだった~!
ええっ!アルベルゲ、満員…。
日差しが強くなってきました。
こんなポスターを発見しました。歌とダンスのショーをやるグループのようでした。
名前はなぜか、HIROSHIMA…?
アルベルゲは、なかなか見つかりませんでした。やっとたどり着いたところは、民間でしかもベッドはフルだということでした。
ええっ!もう16時。落ち着きたいのに…。
個室なら残り2部屋だけ空いているとのことでした。シングルとツインの部屋が1つずつでした。
アラン先生は
「割高でも個室の部屋を取ったほうがいい。この先アルベルゲは、多分どこもフルだよ。」と言いました。
今、空いているだけでもラッキーなのね!!
アラン先生は小さい25ユーロのシングルの部屋
私たちは35ユーロのツインの部屋を取りました。
そして、ディナーも頼むことにしました。2人分で16ユーロを3人でわけることにしました。
今晩だけで、2日分の生活費に相当する、合わせて60ユーロぐらい使ってしまうけれど、たまにはいいか…。
というか、ノーチョイスでした。
部屋に入ると、そんな考えもどこかに吹っ飛びました。 わーお!やった~。 ぎゃははは~!
素敵なペンションの個室、うちらで貸切だー!ベッドにダイブして、嬉しさのあまり、ぴょんぴょん跳ねました。
Denに一言、注意をしました。何しろ、パンプローナではしゃぎすぎて、ベッドから落ちたという腰の強打事件があるのでした…。
荷物を広げ、乾かし、点検しました。
窓から見える遠くまで続く畑の景色、ステキ!
部屋の中にトイレとシャワーがある!
もう、ずっと共同のトイレとシャワーだったので、ゆっくりなんて出来なかったのでした。
今日は、自分たちのペースでトイレもシャワーも浴びられるのです。そしてフカフカのマットレス。
誰かのいびきで、目が覚めることもないね!
今夜は最高だね!寝るのが楽しみ‼︎
猫と芝生
素敵なリビングがありました。
わ~い、くつろいじゃお!
お先に~!と猫がくつろいでいました。
ドアの外からも「ただいまニャ〜!」ともう一匹入ってきました。
アルベルゲの庭は、美しい緑の芝生が広がっていました。日差しを浴びて花も嬉しそう。
わあ!ここにも猫がいるよ。
あ、犬も居る‼︎カバンに入ってる!かわいい~!!
前に「こんにちわ、じゃねまた!」と橋のたもとで声をかけてくれた人がいました。
ホセでした。
「日本へ旅行したことがあるんだよ。」
それでホセは、日本語を少し話すことが出来ました。
「ニホンブッカ、タカイネ~!」
みな、歩き疲れた今日を、思い思いの方法で折り畳んでいるようでした。
カミーノでピアノの時間
そして、、、 Chai、古いピアノがあるよ!
わ~、イイね!
ブランクがあるものの、けっこう覚えているものでした。
すると、まわりに人が集まってきました。正座をして聞いている人もいました。
拍手が起き、あたりの空気が柔らかくなりました。
イェーイ!
アメージング‼︎
Chaiは、 ピアノを習っていて、よかったナ!
私は、送り迎えをした日々を思い出し、しみじみと嬉しくなりました。
楽器ができるって言葉を越えたコミュニケーションになるのね!
ディナーは音楽の時間
7時過ぎにディナーが始まりました。
メニューはカレー豆のスープ、スパニッシュオムレツ、サラダにパン。そして、リンゴににカミーノの絵の箱に入っているアーモンドケーキでした。素朴でおいしい~。
みなが食べ終わりに近付いた頃、突然アラン先生が立ちあがりました。
そして
「トップバッター行きます!」とばかりに、フランスの歌を歌い始めました。
それは、とてもノリが良い曲で、みんな横に揺れ出しました。すると、アラン先生は、次の打席を私たちに振りました。 ええっ!
いきなりだったので、カエルの歌を、3人で3コーラス続けて歌いました。
♪カエルの歌が〜 ♪カエルの歌が〜 ♪ゲゲゲゲゲゲゲゲグワッグワッグワ~
みんなウケてくれました。
すると、今度はスペインのおじさんチームです。
ギターがとても上手で、ジャンジャカかき鳴らし
まわりのみんなが大音量で歌い出しました。
順番にそれぞれのパフォーマンス、歌う、コメントするなど、ひと回りしました。
恥ずかしいとか、そんなことは関係ない。言葉が通じないけれど、何かお互いに気持ちを交わしたい!
ここにいる面々は、フランスから、パンプローナから、ブルゴスから、バルセロナから、レオンから、と何百キロか歩いてきた人が占めていました。
次の町のサリアからは100kmの巡礼を始める人々で道が混み、きっと様子が変わるはずでした。
ある意味、長距離巡礼者たちの水入らずパーティーでした。
カミーノで大人も子どもも大はしゃぎ
食後は、そんな気持ちが拍車をかけたのか、まだ陽が残る外へ出て、だるまさんが転んだと同じ遊び
トントンサン!をやりました。
その後、チーム分けをしてギター入りの歌遊び~。
さらにムカデになって走り回る鬼ごっこをしました。
男性も女性も、おじさんもおばさんも、若者も子どもも、1列に連らなりました。
あと4~5日で、サンティアゴの街でした。
もう、待ちきれず
前倒しの前夜祭 は続くのでした。
みんな、笑って歌って走り回って、ここまで歩いてきた喜びを分かち合いました。
クタクタになるまで遊び、笑い過ぎてほっぺたが疲れてしまいました。時間は夜9時半を過ぎていました。
鬼ごっこって、大人も子どもも、国境も、言葉をも越えたコミュニケーションなんだね!
プライバシーのある空間
個室の部屋に戻りました。
私とChai、Den。
家族だけの空間は、なんて気が安まるのでしょう。
枕元のキャビネットには、太いロウソクがありました。
途中で買った、赤い蝋燭とニワトリのロウソクも一緒に灯してみました。
すると、トイレの窓をトントンとする音がしました。
Denが気が付いて あれ、音がするよ!
一緒にトイレに行ってみると、アラン先生でした。
「明日はヨガ、7時半ね!」
オッケ~! 了解で~す!
アラン先生により、起床時間が設定されました。 よかった、明日はここのベッドの寝心地が良過ぎて、起こすのが大変だろうから…。
夜10時15分、もうじき陽が沈みます。
DenとChaiの足を揉んでやると、ふたりは気持ち良さそうに、すぐに寝入ってしまいました。
私は「カミーノはどこまでプログラムされているのだろう…」と、今日の杖事件や靴事件、オムレツ事件のことを思い出しつつ、ロウソクの明かりで日誌を書きました。