サンティアゴ巡礼・カミーノの持ち物リスト(節約派)
カミーノは厳選された家財道具一式を背負って歩く
2、3ヶ月、リュックの中のものだけが、生活する全ての家財道具です。
カミーノに行く前に、持ち物を厳選して持って来たつもりでした。
しかし、ふたを開けてみると、かなりアルベルゲの『置いていきます貰いますコーナー』へ、置いていくことになりました。
そして、途中の街で必要にかられ手に入れたものも、かなりありました。
終わってみて思えば、未開の土地に行くわけではないので、あれこれ要る要らないの心配をして損した~、と感じたぐらいでした。
私は大きなバックパックを背負い、ショルダーバックを斜め掛けにして歩くスタイルでした。
さらに服の下のお腹に、薄いウエストバックを付け、現金、カードなどの貴重品を入れていました。
歩き出したのが4月、途中から連日の猛烈な暑さとなり、持ってきた防寒タイツや長ズボンなど、宿(アルベルゲ)に置いてきました。ところが、5月のはじめ、スペインでも異常気象と驚かれるような大雪を経験し、持っている全部の服を重ね着するようでした。
仕方なく、ズボンを買い足す人も居ました。
最終的に残った荷物を紹介します。
カミーノのショルダーバッグの中
①ナイフ:バックパックを預けず、機内持ち込みの手荷物にしたので、日本から持ってこれず。(フランスのサン・ジャン・ピエ・ド・ポーで購入)
②スプーンフォーク:プラスチック製、軽くて丈夫で便利!(日本で入手)
③ミントケースに塩:料理に味がない時。きゅうりやレタスを道で食べる時。野菜不足対策の必需品!(スペインで入手)
④100円均一のライト:真っ暗な夜中、トイレに行くとき足元を照らす用。小さく軽くて良い。(日本)
⑤靴づれ用パッチ:巡礼仲間にもらう。(スペイン)
⑥フィステラの海岸で拾った貝:沢山拾ったが結局持っていくのは一枚だった。(スペイン)
⑦鏡:ほとんど見る間がなかったけれど…。(日本)
⑧日焼け止め:雑貨屋、スーパーで手に入る。(スペイン)
⑨手、足に塗るクリーム:毎朝、靴下をはく前に足をクリームでマッサージしていたため、随時買っていた。(スペイン)
⑩黒髪ゴム:髪を束ねたり、袋を閉じたり。(日本)
⑪3色ボールペン:ペンを一本失くすと、手に入れるのがちょっと面倒なので、失くさないように心掛けていた。(日本)
⑫糸と針一本:ズボンの縫い目がほどけたのを縫った、足のマメの水ぶくれを潰した。(日本)
⑬爪切り:私たちは3人なので出番多し、でも重い…。パリのTGV電車待ちの時、モンパルナス駅の売店で子どもの爪がすごく伸びていたので購入。(パリ)
⑭化膿止め軟膏:藪の道など歩いて擦れた傷、足のマメを潰した後などに。(日本)
⑮かゆみ止め軟膏:日暮れ時は涼しくて気持ちよいが、蚊も出てくる。(日本)
⑯ばんそうこう:一箱持って行ったが、そんなには要らないと途中で3分の2ぐらい置いてきた。(日本)
⑰頭痛薬:最初のころ、娘が頭痛で使う。(日本)
⑱布テープ:膝の痛みが出た時、膝関節周りに貼った。(日本)
⑲ライター:アルベルゲにろうそくがあった時に火を点けた。(日本)
⑳ナプキン:女子!(日本)
㉑デジタルカメラ電池とデジタルカメラ:写真を撮っているのでデジタルカメラは写っていないけれど、防水で落としても頑丈なタイプ。(日本)
㉒カメラメモリー:XDカード、日本で持って行ったが足りず、スペインの自動販売機でゲット!(日本、スペイン)
㉓スマートフォン:巡礼に行く一週間前にガラケーからスマホに変えたので、ネットのつなぎ方など使い方がわからず、真夜中にアラームが鳴るなどして動揺し、ほとんど使わなかった。(日本)
㉔クレデンシャル:子どもはフランス、サン・ジャン・ピエ・ド・ポー巡礼事務所で手にする。(フランス)
㉕クレデンシャル:母は日本で日本カミーノ・デ・サンティアゴ友の会 で手にする。(日本)
㉖パスポート:最初はウエストバッグに入れていたのが、アルベルゲのチェックインの時に出すので、終いにはショルダーバッグに入れていた、本当はお腹の腹巻バッグに入れて持つのが正解…。(もちろん日本)
㉗近眼用メガネ:街に入った時、アルベルゲの看板を見落とさないようにかけた。(日本)
㉘財布:途中から、防犯チェックをしてもらってから、使わなくなる、お金はポケットに分散して持った。(日本)
㉙海外旅行保険証書:ウエストバッグ持ち。(日本)
㉚トラベラーズチェック:2010年ごろは、まだ使われていた・ウエストバッグ持ち。(日本)
㉛エコバッグ:主に食料を入れて歩くのに便利。(日本)
㉜ショルダーバッグ:軽くて丈夫なもの。(日本)
㉝防水ビニール袋:書類や電化製品などを入れていた。(日本)
㉞歩きながら拾った石:道、川、大西洋で。(スペイン)
カミーノのバックパックの中
①バックパック:これは大きさは40リットルぐらい。長時間、背負うことに適していないのですが、紐がたくさんついた普通のバックパックがイヤだったので…。防水性とシンプルな袋みたいなデザインが良くて買ってしまった。まあ、特に巡礼に不都合はなかったのと、帰国後タウンユースに使えた。(日本)
②ホタテ貝:サン・ジャン・ピエ・ド・ポー巡礼事務所でもらう。(フランス)
③ひょうたん:途中の雑貨屋で購入、自動販売機でも売っていた!(スペイン)
①下着はブラトップとショーツ3組:ショーツは黒がナイス!仕方なくベッドのパイプに干す事もあり、汚れが目立たないように(日本)
②Tシャツ:速乾性、自転車用のものは丈夫でナイス、背中にポケットあり。(日本)
③長そで:速乾性が便利(日本)
④速乾性Tシャツ:速乾性が便利(日本)
⑤長そでシャツ:重ね着したり、羽織ったりして活用(日本)
①コール天のジャケット:なぜかカミーノ2日目のロンセスバージェスの『置いて行きます・貰いますコーナー』で拾ってきてしまった。途中、重さに何度も置いて行こうかと悩んだが、最後まで持つことに。現在、日本で着ている…。(スペイン)
②ナイロンパーカー:ポケットがチャックで使いやすい。パンプローナのZARAで購入(スペイン)
③室内用ズボン:必ずポケットがチャックのもの。財布代わりに現金を入れるため。歩き終えシャワーを浴びたあと街の探索の時にはいた。そのまま寝るなど室内用普段着ズボン(日本)
④短パン:アルベルゲ猛暑の時や川遊びに。(日本)
⑤フェイスタオル:日本手ぬぐい一枚のみでもOK(日本)
⑥ハンドタオル:手を拭いたり、泥を払ったり、あれこれ便利(日本)
⑦外歩き用ズボン:カミーノを歩くためのズボン。バトルスーツと呼んでいた。ポケットはチャックが付いているもの。小銭やお札を入れて財布代わりにするため。(日本)
⑧薄手のオーバーパンツ:雨や雪で寒い時は、全部のズボンをはく。また、ここにはないが置いてきてしまった防寒タイツもあった(日本)
⑨寝袋:羽毛で軽くてコンパクトで大正解。2万4千円!! しかしアルベルゲの費用が掛からないのでお金かけて良いところ(日本)
⑩首巻き:途中の街のトルコ人雑貨屋で購入、寒い時に肩に巻くなどできて便利(スペイン)
①ヘアバンド:ブルゴスの街で耳が寒いので購入。(スペイン)
②帽子:陽射しが強いので、つばがある帽子はナイス。(スペイン)
③毛糸キャップ:アルベルゲで朝の寝起きボサボサの頭隠しに重宝。(日本)
④手袋:暑くていらないと思ったが、雪が降るなど予想外の寒い日があるので。(日本)
⑤短いレッグウォーマー:寒い日は、ズボンと靴下の隙間が冷え、これがあってよかった。シャワーを浴びたあと、ゴム草履がはけて便利(日本)
⑥靴下:黒い靴下、汚れが目立たない。(日本)
⑦靴下:穴が開いたものは捨てて、スーパーマーケットで購入。(スペイン)
⑧靴下:本当は全部で5足持って来たが、途中で2足置いてきた。(日本)
⑨猫:メノルカ島、ホセ家のねこ(スペイン)
①お腹のウエストバッグ:現金、カード2枚、トラベラーズチェック、海外旅行保険証書。これらはリュックでなくウエストバッグに入れて、下腹のズボンの中に着け、シャワーの時も水に濡れないようにビニール袋に入れて持ち、寝るときは寝袋の中に持って入れていた(日本)
②スマートフォン充電コード:週に一回家に数分電話するのみだったので、ほとんど使わず(日本)
③単3電池充電器:Chaiのデジタルカメラが電池だったため(日本)
④デジタルカメラ電池充電器:アルベルゲに着くとまずはコンセントを探した。(日本)
⑤コード入れ袋:(日本)
⑥細々したものを入れる袋:(日本)
⑦地球の歩き方:これはリュックの奥に入れていた。巡礼の後、バルセロナ、メノルカ島に行くときに役立ったが本は重い…。(日本)
⑧サンティアゴ巡礼ガイドブック:初日、パリの空港で失くしたが、途中、著者にバッタリ会い直接アドバイスをもらい、最終日、同じものを巡礼仲間に貰って手元に戻った。(日本)
⑨漢字ドリル:小5男子(日本)
⑩計算ドリル:小5男子(日本)
⑪旅日誌1:母。何があっても毎日書きました。(日本)
⑫旅日誌2:母。一冊目が書くところが無くなったので『置いて行きます・貰いますコーナー』でゲットした。(日本)
⑬タッパー:サラミやチーズの持ち歩きに便利。(日本)
⑭日焼け止め:必需品!2回出てますね(-_-;)(スペイン)
⑮シャンプー:シャンプー1つで洗髪、身体洗い、洗濯までも済ませていた万能で便利。(スペイン)
⑯歯ブラシ:歯磨きチューブは重いので、ビニール袋の角に必要量絞って持って歩いた。(日本)
⑰マジックペン:共同の冷蔵庫など、名前を書いて入れておくことにした。食べられてしまったので…。(スペイン)
⑱雨具ポンチョ・カッパ:アウトドアの良いものを使いたかったがけっこう重いので、そんなに雨も降らないだろうと見くびっていた。まさか雪が降るとは…。しかし100円均一のポンチョの軽さは助かった。(日本)
⑲カッパ袋:厚めのビニール袋。(日本)
⑳洗濯ひもと洗濯ばさみ:どこにも干す場所が無い時、(日本)
㉑コップ:すぐ凹む薄いアルミ製、軽いからオッケー。(スペイン)
㉒リュックの外に付けるバッグ:おやつなど食料入れ(日本)
クロックス:シャワーの時や外歩きに必要(スペイン)
カミーノの靴選び
子どもたちは、迷わずいつも履いている靴にしました。スペインで靴ずれや、マメで歩けなくなることが心配でした。
右がDen (弟)、真ん中がChai(お姉ちゃん)、左が私 Kumi3の靴です。
私も子どもたち同様で良いかな…と思いました。家にあった山用の靴は、履き慣れておらず、皮が硬く靴ずれしそうでした。
しかし、子どもはいいとして、私はすれ違う何人もの巡礼者に
「なんで、アンタそんな靴?」と聞かれるようでした。
いつも履いていたので、歩きやすいということは良かったのですが、私の背中のバックパックは3人分の食料と水などを持っていたので、ことさら重いのでした。靴底が土や石に擦れて摩耗し、底にぽっかり穴が開いてしまいました。(しかし、このアディダスのスニーカーのおかげで、おばあちゃんの家に招かれるハプニングあり)
結果、奇跡的に別の靴を手に入れることになりました。
他の巡礼者たちは、がっちりした山靴の人もいれば、かかと付きの皮サンダルの人もいました。これといった決まりはありませんがカミーノでは、街も山も歩ける丈夫な靴が正解だと思います。
おまけの品々: カミーノで拾った森のエビフライ
おまけです。右は缶の絵が素敵で『置いてきます貰いますコーナー』から持ってきてしまいました。ニワトリの生き返った伝説の街のあたりです。
真ん中は、バルセロナで買ったグラスです。
左端の2つは、カミーノの途中で子どもたちが
「森のエビフライだ!」と巡礼を中断し、10本どころか20本ぐらいかき集めていました。これは、松ぼっくりの芯です。リスが周りのカサを全て食べ尽くした後の食べカスなのでした。
私は「森のエビフライ」という言葉が面白くて
うまいこと言うね!
と感激し、なんだか捨てがたく、荷物が重いという中、2本だけ持っていくことにしました。
ハンモックと犬と芝生と音楽のアルベルゲ、ビラメンテ・デ・カンポスのバルのマスターにもらったホタテリュックです。卓球を8時間もやった宿でした。
オマケのこれらは、バックパックが重くなったとしても、
置いてくることのできない思い出の品々でした。